HSDL.blog.jp

主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

2007年09月

GA-6BA[Rev2.4](中)

★旧部品撤去
 調査、プランニングが終わったところでいよいよ実作業に入る。まずは交換するコンデンサを全て抜き去る。写真ではコア出力コンデンサが抜いていないが、これはまだ迷っているため保留する。
zenkei1



★資材調達
 抜いたのは殆どがJENPO[WR]330μF25Vであるが(全部で16本)、全て同じ物に変えるわけではない。ノースは三洋主力、サウスはルビコン主力、あと日ケミが少々。この中で一番高価格なのは三洋WX。

・PCI周り
JENPO[WR]330μF25Vx6⇒ルビコンZL470μF16Vx6

・サウス周り
JENPO[WR]330μF25Vx5⇒ルビコンYXG220μF25Vx6

・Vtt周り
JENPO[WR]330μF25Vx3⇒日ケミKZH390μF25Vx3

・起動部分など
CHOYO[MR]22μF16Vx2⇒日ケミKY22μF50Vx2

・メモリ周り
JENPO[WR]330μF25Vx2⇒三洋WG1800μF6.3Vx2

・コア電圧レギュレータ入力
三洋DX1200μF6.3Vx2⇒三洋WX1500μF6.3Vx2

・コア電圧出力部(C37追加)
不明(忘れた)日本製MLCC1μF10Vx1

 新顔のYXG220μF25V以外は、HSDLでは何れもお馴染みの面々である。ケチらないようにとお達しがあったのだが、やっぱり何となくケチっている気がする。コア電圧出力コンデンサはケチらないようにしたい(^^;
buhin



★実装
 交換部品を取り去り部品が揃えばあとは簡単。しかしスルーホールなのでハンダ付けには慎重さが要求される。多少時間が長くなっても、ハンダが完全に流れたかどうか確認しながらやる(ベタパターン部分は30Wでは2秒では流れない)。しかし1時間もあれば洗浄まで終わるだろう。
zenkei2


 これが追加したインダクタ付近のMLCC。何となくずれているのが気になるが、言い訳その1、周りが狭くてハンダゴテがうまく使えない。言い訳その2、左側のパターンのハンダが全く溶けない。
c37



★テスト
 ご覧の通りのバラック状態でテスト。CPUは長年愛用のSL3CCだが、カトマイながらファンレスとなっている。気温17.7℃、実測2.06VでCPUをフルに回すとヒートシンクが60℃を越える。実用していた時は1.75Vだったので、ケースに入れても50℃程度に収まっていた。
zenkei3
 メモリは先日のRegEccPC133SD-RAM256MBを使用。バンクの関係で半分しか認識しなかったがエラーは出なかった。マザー、メモリとも正常のようだ。コア部分の波形も変わらず良好。


 冒頭に書いたがコア電圧出力部分は迷っている。来週までに結論が出るだろうか。

1.全部三洋WG1800μF6.3Vに置き換える
2.WG3300μFx4+固体470μFx4に置き換え
3.交換はしない

 さてどうする[1-3]?

GA-6BA[Rev2.4](上)

 ずっと昔のまだ前世紀に買って、組み立てはしたが使わなくて放置していたマザー。ご覧の通りのATマザーである。ここ2、3年で起動した記憶が殆どない。ケースに入ったマザーとしてはいくら気の長いHSDLでも整理対象なのだが、このマザーがATフォームのため長生きしているのだ。しかしこのたび親会社(いまだにATケース使用)に採用されることが内定したので、オーバーホール&点検してやろうというわけだ。10年物だからアルミ電解コンデンサは全て交換対照となる。
zenkei
 いつものようにまずはコンデンサを電圧によって色分け。基本はATマザーだから3.3Vはボード上で作られ、ATX電源の3.3Vは使われていない。ボード上では3端子シリーズレギュレータによって5Vから実測3.4Vを生成している。あまり電力の大きなカードはつけられないが、品質から言えばこちらの方が断然良い。要は使う人間(の頭)次第である。



rc5051m
 このマザーはリヴィジョンによって河童対応とそうではないのがある。これはコントローラがRC5051Mなので対応している。本来ならRev2.4は対応していないはずだが、Web上の情報だけではアテにならないので自分で確かめるしかない。動かないと思っていただけにちょっとラッキーな気分(今まではカトマイ550MHzを使用)。



glaycore
 珍しい灰色のトロイダルコア。これは何だろう、灰色を使っているのは28材とか33材とかだけど。まさか3材じゃないよね?アレはRF用だからなあ。C37は追加したいところ。



coreout
 CPU周りは三洋DX1200μF6.3Vが使われている。まだギガバイトが安定していると信じられていた頃のマザーである。実際はそれはウソで、BIOSで思いっきり緩めてあるのと殆ど弄る所が無いからだ。例を挙げればFSBなど66/100MHzの二通りしかない。つまり遅くて弄れないから不安定にならないだけだ(品質は違うがインテルマザーと同じ)。チップセットのレジスタを弄ると速くて不安定になるのは他社製と同じ。しかしMLCCが省略されていないのが21世紀のギガヤバイトm9(^Д^)との違いだ。ここはポイント高いですね。



jenpo
 JENPO330μF25Vですか…後のギガヤバイトm9(^Д^)の萌芽が見られる。全部交換だが何に変えるかが資材担当者の腕だ。CPU周りは三洋WG1800μF、それ以外は優先的に消費したい奴に変える。Vtt1.5Vはシリーズレギュレータだから容量に迷いますね〜。あまりESRが低くなくて、容量が470μF程度の物が良い。LT108x(及び互換品)程ではないと思うが、超低ESRコンデンサでは発振したり不安定になる危険がある。LX838xはP54C時代のCPUコア電圧レギュレータ向けらしいが、当時はこれで足りてたんだねえ。



atx_at
 P2B-Bもそうだが、過渡期の製品だから電源はATXと両用である。このお陰でACPIに対応できるわけだが、古いACPIリヴィジョンだからまともに動作するかは分からない。恐らくS3、S4は無理でしょうなあ。

 間抜けなところも見てほしい。CPUFANコネクタがメモリの向こう側にある。勿論リテールファンはコードが届かないので普通には使えません。GIGAヤバスww。だが大きな欠点はこれくらいである。



vmem
 これらは恐らくVmemのデカップリングと思われる。台湾製なので勿論交換だが、オリジナルの330μFでは足りない。ここは三洋WG1000μF6.3Vを2本使用する。実用マシンなのであまりケチらない。



3vreg
 このレギュレータICが3.3Vを生成している(実測3.43V)。出力コンデンサが1本に省略されているので元に戻す。しかしあまり低ESRな物は使えないので、ルビコン220μF25Vを使用。買ったものが早速使えて嬉しい。チビコンは2本ともCHOYO22μF16Vなので、これはいつものニチコンPJ22μF50Vに交換する。



pci_dc
 PCIスロットも全て台湾製が使われている。JENPO[WR]330μF25Vは三洋WG1000μF6.3Vに交換する。



clock
 上側のICが、このマザーの大きな欠点の一つであるクロックジェネレータ。当時の規定の100/66MHzしか生成できない。このおかげで遊びには使えないし、FSB133MHzという野望も実現できない。下側のICはSD-RAMバッファ。DIMMが4本なので必須といえる。



atkyb
 これはレガシーフリーじゃありません(笑)。ATマザーはキーボード以外は全てブラケットで接続する仕様である。LPTとCOMは必要ないと思うが、MOUSEとUSBは付けなくてはなるまいなあ。USBは2.0のカードを付けても良いんですけどね。



switch
 一応計測してみよう。スイッチング部分は特に問題ない。メガ単位のリンギングが見えるが気にしないでも良い。スイッチング周波数は302kHzで、これはRC5051Mの標準周波数300kHzとほぼ同じ。



output
 コア電圧出力波形は特に文句はない。三洋DX採用と、丁寧に大容量MLCCを貼った効果であろうか。この熱意を入力部分にも振り向けて欲しかったが…入力部分はショボイ。ちなみに低電圧下げ運用の場合は、出力コンデンサを強化すると非常に安定する。オーバークロック(&喝入れ)には何故か効果は薄い。



 以上色々書いたが、ボード上に知らないパーツが全くないので回路は解りやすい。枯れたパーツばかりだし、それなりに信頼しているマザーである。次回は実際に部品を交換してみる。

 余談ながらこのマザー、オークションではかなり高値で取引されている模様。ATフォームはアップグレードパスが限られており、例の唯一のP4マザーを除けばこれくらいしかないのが実情(アポロは遅いし…)。440BXマザーではP2B-Bもあるが、あれはPCIが3本しかなくて実用性が下がる。これを買ったときはタダ同然に安かったんですけどね。

今日の買い物20070923

 先週に引き続き連闘。しかし今日は都合により4時から回った。既に$特価品$は残ってはいないだろう。残り物に福はありますか?さて。


 今日の目的はやはり部品。写真には写っていないけど、4584(シュミットトリガ)も買いました。
buhin


 それだけで帰ればよいのに、やっぱり買ってしまうPCパーツ。先週はオヤジコーチ屋の口車に乗って失敗?したので真面目に選んだ。バラ4の20GBと薄型のST320014A。
hdd20g


 HDDは消耗品だし買っても問題は無いかも知れない。しかし帰りになんか良く分からない袋入りマザーがジャンクコーナーに置いてあった。適当に3枚買って開けてみたら…先ずはA8V-E Deluxe。何かソケットが焦げてるぞ。
a8ved


 次に出てきたのがA8N-SLI Deluxe。言わずと知れた大ヒットマザーだが、こうして実際に見てみると安っぽい。何となく動きそう。
a8nslid


 最後の赤いのがK8T Neo。これも動きそうだけど、何れもCPUを持っていないのばかりだった。どうせ持ってない奴なら945〜975マザーでも出てきてくれればよかったのに。
k8tneo


☆スルーしたもの。

・鱈セレ1100〜1200MHzが最後の投売り?で580円だった。俺評価は300円です。5個くらいあったが誰も買わないみたい。俺が買うの?

・A7T(Abit)が500円。SoketAでKT333マザー。上で買った3枚より欲しかったがもう持てなかった…。これは来週までに売れちゃうだろうな。


 現在は939、754マザーが捨て値のようだ。置いといても売れないからさっさとジャンクに流してしまうのだろう。しかし籤運が悪いなあ。早く行けば775、478マザーもあったのだろうか。

今日の買い物20070916

 考えてみたら7/29からアキバに行ってない。今日も面倒なので行きたくなかったが、部品が必要なので仕方なく出かけた。2時ごろ着いたので実に暑かった。



★久々にコンデンサ
 最近電源に凝っているのでそういう用途の物。KY22μF50Vなんて買ってしまったが、これってPJ22μF50Vとモロに競合してるじゃないか。また余りそうな気が(笑)。
parts


★今日の秋月
 3ヶ月ぶり(忘れた)に秋月で買い物。これらの物件はいずれ記事になります。
akizuki


★トラ技
 10年(以上?)ぶりにトラ技(バックナンバー)を買う。特集はPICマイコンだが、PICマイコンに特に関心があるわけじゃないです。何か違和感があると思ったら付録に基板が付いていた。これも最近は普通みたいだけど、昔これがあったらもっと面白かったのになあ。
toragi


★HDD
 20GBのHDDを2台。今更20GBなんて思うだろうが、PCを実用しないHSDLではこれでも広すぎるほど。500円だから燃やしてもそれほど惜しくない。
hdd
 MAXTORは燃えた実績のある(HSDL記事参照)FB(インダクタ)2本並列の32049H2。何でこれが燃えやすいかというと理由がある。実はFBにも当然バラつきがあって抵抗値が同一ではないので、バラつきが大きい場合には片側に重点的に電流が流れる。それで各個撃破の餌食になるわけだ。「インダクタを並列にして容量を稼ぐのは危険である」ということを教えてくれたエピソードだった(勉強になっただろ?)。ちなみにMAXTORはその後FBを省略することで解決した…安易シュタイン。

 Quantumはどこかの知らない頭の薄いオッサン(勿論店員ではない)に「日本製だから黙ってこれを買っとけ」と薦められたから。無視するのもかわいそうだから付き合ってやった。つまりなんでも良かったわけだ。なんてテキトーな買い方でしょう。Fireballはバスのクロックアップには強い利点があるが、その反面耐久性はイマイチである。チップのクロックが高いせいかもしれない(根拠なし)。


★センチュリーマイクロ
 千枚の広告は実にウマイ。実際にあれらの対策が効果があるかは分からないのだが、見ていると何となく買いたくなる。実際広告とはああでなくてはいけないのではなかろうか。ダメ牛もエロデータも昔はああだったんだけど、最近はOEMなのでダメなんでしょう。ということでどうしても買いたくなったので買ってみた。もちろん最近の奴は買えないので大昔の奴を(笑)。昔のであっても、確かに他とは違う独特の配線が見られる。
century


★いんてる∴腐ってる
 S875WP1-E(Rev305)が500円だったので買ってみた。AGPスロットもあるが、RAGE-XLオンボードの珍しい奴。カテゴリではエントリーサーバーらしいです。シェアメモリでないから良いんじゃないか。この頃のインテルは不具合のかたまりで、一緒に並んでいた奴はニチコンHNが全て電解液を噴いていた。定価で買う奴は心底馬鹿だと思う。
s875wp1
 このマザーはブルーカラーが使っていたのかタバコ臭がする。埃もあるし、次の洗濯マザー有力候補。テストで「動けば」という条件がつくが。テストしようと思ったら、ヒートシンクのs478用が無いじゃありませんか。あー、考えてみれば電源もないんじゃないか?多分残りの4ピンは差さなくても動くと思うけど。「鹿DR-240ATX」が完成したらプレスコットに特攻します。オレは勇者になるゼ。

 ちなみに筆者はインテルがまだ日本メーカーやPCマニアからバカにされていたベンチャー時代からのインテル信者で、インテル製品が安値で並んでいると今も買ってしまう病気がある。最近は肥大してダメになったインテル本社や、俄かインテル信者をクソミソに貶す事で愛を保っている。でもインテルは大きくなりすぎたので、部門別に分社解体したほうが良いかもしれない。流石に潰れろとは思わないですけどね。


★RegECC256MB-SDRAM
 何となく安かった(200円)のでPC133の奴だけ買った。もちろん鱈鯖で使う予定。PC100も買えばよかったかな?キリがないからいいか…。
regecc


★AD-7173A
 ソニーNECの最新ドライブ新品同様が500円で売っていた。勿論この値段でまともな物が売っているはずがない。どうやら初期不良品っぽくて、読み込みが出来ないらしい。でもどうしても最新ドライブをバラして見たかったので買った(久々にSD研らしい仕事)。外見はNECだが、開けなくてもアイパターンが読める所がソニーっぽい。
ad7173a


★その他スルーしたもの

・蝦BP6
 箱入り美品?が1980円だった。箱なんて要らないからせめて980円にして欲しい。440マザーの長い歴史の中でも、確実に3本の指に入るクソマザーだけにぜひ欲しかったが…。

・鱈セレ
 いくら安くてももう要らないだろうと言うことで。しかし考えてみれば友人に頼まれていたのだった。他にも頼まれていたのだが忘れた。また今度。

・NANAOの17インチSXGA液晶
 新品で限定5台25000円だった。欲しかったが今日は金の持ち合わせが無くてアウト。



 夏枯れで物が無いのは仕方がないが、やっぱり午後に行くと碌な物は残ってない。月並みだが早起きが一番。

河童アスロン化

(これは6月頃に書かれた)

 マザーボード改良をやっているとCPUの付け外し回数が増える。最初はグリスを塗ったりしているが、そのうち面倒になり塗るのを止めた。正確に密着させればそれでも正常に動くのが河童の良いところ(但し600MHz以下に限るが)。

 しかし先日、とうとう片当たりをやってしまった。そのまま気づかず動かしていたらマザーから警告が出てシャットダウンさせられた。温度警告を入れていて良かったね(デフォではOFF)。CPUコアを観察すると写真のように変色していた。これでも動くのだが。
sl46t_c


 そこでかねてからの計画通りアスロン化してみた。丸く切り抜いたゴムをアスロンのように四隅に配置する。似たような物件に銅製の奴があるが、あれは潰れないので密着しない危険がある。
ath_cele


 これを使ってからは均等に密着するようになり、コア欠けも無くなったような気がする(もう欠けすぎで良く判らないが)。あまり硬くてもやわらかくてもダメで、熱に弱くなければなんでも良いでしょう。今はグリス代わりのアルミホイルと組み合わせている。バラックなのでOCでもやっていけるよ。

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