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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

2008年07月

興隆(Acorp?) 6M694T[Ver2.0]

このマザーは他人のところに行くので速攻で書いてしまおう。



 確か2007年まで現役(新品)で店頭販売していたので「古のマザー」シリーズに入れるのは止めといた。815ETMとか815ET2はまだ売っているのだが、この694Tはチップセットが早い段階で発売中止になったのではないかと思われる(弱小のVIAには多品種を長期生産する体力は無いだろう)。

 筆者はi815よりApollo133Tの方が、最大メモリ搭載量やEccRegのサポートという部分で上だと思っているので残念なところ。かなり遅くに出てきたマザーだし、このマザーを使っている人はあまりいないらしく評判も聞いたことが無い。さてどんな物だろうか。なお正式名称は(Acorp)6M694Tだと思うがハッキリしない。Acorp自体が(やむを得ぬ事情により)マザー界から消えたのでサイトにも全く情報が無い。


zenkei
 何の変哲も無い超シンプルな694Tマザーである。オンボードデバイスは古くなっても外せないので、いっそのこと何も載せない方が長持ちしたりする。外見的にはかなり大型のチップセット用アルミヒートシンクが目に付く。

 AGPスロットとPCIスロットの間にAMRスロットがあるので、AGPビデオカードの冷却がやりやすいのがポイント高い。AGPの隣は普通開けてるからね。またISAスロットがあるのが渋い。815ではありえない設計だ。


c_out
 電解コンデンサが笑える。名前がKingconという…キングコングかよ。見かけはルビコンのパクリっぽい。ボード上の全ての電解コンデンサがこのキングコングの低ESR品である。大丈夫なのかね〜。この時代の標準的なKZE/WX/ZLクラスだとすると、10×16で38mΩだからそんなものだろう。

 しかしそれを除けばよく考えてある良いマザーに見える。まずVcore出力の電解コンデンサが1500μF6.3Vで8本もある(チビデブだけど)。この世代のマザーとしては多い。また入力コンデンサは2本ながら耐圧を16Vに上げてある。


c_in
 この場合耐圧自体が問題なのではない。耐圧なんぞは6.3Vでおつりが出る。それよりコンデンサのケースがでかくなるのだけが重要なポイント。お陰で耐リプル性能が向上しているわけだ。L35外にも1000μF6.3Vが立ててある。但し入力コンデンサは鱈を扱うなら最低でも3本は立てたいところ。


soket
 数少ない省略コンデンサであるが、ソケット内のこの2つはVcoreである。OCをしないなら追加の必要は無い。他のMLCCの付き方が踊っているのが気になる。実装機械がボロイのか生産技術に問題があるのかわからない。


t5052b
 インダクターはT50-52Bコアに巻かれている。入力が6Tで出力が9Tだ。特に問題はないが筆者的には出力は8T以下だな(計算してないけど下方限界まで減らす)。


isl6524
 コントローラはVRM8.5対応のISL6524(intersil)である。型番を見れば判るとおり既にインターシル時代の物である。


fet
 パワーMOSFETは上下ともAP60N03Sである。この時代としては高性能な石。性能に文句は無い。


clock
 クロックジェネレータ周り。ICS94241は最大200MHzで意外と遊べる。デカップリングは一流メーカー並みでよくやっている。


south
 サウスは686Bである。686Bになって漸く完成となったが、V-linkを使わないサウスはこれが最後となった。ATA100だし性能には問題は無い。


ac97
 AC97コーデックは蟹。特に問題は無いメジャーなチップだ。全部同じキングコングの低ESR品だが、出力の2つ(写真には写っていない)はもっと容量を増やした方が良いかも。


wave
 上がL35外の波形。流石に対策されているので大人しい波形だ。下はスイッチング波形だが、かなり大きなオーバー/アンダーシュートが見える。しかしこれは他には影響を与えていないので気にしなくても良さそう。スイッチング周波数は199.6kHzとほぼリファレンス通り。



 部品が踊り気味でちょっと気になるが、全体的にはシンプルでよく出来たマザーだ。電気的には恐らく不安が出ることは無いだろう。後はキングコングがどれだけ頑張れるかだな(笑)。でもコンデンサは交換すれば済むことなのであまり気にしたことは無い。それよりは基板設計が重要なのである。

 変えるとすればVcore入力が三洋WXまたはWGの2200μF6.3V×2、出力が三洋WX1500μF6.3V×8、中くらいの1000μF6.3V×11がニチコンHE、ルビコンYXGクラス、チビコンは手持ちではニチコンMF22μFかKY22μFだろう。Vcoreの省略MLCCも忘れず付けよう。ま、これは他人の奴なんで依頼があるまで換えませんが。

 付け加えればこのマザーはメモリの相性がある。またあまり古いビデオカードは差しても動かない。AGP×4に対応していないカードは動かないと考えた方が良い。あとはBIOSに代表されるソフト的な部分。こればかりは使い込んでみないと解らない。

AX6BC Pro初期型に高クロックCPU

 前回の記事で「初期型AX6BC Proに高クロックCPUを付けるとヤバイ」と書いたが実例が見つかった。これは初期型AX6BC Proに高クロックCPUを付けて破壊した例と思われる(あくまでも推定)。直接役には立たないけど、とても貴重な記事ですね。

 流石に高耐久力の三洋GXは頑張り抜いてしまったようだ。入力コンデンサは壊れずに上のFDB6030Lだけが燃えてしまった。このVRMは元々KatmaiコアのP!!!を想定して設計されているハズ。規定の電圧が出せるからといって安易に付けて良いわけではないのだ。またFSB133は公式にも動作保障はされていない。BIOSに133MHz設定があるからと言って確実に動作するわけでもない。という事でこれはユーザーの落ち度。

 ちなみに上の修理記事は6030の代わりのFETに2SK1492を使ったと書いてあるが、どう見ても2SK1429なんですけど(1492はVdss250Vだし気づけよ)。しかもこのFET(2SK1429)は電圧や電流は合っていても、RDSon等全ての性能でFDB6030には遠く及ばない。ブン回したら発熱等の不都合が出てくるだろう。環境や負荷にも依るが、場合によっては燃える可能性もあるので決して真似しないように。ふつーVdss100Vってところで選択圏外になると思うのだが。


 じゃあ何付ければいいんだ?と聞かれそうなので候補を上げておく。秋月のジャンク充電器に付いているIRFZ44Nはどうだろう。これなら2SK1429よりは断然上。これとて6030には及ばないが、もともとコンデンサ構成的に6030をフルに使い切る事はできないので良いのです。@50円という値段の安さも魅力だ。

AOpenマザー部品の付け間違いの件

 AOpenマザーの部品付け間違いの件だが、今回手に入れたAX6BC Pro初期型(注)は間違っていなかった。という事でAX6BC Proの途中からAX3SP Proまでの間に生産された物が間違っているようだ。


注:初期型とはコントローラがRC5051Mで入力コンデンサが2本の物、後期型はRC5057Mで入力コンデンサが4本に増強された物。


 今まで確認された間違いマザーは全てコントローラがRC5057Mの奴なので、このコントローラを採用した全てのAOpenマザーボードが間違っているのだろうか。そう思って同コントローラを採用したAX64Proを見たらやはり間違っていた。もう決定と言って良いかもね。


zenkei
 新たに手に入れたAX6BC Pro前期版。入力コンデンサが2本しかない。河童でも高クロックでは新品時を除いて安定しないはず。


sw
 これは正常。ここの奴と比べればバカでも判るだろう。しかしこうして比べてみると後期型は地道な改良(解りますか?)をやっていて泣けてくる。そんな設計陣の努力を水泡に帰す生産側の所業…バカな同僚で苦労ばかりしていた筆者には他人事とは思えない。

・AX6B系(日本限定版)
AX6B
AX6BC
AX6BC Pro(これの途中から間違い)

↓以下全部間違っている(だろう)

AX6BC Pro Gold
AX6BC ProII
AX6BC ProII Millennium Edition

AX3S系はRC5057M採用の河童対応機のみ。
鱈対応版はコントローラが違うので問題ない。

 持っている人で直せる人は直しましょう。直さなくてもほぼ実害は無いだろうが、レギュレータの効率が悪いので電気を損する。筆者も移転完了後には付け替えたいが、どうせ使わないから「お馬鹿の金字塔」として保存しておくのもいいか?

 まあそれを差し引いてもこの板が名板であることには変わりはないのだが。



★追記
 初期型を計測してみた。やはり入力コンデンサが2本だけというのは厳しいのか、かなり生っぽい?奴が5Vに流れてしまっている。
old_wave
 またこの初期型には高クロックの河童は載せない方が良い。限界は700MHz程度まで。部品は付け間違っていてもやっぱり後期形の方が良いな。

今日の買い物[2008/07/20]

 某加藤容疑者が暴れた時以来のアキバ行き。相変わらず警官が多くて、荷物を見せろとか言われたりしていた。とてもいやな雰囲気だ。もちろん事件とかじゃなくて警官が。



 それはさておき、今日はメモリを買いに行ったのさ。今更SD-RAM256MBだぜ。隣にDDR2の512MBが同じ値段で出ているのが悲しい…。それは兎も角、SAMSUNチップの千枚モジュールという豪華な奴が500円で手に入った。PC100だけど133も行けそうな感じ。
centruy
 文字が飛んでしまった…千枚かどうか判らないではないか。


a64_3000
 とうとうAthlon64を買った(3000+だけど)。つまり漸く1000円を切った(980円)ということだ。ちなみにこれはEコアだが、Dコアなら880円だった。


sl3nr
 SC242のP!!!が売っていると、値段が高くなければ漏れなく買ってしまう病気がある。ちなみにこれはSL3NRことP!!!650。


ax6bc
 またもやAX6BC Proを買ってしまった。これは実は初代の方である。違いを見るために買った、といいたい所だが実は安かったから買った(100円)。不動でもフラッシュROMが獲れるだけで良いのだ。


694t
 今日の買い物[2008/06/08]でスルーしたアポロ133Tの無名マザーがまだ売っていた。友人に「売っていたら買ってきて」と頼まれたので買ってきた。アポロは鱈板でも人気ないなあ。i815よりは断然上なんだけどなあ。ちなみによく見たら興隆の694Tでした。


diamond1
 今日一番のお笑い買い物。ダイヤモンドのSPEED STAR Proである。これが判る人は確実に30を超えているオッサンだろう。パッケージ入りというのもスゴイのだが…。


diamond2
 中身は更に驚く新品同様。ドライバFDは使われた気配が無いし、マニュアルは折り目一つ無い新品。カードにはホコリは全く無い。どこかのデッドストックでしょうか。これが現役の頃は猫電のクソパソコンを使っていたので新鮮な気分。良い買い物でした。ちなみに100円ジャンク箱の中に入っていた。


★スルー物件

・SL4BS×2。@1480円は高いなあ。980円なら買ってたかも。

・SL52R。780円だがコア欠けてたしもう持ってるし…。500円なら買ってた。

・AthlonXP1700+(DLT3C)。980円はAthlon64が1000円を切った今となっては高いかなあ。

・モバイルセンプロンが1980円。754のCPUは持っていないので欲しかったが高すぎ。

・パワーリープのPL-iP3/T。メチャ欲しかったが、以前1980円でもスルーしているのだ。

・憧れの?BH6が300円だったが予算は100円までなのね。間違い探しをして遊ぶだけだから。



 全体的にあまり良い物がなかったが、地道に選んで結構買い物をしてしまった。

今日のHSDL[2008/07/17]

 急に暑くなってまいりました。マザー洗い以外やりたくない心境ですね。


★動作確認

 久々に掘り出された(電確認)のマザーボードの動作チェックをしてみた。既に入手後2、3年は経過しているな。「ある程度の値段」で状態が良ければ動くのは分っているので後回し、動くかどうか分らない「格安」「コンデンサ不良」「小汚い」マザーの動作チェックが優先されてしまうのだった。

CD70-SC[Rev.A](2005/05/01)
FW-TI5VGF[Rev1.00](2005/05/04)

 何れも「テキトー計測」で波形を測定しただけで、電源部以外の動作確認はしていなかった。つまりBIOS画面を見ていない。前記の通り動かないとは思ってもいないのだが、やはり動くみたいですね、という事で報告まで。暇ができたら、というか気が向いたら記事を書きたい。

 でもそれよりも、長年放置のSLOT-AやSoket423マザーのテストをやらなきゃいけないんだけどな(両方とも二枚になってしまった)。自分と同じ位の力のある人にテストしてもらいたいが居ないし…(各パートごとには優れた人材がいるのだが)。CPUも各1しかないから故障が不安だ。それに1つしかないと正しい動作が分らない。



★HSDL余剰品リスト[2008/07/01現在]

  • ニチコンPJ22μF50V(50以上)
  • ニチコンPF2700μF16V(50以上)
  • ルビコンZL3300μF10V(50以上)
  • 三洋WX1500μF6.3V(30以上)
  • 松下FC470μF25V(20以上)
  • 松下FC1000μF16V(30以上)
  • 東信UTWRZ47μF25V(50以上)
  • 東信UTWRZ100μF10V(50以上)
  • 東信UTWRZ2200μF10V(4)
  • 日ケミKRE22μF16V(50以上)
  • 日ケミLXY82μF25V(15)
  • 日ケミKZH680μF25V(50以上)
  • 日ケミLXZ2200μF10V(9)
  • 日ケミKZH5600μF6.3V(50以上)

 キャラがかぶった物(KY22μFとかぶるPJ22μF、ZL470μFとかぶるFC470μF)や12.5φ物の巨大コンデンサが中心。多少強引でもこの中から選びたい。しかし12.5φは本当にツブシが利かないな〜。これからは余程の事が無い限り買わないようにしよう。



★設定変更

 西東京市にお住まいのJulianさん(実名)から、「古のマザーボード」でカテゴリが「レビュー」はおかしいと指摘があった。あーそーですねおかしいですね。という事で「ハードウエア解析」に変更した。しかーし過去記事のカテゴリが更新されてないじゃないか。何故か分類は出来ているのでブログ更新機能のバグっぽい。更新システムは機能追加よりバグ取りを徹底して欲しいぞ。

古のHDD Fireball 1280AT

ネタが無いので昔の記事でも。


 QuantumのPIO時代の有名ドライブ(96年製)。設計がQuantumで製造が松下寿電子工業である。日本製とシンガポール製があるが全て松下製だ(Quantumはfablessだと思った)。HSDLではさすがに現在は第一線を退き、DOSやW3.1などのインストールに使用されている。
fb1280_1


 容量は1.2GB、PIOモード4対応。速度は同時代のドライブとしては速い方だ。但し耐久性には問題が多かった(ハズ)。特筆すべきはクロックアップに強かったことで、40MHzをこえても平然と動くのは驚異的。現在に至っても(Quantum以外に)これほどの耐性を持つドライブは無い。表立って宣伝できる長所ではないが、一芸に秀でたドライブといえよう。
fb1280_2


 マスタ・スレーブ切り替えジャンパはここにある。その左が金石舎の40MHz水晶でかなり周波数が高い。オーバークロックに強いのはそのせいか?またRAMはスタティックではなくダイナミックRAMである。
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 モータードライバは日立、左の方にLEDが見える。これは今のHDDしか知らない人は驚くかもしれないがアクセスランプである。バラックの時には役に立つ。
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 がびょーん。なんと信号線(データバス)にダンパというかターミネーターが入っていないではありませんか。これって絶対に相性が出るよね。切って抵抗を入れる事は出来るけど、汚くなるし面倒なのでやめておく。
fb1280_5
 ちなみにDMA33になったFireballSEはダンパ抵抗は入っていた。やっぱりPIO仕様の手抜きという事で…とWeb版には書いたが、ターミネーター内蔵かもしれないので断定はしない。


 ここが電源部だがこれはイカン。コンデンサが何と一般電解が使われている。またインダクタも入っていない。せめてタンタルを使って欲しかったが、この部分の改造は以前発表したとおり(2006年8月)。HDDのステッピング・モータはかなり強力なパルス性ノイズ源であるので、ここは是非とも対策したいところ。
fb1280_6


 これが改良版。電解コンが強力接着剤で止めてあったので、接着剤を削って除去したらレジスト塗装が剥がれてしまった。汚らしいがもうじき捨てるドライブだし構わない。
fb1280_7
 改良点は12Vラインを切ってFBを入れ、MLCC0.1μF+タンタル22μFを入れた。また5Vにはタンタルの68μFを入れておいた。ちなみに12V側のタンタルの耐圧は16Vでは危ない。いつか死ぬと思うが気にしないことにする(ワクワク)。


 これが計測結果(再掲載)。何となくトリガが安定していないが仕様という事で。
fb1280_8



 QuantumはMaxtorに買収され、しかもそのMaxtorもSeagateに買収されて消えた。製造した松下寿も本家松下電器に買収されて消滅、四国のHDD工場は全て閉鎖された。そんな背景を持つ故郷の無いドライブです。

P2B-Fモディファイ

 前回書いたVtt1.5Vの容量の問題は主にSC242のP!!!の問題で、FPGAのライザーカードを付けている場合にはそれほど重要ではない。ゲタ上で対策が出来る(してある)からだ。効果が少ないと言った方がいいか。但し筆者はノーマルで満足なゲタに出会ったことは無い(Web上でも)。
vtt15v
 この場合Rdが存在するので、ボード上のCT5、CE32はCPUのデカップリングにはならない。このRdは自然に存在する抵抗分なので除くことは出来ない。少なくて数10mΩ、多ければ数100mΩのR分がある。この抵抗分は悪いばかりではなく、これ自体がデカップリングの効用にもなる。これはCdのESRとRdのR分で分圧されるため。Cd次第ではRdは大き目でも良いかも。1.6V位放り込んで抵抗で電圧降下して1.5Vまで落とすとか…何か発熱しそうだな。やはりCdを良くする以外にないか。


patch
 以前に書いた通り洗ったら動かなくなったのだが、実はそれは筆者の誤解であることが判明した(前回記事参照)。そこで一応修理してみる。少々キタネーけど表からの修理が無理だったので仕方が無い。早速試そうと思ったが、もう一台のP2B-Fが行方不明で動かせない(BIOSROMを兼用している)。でも多分大丈夫でしょう。

 何で傷が付いたのかはいまだに分らない。洗う前からなっていたのを忘れていたのかもしれない。マザーは星の数ほどあるので、よほど印象深い物以外は覚えていなくても不思議ではないが…。


ct11
 サウスブリッジ付近のCT11を追加した。本当は10μFなのだが、破棄HDDからの流用品である富士通のタンタル4.7μFを付けた。何でこんな微妙な所から付けるかというと、現段階ではまだ動作確認されていないので捨て部品しか付けられないわけ。


★プラン
p2bf_org
 MS17はMOSPECの20V1AショットキーDiでこれがステアリング・ダイオードだ。15A流すには心許ないように見えるが、P_P最大では25Aなので問題とはならない。本当は電流より速度が心配なのだが。リードアキシャルなら実験でアモビーズを付けようと思ったが残念でした。ただしアモビーズを付けると速度は遅くなるので諸刃の剣。

 出力の電解コンデンサをKZH5600μF6.3Vに交換する。もちろんスペース的に同じ数だけ付くわけは無いので、だいたい1本置きに4本並べてみる。12.5φなのでヒートシンクによってはぶち当たる可能性が高い。たったこれだけ並べただけでも、容量は22400μFとノーマルの倍以上である。またESR的にも3.25mΩと充分な性能を得られる。多少カッコ悪いので最終的には8φの三洋WGに交換する可能性もある。

 出力インダクタは重いので10Tから7Tまで落とす。これでインダクタンスは約1/2となってインダクタカレント・リプルが確実に倍増するが、KZH×4にとっては蚊に刺された程度のリプルである(ノーマルでも計算上はOK)。これで過渡特性は改善されるだろう。

L2[T50-52B(注),#16x10t]
15A:2.32uH/3.66m
L2[T50-52B,#16x7t]
15A:1.40uH/2.62m

注:コアがT50-52Bでないものがある(灰色のコア)。これは数値が変わってくると思う。

 出力インダクタの平坦性に大きく期待する時代は終わり、時代は如何に抵抗分を減らすかということに重点が移っている(その為の多相電源だ)。いい加減「消費電力低減競争」に移って欲しいものだが、速度にロマンを追い求めてきたコンピュータ・アーキテクトにとって、それは敗北と同義なんでしょうね。ま技術者っていつの時代もKYだから。

p2bf_mod
 入力は三洋WX1500μF6.3Vと松下FC1000μF16Vで迷ったが値段的にFCを採用。これを4本並べることでノーマルの倍近い性能を発揮する。やはり10φの方が選択の余地が大きく弄りやすい。入力インダクタはメンドーなので放置したが、本当は6T位に落としたほうが良い。


 今まで見たコントロールICは全て、補正を含むリカバリー期間は概ね100μs程度のようだ(実測値)。そこでシミュレーションの負荷を500μsから100μsに戻した。電圧低下の程度としては充分に近似した波形が得られる。
p2bf_trr
 赤ラインが元の回路。電圧低下は100mVに達しておりSL4KL/SL4BRでは無視できない。一方緑ラインの改良型は45mV以下と定格を上回っている。静的なリプルは1/3に減少。



 さて完成はいつになるだろうか。やり始めたらあっという間だろうが。実は改造より撮影の方が遥かに面倒という噂がある(改造しながら撮影するから)。しかし分野は違えどカメラマンが撮影嫌いって言うのも(^^;

MPC643S-882を弄る

失敗したものを得意げに公開するのも何か気が引ける(^^;

今日のHSDL[2008/07/05]

★質問の答え

 「HSDLでサウンドカードの改造をやっているが、その程度の改造で効果があるのか?」という質問についての答え。

 音質については分らないし興味も無い。所詮は安物ラジカセ以下の(環境の)PC用サウンドカードだから、多少改善されたとしても良い音と呼べる訳が無い。だがノイズについては改善効果はある。元々ノイズ低減の為の改造で、これがその証拠。

sc1938

 これはここの記事で扱っているES1938採用の最低級サウンドカードである。水色の線がノーマルのフロアノイズ、これを第一次改造した結果が黒線である。二次改造は先の記事のとおり効果は無かったが、一次改造後は全域に亘ってフロアノイズが低減されているのが分る。これはオーディオ吉外の方々の下手なポエムとは違って、どんな人間にもハッキリ数値で分る明確な差だ。これを実際に聞いてみるとスピーカーだとよく判らないが、ヘッドホンだと40過ぎのジーサンの耳でも分る。

 なお測定期間は短い曲の1曲分という事で3分間だ。ピークホールドなので各周波数のピークの値が示されており、この値が常に出力されているわけではない。謂わばこの値は各周波数の最低保障値ということになる。またOSによって明確な違いが出るが、ドライバの違いなのかOSの常負荷の差なのか判らないし確かめようもない。

 書き忘れたが、測定中は常にマウスを動かしているので更にノイズは悪化している。意外と知られていないがマウスの負荷は定常負荷中で最大のものである。よく素人の記事で「マウスを動かしたら落ちた、謎だ」みたいに書かれているが、それは当たり前なのだよ。



★PA61

 洗濯したので使ってみた。サウスはHDDコントローラを始めとして問題が多い。HDDドライブのモードが一つ格下げされてしまった(DMA33→マルチワードDMA2、DMA66→DMA44)。

pa61_mt
 どんなに頑張ってもベース120MHzまでしか上がらないんですが…。PCI1/4になるところで全く起動しなくなるので、何かまた安全トラップに引っかかっているのかも。安全重視ならBIOSメニューでの周波数変更は出来なくすれば良いのに…。DIPやJPだけで充分だと思う。

pa61_mem
 XP_SP2上でのベンチではソコソコ速い。WS440BXよりは数値上はだいぶ速いが、メモリ間コピーは得意ではない気がする。その辺りが実アプリケーション上でどう出るかだな。ノース自体の安定性は全く問題ない。

古のマザーP2B-F[Rev1.00]その2

★省略コンデンサ

 列挙してみたら何と13箇所もある。要らない部分も多いが、Vtt1.5Vのように必要な物でもバッサリやられているので信用できない。99%はコストダウンのための部品節約と考えてよい。これは設計部ではなく生産部の仕業である。筆者は生産の人間なので痛いほどよく解る(^^;

 基本的には省略されている部分は全て補完する。パターンを起こした時点で存在した物は、バグ取りで外した物を除けば必要でない物は無いハズ。もちろん付いていないICの周辺コンデンサは不要である。

 なお前回も書いたが、このマザーはVio3.3Vを自前で生成する。故にATX3.3Vは全く使用されない。また電圧は若干高めの3.5V前後となっている。タンタルの耐圧には注意しなくてはいけない。



★AGPバススロット以南の省略

・CE31,102(3.3V)
 AGPバススロット3.3Vのデカップリング用。AGPのビデオカード次第だがこれは是非とも必要だろう。これを付けずにビデオカードを差すと、ビデオカードから発するノイズがメモリに影響を与える。

・CE18(5V)
 説明するまでも無いがPCIバスの5Vである。もしPCIバススロットを使わないのであれば必要はない。筆者は見栄えのために付けた。

・CE20(5V)
 説明するまでも無いがISAバスの5Vである。もしISAバススロットを使わないのであれば必要はない。筆者は見栄えのために付けた。古代のサウンドブラスター16〜64を使っている人は是非付けよう。これは電力的には意外に重い負荷で、テクラムのマザーで電解コンが膨らんだことがある。

・CT11(3.3V)
 無論サウスブリッジに供給する電源だろう。無くても動くがリファレンス通りならあったほうが良いハズ。タンタル系の10〜22μFならば何でもよい。耐圧は6V以上を用いる。

・CE30(5V以下)
 AS97127Fに供給する電源だと思われる。5VをD16で降圧してから供給する。このD16は降圧の為だけの存在だろう。殆ど電流が流れないので、わざわざレギュレータICを使うまでもないと考えたのか。

・CE35(5VSB)
 これは5VSBの電源である。常に通電されるので劣化には注意が必要だ。スタンバイを使わないのなら必要ない。筆者は見栄えのために付けた。


 AGPやPCIバスの奴は規格上は必要ないはずだが、それには「市場にある全てのカードが理想的なデカップリングを行なっている」と言う全く夢のような条件が付く。ということで現実的にはこれは絶対に必要になるわけだ。原因不明のバス関連のエラーは無くなるかもしれない(期待しない方が良いが…)。



★AGPバススロット以北の省略

・CE33(1.5V)
 省略の中で実害が出ているもの。実害とは例のフォトショップにおけるフリーズ問題のこと。この時の反省を踏まえて後継機では埋められたが、それでも全く足りていない気がする。CT5、CE32共々強化する必要がある。

・CE34(3.3V)
 CPUの主にキャッシュ用3.3Vの供給用。これの省略は解せないが、SC242はライザーカードだからそちらに任せるということだろうか。なおCE36も3.3Vだが、CE34の経路なので付けてはいけない(CE34経路のインピーダンスは下げてはいけない)。

・CE25,29,101(3.3V)
 Vmem用のデカップリング。3.3V直流し以外には必要ないかもしれないが、何となく見栄えの関係で付けてみたい。容量はCE21,22との兼ね合いで決める。

・L15
 番外でVclkのデカップリング用インダクタ。これには0Ωが付いているが、クロックシンセサイザ・デザインガイド的にはFBを付けなくてはいけない。電源ラインなので直流だけ通せばよいはず。まあ付けても効果は判らないだろうけどインテル的には付けたい。


 波形を見た感じでは、Vcoreは劣化が見られないので太いのはまだ大丈夫だろう。元々あまり使われていなかったような気がする。思うに前オーナーは、FlashROMを他に流用してから使わずに放置していたのではないかな。



 改造プラン構築まで行かなかった。果たして間に合うのかどうか。
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