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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

ELPA ER-C55T

ELPA ER-C55TをセコくTUNE UPする(^^


ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ELPA ER-C55T

 今回からER-C55T(ER-C54T)の色々な不具合を解決していく。今日行なうのは「ステージ1」である(^^ この場合は現在付いている主要部品を変えずに何とかする。言ってみれば再調整段階という事ですね。


★MWトラッキングのズレ
 色々受信してみたが、MWはスーパーローカルを除いてサッパリなので明らかに感度不足を感じる。一番拙いのはバンドの上下で感度が違うこと。つまり選局ダイヤルの位置に依って感度ムラが大きいのだ。この個体は1400kHz以上が良く900kHz以下は低感度である。

 これはトラッキング調整の狂いを予想させる状態だ。道具立てからすれば少なくともMWはもう少し、せめてホームラジオクラス以上の感度にならなければおかしい。所詮は生産手抜きの為に作られたIC使用のラジオなので、顔を真っ赤にしてどう頑張っても超高感度ラジオにはならないが、HSDLではDXに使えるような特別な高感度を望んでいるわけではない。せめてTA2003P+8.5僂離弌璽▲鵐謄覆冒蟇しい感度を求めているのだ。

 このラジオの低い方のRF選択度とその偏りを調べてみた。この個体の場合は594kHzのNHKが大体540〜630kHzまでの範囲で聞こえた。つまり受信周波数より下にRFの中心が来ていることになる。この差がトラッキングのズレである(注1)。低い方はこの数kHzのズレでもかなり効いてくるが、問題はそのズレている周波数が600kHz付近だという事だ。通常はトラッキング調整はこの辺りで行なうわけで、600なり1400kHzはバンド中で最もトラッキングのズレが少ないはずなのだ。このラジオが製造後全く調整されていない根拠がここにある。それ以外の周波数でも調整すれば概ね±5kHzくらいには追い込めるはずだ。真面目な調整をこのように安価な量産品に望んでも仕方が無いので文句は言わないが。あとは我々の仕事なのだ(^^


★トラッキング調整
 このラジオ(に限らず他の大多数の安いラジオ)は容量直線型の親子バリコンを使用しているが変化量の差でトラッキングが完璧に合う事は無い。元々無理な設計なのだ。がしかし上手く調整すると別物と言うくらい感度が上がるのがスーパーヘテロダイン受信機の特徴と言うか醍醐味だ。

ferrite_rodant
 このバーアンテナのコイルにまとわりついているパラフィンがウザくて嫌いな筆者だった。これの除去が面倒でイヤなので今まで市販ラジオのトラッキング調整を敬遠してきたくらいだ。面倒な事をしなくてはいけないのなら性能なんて上がらなくていいよ、と言うのが偽らざる本音だ。でも今日はブログ記事の為に仕方なしにやる(^^ 面戸癖恵那。

 で、驚いたのは600kHzの感度調整の為C54Tのバーアンテナのコイルを動かしたら何と2〜3个眛阿すことになった。それで驚いていたらC55Tの方は4〜5估阿す事に!これってやっぱりトラッキング調整なんてしてないよ(^^; してたらここまでハズレる事は絶対に無いから。夜に正式な調整前だったのでテキトーにCRKやNHKを聞きながら動かしたらグワーンと感度が上がってローバンドが一気に賑やかになった。想像するにバーアンテナの製造マニュアルにはコイルの位置が固定で決まっていて、工員は闇雲にそれに合わせているだけなんだと思う。それでもこのラジオくらいの調整にはなる。冷静に考えてみればこの製品価格でイチイチ精密調整なんて出来ない。これについては筆者はメーカーを批判しない。元々無理難題なのだから。

=MWの場合=
 電源を入れて30分くらい放置してからやる。電源は電池ではなく外部から3V定電圧電源を供給する。このラジオは7V〜1.8Vまで電圧がかなりテキトーでも動いてしまうが、ヘタすると調整している最中に動作点が変わってしまうので無意味になる。規定の3Vで合わせるのだ。

ー波数を合わせる。
 OSCコイルのコアを回して周波数を合わせる。TCは半分抜いておいた。この際530-1620kHzが収まるようにしても上下には余裕があるので、コア(下限)とTC(上限)を何回か調整してあまり偏らないようにする(狭い方が良い)。そうしないと次のトラッキングが合わなくなる可能性が高い。

低い方のトラッキング
 アンテナ側のTCを容量半分の位置にしておき、SG等信号源を用意して600kHz辺りで発振させる(変調はテキトーに1kHzで30%)。そしてその信号を受信しながらバーアンテナのコイルを動かして最大感度になるようにする(TCは動かさない)。調整後Lは仮固定する。

9發なのトラッキング
 同じようにSG等の信号源を1400kHzで発振させ、その信号を受信しながらアンテナ側のTCを回して最大感度になるようにする(Lは動かさない)。

 そして↓を繰り返して変化が無くなったら終わり。今回はSGを出すのが面倒なので放送波を使った。東京では上手い具合に594kHz(600kHzの代用)と1422kHz(1400kHzの代用)に放送波が出ている。勿論真昼間でなければ使えないが。

注1:実際はLC共振回路の減衰量は(理論的に)上下均一にはならない。がしかしこの場合はそれは無視できる量である。

注2:このラジオのバーアンテナは8.5僂覆里蚤召犯罎拔謀戮肪擦い錣韻任呂覆ぁ事実としてER-C57WRは6僂靴ない(ロット依存だが)。問題は長さよりも太さで、断面が長方形で薄い形状なので実質は8φどころか7φくらいの実効なのではないだろうか?高感度受信には最低でも10φ×12僂詫澆靴い箸海蹇Iが10冂度のこのラジオには物理的に入らないんだけどね。

★その他バンドの調整(省略)

=SWの場合=
 ER-C55TのANTコイルはC54Tと同じくコア無し固定となっている。またコイルに其々TCは付いていない。つまりトラッキング調整は全く不可能という事になる。元々シングルスーパーで12MHz以上を受信するのは難しい上に、このラジオのANTコイルは非常に低性能なので感度はお察し。実際聞いても2、3の中国語とノイズと付近の電子機器のスプリアスが受信できるだけだ。

 これの前身のER-2xT-Nはリードアキシャルなインダクタだった(表に実装)。アレの方がだいぶマシと言うかQが高い。何よりSMDと違って別のインダクタに換装出来る可能性があった。器用に工作すれば補正容量を抱かせることも可能だろう。昨今の円の為替相場の差が取り返しのつかない断絶(=越えられない改造不能の壁)をもたらしたか…。

=FMの場合=
 FMは現在のところ感度に不満は無いので弄らないことにする。調子の良いモノは弄らないがHSDLの鉄則だ。それに元々FMは調整がブロードで、FMバンド中心で合わせれば事足りる程度である。どうしても感度が気になるならコイルは触らずTCだけ動かせばいい。それなら失敗しても取り返しが付くからだ。IFTもMPXコイルも存在しないのでそれ以外の調整は不要だ。


★現在までの結果
 実はまだ完全に調整できたわけではない。どうも昔ながらの600-1400調整法では上手く行かないので試行錯誤が必要だ。取り敢えず2018年9月17日現在の状況である。

=リザルト(ベランダにて)=
Date:2018/07→2018/09
Time:10:00〜14:00(この間不定、同時ではない)
ANT:Ferrite-Rod Antenna(内蔵)
Rx(E1):ER-C55Tノーマル
Rx(E2):ER-C55T改良版

result180917
*[0−5]の数値は信号強度ではなく実用度と考えてほしい。

 御覧のように上の方の感度がノーマルより微妙に下がってしまっている。これはまだ調整が完全ではない事を表している。冒頭に書いたように教科書的な調整では完全にならないっぽい。それでも下の方の感度は驚くほど上がった。このラジオの潜在能力が充分な性能を持っている事が判る。感度が上がり過ぎてベランダでは混変調気味になったのは想定外だったが、そのくらい感度が余っていないと鉄筋室内では実用にならない。室内だとこれから二段階落ちて二等ローカル局は殆どノイズレベル以下になってしまうからだ。


639kHz:NHK静岡第二(JOPB)[10kW](DLパスワードはtoku、およそ9215.5日間の保存ができる見込みです)

 不明の外来ノイズがあったのでベランダではなく室内窓際で受信してみた。そのため少々信号強度が弱くて検波入力が足りない感じだが(^^; 第二放送で最も受信難易度の高い13時のローカルIDである。生まれながらにポンコツのこのラジオで静岡の10kWの中波放送が当地で真昼間に受信できるとちょっと感動してしまう。なお同型ノーマル版では信号強度が録音できる程に上がらず、ラジカセのAIWA CSD-SR700は本体が動けないのでノイズで受信不能だった。ある程度の受信性能であれば受信環境が最も重要だという事が判る。HSDLではその「ある程度の受信性能」を求めているわけだ。


★続く
 以上の調整でMWの感度は段違いに向上した。なにより調整をやり抜いた事で精神的に満足した。今回はステージ1と称して潜在能力を一杯に引き出しただけだが、次回ステージ2で根本的な性能向上を図るため更に突っ込んで改造を行なう。特にこのシリーズ全ての選択度の低さは我慢できるレベルではない。強力局の並ぶ当地では本当にスーパーヘテロダインなのか疑問を感じるほどだ。これはスーパーヘロヘロダヨンとかスーパーヘタレダイン方式と名付けるしかない(^^

 ハンダゴテを使うには暑いし色々と面倒なのでヤル気が出るのはまだ先だろう。ラジオを使って欠陥を発見して、それでハッキョーしそうなくらいムカつかないと市販ラジオを改造しよう等という意欲は湧いてこないのが普通だ。アンタら普通の人は幸せもんだよ。

CSD-SR700受信音

AIWA CSD-SR700による受信音


CSD-SR700受信音
CSD-SR700受信音
CSD-SR700受信音
CSD-SR700受信音
CSD-SR700受信音

 最近はマニュアルで録音するのが面倒(と言うか忘れる)になって来て、無理やりこのラジカセを使ってお手軽タイマー録音している。もっとも、お手軽と言ってもテープ起こしはその何倍も面倒くさいんだけどね(PC取り込みに録った時間と同等以上の時間が掛かる)。いわゆる手抜きが始まったので、今までのパターンから言うと近いうちにこの作業も飽きるな(^^

 この作業の目的は以下の通り。

.薀献の性能・欠陥の調査
∩桓波数受信によるバンド状況の把握

 ,魯蓮璽錨な目的、△魯愁侫氾な目的だ。特に△歪垢ご屬離屮薀鵐と最近の空中状態の変化から絶対に必要な作業だ。これまでの受信でだいぶ状況を理解してきた。昔良好だった局が弱くなったり、逆に弱かった局が強くなったり。また昔は殆ど聞こえなかった外国局が今や日本局より強く入感するという驚きもあった。

 なお「日本局全局受信」みたいな子供っぽい目的はあまり無い。目の前に転がっていれば拾うだろうが熱意は無い。同じ事をしているようでもリアル厨房時代と変わった所が有るとすればそこだろうな。どちらかと言うと趣味ではなく学術研究目的に近くなっている。


★2018/09/20(1386kHz)
 既に受信している周波数だが16時にも入感している事が判ったので試しにIDを録ってみた。この周波数は朝も夜も録っているがこれで夕方が加わった(^^ いくらなんでも昼間は無理だろうけど。予想では何故か伸びる日本海側の金沢だと思っているのだが。

1386:NHK岡山2(JOKB)[5kW]
1386:NHK金沢2(JOJB)[10kW](前回確認・夜、朝)
1386:NHK鹿児島2(JOHC)[10kW](前回確認・夜)
1386:NHK盛岡2(JOQC)[10kW](前回確認・夜)

https://www.axfc.net/u/3938095(DLパスワードはsaku、およそ9219.2日間の保存ができる見込みです)

 ここは遠距離しか来ていないので何が来ても驚きだが、何と聞こえたのは単独の盛岡本局だった。北の方は苦手じゃなかったのかよ!それなら仙台も16時台に狙えるという事だよな。

 それにしても困った事になった。16時台に盛岡が来ているならもう一度推定の根拠が変わる事になるからだ。頑張れば東北地方の地表波も可能かもしれない。このように革命が起るたびに下々の者は迷惑します(^^;


★2018/09/20(837kHz)
 この周波数は昼間〜夕方は新潟だが、固定されているラジカセだとどこが聞こえるのだろうか?普通に考えると新潟本局しかありえないが何しろ新潟は不振なので…。ちなみに当地では多信号特性の悪いラジオでは相互変調波で受信できない周波数だ。

837:NHK旭川1(名寄)[1kW]
837:NHK新潟1(JOQK)[10kW]

https://www.axfc.net/u/3938093(DLパスワードはsaku、およそ9219.3日間の保存ができる見込みです)

 夜のIDだが結果はほぼ単独入感の新潟本局だった。いくら不振とは言え旭川(名寄)との比較では圧倒的だわな。相互変調が無ければ恐らく昼間も聞こえているはずの局だし、この時間帯なら当然の結果か。今回は上の盛岡といい北の方が頑張ってしまった。北は不利と言う先入観は捨てた方が良いな。北海道はまた別なんだけど。


★おまけ:山陽放送(1494kHz)
https://www.axfc.net/u/3938097(DLパスワードはsaku、およそ9219.2日間の保存ができる見込みです)
 昔は地味で目立たない一地方局だったが、最近はラジオのせいもあるのだろうがかなり良好である。明らかに昔より早く聞こえて最後まで粘る感じ。民放の本局としては二番目に高い周波数なので周波数の読めないER-C54Tのようなラジオでもすぐに見つかる。


★おまけ:四国放送(1269kHz)
https://www.axfc.net/u/3938094(DLパスワードはsaku、およそ9219.2日間の保存ができる見込みです)
 この時期はまだナイターシーズンなので確認が面倒くさい。この四国放送は名前負けと言うか信号強度は西日本放送に負けている。弱いと言っても南海放送ほどではないが。それにしても瀬戸内海東部局の電波の伸びは異常だ。かつては西日本より東北の方が圧倒的だったのだが、今では大将格の東北放送ですら隣のこの局と大差無くなっている。やっぱり間にあるアレのせいなのではないかと疑ってしまう筆者だった(^^;


★おまけ:ラジオ関西(1395kHz)
 今までこの周波数は福島の独擅場だと思っていた。事実夕方から福島しか聞こえなかった。ところがある日ナイターをやっていたので一寸聞いていたらラジオ関西ジャイアンツナイターで、かなり強力で福島はカバーされていたので決めつけは良くないと思った。それでも高知は聞こえないけどね。ラジオ関西ならイザとなったらパラチェックでも確認できるな。ま、この強さならそんな必要はないけど。

1395kHz:ラジオ関西(豊岡)[1kW]
1395kHz:ラジオ福島(会津若松)[1kW]
1395kHz:高知放送(宿毛)[100W]
1395kHz:高知放送(土佐清水)[100W]

https://www.axfc.net/u/3938096(DLパスワードはsaku、およそ9219.2日間の保存ができる見込みです)

 このバカ強さ!これなら本局と何ら変わるところはない。この局は但馬の局だがやっぱり真西に近いから伸びるのだろうか?NHK松江も伸びるしなあ。

ELPA ER-C55T

これまではER-C54Tを取り上げてきたが、ER-C5xTシリーズが生産中止になったため54Tの方はノーマル保存に回し、複数所有しているER-C55Tを弄る事にする。そのためER-C54Tの記事は前回で打ち切りとして、アナログダイヤルのラジオは同じ2003系のRAD-F1691Mでやる。

ELPA ER-C55Tの解析


ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音


erc55t
 ER-C54Tのデジタル版とも言うべきER-C55Tである。中身は周波数カウンター部を除いては同一だろう。但しプリセットデジタルカウンターを搭載しているため改造に制約が出てきてしまうのだがそれはまたいずれ。

erc55t_furyou
 余談だけど実は最初に買ったER-C55Tは不具合品だったことが判明した。2号機との違いは液晶の"TUNE"表示が出ないこと。筆者は介護を必要としないので存在すら知らなかったのだ(マニュアルに書いてあったっけ?)。強力局に合わせても全く表示が出ないので何らかの不具合なのだろう。今から交換してもらってもよかですか?(^^; それも面倒なのでこのまま行くか。でも今後はケチが付いた秋ドヨで買うのは止めよう。データ重視の生活を送っていても非常に縁起を担ぐ筆者なのだ(^^


★概要
 回路の概要はELPA ER-C54Tと同じなのでそちらも読んでもらうとして簡単に済ませる。違いはプリセットデジタル周波数カウンターユニットだけである。これはSC3610という定番ICを使用しており、回路もリファレンス回路そのもので解析する必要も無い。

 C54TもC55TもTA2003Pという倒芝のワンチップ・ラジオICを使用する回路だ。TA2003PはIFTレスで未調整であるところに大きな意味がある(注)。IFTはパーツとして高価なだけでなく、その調整が必要という大量生産には致命的な欠点があるのだ。我々には関係無いけどね(^^

 構成はシングルスーパーという事で性能は「それなり」であり、どんなに頑張ってもIC以上の性能のラジオは出来ないわけで、使う前に内部を見ただけで性能の限界が判ってしまった事になる。更に止めを刺すとこのICはDAISOの300円ラジオに使われていたモノと書けば大体判るか(^^

 TA2003のメーカー想定はMWだけでなく、OSCコイルの変更で22MHzまで受信するSWラジオのアプリケーションも考慮されている。それをそのまんまズバリ取り入れたラジオという事になる。但し倒芝の4バンドアプリと違ってバンド数は12バンドと多い。

HR-K71
 参考までに、このラジオなんて見る前から2003系だと想像がつく。ICの受信周波数範囲と同じだからだ(^^

注:オリジナルの東芝製は既にディスコンで、これはUTCなど複数の中華メーカーのセカンドソース若しくは違法劣化コピーである。少なくともCD2003GPは結果を見るとオリジナルと同性能になっていない。ハッキリ言って同等品とは言えない代物だ。

 稼働電源電圧は1.8〜7Vと広く、1.2Vのニッスイ2本で充分駆動できるラジオとなる。電源オフ時にも時計が出るので電力消費があるところがC54Tとの違いだ。長期使わないときは電池を抜いておかないといつの間にか空っぽになる。恐らく終止電圧以下まで放電される。つまりアルカリ電池だと中身を吹いたり、ニッスイ充電池だと過放電でお亡くなりになる。使わないなら電池は抜きましょう。電池を入れたまま表示が出なくなっていたらヤバいです。

 TA2003PはTA8164Pとピンコンパチである。どこが違うかと言うとTA8164Pの方はRF段が無い。加えてTA8164Pの方はIFT使用の一般的なICだ。AM(FM)-RF_INピンからの信号はTA2003はRFアンプに、TA8164の方はダイレクトにミクサーに入力されている。勿論感度では2003の方が有利だろう。8164の方が多信号特性は優れているかもしれない。少なくとも中華偽造品よりはレベル配分がマシだろうな。トランジスタラジオ程度のアプリなら破綻は無い。

 ゥ團鵑AGCのピンである。ここに付いている電解コンデンサ(デフォ33μF)で時定数が決まる。ブロック図に拠れば8164との互換性からか2003のRF段にはAGCは掛かっておらずMIXとIFだけに掛かっている。ここの電圧を読めば針式のSメーターも可能だ(^^ 昔だったら早速やったと思う。

 Д團鵑坊劼っているCF1がAMのセラミックフィルタで、┐坊劼っているCF2がFMのセラミックフィルタである。リファレンス回路ではAMはSFU455C5、FMはSFE107MA5Lとなっている。どちらも最底辺のCFなので、仮にもしこれと同じものが使われているとすれば選択度には期待できない。勿論これを交換してナロー化を図るのはアリだが、その際はインピーダンスと損失が元と同じでなければならない。インピーダンスが合わないとスカート形状やリプル特性が大幅に乱れ交換の意味が無くなり、損失が合わない場合は極度の感度低下を招いて実用困難となる。通常高選択度のCFほど損失が大きい。またこのラジオは安定度が低いのでその対策も考慮する必要がある。高選択度になればなるほど安定度の問題は大きくなる。具体的には短時間で周波数がズレてターゲットが帯域外に去り聞こえなくなる。このラジオはSW帯も受信できるので高選択度のCFを入れたら悲惨な事態になるかもしれない。つまり安物ラジオでは選択度を上げてはいけないのだ(^^

 ラジオの回路的にはリファレンス回路とほぼ同一だ。この合理的と言うか安易さが中華の良いところだ。日本メーカーのような妙な独自技術は無いので、データシートのリファレンス回路と突き合わせれば回路の疑問点は皆無だ。パーツもリファレンスと同等品が使われているはずで、不良修理又は改造等で交換する時にも悩むことは無い。

 昔ながらの単純なこのラジオが致命的に壊れるとするとまずデジタル表示部分かポリバリコンかな。ポリバリコンが経年劣化して使用不能になるのは既に日本メーカー製でも多数確認されているが、中華製は更に短期に絶縁不良になる場合がある。絶縁シートが取り付け部分から引きちぎれて回ってしまったのを見た事がある。これと同等・同サイズのポリバリコンを探すのは少々骨が折れる。ラジオ回路のメインICはまだ安価でいくらでも売っているので死んでも交換要員には不安は無い。予備を買っておいた方が良いのか?でも壊れるとすればICよりデジタル表示やポリバリコンの方が先だと思う。デジタル表示はSC3610なので交換もできるが形状が違うかもしれない。

 カウンターICは定番のSC3610Dである。IFがAM=455kHzとFM=10.7MHzに特化したプリセットデジタルカウンターで、時計とタイマー機能が付いている便利なICだ。経年でブチ壊れやすい沖のMSM552xよりは良さげ(^^欠点はプリセット周波数が変えられないこと。せめてジャンパを飛ばして450、455、460程度に可変できれば最高だった。

 他はC54Tと同じなので省略する。HSDLのは生産ロットが近いので機能部品その他も全く違いは無い。但し二度目の入手によりこの製品もロットに依って大きな差がある事が判った。当然ながら後になればなるほど品質は低下するものと思われる。ま、この手の製品は当たりハズレも楽しまないといけない。気にするとハゲますよm9(^^


★受信周波数範囲の実測
 気温やダイヤルの回し方に依って微妙に異なるが、この時テストした限りでは下のようになった。冬になったら変わりそうな予感(^^;

SW1:3.57-4.37
SW2:4.44-5.36
SW3:5.73-6.75
SW4:6.83-7.89
SW5:8.98-11.00
SW6:11.45-13.20
SW7:13.10-14.82
SW8:14.79-16.96
SW9:17.27-19.72
SW0:20.63-23.24
FM:74.6-108.2
MW:508-1622

 概ね仕様と差異は無いがFMとMWは下限をもう少し上げたい気もする。SWは一つのコイルで複数のバンドを兼用しており動かすと滅茶苦茶になる可能性が高い。基本的に受信帯域は狭い方が性能が上がる。正確に言えばトラッキングエラーが少なくなる。これはトラッキングを厳密に取り直そうが何をしようが変わらないので欲張って無暗に広げない方が良い。ビンボーくさい人は広げるのが好きだからなあ…あ、昔の筆者の事か(^^;


★聞いてみる
 受信可能な局は前回のER-C54Tとほぼ同じだった。ただMWでは個体差で1200kHz以上の方の周波数がよく、900kHz以下の周波数は良くなかった。FMはほぼ均一で良好、SWは均一で不良だった(^^;

=FM=
 RAD-S600Nには選択度で負けるがER-C54Tとほぼ同じ感度。ベランダに出ると感度は急激に上がるが多信号特性が悪いのか上の方で強力局のお化けが出る。選択度も悪いので強力局の隣に出ているコミュニティ局は潰される。当地では東久留米85.4MHzがさいたま85.1MHzに潰されてほぼ受信できない。CFだけでなくAFCの弊害もあるが改良の余地があるね。

=SW=
 RAD-S600Nには全く敵わないが、ER-C54Tと同じく強力な日本語放送は受信できる。但し窓の外にロッドアンテナを出すのは必須条件。ある程度ノイズ源を離す努力も必要だ。これは高性能ラジオでも同じなので当たり前。トップのアンテナコイルの差でER-21T-Nよりは性能が落ちる。RFの選択度は広帯域でスルーに近く、朝鮮中央放送程度で混変調気味になった事もある(^^; 使っていて思い出したのは倒芝TRY-X1600かな。RP-770Fの流れを汲む周波数直読ラジオの草分けだが、それに見合った受信性能が無くてあまり意味が無かった。このラジオも周波数は5kHz直読だが選択度が悪いのであまり意味を成していない。

=MW=
 鉄筋のHSDL内ではローカル局以外は窓際に寄るかベランダに出ないと聞こえない。やはり室内ではアンテナが欲しいところ。トラッキング調整は行なわれていないらしく要調整だ。現時点でもローカル局しか聞かないならば問題はないが、そういう人がこのSWを受信できるマルチバンドラジオを使うのはおかしいと思う。


★続く
 シロートが弄繰り回せるのもアナログラジオならでは。PLLやらDSPやらのデジタル技術の入ったラジオでは簡単にはいかない。実用しないのであれば(笑)やっぱりアナログラジオが最強と言えるだろう。中華に於いてもこの手のアナログラジオは2020年あたりまでには確実に全て消えるだろう(場合によってはもっと早いかも)。そうなる前に手に入れて目一杯楽しんでおきたい。

不良債権処理(^^;;;

電源コアをRFコイルで使う(その1)


 今までの不良債権は本音を言えば大した不良物件ではない。殆どの物件はある程度利用に目途が立っているものだからだ(1SS990Aはかなり悶絶したけどな^^;)。今回は本当の不良資産である電源用のインダクタやコアである。これらをPCの改造に使う事は今後あるか?と問われたら自信を持って「無い!」と答える。一応コアに寿命はあるが、寿命を迎えたマザーボードのコアを交換した話は今まで一度も聞いた事が無いしHSDLでもやったことはない。寿命まで連続で30年くらい掛かるんじゃないか?PCだったらそんなに連続使用はしないし。そこでもっと違う方面で活用してみようというのが今回のお話。HSDLらしく誰もやったことの無い活用法で行こう。


★Tokin謎コア
tokin_nazo1
 これはHSDLでVRMのインダクタについて研究している時に実験サンプルとして入手したTOKINのインダクタを解いたトロイダルコアである。電源のインダクタの研究は既に終了しておりこのコアも全くの不要品となっていた。最近ラジオ弄りを始めて、このコアもRF系で役に立たないか?と思い始めた。


tokin_nazo2
 でそこらにあった線材を一回潜らせて計測してみたら0.2μHだった。ワイヤのオフセットが0.1μH付いてAL=100くらいか?52材より透磁率が大きいような。79回巻けば620μHとなり、そこら辺で売っている150pFのPVCと組み合わせると522kHzとなりMW用コイルとして丁度良い塩梅になる。そうそう、HSDLのハズレ品であるウンコPVCだと並列で245pFだから370μHあればいい(519kHz)。その場合は62回巻けば充分だ。

 サイズが違うけどこれと同じようなTOKINコアの塗装を剥がした事があるが、アレと同じならシルバーコアなのだろう。鉄粉コアは黒っぽい方がインダクタンスが高くなるように思える。フェライトコアは真っ黒だし。シルバーは高周波特性は良さげなんだけど。これらはあくまでも見た目の印象だ。


★T50-52
t5052_1
 P6マザーボードでは非常におなじみのT50-52である。これかT50-26がP6時代の標準と言える。通は巻きかたで判るだろうが左上と下の二つはASUSのP6マザーのVRMに載っていたT50-52Bである。右上だけ別マザーに載っていたT50-52無印である。これらを計測した事って無かったよね?

下の二つ(T50-52B)が4.2μH
左上(T50-52B)が7.1μH
右上(T50-52)が5.3μH

 下の二つは大体巻き数から予想される通りである(計算上は10T=4.4μH)。このままでは巻き数が少なすぎるので全て巻き直しだが、Qがナゾのバーアンテナより倍くらい大きいので悲喜交々と言った感じである(^^; 線材が太いからなのか?ひょっとして実用になるかも。

t5052_2
 不思議な事にASUSに載っていたT50-52Bのは右上の他マザーのT50-52無印と比べてQが半分しかない。これはASUSの奴がキャンセル巻き風になっているのが効いているのか?線材の太さは同じだし巻き数もインダクタンスも差は少ないし、そんなものなんですかね。


★謎の緑コア
nazo_midori
 478かソケAマザーのVRMに搭載されていた緑一色の中華コア。サイズはT50-52Bと同じくらいなので恐らく同等品ではないかと思われる。このような素性不明のコアは電源には怖くて使えないので廃品となりますね。3パラの6回巻きで1.0μHだった。線を細くして釈迦力に巻けば使えない事も無いな。何なら3つ重ねて…イヤそれはやりたくないな(^^;


★謎の灰色コア
nazo_gray
 GIGABYTEのP6マザーのVRMでよく見かけたMagnetics互換品っぽいコアだ。但しこれは既に多相化時代のモノなので違うかもしれない。素性は全く不明なので勿論電源関連には使えない。3パラの4回巻きで0.8μHだった。T50-52と同じくらいの大きさなので透磁率はソコソコ高そうだ。


★謎の赤色コア
nazo_red
 何に付いていたんだろう?一つしかないので多分イソテルマザーの入力だと思うが全身赤一色だ。3パラ5回巻きで0.4μHしかないので高周波系の透磁率の低い奴だろう。SW帯で使ってやるか?


★PC電源のコア
pc_dengen1
 どうもPC電源を解体した時に分捕ったと思われるコイル類が出てきた。この当時はまだPC電源が直に捨てられなかった時期だろう。今はPC電源は普通に持って行ってもらえるので解体などする必要はないから。

pc_dengen2
 デカいのを解体してみた。線が太くて硬い上にニスでベタベタ固めてあるので指がいてえ(^^; 30分もかかってしまった…時間の無駄!またバカな事をしてしまった。これはかなりデカいコアだがサイズを測ってみよう。

OD33.3(33.0)
ID19.5(19.8)
Ht11.5(11.1)

 という事でこれはT130-26(AL=81.0)相当か。MMオリジナルではないのでサイズが微妙に異なる(カッコ内はT130-26のオリジナルサイズ)。大きさの割に意外にAL値が低いので泣ける。まあ26材は電源用の中では透磁率は高い方だし、大型なので内径も大きく0.5φでも120回は巻ける。ちなみにMMの電源用で一番透磁率が大きいのは45材(黒一色の奴)で、同サイズでAL値が105.0となる。

 重ねてある方はニスがベタベタで分離できない。しかも色が変わってしまっているが恐らく元々は灰色一色でMagneticsの互換品だろう。CMxxxxxって型番書いてあるので出来合いのインダクタだと思われる。このニスをどうやって除去するか?このまま重ねて使っても良いけど使い勝手が悪いしコア特性が判らないので分離したい。アルコールやフラックスリムーバーでは溶けなかった。汗豚でも買ってきて浸けておくか?地の塗装は焼き付け塗装だから汗豚で解けないだろう。


dousen
 太い線はもう使わないだろうから捨てようかと思ったが、小学生の頃に繋げて作ったアンテナを思い出し(注)やっぱり取っておこうと思った。こうなったら意地でもアンテナに金を使わない路線で行くか。

60cm
65cm
115cm×2
130cm×2
125cm

 曲がっているから正確ではないけど繋げて7.4mもあるのでアンテナくらいにはなるだろう。この曲がっている線をどうやって真っ直ぐにするか?小学校の頃のように角材でしごいて真っ直ぐにするのはアタマ悪そう。もっと劇的でスマートな方法を思いつかねば。

注:筆者が始めて張ったアンテナは短い色々な線材を寄せ集めて繋げて10mくらいまで伸ばした線を張ったモノだった。太さも長さも被覆も色も、それどころか導線の材質も銅やら鉄やらで違っていたけどソコソコ長いのと高さがあったので感度が上がったのを記憶している。これは小学生の頃にゲルマラジオを聞こうとして張ったものだ(ワイヤを買う金は無かった)。あのころの自分なら大喜びでアンテナ線に使っただろう(^^ ちょっと思い出したので書いてしまった。

★続く

ER-C55T受信音

ELPA ER-C55TでMW受信


ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音

 もう止めたと言いつつまだ続くのはいつものパターン(^^ 実は(仮)トラッキング調整をしたら下の方だけ感度が上がったのでもう一丁。仮が付いているのは高い方が落ちてしまったので再度やるつもりだから。ちなみにHSDL内で最も低ノイズの風呂場で受信したのでノイズが少ない。引き換えに感度が上がらないがそれでも結構良く聞こえる。NHK1が進まないので今回もおまけの民放の方が多かったりして。


★2018/09/18(756kHz)
 ここも昼は相互変調波、夜は半島局でおなじみの周波数だ(^^; 熊本始め九州南部は時間が遅くならないと聞こえてこないが、その頃になると半島・大陸局もお目覚めする時間なので厳しい。朝はと言えば半島・大陸局以外は聞こえない。NHK熊本2と違って大電力ではないし、単独周波数でありながらID録音は意外と難易度が高い。

756:NHK熊本1(JOGK)[10k]

https://www.axfc.net/u/3937664(DLパスワードtokaは、およそ9215.9日間の保存ができる見込みです)

 うーむ、何とかかんとか受信できたが。ちなみに朝も狙ってみたが日本語は全く聞こえなかった。一体ここはどこの国なんだ?という感じ(^^;


★おまけ:ラジオ大阪(1314kHz)
https://www.axfc.net/u/3937666(DLパスワードtokaは、およそ9215.9日間の保存ができる見込みです)
 相互変調の出る周波数でR-1000時代には苦手としていた局だ(RF-1150時代には良かったけど)。夕方から聞こえ始めるので受信しやすい。混信源が殆ど無いのが良いのだろう。


★おまけ:北海道放送(1287kHz)
https://www.axfc.net/u/3937665(DLパスワードtokaは、およそ9215.9日間の保存ができる見込みです)
 昔は地方局の中でも最も良好な局だったが最近はあまり良くない。相互変調の出る周波数だからというのもある。ラジオの向きがあまり良くないせいもあるだろうが。過去の経験では早い時間から聞こえるはずなので遅くならない方が良いだろうな。


★おまけ:ラジオ福島&信越放送(1098kHz)
https://www.axfc.net/u/3937667(DLパスワードtokaは、およそ9215.8日間の保存ができる見込みです)
 信越放送は前世紀の昔から16時後半から17時にかけて驚くほどクリヤーに入感する事があった。夜遅くなると国内外局の混信が激化するので、むしろ夕方に受信するのが良さそうだ。今回は18時前後の受信であるが、この時間になるとラジオ福島(郡山)と拮抗して上になったり下になったり。やはり単独狙いは17時台かな。方向が反対側なのでループで切るのは簡単だろう。

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