HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

2008年08月

今日のHSDL[2008/08/31]

 遂に移転先が決定した。現在地に来てからパソコン自作もインターネットも始めたので感慨深い。移転先でもすんなりネットワークが使えれば良いが、どうしても2〜3週間程度は使えなくなるようだ(9/16には現在の回線が終了する予定)。ちなみに所在地は7〜800メートル北西に移動した(駅や線路は完全に見えなくなる)。


★A8V起動

 先日のADA3000DAA4BPテストで不動だったA8V-Eだが、バスマジックリンで洗濯したところBIOS起動を確認した(これで9戦9勝♥)。やはり接触不良だったのだろう。しかしBIOSポスト画面でキー入力を受け付けず、865PE-Aと同じように固まる。

 原因不明だが、CPU自体が気に入らなくなってきたのでこのまま放置される可能性が高い。7世代以降のCPUは遊び用としては熱すぎるよ…。プラモ感覚で手軽に楽しめるP6世代以前が一番。

P!!!Xeon不遇

 前回の記事を書く時にCPUIDをチェックした訳だが、こんな昔のCPUなのに(だから?)対応していないソフトがあった。

★WCPUID
 既に更新は止まったが、流石に昔の定番だけあって問題なく表示。
xeon_id


★CPU-Z
 現在の定番はこれか。CPUIDだけじゃなくロゴまで表示されるので楽しい。
xeon_z


★CrystalCPUID
 ところがこれは困った。何とカトマイと表示される。キャッシュクロックもテーブルに従いクロック/2してるだけなんですね(まあソフト的に当然そうだろうと思ったけど)。国産なので期待していたが失望しました。OSがサポート外?のNT4だし、もしかしたらWMIをインストールしていないからかもしれない。
xeon_cy


★MEMTEST86+
 番外だがこれもP!!!(またはPII)と表示される。昔のCPUはサポート外なんだろう。もし作者が若かったらTanner自体知らないだろうし(笑)。


 まあMP6とかMediaGXとかマイナーなのは許すけど、Tannerのようなメジャーだった奴くらいは対応してくれ。でもCache512k(Katmaiと同量)の奴はどうやって判定するかな。ファミリーナンバーは同じだし、NameStringってあったっけ?

超今更SL3CFの事だが

 荷物整理していたらFW-6400GX/150が出てきた。丁度見える場所にTanner(SL3CF)があったので付けて動かしてみた。そうしたらMemtest86+で450MHzと表示された。DS2P(PII Xeon)と付け間違ったかと思ったがそうではない。

 実はTannerは倍率変更可なのだった。FW-6400GX/150で300〜600MHz以上(動けば)まで倍率で自由に動かせる。他の周波数のXeonも恐らく倍変可なのだろう。皆さんは知ってましたか?筆者は今の今まで知りませんでした。

 この記事の200MHzはウソ(表示だけ)ではなかったのだ。あの時は確かめる前に動かなくなってしまったからな(但しこのマザーでは×2.0と×2.5はマニュアル設定は出来ない)。


tanner
 しかしお・そ・い。表示はP!!!だが間違いなくXeonである。ちゃんとCache2MBになっているので間違いない。その割に地のメモリがKatmaiより遅いくらいだ。Tannerはコアは同じでもL2キャッシュがコア等速のハズなんだが、キャッシュ自体の速度も圧倒的に速くは無い。恐らくレイテンシが高いのだろう…等速の意味が無いんじゃね?

 これは殆どがマザーボードの責任であると思われる。安定志向なのかもしれないが、元々がデザインガイドに無い異端マザーなんだから安定志向なんて馬鹿げてる。BIOS弄っても速くならないなんて設計ではダメだろう。GXだって弄る所は一杯あるハズなんだが。筆者がデザイナーなら、チップセットの速度に係る設定は全てBIOSメニューに引き出しますね。ISAバスのスピードまで変えられた昔のマニア向けマザーがうらやましいぜ。


ds2p
 これはその後友人に貰ったDS2P(SL2XK)である。あれれ、何故かSL3CFより地のメモリがビミョーに速いのだが?これはコアクロックに対するウエイトの関係なんだろう。元々この測定では転送サイズが固定なので、大容量キャッシュの効果が出にくいのだから仕方が無い。やはりWindowsを入れるしかないか。



latency9
 仕方ないからNT4.0を入れましたぜ。まだ遅いけど440GXは訳わからないので設定のしようが無い。試しにL2キャッシュ・レイテンシを11から9に下げてみた。8だと即座にブッ飛ぶのでダメ。L9だと何とか見られるものとなった。2Mまでキャッシュが効いているのがハッキリと判る。これ見るだけでも気持ち良い。なおFSB133×4.0の533MHzよりFSB100×5の550MHzの方がMpegエンコードベンチは速い。エンコードはFSBよりクロックということか。



 久々に動かしたがやっぱりSlotのXeonはいいな。大仰なヒートシンク、コア以上に巨大でガンガン冷却されているキャッシュチップ…いかにも金が掛かっていそうで憧れる。筆者のようなSlotCPU好きにはヨダレもんのアイテムです。



注:ちなみに上記記事で死んだと思われたSL3CFは生きていた。SL2XKはダメっぽいけど。

Athlon64起動

 漸くAthlon64(3000+)をA8Vにて動かしてみた。うごかねぇ。CPUが動いていないがCPU自体が死んでいる可能性は低い。中古とは言え保証付きのものだからだ(保証付きの中古は新品よりも不良が少ないとされている)。どちらかと言えば薄汚いジャンクマザーの方が逝かれているのだろう。

 このマザー(ASUS A8V-E DELUXE)は前に使っていた奴がかなりDQNな兄さんと思われ、全体がタバコのヤニ塗れである。まあタバコを吸うのは自由だから良いとしても、少なくともパソコンの前でタバコ吸うな。想像力の無い君たちに、マザーがどんな状態か一部見せてあげよう。
yani1

yani2
 ご覧の通り、ホコリがヤニと混ざり合って汚泥と化している。これではまともに動くわけ無いよね。よく掲示板とかで「1、2年で機械が調子悪くなった。ASUSはダメだ」とか馬鹿を書いているのがこういう人間だろう。一番調子が悪いのはお前さんのヤニの詰まった頭だyo。もうこうなったら洗うくらいしか手は無い。


 でも今は洗っている暇は無いのでA8N-SLIにチェンジ。動いた。適当にMEMTESTを回してみたが問題ない。そこでDOSを動かしたらこれが想像以上に遅い。まあ16Bitはエミュレータだから遅いに決まっているとも言えるが、これは純粋な能力ではなくわざと遅くしているような感じ。まあ今はDOSなんてBIOSROMの書き換えくらいしか使わないので文句を言うべきではないだろう。でも理由は解っても豪速なDOSを使ってみたかったので残念だ。

 その後Windows3.1も動かしてみたが全く問題ない。これは互換性が高いというより遅いから正常に動いているのだろう。3DBENCH2.EXEも366.1とクロックを考えると極遅い。これはGF6600のVGAが意図的に遅いせいもあるけど。少なくともDOSならP!!!+VooDoo3の方がブッチギリで速いだろう。BIOSの制限部分にパッチ当てすれば速くなるだろうか。


 ということでやはり64BitCPUなんだから相応のOSを使いましょう。A8V-Eの解析記事は動いたら書こうと思ったのだが動かなかったので止めた。ちなみに現代風手抜き節約マザーっぽい。壊れている感じは無いので、洗剤で洗ったら動くようになるだろうか?丁度夏だしやってしまうか(現在乾燥中)。

今日の買い物[2008/08/16]

 珍しく土曜日にアキバに行く。土曜に行ったのは部品屋が日曜はやっていないからなのだが、考えてみれば今はアキバ爺さんたちはお盆休みなのだった(店は休み)。ちなみに金曜日には近所のハードオフにも出撃したが何も買える物は無かった。高すぎなんだよ〜。



★ご購入の物件

mouse
 高解像度マウス。HSDLではいつもは道端で売っている2、300円の無名マウスで済ますのだが、これは親会社の実用品なのでブランド物を買ったわけだ。

sl27s
 そのついでに昔から欲しかったMMX-Pentiumのバルク未使用品?を買う。1個24円税込みである。何となく豊かな気分です。ハッキリ言ってAthlon64を安く買った時より得した気分。昔やりたかったFSB100以上のMMX-Pentiumを味わってみたい。まずは100×2.5かな?

sl5pu
 鱈鯖が愈々500円まで値下がりした(1.13GHzだけど)。ここまで安くなると買わざるを得ないな。但しいつも買う店ではないので動かないかもしれない。1年2ヶ月前に1480円で買った気がするのだが、使わないうちにゴミ価格になってしまった。トホホ。しかしこうなってくるとSlot-T若しくは類似品が是非欲しいですなあ(PL-iP3/Tみたいなのはダメ)。耐久検査用のCPUは揃ったぞ。

sl3qa
 同じ店でP!!!550Eをデュアルで買う。またもやP6のデュアル可能周波数が増えた。嬉しいな〜(と言いつつやる気配が無い)。ちなみに200円。

cpufan
 デュアルをやるためには揃いのヒートシンクが要る。別々でも良いけど見てくれが悪いのは嫌いだ。50円だが中古である(箱と中身は関係ない)。

vgafan
 VGAのクーラー。GF4MX440に使う予定。


★スルー物件

・GF6600GTが1480円。現在PCI-EのVGAカードは借り物なので買いたかったが、マウスを買ってしまったので予算オーバー。来月またあったら買おう。



 今日はふた駅前の無料駐車場にバイクを止めて、そこから電車でアキバに行った。しかしガソリン代が高いから全部電車で行った方が安いかもしれない。関係ないけど途中で豪雨に見舞われ、店から出られなくて参った。

ECS 865PE-A[Rev2.0]その2

 前回調査が終わった865PE-Aの部品を交換する。流石にこの辺りになるとランクの低いコンデンサは使えないのがツライ。


★交換(追加)部品

  1. Vcore_out:OST[RLX]1500μF6.3V×7→三洋[WG]1800μF6.3V×8
  2. Vcore_out:OST[RLS]1000μF6.3V×1→三洋[WG]1000μF6.3V×2
  3. Vmem_DC(追加):OST[RLS]1000μF6.3V×2
  4. LED1:緑色LED、OptSuply(OSNG3133A)
  5. R192:33Ω(計算値=25Ω)

vrm2
 一部低い(1000μF)のは実は純正ヒートシンクの爪が当たるため(本当は全部1800μFでも良かった)。合成ESR<1.8mΩとなる。1800μF6.3VはWGの8φの中では一番容量が大きい。松下FJのように8φの2200μF6.3Vがあるといいんだが。


 性能は変わらないが絶対に追加しようと思っていたのがLED1。Vmemが通じると光るようになっている。R192の追加を忘れずに。この値は使用LEDのVfによって異なる(あまりに小さ過ぎるとLEDが燃えてしまう)。
led
 点灯してみる。電気的性能は勿論だが、見栄えも非常に重視するのはHSDLらしくてよろしい。ランプが付いただけで何となく高級感が出てくるのが不思議。ちなみにECSはLEDが結構好きな方だ。P6系でもうちにあるマザーは全て付いていた。


vmem2
 色々迷ったが、結局OST[RLS]1000μFを流用した。現在付いている奴と容量とインピーダンスを合わせるため。



 で交換が終わって起動したが、やっぱりキーボードが効かないではありませんか。つまりこれはコンデンサのせいではなくて、純粋にキーボードの機能が壊れているということだろうか。一番考えられる可能性としては、電源を入れたままキーボードを抜き差しして壊れたとか。前オーナーのアホレベルから行けば順当な所なんだが。

 原因を限定するため書いておくが、ECS様にはポリスイッチやFuseなどという上等な物は無く直結である(FBすらない)。電源を入れたまま抜き差しするとICが壊れてもおかしくない。昔はこの会社の製品でもFuseのランドくらいは存在して直結されていたのだが、最近はそれすらもなくなっている。こんな所でケチってどうするんだよ。


 ということでUSBキーボードを差してみたのだが、PS2キーボードが無いと起動しないようになっている!(USBキーボードしかもっていない人はどうするの?)BIOSでUSBレガシーデバイスがDisableになっているのだろうか(→なっていなかった)。AWARDでは起動したあと「キーボードが無いよ」と警告するのが標準だ。何でこんな異様な仕様なんだろう。

 第一このマザー、ATXのくせにKeybordPowerONが出来ないのだが…。Keybordに5VSBが行ってない。普通のマザーにある5Vと5VSB切り替えジャンパも存在しない。
bios
 しかしBIOS設定にはキーボード・パワーONが存在する。試しにHotKeyのCTRL+F12をやってみたが当然ながら全く反応なし。電気が行ってないのに動くわけが無いか。


 何なんでしょうね…。正常な製品を見たことがないんで判らない。とりあえず色々なキーボードでテストするしかない。

ECS 865PE-A[Rev2.0]

 友人がジャンク屋にて入手したので見せてもらった。一部の電解コンデンサが膨らんでおり、BIOSポスト画面でキー入力を受け付けず止まってしまうらしい(再現できた)。そこでコンデンサを交換する事になった。

zenkei
 ECSらしいシンプルなマザー。色は紫で派手だが、ボードはOEM用に特化しているのか質素で特色と呼べる物は何も無い。但しSoundやLANなど必要な物は全て揃っている。仕様としては全く問題ない質実剛健マザーである。


vrm
 しかし質素なマザーは良い事だが、部品に関しては質素というよりケチっているようにしか見えない。これはVRM部の全景だが、まずVcore出力の左右の電解コンデンサが省略されている。それと手前の2012の10μF(予想)が17個中7個しか付いていない。これらが省略されなければ膨らまなかった可能性も(少ないながら)あるので罪は大きい。関係ないけどその左に銀グリスの指紋が見える。前オーナーのDQN度が良く分かる。

 VRMコントローラはあまり見かけないRichtekのRT9248だ。パワーMOSFETは上がオンセミのNTD60N02Rで、下はinfineonのIPB06N03LAである。スイッチング周波数は実測195kHzで、3相電源だから単相では585kHz相当である。加えて5V入力のP6と違って12V入力だから2.4倍は有利となる。尤もそれだけ良くしてもネットバーストはまだ足りない素振りを見せるのが泣ける。全くのクソCPUです。

 電解コンデンサは採用例の多いOSTのRLXとRLSで、重要部分がRLXである。6.3φ以下のチビコンは全てG-Luxonのようだ。膨らんでいるのはRLX1500μF6.3V(8φ×20mm)であった。RLX1500μF6.3VはImpedance=21mΩ、Ripple=1650mAと仕様(だけ)は立派なのだが…。入力コンデンサから見てこのVRMは50A設計っぽい。インダクタ・コアはMagnetics互換品かな。

 ところでこの辺りから写真左端のようなフェライトバーのコイルが目立ってきた。殆どが入力コイルとして使われている。これは上下方向に磁束をブチ撒いている最悪の物件なので萎える。下は基板があるからまだ良いとしても、上(ケースに入れたら横)の磁束はフリーパス状態だ。コストダウン以外のメリットは何も無いので、ノイズをどうしても減らしたい向きは交換するしかない。先日これを残してICチップにシールドテープを貼ってるタコ助を発見したのでわざわざ書いておく。もし心当たりのある人は早く対策しなさい。効果は測定器より優秀な自慢の耳で確かめてネ♥筆者は近磁界プローブを使うけどね。


vmem
 省略はこちらもヤバイ。EC44と45はVmem2.5のデカップリングと思われるが、この2本の省略によって、大量のメモリを搭載すると不安定になる可能性が高い。大量とはチップの数であり、メモリ容量ではないので注意。VmemはEC49だけしかないので、これは省略分を埋めた方が良さそうだ。DIMM1枚でシングルチャネルなら大丈夫だとは思うが…。


 全般的に省略分が多いが、設計自体は特に問題は無いのではないかと思われる。次回は省略分と追加分を実装してテストしてみたい。

Katmaiちゃん(9歳)を脱がす

原題は時節柄ヤバイので修正しました(^^;
前の記事はこちら。もう半年経っていた。



 暑くてマザーを動かす気になれない。この時期は精々マザーボード&Othersの洗濯に勤しむしか無さそうだ。暑い時には裸になるのが一番。ということで(全然関係ないけど)カトマイを久々に解体してみた。もちろん懸案のCPUボード改造のため。

★HSDL現有のKatmai(600が無いな…)

  1. Pentium!!!450 SL3CC(HSDL実験用)
  2. Pentium!!!450 SL35D×3
  3. Pentium!!!450 SL37C
  4. Pentium!!!500 SL365
  5. Pentium!!!550 SL3F7

 HSDL登録書類によるとSL3CCは2005/09からバラさず休み無しに使われている。グリスが腐っているのではないかと思ったが、そんなことは無くて瑞々しい状態だった。がしかし。ヒートシンクに微妙な突起があり、コアが部分当たりになっているのが判った。これでは全く冷えてなかったのではないか?酷いヒートシンクだ。っていうか付けるとき気づけよ。
core
 部分当たりで熱による変色が見える。よくもこれでファンレスでOCやってたなあ。コアだけならFSB133で平然と動かしていたし、これはG751並み?の性能を誇るグリス(Unick)が良かったのかな(^^;



omote
 表面。上がSL3CC(672)で下がSL35D(673)である。基板を見ればリヴィジョンの違いがはっきり判る。大きなMLCCとタンタルは全てコア電圧に繋がっている。キャッシュチップはどちらもSECの4ns(250MHz)である。つまりコア500MHzまでは定格と同じということだ。

 672には省略は無く手を入れる余地は無い。673はMLCCのランド自体がなくなっている所がある(新たに付け加えられたランドもあるが)。御覧のようにSL3CCのタンタルはTPCに交換済み。673にも同容量のタンタル(KEMET→AVXに変更)はあるが裏面に移動している。

 キャッシュ周りはちょっと寂しいな。もっとDCしまくりだと思ったんだけど、DRAMと違ってSRAMは電力は食わないからこんなものか。基板設計が良すぎてこの面から手を入れるのは無理っぽい。汚くなるのはイヤだからなあ。



ura
 真ん中にガシガシ張られているのは勿論Vcore用の1μF(推定)である。裏も673は省略が目立つ。ランド自体が廃されているので、設計段階で不要と判断されたのだろうか。今気づいたけどこの写真は表面とは672(下)、673(上)の位置が違う。

 大きな10μF(推定)のMLCCはC57(PLL2)を除いてVcoreだ。82459はキャッシュコントローラかと思ったらTagRAMらしい。673は大きなキャッシュRAMのDCC(10μF)が省略されているのがヤバイ。



tagram
 672のTagRAMをよく見たらSL2WFって書いてあるぞ。これって明らかに前世代の遺物じゃないか。キャッシュチップだけでなくTagRAMも弱いのだろう。673はSL3○○という新しい世代のが使われている。勿論世代が新しい方が性能は高い。



 改造の効果かどうかは判らないが、コア電圧を上げなくても定格で余裕でFSB133で動いている。以前は2.1V必要でマザーを選んでいたのだ。しかも冷却は冬はファンレス、夏は8センチ静音FANだ。実はヒートシンク密着修正の効果が一番大きそうだが、接触面は鏡面仕上げとはほど遠いザラザラ状態だ。部分当たりは勿論ダメだが、鏡面仕上げの効果は殆ど無いんじゃないか?

 但し現在はキャッシュが足を引っ張って止まってしまうので全く意味が無い。キャッシュを切ればMBの限界(FSB150)まで上げられるけど、それだとパフォーマンスが極度に低いのでやらない。やっぱりキャッシュにマージンのあるSL35D(673)に移った方が良いのだろうか。それだと何となく負けたような気がするのだ。



注:HSDLの機材には全て手が入っている。昔の人達のように(コア選別のような)運や偶然+(闇雲な冷却と電圧上げのような)力技で記録を伸ばしているわけではない。むしろわざと一番耐性が低い奴を使っているし、電圧上げなどはしないし冷却も程々。

古のマザーFW-TI5VGF[Rev1.00]その2

前回の続き。


★使用部品
 暑くてやる気が出ないのでかなり投げやり。更に詳しく知りたい人は本人に直接尋ねてください(笑)。

VRMコントローラ:HIP6008CB
上FET:CEB6030L
下SBD:PBYR1025D
Vcore入力L:T44-52[#18x8t]
Vcore出力L:T60-52[#18x13t]
Vcore入力C:三洋CG1000μF6.3V×2
Vcore出力C:三洋CG1000μF6.3V×4
Vmem入力C:三洋CG1000μF6.3V×2
Vmem出力C:三洋CG1000μF6.3V×2
AGP:三洋CG1000μF6.3V×1
PCI:三洋CG1000μF6.3V×3
PCI:松下?のSMD電解コン×1
その他:三洋CG1000μF6.3V×9
その他:松下?のSMD電解コン×13

 パッと見た目、この時代としては大きなT60-52コアが目に付く。恐らくこの時期としてはもっとも出力インダクタの大きいマザーだろう。その代償か?入力はT44-52とかなりのミニサイズ。尤もこれはFBとかじゃなければどうでも良い。


★終わり
 実際これを弄ることは恐らく無いと思うのだが…まかり間違ってもう一枚手に入れたら考える。

古のマザーFW-TI5VGF[Rev1.00]

 持っていない人ほど?何故か(抽象的に)高評価する不思議なマザー。


zenkei
 FREEWAYのリリースに拠れば「高級回路設計」「高級部品採用」という売り文句だったが、本当にそうだったのか見てみよう。HSDLの調査ではセールスポイントはこんなところかな。

  • Vio3.3V可変
  • ISAレスPCI6本(全マスタOK)
  • 2MB外部キャッシュ
  • 赤いボード(笑)
  • Ultraが付くとDMA66対応

 型番末尾にUltraが付くとサウスが686AになりHDDがDMA66になるが、アポロ系は686Bまでまともではないので特徴と呼びたくない。なにしろDMA33のi440BXに負ける場合がある。2MBキャッシュはK6IIIやK6+のオンダイキャッシュがあれば殆ど役に立たない。色つきボードは当時は大変に珍しく、持っているとうらやましがられたりした。一般的になってきたのはギガのブルーサンダー(鱈板)あたりかな(当時は白やピンクや黒やらいっぱい出てきた)。Vio3.3可変が一番のウリか?


★CPU周り
vrmout
 コントローラはハリスのHIP6008CBで、これがこのマザーの最大の欠点か。いや設計が悪いんじゃなくて、このコントローラチップがMMXペンティアム時代の物だから。これによって出力が下2.0Vからしか出ない。モバイル系のK6シリーズは全て喝入れになってしまう。使えねー。HSDLはご存知の通りモバイルK6-2(1.8V)が主力なのだった。ちなみにチップはP5Aも同じで欠点も同様。

 出力コンデンサは1000μFが4本だけだ。さすが省電力のSuper7としか言いようがないが、まあPIIのTiger100(TYAN)のことを思えばこの程度で良いのかな。この時期はGA-5AXのように強烈にしょぼい奴(330μF×6)もあるし。それはそうとこのパターンの引き方はウルトラCだな。出力コンデンサ群の中にコントロール回路が載っている。

 メインコンデンサは三洋CG1000μF6.3Vだ。GA-5AXのCHOYO[XR]330μF25Vよりはマシだが、P5AのルビコンYXG1000μF6.3Vには遠く及ばない。「高級パーツ」と誇るほどではないだろう。現在はデータシートは手に入らないが、後継である現役のCZよりやや落ちるくらい。ちなみに赤くない奴(TMC版)は三洋じゃないみたい(台湾製かも?)。

三洋CZ1000μF6.3V[260mΩ,450mA]
ルビコンYXG1000μF6.3V[130mΩ,640mA]


vrmsw
 これがコア電圧レギュレータ・スイッチ部分。HIP6008CBは懐かしの非同期整流なので、下側はFETではなくショットキーDiが使われている。もはやこの時代であっても古い回路で、AX59Pro(AOpen)の広告に「うちのは高効率な同期整流方式を使ってます。ふふん」と自慢げに書いてあったのを覚えている。ちなみにAX59の電源はPIIマザー並みでSuper7では最上の部類に入る。


 このページでソフト的にはかなり厳しくチェックされているが、外部キャッシュが付いてこないらしい。HSDLでも興味深く思い試してみたが、何と112MHzでMEMTEST86+がエラーを吐いて止まってしまった。キャッシュが足を引っ張っている証拠に、オンボードキャッシュを切ってみたら124MHzで起動した。何のための2MBやら。

 あのねえ、112MHzってゆーけどBIOSでノーマルの一つ上の設定なんですよ。つまりこのマザーはOC機能があるが全く出来ないことになる。実に情けないマザーだ。このまま終わるとただの追試だけど、HSDLは原因を突き止めなくてはならない。

chache1
 基板表。裏にも付いているので変に見えるが、特にパターンの引き方が悪いとも思えない。問題はここには無いようだ。

cache2
 ところが裏はDC(デカップリングコンデンサ)が全く無い。HSDLの見解では原因はDCが表裏共用なので不十分であるということだ。ただでさえ大容量の1MB×2キャッシュに一つ分のDCしか載っていないのだから電荷不足は否めない。

 改善のため今ある容量(0.1μF?)を増やすと、電荷は増える代わりに高周波特性が悪化しそうだ。DCを裏にも付ければよいが、基板が汚くなるのでやりたくない。もう一枚手に入れたらやってみよう。


★メモリ周り
jp7
 謎ジャンパJP7。イヤ別に謎でもなんでもなくて、ただのVio直流しジャンパなのである。これを使う時にはもちろんVioレギュレータを停止する必要がある。ポストピンを立ててジャンパしただけだと電位差が出来てしまい危ない(やらないように)。FREEWAYがこれを使うことは考えられないのでTMC用なんだろう。


vio
 これがこのマザーの最大の特徴である。このレギュレータはVio3.3を幅広く動かせる。何しろコア電圧レギュレータと同構成の物が付いているのだから異例だ。但し出力コンデンサは2本しかないので無事に取れる電流は落ちる。


★サウス周り
agp
 AGPの3.3VにインダクタL13が入っている。もちろんこれは「出る方」を阻止しているのだ。別にAGPカードにきれいな電気を供給して画質を上げようとしている訳じゃないので念のため。そもそもビデオカードはそれ自体が主なノイズ元だから意味が無い。きれいな電気を汚しているのはビデオカード自身なのである。

 ここの部分のノイズは、至近にあるメモリの電源ラインに帰っていくので重要といえば重要だ。このマザーで唯一感心した部分である。


pci
 PCIスロットが6本。極力カードを載せないHSDLには無用の長物だが、ここにカードを並べるのが趣味の奴が確かに存在する。悪趣味って奴だ。この手の悪趣味は、最近はHSDLでもやりだしたので馬鹿に出来なくなった。実用するならやらないけどね。



 回路は正直言って当時としても普通(電源は古臭い)。部品も「高級」というのはギガヤバイトm9(^Д^)比較なんじゃないだろうか(悪くは無いけどね)。キャッシュ周りはお粗末に尽きる。テストしていないのだろうか。それとも個体差なのか?もし個体差なら生産技術に最低の評価を与えるぞ。

 キャッシュ2MBはこのマザーではなくMVP3自体のウリだが、外部のチップセットに繋がったFSB同期キャッシュはオンダイ128〜256kBキャッシュには遠く及ばない。キャッシュレンジが狭い問題もあるし、K6+の人はこんなものは切ってしまいましょう(上記の通り不安定だし)。MVP3自体がSIMM(FP&EDO)サポートで低速な石だし、SD-RAM最適化のアラジンとノースの速度で張り合うのは間違っているような気もする。

 Windowsは面倒なので入れなかった。件のページで色々テストされているし、アラジンより遅いのはもう判っているし…。冒頭に書いたけど、売り文句だけが空しい高級マザーといった所か。どうでもいいけどSuper7で4DIMMスロットのマシンが欲しかったなあ。
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