HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

2009年06月

今日のHSDL[2009/06/29]

 詳しいアクセス解析をしている訳ではないのでハッキリとは判らないが、ウチで一番アクセス数が増えるのは買い物記事を載せた時みたいだ。筆者は他人の買い物記事はツマラナイ(趣味が合わない)のでまず読まないし、自分の買い物記事すら特に面白いと思ったことは無い。そうは言っても、これは友人への報告用でもあるので止める訳には行かないのだが。でも自分では全く重視していない記事に人気が集まるので非常に落胆してしまった。


★マザーボード解析記事予定
 FW-6400GX/150はあまりにもクソなので絶句放置中。SDVIAは写真を撮るだけ、CD-70SCは既に去年から完成してるんだが…何故載せないんだ?

・P5
ASUS P/I-P55T2P4[Rev2.1]

・P6
Acorp 6A815EPD[Rev1.1A](中途)
ASUS TUSL2-C[Rev1.04](必ず書く)
DFI CD70-SC[RevA](完成)
ECS P6ISA-II[Rev?](中途)
FREEWAY FW-6400GX/150[Rev?](中途)
Q-Lity CPV4-T(中途、必ず書く)
RioWorks SDVIA[RevD](中途)

・第7世代以降
ASUS P4B533[Rev1.03](中途)
FIC SD11[Rev1.8](必ず書く)


★液晶モニタ
 今日の買い物[2009/04/18]で手に入れたEIZOのL367。足を流用(ネジ2つで簡単に取れる)するつもりで買ったけれど、見込み違いで足としては使えない事が判明した。そこで急遽このままモニターとして使うことにした。たしか値札には画面が赤いと書いてあったが、ウチでは電源を入れた直後2、3分以外は異常は無いっぽい。店でチェックしたのは寒い時期だっただろうから、きっと電解コンデンサが経年劣化しているのだろう。

 メイン基板はニチコンVZが使われていた。液晶モニタは環境温度が厳しいのと使用時間が長いので、105℃品でもこの程度で寿命が来るのだろうか(一部ルビコンYXG使用)。メーカーも長く使われるとは思っていないのだろう(2003年製)。所詮消費者とメーカーは利害は一致しないので仕方が無い。電源部は電源用の高耐久品であるPSやHEが使われており問題無さそう。電源ユニットは別メーカー製かも(未確認)。

 交換するとすればVZを全て取替えだ。このVZやVRはよく使われているけど値段が安いんだろうな。ちなみに日本メーカー他社競合品より寿命が短い気がする。流石に中国メーカー製と違って膨れたり漏れたりはしないが、中身がカラなら使えないのだから同じ事だ。製品にこれが使われているとかなり不愉快に…いや違った、とっても嬉しくなりますね(^^;


★古のHDDスペシャル「HDDのノイズ」

★Barracuda ATA (カマス絵、シールド付)
 しつこく流体モーター採用機の波形を見たがる人が居るので番外編。今回は現代ドライブの草分けと言うか原型とも言うべきバラ4ことST340016Aである。驚くほど静かでありながら高速で、使い勝手は言うことのないドライブだった。今回、波形を見るために態々買ってきたのだ。感謝しろよ。

st340016a
 どこからともなく「ギニャー」と言う叫び声が聞こえてきたが、これが現在の流体ドライブの姿。5Vのリプルノイズの大きさはかなりのものだ(12Vではない)。12Vは流石にこれではまずいということで(多分)スプレッド・スペクトラム処理が行なわれているが、おかげさまで高周波の薄いノイズがkHz台から延々GHz台まで漏れまくっている。オエ〜。これらの原因は消費電力が極端に増えたためである。このドライブの筐体の異常な熱さを知れば分るはず。

 なおinlet部分はSeaShieldが付いているし、以前の傾向からして何もしていないのはミエミエなので検証しない。波形を見てたら気分が悪くなってきたので早いところ切り上げたいぜ。アンタも見なければ良かっただろう?知らなければ気にもならないんだから見なければいいんだよ(^^ 今の奴は各社もっと酷いと考えてもらえばいい(LPシリーズはどうなんだろうな)。

P2B-Fモディファイ その4

 前回Vttのコンデンサを強化したら、気のせいかCPUの認識率が良くなった気がする。メカ的な要因ではないのだろうか(もしくはメカ+電気的要因)。たぶん偶然だろうけど、悪くなるよりは良いんじゃないかと思ったり。


★第3次交換
 今回は中物交換。USB、5VSB、ISA/PCI/AGP、Vmemなど。これで周辺は粗方固まる。

CE2:TAYEH[LE]1000μF6.3V→ルビコンYXG220μF25V
CE18:なし→松下[FC]470μF25V
CE20:なし→松下[FC]470μF25V
CE21,22:TAYEH1000μF6.3V×2→FC470μF25V×2
CE25,29,101:なし→松下[FC]470μF25V×3
CE31,102:なし→日本ケミコンKZH680μF25V×2
5VSB(CE103):TAYEH1000μF6.3V→PR330μF6.3V

合計90円(銭単位切り上げ)、総額198円(銭単位切り上げ)


vmem_before
 この辺りもあまり良くない。Vmemは想定されているのはルビコンYXG1000μF6.3V×5だと思うのだが、実際はTAYEH[LE]1000μF6.3V×2になっている(注)。普通に使うなら要らないのだろうが、元々このマザーは、440BXリファレンスにはないDIMM4マザーなので設計の×5が相応しい。容量は5000μFも要らないと思うが。

注:このロットはハズレ品で通常はルビコンYXGが使われている。また日本ケミコンLXZ採用品もある。



vmem_after
 そこで松下FCを5本積んで470μF×5=2350μF(ほぼ同量)で妥協する。1箇所の大容量より、周辺に満遍なく配置して様子を見る作戦。日ケミKZH390μF25Vの方がサイズ的にも良さそうに思えるが、古い松下[FC]470μF25V(Z=68mΩ、1050mA、10φ×16mm)を使い切りたいのでこうなった(多少太く見えるのでカッコ悪い)。メモリが1本だけだと反って不調になる可能性もある。


usb_sb_pci_before
 SB5VとUSBのコンデンサも交換する。まだ持つと思うがTAYEHは全て消えてもらう予定なので仕方無しに。AGPやPCIのデカップリングは全て省略されていたので復活させる。必要ないけどISAの奴も追加。


usb_sb_pci_after
 スタンバイ5Vはノーマルより退歩したが、VRMのコンデンサ実装の邪魔なので6.3φにしたかった。これって何で出力コンデンサと並んでいるんだろうか?デザイン的にここがいいのかな?



 これで周辺は強化された(つもり)。次回はいよいよ大物交換だ。しかし迷っているので何時になることやら…。

今日の買い物[2009/06/20]

 突然思い出したようにアキバに行く。去年の今頃はKT容疑者に殺されそうになった訳だが、あれからもう一年経ってしまったのだな。今年は特に何も起こらない暑い一日だった。


・AX34ProII
ax34pro
 20円ジャンク箱の中に入っていた。値札は500円だったがそれは無いだろう。この値段なら(動けば)妥当と言えよう。実はこのAX34は前から欲しくて仕方が無かった。それはこのマザーがAOpenのRC5057M機種だからだ。そう、HSDLが発見したFET逆付け現象を確認するためである。動作したので評価3。

gyaku
 やはり逆に付いている。これは特定ロットだけとかじゃなくて、完璧に天然で間違っているようだ。ヘタすると未だに気付いていないのかもしれない。


・TUSL2-C
tusl2_c
 昔は一部で大人気だったマザー。某オークション価格も異常に高騰していたのが懐かしい。これも前から欲しかったマザーなので、高かった(800円)けど買ってしまった。CPU付きなので許す(どういうわけかSL5FQが付いていた)。ちなみにこのマザーはASUSの6世代の中でも有数のKUSOマザーだ(だから買った)。ほとぼりも冷めたのでいずれ書く。動作したので評価3。


・SL5FQ
 上のオマケで、鱈に見えるけど河童のDステップ1GHz。TUSL2には最早価値は無いが、これはまだHSDL的には価値がある。意外に珍しい。クーラーマスターのCPUクーラーがなかなか取れなくて破壊しそうになった。370でスッポンは珍しいぜ。動作したので評価3。


・HDD
 測定ネタのHDDも幾つか買っておいた。Seagate、QuantumのATA66〜100時代のものである。動作したので評価3。


・MLCC
mlcc1005
 1005のMLCCをまた買ってしまった。容量は何と1μFで、俄かに信じられない事に耐圧は50Vとある。容量はさておき、何で1608や2012より高耐圧なんだよ〜。でも筆者は12Vラインにも付けちゃうつもり。これで1μFは1005/1608/2012/3216と揃った。評価3。


・ヒートシンク
cooler
 GPUクーラーとチップセット用ヒートシンクが100円だったので幾つか買っておいた。これは買い得なので評価4。


★スルーしたもの

・478セレDが投売り状態。だけどもう持っているし、次に買う時は100円と決めている。

・754のセンプロン多数。だけど今は500円以下じゃないと買わないのよ。

・855GMEマザーが増えてきたけど、今更5000円で誰が買うかいな。HSDL評価は2000円までかな。

・P4P800は未だに8000円前後なんだが…絶対に売れないと断言する。この値段なら現役マザーが新品で買えるぞ…バッカじゃなかろか。


 もっと重要な案件をスルーした気がするが思い出せない。記憶力に問題があるな。今回はまずまず良い買い物が出来たと思う。

P2B-Fモディファイ その3

 2008年の放置記事、8ヶ月ぶりに復活!(最初の写真の日付が2008/06/27だった…)

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2


 漸くもう1台のP2B-F(改)も発見された。破棄したEP-8KTAからフラッシュROMを流用して書き換え、電源を入れたら無事動作した(注:以上は2008年11月の話)。尤も既に改造を始めてしまっているので、今更「動かない!」等と言われてもヒジョーに困るわけだが…(^^;

 現在の不具合としてはCPUの認識が悪いが、電気的な難しい原因ではなくSC242スロットが緩いだけだと思われる。端子を起こしたり磨いたりしたら直るだろう。HSDLではリテンションを使わないから緩みやすいのかもしれない(だからと言って使う気は無い)。


★第2次交換
 前回は部品流用のためVRM入力だけ換えた。今回はVtt等の周辺を換える。省略コンデンサの復活が多い。

CE1,3,4,17:前回交換
CE30:なし→ニチコンPJ22μF50V
CE32:TAYEH[MI]100μF16→日本ケミコンKY220μF10V
CE33:なし→日本ケミコンKY220μF10V
CE34:なし→ニチコンPR330μF6.3V
CE35:なし→ニチコンPJ22μF50V
CT11:第1回に交換
L15:0Ω→FB(メーカー不明)
Vtt追加:なし→2.2μF3.5V?×3

合計109円(銭単位切り上げ、前回迄の改造部品も含む)


 この系統のマザーは「フォトショップ問題」でおなじみだが、ここがこのマザーの最も弱点と言われているVtt1.5部分。P2B-FはP2B-Sよりはマシだが、それでも他社製マザーより弱い感じ。

 設計ではVRMコントローラに支配される2SD1802の出力を、100μF10V通常電解×2、タンタル10μF16V、MLCC0.1μFで受けている。しかし製造側で100μFを削除。そのためここが弱点になった訳だ。減らすどころか、むしろ設計値でも足りないくらいだと思うのだが…。
vtt1
 そこで設計値よりやや強化する。容量は倍増してしかも低インピーダンス物に交換。なお曲がりなりにもLDOなので、大容量の固体電解を付けると不調になる可能性がある。


vtt2
 加えて裏ランドに、耐圧が低くて使い道のなかった2.2μF3.5V(?)を付けられる限り付ける。と言っても3つしか付かなかった。これでVttは万全、とまでは行かなくてもソコソコ満足できる。あとはライザーカード上で何とかしてもらおう。


other_before
 何か埋めないと落ち着かない症候群が再発した。一番意味がありそうなのはL15、以下CE34、CE35、CE30と続く。3つの電解コンデンサは本当はVttでも使われている100μFなのだろうが、CE30,35にはもったいないので余っているPJ22μF50Vにした。CE34はもっと容量が欲しいが、CPUに影響が出そう(ぶち当たる)なので諦める。
other_after


 懸案のフォトショップ5〜6でテストしようと思ったが、ウチではメモリ不足(256〜512MB)でスワップしてしまいテストにならない。他のメモリ負荷では全く問題は起きていない。HSDLはどう考えてもライトユーザーですね。

続く。

古のHDDスペシャル「HDDのノイズ」

 前回の続き。

★MPB3032AT
 HSDLには沢山有る割に一度も波形を見たことが無かった富士通ドライブ。
wave_mpb
 驚いたことに5VはMAXTORに迫る振幅の少なさだ。しかしランダムノイズが多いのが残念。12Vは他社と変わらないが、特徴のある周期を伴っている。

inlet_mpb
 基板は日立製らしい。教科書的なノイズ対策が行なわれている。メーカーがキッチリやればシッカリと結果に反映するのだ。改良するとしたら12Vだろう。


★MPC3032AT
 MPBの後継ドライブであり、富士通最後のATA-33ドライブでもある。
wave_mpc
 5VはFBが入った割に高周波ノイズが増えている。波形を見ると、何か余計なことをやっているっぽい。12Vの波形も変わった。モータードライバかモーター自体の仕様が変わった模様。

inlet_mpc
 基板は5VのFB以外は同等で変わらない。この次のMPDからはATA-66となる。


★DTTA-350640
 MAXTORの比較で測ったけど、今回はプローブを換えたのでもう一度。
wave_dtta
 やはりかなり激しい振れが出ている。5Vは何でこんなに振れるんだろう。ケーブルが繋がらないとパワーセーブしないのか?それともリトライを続けているとか。モーターもリニアモード?にならない感じ。どうしたIBM+三協精機(現在はニデックに吸われた)。

inlet_dtta
 それなりに気を使っているみたいだけど、容量が少ないから振れが出るんだろうな。恐らく高周波しか考えていないのだと思われる。このあたりは思想の問題だからどうこう言っても仕方が無い。が筆者は5V、12V共に改良したくなる。アマチュア的には気にいらねえ。ところで12Vにヒューズが入っている。この辺りは流石IBMというか初めて見た。


★DTLA-305040
 最近のドライブを見せてくれと言う要望が多いが断る(^^) 代わりにそろそろ世間では現役を退いたであろうIBM(NEC)のDLTAを見せてあげよう。
wave_dtla
 ビックリした?メダリストなんてカワイイもんだったことが分る。これってスペクトラム拡散(注)してるのかなぁ(^^; 最近のドライブを見ない理由が何となく分ってくれるのではないだろうか。しかし現役でDTLAをメインマシンのブートドライブにしている筆者の立場はどうなる…。

inlet_dtla
 これがDTLAのインレット部分だが、何ともまあスッキリ爽やか。これならノイズ筒抜けも当たり前だわな。同じIBMのDTTA-350640より更に簡易になっているのが泣ける。コストダウンの突き上げはかくも厳しい物なのだ。

注:部屋の中にホコリの山があるとする。「これって部屋中にブチ撒けば無かった事にならね?」こう考えたのがスペクトラム拡散式ノイズ低減法である。無くなるわけではないけど見かけ上ピークが下がる。だが部屋中のホコリの総量は変わらないので部屋は汚いままだ。何処かに「ノイズを低減する画期的技術、テクノロジー万歳!(意訳)」みたいに書いてあったけど、このオッサン可哀想に電波を浴びすぎて(略

 本当は「FCCなどのEMI審査をパスするための姑息な技術」と言うべきで、画期的でもなんでもないタダのごまかしだ。但しスペクトラム拡散自体はノイズ低減の為だけの技術ではないので、その字面だけ見て誤解しないように。通信の分野では数十年以上も前から注目されている夢の技術だったのだ(…生まれる前の話なのでもう忘れた)。


★DiamondMax60[94610U6]
 やや新し目のATA-66のドライブ。
wave_94610
 流石MAXTOR、振れ幅の小ささではトップクラスだ。この時代のドライブも相変わらずノイズ対策は優秀ということか。特に5Vの高周波ノイズの少なさは唖然とするくらい。低周波のリプルはそれなりにあるが、この時代のドライブの動作電流を考えれば少ない方だと思う。ノイズ低減厨房?の筆者としてはチューしたくなっちゃうドライブです。

inlet_94610
 インレット部分はお得意のFBパラレル繋ぎで対策、おかげでよくここが燃える(注)。サイズは2012じゃなくてせめて3216にしてくれ。しかしこれはノイズ対策には効果が非常に高いデバイスだ(高周波のみ)。コンデンサの容量はあまり大きくないのが残念。やはりこれはコスト問題が大きい。

注:このドライブのこの部分が燃えるのはもはや日常茶飯事と言ってよい。ちなみにここが燃えたくらいはどうって事はない。筆者程度の技術と設備でも直せるのは以前の記事に書いた通り。中身も恐らく大部分は無事だと思う。




 こうして並べて見ると、HSDL改造版のFireballSEはあまり優秀とは言えないような気がしてきた。12Vは他が未対策だからソコソコ優秀だけど、5Vはもっと有能なドライブが多いので改良する必要があるな(高周波漏れの少なさは恐らくトップクラスだと思うが)。

 この連載2回で取り上げた6社の内、恐ろしい事に既に5社が業界を去っている。尤も去っているからこそ取り上げたんだけど。現役を叩くと色々波風立つからね〜。

古のHDDスペシャル「HDDのノイズ」

 DiamondMax2160の記事で「SeagateメダリストST32122Aがノイズ最狂」と書いたのだが、このドライブは解体破棄してもう無いので(改造した基板は残っている)、代わりに別のメダリストの波形を見てみる。それだけではツマラナイので、比較としてまだ見た事が無い他社ドライブも見てみる。

 写真は上が5V、下が12Vである。なお電源のノイズも含まれているので絶対値としては役に立たない(役に立てる気も無いが)。本当はシリーズ電源で試したかったのだが、去年引っ越した時に電源がどっか行っちゃった。


★ST33232A(メダリスト)
 漸く掘り出されたので波形観測。現在は引退したコナーに代わりW3.1のドライブを担当している。筆者が初めてWindows98を入れたドライブだが、11年目の今も現役です(^^
wave_33232
 5Vを見て、何だ綺麗じゃないか…と思いきや、汚いのは12Vなんだな。基本波以外のスプリアス(笑)が非常に大きい。じっと見ていると疲れてきます。

inlet_33232
 12Vは0.1μFと思われるMLCCと6.8μF35Vタンタルだけ。これではあの波形も止むを得ない。「12Vは生で使わないから良いでしょ?FCCの検査もパスしたし」と言うところだろうか。でも低周波でもケーブルから結構放出されるんだよなあ。内臓スピーカーだとそれが音になって出てくるし…。

・おまけ
 このドライブでグラインダーを作ったアホ…じゃなかったナイスな男を発見。
http://metku.net/index.html?sect=view&path=mods/hdd_grinder/index_eng
 最高っす。筆者も土台の精度が高いのでフライスみたいに使えないかな〜なんて考えた事は有ったが、本当に実行する人が居るとは思わなかった。ウチのドライブも壊れたらやってみたい。


★CFS850A
 引退した(MACではおなじみの)CONNER製CFS850Aも見てみる。ノイズ的には昔のドライブはどうなのか。ワクワク。
wave_cfs850
 5VはDSPの消費電流が少ないからこんなものですかね。12Vはキッタナーイといえば汚いが、波形が素直でトリガが掛かりやすい。スプリアスみたいなのはSeagateっぽいね。

inlet_cfs850
 こちらもSeagateによく似ている。基板上のチップの多さに昔を感じる。古代のHDDにはTTLが基板上にズラッと並んでいたものだ。


★Fireball 1280AT(HSDLスペシャル)
 以前改造した奴を現在のプローブで測ってみる。HSDLブログ開始前の2006年の作品だが果たして(転載記事はこちら)。
wave_fb1280
 流石にノーマルよりは遥かに低い。まずは現在でも満足できる結果。アマチュア的には12Vのノイズはもっと下げたいが、プロ的にはこれでOK(^^


DiamondMax2160[83240D3]
 これも測り直してみる。
wave_83240
 5Vはやはり振れ幅も高周波も少ない。12Vも未対策の全ドライブ中最も少ない。間違いなく低ノイズのドライブ。

inlet_83240
 インレット部分は5Vは特に何もしていないように見えるが、12V側に15μFという大容量タンタルが入っている。他社との差はそこから来るのかな。

続く。

古のHDD Quantum Fireball SE

 SEは(2009年6月現在)2台あるが片方は絶不調で引退させた。引退した方は壊しても構わないと言うことで、inlet部分のノイズを低減する改造を行なう。もう捨てる気なので外見はあまり気にせずに、パターンカットでも何でもアリだ。PIO4のドライブは既にやったことがあるが、これは一世代後のATA-33なので練習も兼ねてやってみる。


fbse_before
 これが改造前の姿。殆どノイズ対策されていないように見える。12VのMLCCは1μF×2かな?対策せずとも動作に影響はないのだが、重要なのはイミュニティよりもエミッションなのだ。


fbse_after
 これが改造後。12Vラインを切ってFBを挿入、MLCCは4.7μF16Vである。5Vラインも切ってFB挿入、MLCCは10μF(耐圧はジャンクなので不明)である。MLCCを使ったのはスペースとコストの関係で、本当はもっと大容量のコンデンサを使いたかった。ターゲットの周波数が低いので、通常電解でも効果は大いにある。容量に意味があると言うことだ。


wave_12v
 改造前と改造後の波形を比較してみる。市販プローブでは電磁誘導の影響から逃れられなかったので諦め、専用直貼りプローブで観測してみた。これは12Vの波形だが、全体の振れ幅は容量が少ないこともあって殆ど変化していない。しかしランダムノイズが激減して、モーターの消費電流に応じたリプルが観測されるだけである。


wave_5v
 こちらは5Vだが、高周波ノイズに埋もれていた低周波のリプルが明確に姿を現した。全体の振れ幅も明らかに減少している。5V側は充分に効果があったと考えられる。更に下の方まで面倒を見るには5Vは47μF、12Vは22μF位は最低でも必要らしい。Zよりも容量が効いてくるようだ。


mod_cdm
 転送速度を見てみる。11MBだからATA-33としては良い数値と言える。なお不良箇所があるので全周に亘ったチェックは出来ない。


diskinfo
 SMARTデータでも表示してみるか。代替セクタ処理が何回か行なわれている。また処理されていないけど読み取りにくいセクタがある。電源投入回数はさておき、使用時間27時間は無いだろう。カウントの仕方が違うのか、途中で消えてしまったのか分らないが、そもそもどこに記録されているんだろうか。


 ちなみに動作時にはシールド板を付けて、放射ノイズも押さえるようにしている。尤もこのドライブはHSDLでも引退しているのだが。あ、でもQuantumだから基板だけは流用できるな。



追記:この改造は一見して簡単に見えるが、アナログ系の豊かな経験と知識が無い人はやるべきではない。安易に真似すると災いがあるかもしれないので止めましょう。特に流体モーターを採用したドライブでは絶対にやらない事。そもそも最近のSATAドライブ等は超高性能なので、テキトーに弄っても性能は下がることはあっても上がる事は無い。これはレトロドライブならではの楽しみである。

古のHDD Quantum Fireball SE

fireball_se
 Fireballはご存知の通り全て松下寿製で、日本製の物は四国(高知・愛媛)で製造されていた。チップセットをQuantumが設計した以外は、全て松下オリジナルHDDではないかと思われる。そんな事もあってか、良くも悪くも近親感があったのだ。

 タイトルはSEとしたが、前後のSTやEXについても言及する。要するにFireballのATA-33機種だが、残念ながらELは持っていないので除く。


zenkei_se
 この火の玉シリーズは結局Quantumが吸収消滅するまで同社の看板だった。廉価HDDとして一世を風靡したと言っても過言ではない。そう言えば以前、温度を測る方法を発見したと書いたが、温度上昇の警告だけで温度自体は測れないことが判った。電圧が変動しているように見えたのだが、単に電圧が振れていただけらしい(^^;


zenkei_st
 一期前のFireballSTと比べてみる。非常に似ているが細かく改良の跡がある。あまりにソックリなので、もしかしたら基板を載せかえられるか?でもプラッタ容量が違うので無理か。

 一目で分るのはメインチップの大きさの違い。STよりSEの方が面積がほぼ2/3になっている。STはATA-33のデビュードライブだから、かなりバグ取りが進んだのか作り慣れたんでしょう。他のチップではモータードライバやメモリ、マイクロコントローラは仕様変更無しだが(注)、リードライトASICはリヴィジョンが上がっている。プラッタ容量の変化に伴う物だろう(1.6→2.1GB)。

注:但しモータードライバは松下からフィリップスに、メモリは沖からシャープに変更されている。何れも性能は同等でピンも互換で張替えも可能。


memory
 ところでこの基板の各部の電圧をチェックしていて気付いたのだが、どういうわけか3.3Vラインが存在しない。えー!ウソウソ、じゃあメモリの電源はどうするんだよ〜。と思ってメモリを調べたらMSM511666CというOKIのEDOだった…。どうも最近は新しい技術に毒されていたようだ(^^; なおEXはSD-RAMになっているが、これは性能向上というより容量が足りなくなったのだろう(EXはバッファが512kバイト)。


inlet
 そんな訳で、このボードは12Vと5Vしか使われていない。ということはATX電源の重要度は非常に高いと言うことだ。だが生の電源を使っている割には、こいつのインレット回路は極めてルーズなのだ。比較対照はEXで、STとSEは全く同じ回路。


rw_asic
 ヘッドアンプ&プリアンプにも5Vが入っているんだろう。MLCCは3216だが、1998年製造ということで10μFじゃなくて4.7μF、ひょっとすると1μFの可能性すらある。ATX生電源を使っている事を思うと、これではちょっと容量が足りないっぽい。前回MAXTORの熱意を見たので物足りなさが残る。このあたりはEX>ST>SEだなあ。最近のドライブではこれもメインコントローラに統合されている。


u_com
 これがNECのマイクロコントローラ。PCで言えばCPUに当たる存在だが、イマイチ曖昧な存在である。EXはメインコントローラに統合されて存在しない。ファームウエアはこれに入ってるのかな。左下の方に見えるジャンパと言うかTPみたいなのがセーフモード起動用らしい。


mlcc_mold
 厳重に樹脂で固めてあるMLCC。温度・湿度特性に問題があるのか、それとも他に理由があるのだろうか。EXは固めてなかったなあ。


ide_if
 ここがIDEコネクタとのインターフェイス部分。これはFireball1280Aと比べるとちゃんと抵抗がある。向こうは内蔵だったのかもしれないが。このあたりを弄りだすと止められなくなりそう。


dsp_dc
 これも面白いですねえ。何故こんな付け方をするのか、他人には窺い知る事のできないノウハウがあるのだろうね。アナログ回路はだから面白い。


zenkei_ex
 これがATA-33の最後のFireballであるEXだ。メインコントローラはTiからNECに代わっている。これは以前別体だった、NEC製マイクロコントローラチップを内蔵したからだと思われる。ご覧の通りチップが少なくスッキリしており、完成度の高さを表している。ちなみにメモリはSDRAMに代わっている。速度性能は勿論、静粛性や消費電力、発熱など全てに於いて向上している。ダイキャストボディも黒くなって現代的になった。この次はATA-66のCRとなる。QuantumもCRくらいまでは良かったんだよね〜。Lct以降は色々と…。



 とまあいつもの通り細かく、しかしテキトーに因縁をつけてみた。(元)松下寿の人が見ていたら何か言われるかもしれないが、影響力は皆無に等しいサイトなので気にしないでね〜(^^; 検索では意外に上位に出てくるけど(HSDLでGoogle検索するとトップだし…)。

 日本製の物は関係者が顔見知りだったりするから、批判的な滅多切りはやりにくいことこの上ない。先輩方から「それは俺が設計したんだ!」とか後で文句言われるんで。PCパーツはマザーボードを中心に海外製が多いからその辺は助かる?

本日の研究「入力コンデンサ」

シミュレーション規格が変わったので削除した。いずれ新しいレギュレーションでやってみたい。

今日のHSDL[2009/06/04]

★今日の買い物[2009/05/31]
 突然アキバに出掛ける。異例の今月2回目だ。まあ2年前は1、2週間に1回は行ってたので不思議でもないけど。ところが折からの雨で回るのも難儀するような有様。店も商品を店先に展開できない。という訳で何も買い物が出来なかった。せっかく車で行ったのになあ。

・SanDiskのUSBメモリ(512MB)、498円。
・S-ATA→USB2変換アダプタ、980円。
・エネループ単三×4。

 何となく近所でも買えそうな物ばかり。大量に有ったのでスルーしたけど、775セレDが安かったのが印象的だった。そう言えば今回は珍しくHDDを買っていないな。


★秋月にZLH入荷〜
 秋月でRubyconMCZに続きZLHも扱い始めた。気付いたのは5月の終わりだがいつの間に入ってたんだろう。(6/1現在)一部の高耐圧(35Vとか)しかないけど、低インピーダンス電解コンの選択肢が増えたのは非常に嬉しい。ZLHは今までは某マルツのクソ高い奴しかなかったからなあ。入荷分の中では100μF35Vがお勧めで、200個買えば@15円だから我慢できる範囲(前も書いたがこの辺りの中型コンはコストが嵩む)。日ケミKZH150μF25Vより性能は上で、ヘタすると中国製1000μF6.3Vをも上回る。秋月はRubyconルートが確立されたのだろうか?スポットではなく安定供給が望まれる。できればもっと低電圧大容量の奴も。

 それとチップ積層セラミックコンデンサ1μF16V(1608サイズ)の100個単位の販売が開始された。HSDLでは2年前から希望していたのだが漸くだなあ。1μF16V(1608)はデカップリングの定番なので是非買おう。というより改造家なら常備しなくてはいけない部品。要望が通ったところで再度要望(^^; 次は1005サイズの1μFをお願いします。勿論リールじゃなくて小分けしてね〜。


★6月の買い物
 久々に買いたい物をメモしてみた。

・P6セロリンの持ってない奴→全部100円以下
・SE-U55SX→USB音源が欲しいです
・Seagate7200.11→怖いもの見たさ…(^^;
・SlotAのCPU→100円以下じゃなかったら要らない
・Socket754のCPU→劇的に安くなければ要らない
・Socket775のCPU→500円以下なら買っても良いかな?
・VLBus MB→あれば買いたいが無いだろうな
・超今更GF4Ti4800→昔のベンチで勝負するため

 775のCPUなどいずれはタダ同然になるので慌てて買う必要は無い。SE-U55SXについて補足すると、これは電源が手抜きで酷いらしい(参考)。なので怖いもの見たさに欲しい。
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