HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

2009年09月

どーでも良い改造 FASTTRAK100

 どーでも良いと言いつつ、シッカリ今も使っているFASTTRAKである。RAIDにあまり興味は無いのだが、IDEがATA33のマシンがあるので仕方が無い。ATA33のIDEドライブもだいぶ少なくなってきて、これから払い下げられて来る奴は全て66以上だと思われる。実用するわけじゃないんでPIOじゃなければ33でもいいんだけど。


ft100_1
 非常に簡単で、チップの他にはオシレータとダンパ用の抵抗くらいしか見えない。コンデンサはやはりというか、外見が松下風のSMDアルミ電解。10年物で確実に期限切れだ。


ft100_2
 サックリ交換ですよ。電解コンはHSDLで大流行?の導電性高分子タンタル電解コンデンサPS/L10μF10Vに交換。電気的な性能はあまり変わらないと思う。ボードの左の方には電源回路がパターンだけ残っている。これを付けると電源品質が上がるのかもしれないが、丁度良い大きさのレギュレータが無いので止めておく。

 この基板は非常によく出来ているので最悪だった(^^; ハンダ除去で吸い取り線を使うが、これが放熱してしまって上手く吸い取れない。リード線のような細いのでやった方が上手く取れそうだ。あとSMDアルミ電解専用に設計されているので、Bケースや3225のような幅広はカッコ悪くなってしまう。3216のMLCCの方が見栄えはいいかも知れない。ということで出来上がりにはあまり満足していないが、一応全固体式FASTTRAK100の完成だ。

今日の買い物[2009/09/23]

 早起きしたので突然アキバ行きを思い立つ。実は格安AM2+/AM3マザーを買いに行ったのだが、日曜の段階で既に売り切れてました。トホホ。連休最終日でジャンクのブツも全く無いに等しかった。


★アナログRGBケーブル
 超今更アナログVGAケーブルを買う。ナナオ液晶に使う予定。

★部品
 部品も勿論買った。珍しいEPCOSのタンタルも買う。

★ACアダプター16V1A
 16V1AのACアダプターが新品200円だったので買う。OKIと書いてあるな。電解コンデンサのエージングに使う。

dict
 電子辞書のケース。勘違いしてもっと大きな物かと思っていた。ハードディスクを入れようと思ったのだが勿論入らない。P16やP10なら入るだろう。100円だからまあいいか。

gf7600gs
 GF7600GSが500円で売っていたので買う。この値段だと動かない可能性が高いが…。外見は普通。

ite133
 ITEのATA133カードが売っていた。これは持っていないので買う。100円。

nazo_usb
 謎のUSBメモリ。SDカードと兼用なのか?200円。

★Recyko+
 エネループは高いのでリサイコの単4を買う。単4充電池はこれより安いのがある。

rtl8169
 蟹は蟹でもギガニである。最近ある理由で蟹が嫌いになってしまったのでどうでも良い。100円。

sl7c5
 478CeleronDが最安値を更新。200円だったので買った。プレスコ対応マザーも増えたしな。

vt6122
 玄人思考のギガLANが売っていた。ブラケットがないので100円だった。

ada3000_1
 またAthlon64買ったんですかっっ!ハイそうですまた買いました。だって今度はリテール箱入りで500円ですよ。ネタは全力でやるものです。しかし…。

ada3000_2
 またまたもやAthlon64ゲット(3000+だけど)。300円だと買ってしまうじゃないか。一体いくつ買えば気が済むんだ?いやいくつでも買いますよ300円以下なら。あとは100円でマザーを手に入れるだけ?精々300円までしか出さないぞ。

★スルーした物
・775CeleronDが900円、高い。
・754センプロン900円、2年前と変わらん。
・P4の1.8A、2.0A、2.4Cが遂に1000円を切る
・AthlonXP2200+安かった
・富士通のHDDが100円、買い忘れた。
・重い電源500円
・GF6600GTが500円、死んでるっぽい。


 相変わらず何しに来てるんだか分らない奴が多かった。よく見れば大して面白くもない町なんだから、観光なら別の場所にしてくれよ。アキバはもっと寂れるべきだと思う。観光地化すると地代が上がって貧乏なパーツ屋やジャンク屋はやって行けなくなる。今日の評価2点。

P2B-Fモディファイ その5

 最近は全くハンダゴテを握る気になれないので何も改造していない。これでは下手になる一方だから、練習がてら簡単な作業をしてみる(コテ先も買ったことだし)。もうずいぶん長いこと放置しているP2B-Fである。

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2
P2B-Fモディファイ その3
P2B-Fモディファイ その4


★第4次交換
3v_reg1
 今回は3.3Vレギュレータのコンデンサを交換する。これはソケ7マザーのVRM部にも匹敵する非同期整流DC-DCコンバータである。コントローラはVRMのHIP6019BCBが兼任する。コンデンサは5本ともTAYEH[LE]1000μF6.3Vが使われている。リヴィジョンによってYXGだったりLZHだったりする。恐らくYXGが一番多く、TAYEHのこれは明らかにハズレ品。

 CE23、CE27が入力コンデンサであるが、その前のインダクタが存在しない。長めの配線を引っ張って、VRMの入力Lと兼用しているのだ。全く以って不届きな設計である。これだとVRMのリプルノイズが3.3Vに、また3.3VのがVRMに相互に流れ込むことになる。配線が非常に長いのでインダクタ代わりになっているが、当然ながら経路にノイズをブチまくので非常によろしくない。このマザーで最もイヤな手抜きがこの部分である。そんなにビンボー臭くコストを下げたいなら、WS440BXやBH-6みたいにATX電源から直流しにすればいいと思うが…。

 解決策はインダクタでデカップリングするしかないが、入れる場所が無いので今回はコンデンサ交換だけで我慢しておく。外見が汚くても良いならDIMMレバーの辺りのパターンを切ってSMDのFBとかインダクタを挿入する(10A流せる物)。大きな物はレバーに当たってメモリが付かなくなるので使えないだろう。


3v_reg2
 YXGはVRM入力から流用。これは20mmと背が高いので、ケースに入れるとドライブベイの長めの機器にぶち当たるかもしれない。ウチではケースに入れることはないだろうが、いずれ別のに交換する可能性はある。FJはビデオカードから流用。8φの1000μFは三洋WGがあるが、出力に付けると安定性が不安なのでこれでテストしてみる。

 ちなみに整流用ショットキーDiを高性能の物に変えると変換効率が上がるが、消費電力を下げるとか発熱を下げるとか、そういうダイナミックな効果は特に期待できない。所詮は効率の低い非同期整流だし、やるだけ無駄ってことですね。


★部品リスト
CE23,27:TAYEH[LE]1000μF6.3V×2
→松下FJ1000μF6.3V×2
CE24,26,28:TAYEH[LE]1000μF6.3V×3
→ルビコンYXG1000μF6.3V×3
合計0円、総額277円(銭単位切り上げ)

 今回の改造で、本当はVRM出力も換えたかったが、TAYEHを10本抜くのが面倒になってきたのでここまでとする。


★オマケ1
gyaku
 前回の改造後、動作チェックしてから放置していたのだが…やっちまったな。CE29が±逆に付いているではないか。まあ低電圧の3.3Vなので特に何も起こらないが、漏れ電流がちょっと大きいのであまり良くない状態。しかし折角逆に付けたのだから放置してみるか?(^ω^) ちなみに爆発したりはしない。更に低い1.5Vくらいだとアルミ電解の耐圧内だから、そのまま寿命期間を全うする可能性が高い。勿論メーカー保証はされないけど。


★オマケ2
kotesaki
 先日買ったコテ先だ。先端が斜めにつぶれた形状で、ラジアルリードのパーツにはノーマルコテ先より熱が伝わりやすい。初心者がよく選ぶコテだし、これをデフォで付ければいいように思うが…。このコテのユーザーで、微細な精密プリント基板を扱う人は少ないと思う。

 しかし最近のコテ先は鍍金の質が高くて耐久性が高いな。これならアマチュアの使用頻度なら一生持ちそうだ。筆者もコテは複数有るので、恐らくもうこのコテ先を買うことは無いと思う。昔のようにコテ先を鑢で削ることも永久に無いだろう。

どーでも良い改造 FIRE GL 1000 PRO

 当時の世界最大ビデオカードメーカー、ダイヤモンドマルチメディア製のビデオーカード。チップは今はもうチップ製造を止めてしまった3DLabsのPERMEDIA2である。


zenkei1
 1997年製では珍しい6層基板で大変に造りが良い基板。メモリもMOSYSの高価なローレイテンシSG-RAMを採用している。フィルタ部分も手抜きしておらず、画質は非常に良好だ。

 非常によろしいカードなのだが、昔からSMDアルミ電解が気に食わなかった。9個見えるが実は既に左端の1個をMLCCに交換している。3年前に全部交換しようとして、途中で放置していたのだ。今回はトーキンPS/Lに全交換する。もちろん理由は「PS/Lが使ってみたいから」に他ならない。


pad
 SMD部品を外したらまずハンダ掃除する。SMDパーツのハンダ付けがヘタな人はこの作業が徹底していない場合が殆ど。とにかく前のハンダは全部取り去るつもりでやる。作業にはハンダ吸い取り線(ソルダーウィック)を使うが、これがちょっと古くなると吸わなくなるので注意。ハンダゴテを当てた時にジュワッとならないのはフラックスが乾いている証拠。酸化して黒ずんでいるのは論外。この基板はパッドが大きくてハンダ付けも外しも楽だった。


neocap
 こんな感じになればよい。しかし拡大するとあまり綺麗に見えないなあ。実際はテカテカ光っていい感じなんですが。


zenkei2
 これだけで非常に高級感が出てくるから不思議。12年物の期限切れコンデンサを交換したので、見えないところで性能も上がっているだろう。気のせいか画質が上がったようにも思えるが、それはまあ気のせいでしょう(^^;

 このカードはVGABIOSを切れるのでMACだろうが98だろうが何でも使える。アナログモニターならまだ使いたいぐらい良い画質なのだ。これを使うと自分の目が「ヌビ毒」に犯されているのが分る(あ、普段はSavage4だった…)。名前の通りOGLでこそ味のあるカード。

Voodoo3 Result

黄昏のビデオカード Voodoo3 2000
Sigma Voodoo3 改造編1
Sigma Voodoo3 改造編2

 前回のテストでCPUがショボ過ぎると言う批判に答え、当時のハイエンド?P!!!700に換えた。垂直同期を切りクロックは安定限界の155MHzまで上げてある。まあ変えても大したことは無いだろうが。しかし実際使ってみるとファンの冷却効果は高い。このカードの安定動作にはまずファンの増設から始めるべきだ。その次が電解コンデンサ交換かな。テスト中は同じカードとは思えないくらい安定していた。

3dm2000

3dm99

hdb

 FinalReality(3Dのみ)は6.057Rmarkだった。クロックを細かく変えれば最適値が探求できるかも知れないが面倒なので止めた。TNT時代のカードとしては合格点。SPECTRA3200よりは速いし5400に迫る。いや当時SPECTRA使ってたもんで。

 CPUやメモリは当時の最高に近いスペックなのでボトルネックじゃないみたい。PCIとしての機能しか使っていないのが最大のネックだ。3Dfxはこの時期には技術的にもトップとは呼べなくなっていた。仮に資金難や戦略的なミスが無かったとしても、早晩合併吸収或いは消滅したことは疑いない。そもそもDXに乗り遅れた時点で終わってる。

 直接関係無いけど、WS440BX+SL3S9+SDR128MB+98SEの恐るべき軽さよ。今のマシンをぜーんぶ窓の外に投げ捨てたくなるくらい軽い(軽量化2kなんて相手にならん)。ま、最新ソフトは使えないんですけどね。

今日のHSDL[2009/09/15]

★今日の買い物…は無し。
 いつも行く所とは違うハードオフに行った。しかしどこも大差ないなあ。値段がメチャクチャな所も同じだ(^^; 藁ペン1.6GHz、藁セレ1.7GHz、北セレ2.0GHzが同価格の840円とか、どういう設定なのか理解に苦しむのが多い。アキバなど他所の値段は考慮しないのだろうか。

 ちょっと欲しい古代のPCIビデオカードもあったが高いのでスルー。また昔欲しかったギガの815鱈対応の奴(名前忘れ)があったが500円だったのでスルー。これは去年だったら売れていたであろう。まったくi81x系の人気は落ちたもんだな。改造して遊ぶには現在最も遊べる系統なんだが。最新のウンコOS(今やLinuxですらGUIが超重)を使わないHSDLには全く問題は無いので、もし300円以下なら引き取ろう。

 アキバでは現在はi845系がジャンクフェーズだ。これにタダ同然のノースウッドセレを組み合わせると結構遊べる(注)。またGVだとプレスコット対応している場合が多いから、これまた捨て値のセレD(300円程度)で遊べる。なにしろi845辺りのマザーは、粗悪コンデンサブームのせいで不安定だから改造して遊ぶには最適。但し改造用の部品はそれなりに良い物が必要になるので、改造に金が掛かるという部分で二の足を踏むHSDLだった。

注:845マザーは2〜300円くらいで、ノースウッドセレ200円が相場。メモリはDDRとSDRがあるが、もしSDRだったらメモリもタダ同然。但しDDRは2009年9月現在ではあまり安くない。DDR2なら捨て値なんだけど。


★WS440BX
 久々にハードオフで目撃したWS440BXのRev206はPWオンリー(×5)だった。しかし容量は3300μFではなく2200μFだった。ケースサイズが12.5φ×25mmから12.5φ×20mmになるので、容量が下がるだけでなくESR的にも性能は落ちる(25→38mΩ)。しかしそうなるとうちのは容量的には載せすぎたかな(^^; 容量が増えると静的リプルは減るが、充電時間が長いことから過渡応答(動的リプル)が遅くなる(注)。

 他にもパワーMOSFETが上下共リファレンス通り4410相当のパラだったり、入出力インダクタがデータトロニックの既製品だったり(リファレンスは松下ETQP6F)、筆者のRev207とは基板からして全く別物だった。元々のインテル仕様が、コストダウンの為だんだん狐流に手抜きされていったという事だろうか。

 このように長く生産したマザーは、メーカーに依る改良(や手抜き)の過程が見えて非常に面白い。マザーボードの回路に詳しくなるには、長期生産マザーをリヴィジョン毎に揃えて比べてみるのが一番だ。Intel以外にもASUSのP2B系やAOpenのAX6BC系がお勉強したい方にお勧め。

注:動的リプルが大きくなるわけではない。回復時間が遅くなるだけだ。グラフで言うと上下ではなく後ろに伸びる感じ。


★SAMYONG(ex.丼)
 クソみたいなSAMYONGを「売り物」にしているUSB音源があったので思わず夜中に紅茶吹いた。よく見たら韓国人がやっている会社だった。なら国産だから仕方がないな。しかしオーディオ用コンデンサまで出しているとは思わなんだ。中身はGSCじゃないのか?(^^

 あー、サウンドカードもあった。これもSAMYONG一押しです。これも中身はGSCなんだろうか。「SamYoung社の最高級 Low-ESR Electrolytic Capacitor」って、もしGSCの水系だったら悲惨だぞ。そう言えば先日ヤフオクみたら、一般用だけどSAMYONGの未使用品を出してる人がいた…欲しい。たとえ中身がGSC(エバーコン)であってもだ。


★久々に食い物の話
 うちの米が普通の米から無洗米に切り替わった。しかしいつもの癖で研いでしまったのだが、とぎ汁が普通の米のように真っ白で…「お前本当に無洗米なのか?」

 で、研いだ物と研がない物を食べ比べてみたら、研がない方は糠臭くて食えた物じゃない。無洗米も研いだ方がいいのだろうか。実は偽物で普通の米だったとか?どちらにしてもあまり良い感じではない。ちなみに味は普通米最低クラスよりまずい。

 元々はマンションで水の心配があったので無洗米を選んでいたのだが、現在はその心配も無いから無洗米じゃなくてもいいんだよな。無洗米って古米(や事故米)を誤魔化すための「技」なんじゃないかと昔から疑っているのだが。色々事件もあったし、コメ業界にはあまりいい印象は無い。そもそも無銭米などと言う名前が気に食わん…(オチた?)。

Acer(Wistron) S58P

 日立Prius Deck Sに搭載されていたマザーである。大きさがFlex-ATXよりも小さいオリジナル。おまけにインターフェイスがあまりに特殊で使い物にならないので、解析した後は惜しまれつつも解体→部品取りとなる予定。
zenkei_s58p


★VRM周り
max1711
 珍しい!コントローラはMAX1711である。だいたいデスクトップ用のVRMではMAXIM自体が珍しい。安かったのだろうか。機能性能は各社横並びなので、積極的な採用理由はその位しかない。元々はノート用らしい。

 入力コンデンサはOS-CONが1本だけで、しかも入力インダクタが存在しない!驚いてMAX1711のリファレンスを見たらデフォだった。FBだけしかなかった初期型Bki810を思い出す。尤もアレはコンデンサの質はお話にならなかったから、出てくるナミはこちらの方が綺麗かもしれない。OS-CONは47μF25Vなので12V供給?と思ったが5Vっぽい。

 スイッチは上下ともFDB6030Lで、1Aクラスのステアリング・ダイオードがある他は普通の構成である。上下同じなら付け間違いの心配は無いね(^^


★Vtt周り
 Vtt1.5VのLDOはEZ1582CM(3A)である。5本足なので転用は難しい。元々はVRM用なので性能は低くは無いのだが。


★Vmem周り
rc5060m
 メモリ付近にRC5060が使われているが、これがまた頭を悩ませる。コストダウンならこんな物を使う必然性が全く無い。ACPIスイッチコントローラと称するICで、複数の電源を生成できるらしいが…。3.3と2.5Vだけなら3端子レギュレータの方が安いと思う。


★クロックジェネレータ
 ICSの9248BF-138である。それなりに可変範囲は広い。内蔵VGAではないので意外に大きなOCマージンがあるかもしれない(使えないけど)。このチップはFSB200(!)が定格で可能である。FSB166の方が役に立つんだけどな。足が合えばP6IPAに転用したいが。


★IDEインターフェイス
ide
 これがこのマザーの大きな欠陥の一つ、IDEインターフェイスである。省スペースだとこの方が都合がいい場合が多いのだろう。しかし再利用する時はコネクタを変換するか付け替えなくてはいけない。ビデオ出力もそうだが事実上使えないと言ってよい。


★ビデオチップ
 このマザーは内蔵ビデオ機能のある815Eだが、あえてこれを使わずにRAGE Mobility M4-Mを搭載している。シェアメモリはパフォーマンスを落とすので正解だろう。非常に消費電力の少ないチップなので、オンボード追加のデメリットはスペースくらいのものだ。ところでこのチップ、大きさからいってオンチップメモリなのかな?そもそも外部メモリが見当たらないし。


★PCIバススロット
 市販機の多くがそうであるように、このマザーもPCIバススロットは自身に持たずにライザーカードで供給される。オンボードで全て賄えるので、特に増設する必然性は無いのだが。


★FWH
fwh_x2
 何故かFWHが2つある。まさかダイハードBIOSではないと思うが(^^; BIOSバージョンはA2H2で、A3H2だったS58Pよりは古いようだ。ちなみに両方とも49LF004(4MB)で、他のマザーのバックアップ用に使えそうだ。よく考えてみれば儲け物だったかも。


★LANチップ
 i550と同等のi560である。これはAC97コーデックと同じように物理層だけ受け持っている。チップ周りは教科書通りで特に問題は無い。


★サウンド機能
cs4299
 AC97コーデックはシーラスのCS4299-JQ。KQとJQがあって安い方のJQだ(^^; 生意気にSPDIFも付いていたりする。


★電解コンデンサ
 電解コンデンサは要所に高性能コンデンサを使用しており問題は無い。

ルビコンZL330μF6.3V×5
松下FJ1500μF6.3V×7
OS-CONのSP47μF25V×1

 が再利用できそうなもの。チビコンはTAICON製だが勿論再利用する気は無い。ただ一つD-paston製470μF16VがUSBに使われている。これも再利用はしない。もう一枚の方は一部チビコンにおなじみのYECが、D-pastonに代わってTAICONが使われていた。


★パワーデバイス
 インフィニオンSPD28N03L、STMのLD1085、オリジナルPHD3055、この辺りが使えそうな物件。リセッタブルヒューズもECSに転用できる(^^;


★その他
debug
 出たっ!Acer系ではおなじみのキタナイ修正。

fuse
 SMDパーツより安いラジアルリードのRヒューズが見つかったんでしょう。資材調達の人間は製造に嫌われていると思う。



 流石に市販マシン用だけあって、それなりに良い部品が付いている。しかしジャンカーとしてはこの特殊仕様I/Fは困りますね〜。純粋に部品取りとして見た場合、評価300〜400円くらいだろうか(高圧OS-CONとFWH×2は大きい)。なお熟成期間が足りないのと、電源を入れたことが無いので解析はテキトーである。本当はMAXIMのノート用VRMコントローラの評価もしてみたいのであるが…。

唐突に秋のQ&Aコーナー

 例によって質問の答え。去年の今頃もやったような。

Q:Cインピーダンスメーターの構成ってどうなってる?
A:筆者は生産屋であって回路屋ではないので、例えば鯵の中身がどうなってるかなんて知る由も無い。だが原理というか構成だけは分るし、至って簡単なので素人の自作も可能。だいたい測定器ってどれも凄く単純なんだよ。ただ精度を出すための努力が非常に難しく、校正という難関もあるのであの値段になってしまうのだ。量産効果も期待できないし。

cap_imp
 AC(100kHz)印加後に電圧Eと電流Iを読み、あとは Z=E/Iで求まるハズ。信号源はファンクションジェネレータ、電圧計はバルボルやトラボルが使える。高々100kHzだからDMに簡易プローブを付けた程度の物でも良い。高周波プローブで検索すればいくらでも出てくるだろう(たぶん)。


Q:PC故障について(略)
A:色々故障について質問を受けるので、ジャンク品や他人のPCを観察した経験から少々述べる。

.泪供爾壊れてCPUがお亡くなりになるケース
 このケースは殆どこれしかないというパターンがある。それはVRMの上側FETのDS間短絡破壊である。これを起こすと下側FETが死ぬかVRMコントローラが止めるまでのホンの一瞬だが、入力電圧の5V(もしくは12V)がナマ出力される。もちろんそれでCPUは瞬時にお亡くなりになる。なお下側FETのDS間破壊の場合は、最初にVcore出力が止まるのでマザーが停止するだけだ(CPUも壊れる事は無い)。

▲泪供爾壊れて電源が壊れるケース
 これは現在は殆ど無い。マザーの入力側コンデンサが短絡故障すると電源出力をショートした事になるが、ATX電源の過電流保護が働くので電源は止まる。また上のFET破壊の場合も過電流保護が働く。現在生き残っているATX2.01以降の電源では、5Vや12Vの過電流保護が無い電源は皆無である。

 付け加えると、以前は入力ショートを嫌って入力コンデンサにはOS-CON等の固体系は避けられていた。だが現在は上記の理由であまり気にする必要は無くなった。ポリマー系はご存知の通り大リプルに耐えられるので、特性から見れば入力コンデンサ向きではある。

CPUが壊れてVRMが死亡?
 これはVRMコントローラに過電流保護があるのでありえない確率。各種プロテクションの出来の悪いAthlonに於いて何度も短絡故障した事があるが、それによってVRMが死亡したことは一度も無かった(キッチリVcore=0Vになった)。Intelの場合はそもそも直間になったことが一度も無いな。

ATX電源が死亡してマザーが死亡
 これも見た事が無い。ATX電源が故障する場合は出力が停止するのが殆どである。また12Vが20VになってもVRMが間にあるのでCPUには影響を与えない。精々VRMコントローラが死ぬくらいだろう。言うまでも無いがその場合はVRM出力も止まる。

ヅ轍鬟灰鵐妊鵐吃堽
 出力電解コンデンサが不良になった場合は症状は軽い。FETもCPUも壊れることはまず無いし、せいぜいマザーが起動しなくなる程度だ。これは電解コンデンサを交換することで容易に解決するので、HSDLではマザーボード故障の中には含まない。電池切れ程度の認識だ。

 入力コンデンサが不良の場合は少々厄介な場合もある。上側のパワーMOSFETが死んでいる症例があるのだ(,離院璽)。勿論これは入力コンデンサの能力が低下してリプルを緩和できなくなったからである。故に入力コンデンサには気を使って欲しい。出力コンデンサの品質ばかり気にしている人が居るが全く逆。パワーMOSFETが燃えて、基板まで熱ダメージが行くと修理不能になる場合がある。PCを滅多に開けない人は早速チェックしよう。

ζ罎慮両
 ここで書いたような謎の故障。起動自体はするので、不可解という点ではある意味最も厄介だ。


 マザーのハードウエア的な不調(故障にあらず)には二種類ある。これ以外はBIOS設定ミスも含むソフト的な問題が殆どだ。

_垢泙襪板柑劼出る
 「冷えている時に起動しない」という障害もここに入る。これは明らかに電解コンデンサ劣化の症状だ。99%は電解液使用の非固体アルミ電解コンデンサが原因なので交換するしかない。

寒いと(冷やすと)調子が良くなる
 これは温度が上がりすぎで、マザーや部品のせいではなく、主に冷却の不足に依る障害である。ひたすら冷却努力をするしかない。


 筆者は新品で買ったマザーが壊れたことは一度も無い。ジャンクや貰ったマザーが壊れたことは稀(1%未満)にあったが、ATX、VRM電源関係が壊れたことは一度も無かった。今有る電源故障マザーは大概故障品を買ったものだ(つまりハズレを引いた)。換えは何十枚もあるので、壊れたら修理はせずに解体→部品取りにしてしまう。但しコンデンサが液漏れした程度の物は直す。その程度は電池を交換するようなものだから。


Q:日本ケミコンKZG/KZJのシルク印刷が汚いのは中国製なのか?
A:まーだそんなこと言ってる…日本製と中国製で違いが出るわけは無いんだが?機械が同じなんだから。まさか中国人が手で書いているとか思ってないだろ(笑)。工程は高度な自動化で熟練度を要する所も無いし。日本ケミコンは知らないけど、某社では中国工場の機械(日本製)も定期的に日本人技術者が出張してメンテしているのだ。だから日本製と品質は全く変わらない。日本ケミコンとて同じようなものだろう。もっと老舗を信頼しろ。

 それはさておき、KZG、KZJは全て中国製だと思う。これらのシリーズはマザーボード専用で、地産地消の考え方から言っても国内生産する必然性が全く無い。このシリーズが国内販売されていないのがそれを証明していると思う(初期サンプル品は日本製かも)。というか国内で作っていたら日本ケミコンの生産体制に問題がある。同じ理由で(松下)パナソニックFJも海外製だろう。日本製であってほしいという気持ち(願望)は分るが、国外アウトソーシングが主流の世の中だ。妙なアレルギーを持ってると明日から一日たりとも生きて行けない。

 ちなみにシルク印刷が見た目明らかに汚い物は贋物だね。コピー品は中国の十八番だということを忘れずに。売れているもの、知名度のあるものには必ずコピー品がある。日本ケミコン製品とて例外ではない。ある程度よく出来ていると見破るのも至難の業だろうな。コピーのクソ製品を買ってしまった自分の運命を呪え(詐欺は50-50だよ)。

 水系は本質的に死にやすいので、寿命からメーカーや産地を推定するのは無謀というか出来ない。マザーボード用コンデンサというのは元々固体コンデンサの量産体制が整うまでのつなぎ商品だったんだから期待するな。壊れたら換えればいいじゃん、そんな製品ですね。


Q:部品探しについて(略)
A:慣用句というか、専門家・マニア・店のオヤジは当然知っているけど、初心者や素人には分らないものが色々ある。例えば2μF6Vとかは通常は無いとか。回路図にMLCC2μF6Vと書いてあれば2.2μF6.3Vを探せばよい。2μF6VのMLCCを探そうとすると見つからなくて疲れますよ。

今日の買い物[2009/09/06]

 今月も性懲りも無くアキバに向かう。それなりに暑かったが日陰は涼しく、流石に秋を感じさせる気候だった。

Athlon64 3200+
 初っ端からAthlon64が400円で売っていた。人気ねえなあ。しかもジャンクではなく中古保証付きだ。つまり絶対に動く。腐っても第8世代Athlon64である。この時点で既に勝利確定?着々と第8世代補強中だが、弄るのはやはり第6世代が一番。

Athlon64 3000+
 ところがドッコイ、何と次の店でAthlon64が300円で売っていたのである。負けた。ムカついたのでこれも買うことにした。Athlon64は初期のアツアツバージョンで引かせたが、実際はウインチェスター以降はそんなことは無いんですけどね。しかしその後アキバを回って何となく不人気の理由が分ってきた。939のマザーボード売っていない…つまりCPUだけあっても動かす板が無いのである。だから人気がないのだろう。一頃の479みたいな感じ。

テンキー
10key
 こんなものは金を出して買うものじゃない。無料コーナーにてゲット。

部品
 安かったので(10円)OS-CONなんか買ってしまった。加えてトーキンES/V4.7μF6.3Vを買う。これは大抵のAC97やウンコサウンドカードに使われている、0.33〜2μFのMLCCカップリングコンデンサを置き換えるため。遂にサウンド方面に進出か?いや単にMLCCがサウンド系の信号ラインに入っているのが気に食わないだけ。あとは0.1μと0.01μFのMLCC1005サイズの物を買う。これでデカップリングしまくりだ。いつも通りよく見えないけど(^^;

USBメモリ
pqi
 USBメモリ祭りも最終段階を迎えた。今回はダメルコからPQIにチェンジしていた。一応買ってみた。要らないけど。これってブートに使えるかな?マザーがアレなんで無理か。

S58P
s58ph
 S58Pが遂に50円になってしまった。しかしこれはLVDS専用で、専用モニターがないと使えないっぽい。不本意ながらこれは部品取りにしようと思う。板は邪魔なので買わないつもりだったのだが、結局いつも買ってしまうな。
追記:以前買った奴は型番S58PHで、今回のはS58Pだった。Hが付くか付かないかで非常に大きな差があり、Hが付くとATX電源コネクタ、VGAコネクタ、FDD/HDDコネクタなどが実装される。つまりそのまま使えるようになるわけだ。

無名USBサウンド
usb_audio
 長年の憧れ?USBサウンドアダプターをゲット。899円。使えればノイズの多いメインマシンに繋いでやる。

POKEOTO
pokeoto
 話題の(もう流行は過ぎたか?)ポケオトを買ってみました。MP3プレイヤーが499円で買えるのは良い時代なのか悪い時代なのか。

コテ先
 TQ-95の太いコテ先が欲しかったので買った。

テクシオのカタログ
 テクシオが親会社の意向で解散するらしい?という噂を聞きつけ、最終カタログを貰ってきました。トリオから引き継いだ会社で、筆者からすれば非常に近しい会社だったので本当なら残念だ。


 「どうせ夏枯れだから」と何も買わないつもりだったが、結局かなり買い物をしてしまった。個別評価はあまり意味が無くてつまらないので止めた。今日一日の評価は可もなく不可もなしで3。

今日のHSDL[2009/09/05]

★MLCCについてのイヤーンな話
 最近、頻繁にノートパソコンのMLCCが燃える事例が見られるが、あれはやはり Sn-Zn無鉛ハンダが原因らしい。有湿度環境(つまり普通の環境)で同ハンダを使うと、亜鉛で食われて絶縁性が低下するようだ。やはり無鉛ハンダは経年実証が無く未完成で危ない。現在筆者は有鉛のものを使っているので関係ないといえば無いが、実際はリワークなのである程度無鉛半田が混じるのは避けられない。また外し品を使えば事故の可能性も高まる。外した場合は面倒がらずにハンダ面のクリーニングを徹底するしかないな。

 実はもっと厭な話もある。実は高誘電率のMLCC(X5R、X7R等)は、常温での経年変化によりアルミ電解の如く容量がどんどん減ってしまう性質がある(エージング特性)。これは積層形式や温度特性ではなく誘電率にだけ比例する。実装後10年も経つと無視できない容量(約30%)が減少するようだ。何故か熱を加えると大部分復活するので、再ハンダが容量復活の裏技になったりして(^^

 この件と関係無いが、HSDLの記述サイズはJIS規格のものだ。EIAだと1608が0603になるので海外記事を見る時には間違えないように。EIAなら0402でもJISの1005なので、手ハンダしても大した事は無い。JISの0402はEIAでは…えーと何て言うんだろ?(答えは01005)


★秋月、ルビコンルート確立か?
 ルビコンYK軍団がが新規大量入荷。値段も@5円(200本)と秋月らしく格安で、ZLHの件といい、やはりルビコンルート確立ではないだろうか。是非とも低インピーダンス物もライン揃えてくださいよ。しかし考えてみたらあそこは電子工作オヤジ主体だから、低インピーダンス物は特殊過ぎて置かないかも。何しろ三端子レギュレータでだいたい事足りる世界だからなあ。マザーボード用超低インピーダンス品とか、PC界はイヤな突出をしているんだなと改めて思う。件の三端子レギュレータと一般電解で間に合ったSocket5のVRMが懐かしいぜ。Atomがそんなに省電力だというなら三端子レギュレータで動かしてみ?と無理難題を吹っかけてみたくなる。


★今日のタンタル
 この間、某部品屋のサイトを見ていたら、だいぶ前に生産中止になったトーキンDNの代替品として大宇電子(韓国、資本は現在はインドかな?)のタンタルを扱っていた。ラジアルリードのタンタルは急速に需要が減っているので日本メーカー製はもう無い。そこで海外製で代用しようという事だろう。時代の流れとは言え何となく寂しいものがある。

tokin_dn
 安定した性能は勿論のこと、青くて丸い外見が好きだったのだが。猫電製品には子会社化前からよく見られた。まだ持っている人は大切に使いましょう。ウチのは既に10年近い在庫だけど全く能力低下は無い。リードも(やや酸化している物もあるが)大丈夫。
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