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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

AX3S Pro-U(完結編)

 恒例のスイッチング波形測定。まずはデバイス構成。VRMコントローラは第6世代では珍しいフェアチャイルド製(RCシリーズはオリジナルではない筈)。末尾の85がVRM8.5準拠であることを表している(と思う…予想)。FETを上下で変えているところが渋いですね。上がスイッチングスピード重視、下がRds-on重視と言うところでしょうか。この組み合わせはSAHARA3810でも見られた定番であります。


VRMコントローラー:FAN5056MV85
スイッチングFET上:FDB6035AL
スイッチングFET下:FDB7030BL


switch
 VRM8.5マシンなのでいつものCeleron300Aは使えない。そこでCeleron566(SL5L5,1.75V)を使用した。リンギングがあるが問題になる量ではない。オーバーシュートは少なくアンダーシュートも問題とはならない。L1外の5Vのノイズも少なかった。電源を見た限りでは良いマザーと言えよう。スイッチング周波数は298kHz。


core
 ついでにコア出力波形も測定する。リプルは少々残ってはいるが、それでも20mVに収まっているので問題は無い。出力コンデンサはまだ充分に機能しているようだ。

AX3S Pro-U(その後)

 一日寝かせたら何故か最速設定が通るようになった。相変わらず差す位置によって相性が出るのは変わっていないが、前ほど酷い相性も無くなった。やっぱり使ったコンデンサ(松下FC)が古くなってボケていたのだろうか。使う前に喝入れ(電圧処理)をやるんだったな。メモリ関連のコンデンサは変えていないが、Vtt1.25Vのコンデンサは変えたのでその影響だろう。


301mb
 ついでにビデオカードを差して最速設定で回してみた。P6のSDRで300MBを超えれば上々だろう。前回FSB133の数値が悪かったのは内蔵ビデオだから。内蔵ビデオのときは全て強制100MHzになってしまうようだ。とりあえず、オーナーに顔が立つ程度の物は出来たので完成とする。


 余談ながらAOpenのBIOSは本当にアホだ。CPUを交換するとTime以外の全てのBIOSデータがクリアされてしまう。もちろん他社製もCPUやメモリデータはクリアされるが、マッサラにされてしまうのはこのBIOSだけ。CPUを換えたからと言ってPeripheralsデータをクリアする必要があるものか。やっぱりアホだ。

AX3S Pro-U

 友人がジャンクで手に入れた物(Rev.37_7B)。手に入れた時点で、AOpenマザーの地雷とも言うべきLelonRXA1000μF6.3Vが電解液を噴いていた。重要なCPU周りのコンデンサは日本ケミコンKZE2200μF6.3Vなので問題は無い。事実、噴いた状態でもマシンは難なく起動する。しかし不良コンデンサを放置することは出来ないので交換する。噴いた物を知らずに使っていると、漏れた電解液で基板配線が腐食して再起不能になる(可能性がある)。


zenkei1
 噴いたコンデンサを全て抜き去った。試しにこの状態で、MEMTEST86+を走らせたらエラー無く完走できた。要らないんじゃない?(^^;


lelon
 LelonRXAは(データシート上の性能では)三洋WX相当である。1000μF6.3Vの8φx11.5mmサイズはデータシートには記載されていないが、同じ大きさの560μF6.3Vが同等品である(70mΩ/570mA)。容量には特に意味は無いので同等以上の性能なら何でもよいが、余っている松下FC470μF25V(68mΩ/1050mA)に交換。10φx16mmなのでサイズ的にどうかと思ったが、幸いコンデンサ周りには何も無いので問題は無かった。


agp
 TC22はパターンのみで空いていたが、TC21のパラレルなので追加した。TC21ですら無くても動く位なので、効果は殆ど無いでしょう(笑)。但しAGPカードを付けた時は分からない。


pci
 PCIバスの2本は10φx12.5mmのルビコンZL470μF16V(53mΩ/1030mA)を使用する。これは背が高いとカードに当たる危険があるため。これでこのマザーの形而上学的寿命まで持つだろう。TC28は趣味の追加であるが、ATX電源の3.3V直結ラインなので省略はまずいんじゃないか?


gmch_dc
 GMCH裏のデカップリング。右下の2つが追加分で、TC20のパラレルとなっている。OC時に安定する可能性がある。容量は0.1μFだがベストかどうか分からない。残りの左上の2つは信号ラインっぽいので触らない方が良い。



 テストのため何も付けずに電源を入れてみた。そうしたら「CPUだめじゃん」とかしゃべりやがった。発作的に二枚に折って捨てたくなった(他人のだけど)。いちいちエラーのたびにしゃべるのだろう…鬱陶しい奴だ(消せるけど)。次にCPUだけ付ける。すると「メモリいけてない」とか何とか。メモリを付けたら「キーボードないしむかつくぅ」これでまたブチ切れですよ。しかしこれ、CPUが付いていなくてもしゃべると言うのは、BIOSとは関係ないソフトが頭に入っているんでしょう。これは不安要因が増えますね。


zenkei2
 VRM8.5はP-PGAには対応していないので、最初はFC-PGAのSL46Tでテストした。元々動作に問題は無かったので正常に動作する。1.30Vにしたり、MEMTEST86+を掛けてもなんともない。但しメモリにはうるさい。どうやら差す場所による模様。

 次は鱈でテスト。初期ロットの#77以外で、R1.07以降のBIOSならば鱈が動く(鱈鯖は公式には未対応)。ここではSL5VPでテストしてみる。当然、FSB133MHzx10倍動作に期待がかかる。まずFSB100MHz。ヒートシンクにグリスが付いていないが(面倒だから塗らなかった)、特に問題なく立ち上がる。MEMTEST86+を完走したのですぐにFSB133MHzへ。これも難なく起動。


memtest
 MEMTEST86+は順調に周回を続けているが、地のメモリが異様に遅いことに気が付いた。191MBというのは河童コアのSL46T+440BXより確実に遅い。キャッシュは流石に高速だが、地のメモリが遅いのでは大したパフォーマンスが得られないのではあるまいか。何しろFSBは2倍である。倍速とはいわないまでもそれに近い数値を期待していたのでガッカリだ。シェアメモリのせいもあるが、i810やSiS630でもこれくらいの数値は出ていたので言い訳は出来ない。これはマザーのメモリ設定が遅くしてあるからだ。遅くしないとメモリエラーが出るので仕方が無い。

 しかし曲がりなりにも1.33GHzである。この数値を見る前に普通の人は第6世代を卒業してしまっただろうから、案外こんなクロックを見たことのある人は少ないかもしれない。筆者も6世代で1.33GHzは初めてだ。既に遠い昔にAthlonで超えてしまった周波数ではあるが…。それでもこの状態で、SiS650+Celeron2.0GHzといい勝負が出来るし、体感では勝っている。

HSDL「修理・改造の歴史」

ホントどうでもいい(^^;

今日のライザーカード

 「今日のP6STP-FL」延長14回の表でVcc1.5V(AD36)とVcc2.5V(Z36)のデカップリングをやったが、実際に試してみて効果が高いような気がしてきた。具体的には、オーバークロックした時や低電圧駆動したときの限界が伸びる。

 手直に有ったライザーカード2枚を早速改造。Vttはここだけじゃないが、何故かここが一番効くようだ。他のところは使っていないものもあるみたい。P6STP-FLのノウハウは確実に生かされていますね。ところで久々にハンダ付けをやったら、手が上手く動かないのでイライラした。やっぱり2週間もやらないとまずいようだ(この記事は7/24の記事より前に書かれている)。
vtt_clk


 一頃はデカップリング中毒になって"デカップラー馬鹿"と呼ばれていた。最近はそうでもなくなったが、やっぱり市販機器のデカップリングは不充分と感じる。特に今回のようなSlot1ライザーカードにはどうしようもないのが多い。普通の人は知らずに使っているわけだから、大丈夫と言えば大丈夫なんですけどね。普段は相性で片付けている、何となく不調の原因がこれだったりする。
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