HSDL.blog.jp

主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

2010年05月

今日のHSDL[2010/05/09]

★基板切断!
 破棄されるジャンクは専門業者に破棄をお願いするのが筋だ。ゴミ抑制や資源再利用の観点からも譲れないところ。しかし諸事情により止むを得ず不燃ゴミで捨てなくてはならない場合があり、その際に基板の大きさが問題になる事があった。折って捨てれば?と言う人もあるだろうが、ガラエポ多層基板は並大抵のことでは折れない。基板を180度折り曲げても元通り回復するくらいだ。僅かでも切れ目が入っていないと折れないし、折れた場合はガラス繊維が飛び散って危険である。吸い込むと子供でなくとも肺を損傷する可能性が高い。なので絶対止めましょう。実はそれだけが理由じゃないけど最新アイテムで基板を切ってみる。


diamond
 これがダイソーで売っているダイヤモンドカッター。これをリューターに取り付けて切ってみる。カッター自体は100円だが、取り付けにマンドレル(軸)も必要なので200円という事になる。

 スイッチを入れたとたんに物凄い軸ブレ…使えねえ。元々アキバオー出身の安物リューターなので軸ブレは多いのだが、それにしても酷いブレで使い物にならない。基板が上手く切れたら他の精密カットにも利用しようと思ったが要求のし過ぎのようだ。

 少しでもブレを減らすために、マンドレルの取り付けネジと一緒に付いている金属ワッシャを2枚とも外してみた。心持ちブレが減ったようだ。この2枚のワッシャは穴が大きすぎて真ん中に正確にセットされない。偏って付くからブレを増幅するのだろう。プラワッシャは外すと滑りそうなのでそのままにしておく。


cut
 切れた…!しかしかったるいぞ。小さな物をちょっとだけ切るのには向いているかも知れないが、今回のように大雑把にザクザク切る用途には向いていない。それとリューターの内蔵電池が腐ったのか、4、5分もしないうちにモーターが弱ってきた。プリントパターンカットなどでそれなりに役立ってきたが、このような用途には向かないようだ。再充電に8時間かかるんだが…。


diamond2
 他にも問題点がある。まずカッターが目詰まりするのか、すぐに切れ味が悪くなる。また切削の際に粉塵が凄くて室内作業はやりたくない。今回は室外のテラスでやったから良いけど、その場合でもマスクは着用した方がいいな。

hole
 今回の唯一の収穫だ。スルーホールの断面図が撮れた(^^; 6枚の銅箔が見える。みんなテキトーにハンダ付けやってるけど、実はこんな高精度のものを弄ってるんですね。


★ニッセイ電機破綻
 フィルムコンデンサで有名なニッセイ電機が破産・消滅する模様。単に経営破綻ではなく、事業継続を断念と言う所が悲しみを誘う。新たにメーカーができることは日本ではもう無いので、潰れる度にメーカーが減っていくことになる。我々の専門であるマザーボードには載っていないけど、オーディオ機器や電源ではおなじみのメーカー。やっぱりどこのメーカーも売り上げが落ちているんだね。某NやRもかなりヤバイんだろうな…。


★移転
 HSDLは6月に移転することになった。7月には完全に移転完了しているはず。と言いつつ移転先が見つかっていないのだった。そろそろ在庫一掃セールをやらねばなるまいな。

AX3SP Pro-Uのコンデンサ交換

★現状
 2008年6月8日、駅前時代の床が見えるのが懐かしい。既にこの地上には存在しない場所と思うと感慨深い。
ax3spprou1
 ボロイ。ハッキリ言ってボロ過ぎるマザーだ。もちろん製品が悪いのではなく、このマザーの前オーナー(知人ではない他人)がいい加減な奴だったからだ。このマザーについてはAX3S PRO-Uの記事を参照。基板レイアウトは変わっているが、回路的には殆ど変わっていない。
AX3S Pro-U
AX3S Pro-U(その後)
AX3S Pro-U(完結編)


hook
 Socket370のクーラー取り付け爪が折れているのを汚い接着で補修している。Socket370のヒートシンク取付金具のテンションは、SocketAと比べると低いので壊す人は少ない。もちろん初期不良(爪の強度不足)でもない。反対側の爪の異常なほどの傷を見ても解るが、基板も傷付いているしドライバーでガシガシやってるんだな。CPUは横着せずにマザーに付けてからケースに入れろ。付けたまま入らないようなケースは粗悪品だろうから使うな。

 370ヒートシンクが不足してきて鱈にSocketA用を付ける無知な人も多い。SocketA用は基本的にテンションが強過ぎなので、取り付ける時に無理して割れても文句は言えない。鱈はコアの上に厚めのヒートスプレッダがあるから、その厚みで更にテンションが強くなるのは当然だ。Tualatin対応マザーの爪折れが異常に多いのはこれが理由と思う。壊したくなければリテール品か370時代の物を使え。

 現在の状況だが、例によって青ペンの愛するレロンが膨らんでいる。しかし曲がりなりにも自作を趣味とする者が、ここまで漏れるまで気づかなくてどうするよ。まあこのオーナーの行動から想像される知能と感性で気づくのは無理だろうとは思う。筆者なら常用マシンなら膨らんできたら挙動で気付くね。もらったAK77はメモリ電源のレロンが破裂する前に不調に気付いた。

 青ペンなので一応パワーMOSFETをチェックしてみたが正常に取り付けられている。やはりあれはあの時期のRC5057採用機種だけの製造ミス、ということだろう。もちろんこのマザーは交換の必要は無い。

 まずは洗濯しないと汚くて触る気も起きない。ついでにレロンの垂れ流した電解液も掃除しなくては。レジストがあるからそれほど神経質になる必要は無いけど、長期に亘ると露出部分が腐食するからね。細い表面配線が切れたら厄介だ。


★電解コンデンサ
 TC7だけ8φとなっており、本当は固体を入れるんじゃないのか?三洋[WG]1800μF×7で全て統一してもいいが、10φ部分の隙間が開くのが許せない。

Vcore入力(TC15,16,36):YXG2200μF6.3V×3
Vcore出力(TC1,4,5,6,13,17):YXG2200μF6.3V×6
Vcore出力(TC7):Lelon[RXA]1000μF6.3V
Vtt出力(TC18):Lelon[RXA]1000μF6.3V
Vcc1.8(TC22):Lelon[RXA]1000μF6.3V
Vmem(TC19):YXG2200μF6.3V
Vmem(TC12):Lelon[RXA]1000μF6.3V
Vclk(TC10):Lelon[RXA]1000μF6.3V
AGP(TC24,25):Lelon[RXA]1000μF6.3V×2
PCI[3.3V](TC28,31):Lelon[RXA]1000μF6.3V×2
PCI[12V](TC29):GL10μF25V
USB(TC11,32):Lelon[RXA]1000μF6.3V×2
サウンド出力(TC26,27):GL220μF10V×2
前サウンド出力(TC34,35):GL100μF10V×2
サウンド5V(TC30):GL100μF16V
ファン12V(TC21,33):GL10μF25V×2
その他(TC2,3,9,20):GL100μF16V×4

 Lelon[RXA]1000μF6.3Vは11本中10本噴いているので要交換。1本だけ全く噴いていないLelonがあるが何故噴かないんだろう?他機種に移植してみるか。12Vライン用はファンとAC97用の3本だけなので、他の部分は耐圧6.3V〜自由に選べる。7世代以降のCPUだとVRM入力は12Vだから選択の余地が狭まる。

ax3sp_prou_2
 レロンは抜いちゃいました。さて何を付けるか。最近なかなか改造が進展しないのはこれで迷っているから。部品がありすぎると、無い時とは違った苦労がある。贅沢な悩みと言う奴だ。


★使用部品
 第1次コンデンサ交換。

TC 7:RXA1000μF6.3V→WG1000μF6.3V
TC10,12,18,22:RXA1000μF×4→ZL470μF16V×4
TC24,25:RXA1000μF6.3V×2→WG1000μF6.3V×2
TC28,31:RXA1000μF6.3V×2→ZL470μF16V×2
TC11,32:RXA1000μF6.3V×2→YXG220μF25V×2
合計60円(銭単位切り上げ)

=使用コンデンサのスペック=
ルビコンYXG220μF25V
→8φ×11.5mm、130mΩ、 640mA、4000時間
ルビコンZL470μF16V
→10φ×12.5mm、 53mΩ、1030mA、4000時間
三洋WG1000μF6.3V
→8φ×11.5mm、 30mΩ、1140mA、2000時間

 例の如く手持ちの消費したい奴を活用。他のチビコンも全部変えたいが、今は時間が無いのでこれで止めておく。手持ち品主体なのでベストの選択ではない。しかしどこかのメーカー製のように、何かを大幅に変えたいという部分はない。ある程度金をかけられる自作用のリテール品だし、何のかんの言っても一流メーカー製である。


ax3sp_prou_3
 第1次交換終了。コンデンサはハンダ付けで劣化するので、実装後1時間通電してエージング、その後2、3時間放置した。合格ラインを何処に設定するかで違ってくるが、恐らく2、3日は本調子にならない。ならなくても動くがベストではない。定格常用なら気にしなくても良い。


★テスト
 動くのは分っているが、VRMとVmem、Vttを弄ったので一応形式的にテストしてみる。メモリはメルコモジュールのNANYA7nsチップ。CPUはおなじみSL3XWである。

memtest
 速いっ!Ver2.10以降のSDRAM記録394MB/s(440BX)に迫る。設定次第では上回る可能性が大きい。コンデンサは正常に動作しているようだ。


 突然ヤル気になったのは鱈実験が行き詰ったから。P6IPATが鱈セレでFSB133にならない仕様なので仕方なく復活させねばならなくなったのである。とりあえず今回はレロンだけ交換と言うことで。暫くはこの状態で使って、飽きたら?全部交換する事にする。

2010年5月注:実はこの記事は基本古いので現実に即していない(^^; 現在は鱈マザーは他にいくつもあるので態々これを復活させる必然性はないのだ。一部書き足した他はそのまま上げた。

今日の買い物[2010/05/04]

 友人達と毎年恒例のGWアキバツアーに行ってきた。移転を控えて大きな物は買わないようにしたいが…。


★M4N78PRO
m4n78pro
 トチ狂ってAM3/AM2+マザーをゲット(GF8300らしい)。手持ちの3500+はFSBの関係で使えないかもしれない。AM3対応といってもDDR2なのでAM3の性能は全て発揮できない。多分使わないで積まれる…何のために買った?(^^; オール中華固体(APAQ製)なのがセールスポイントか?2000円。


★IBMキーボード(新品)
keybord
 旧IBMのキーボードが200円だったので買った。見本品を打った感じは静かでなかなかよろしい。筆者は夜中に文章を書くことが多くて、キー音がウルサイのはいくら打ち味が良くても使えないのだ。


★LEDリングライト
ringlight
 いずれ自作しようと思っていたが、どう考えても買うほうが安上がりな値段で売っていたので買う。カメラの関係で使えるかどうかは分らない。1575円。


★リサイコ単4
recyko
 秋月でおなじみのエネループ互換充電池。LEDライトの為に単4を買う。400円×2個。


★無線LAN
gs27usb
 意外と流行に乗りやすい筆者である。但し必須条件として値段が安いものだけだが(^^;


★COOLPIX2000
coolpix2000
 ジャンクで電子カメラを買ってみた。500円。使えるけど電源スイッチが壊れている(壊れた?)のが悲しい。


sakurei1
 作例1、VGAのFINEモード。ニコンらしく結構寄れるけどズームだから歪曲がスゴイ。真ん中辺しか使えない。


sakurei2
 作例2、同じくVGAのFINEだ。上のマクロリングライトと組み合わせてみた。微妙に手ブレしたかも。これも周辺画質は極度に落ちるので、トリミングして真ん中辺りしか使えない。マクロでは画素数以前にレンズが使い物にならないことが判る。廉価版だから致し方ない。無限遠だけで使いましょう。


★スルーしたもの

・P4 2.26GHz:既に持っているので480円では買えない。

・P4P800:1000円だったが、M4N78PROと迷った末に落選。

・某ネットブック用のUSBHDDが2000円台だったが買えなかった。友人が買ったけど。

・L557が5000円以下に安くなっていたが予算が無かった。

・FX5200のPCIビデオカード。相変わらず値段が下がらないな。全く売れていないのにどこから来るんだ?この強気は。

・HDD60GBが500円だったがもう一声。

・日米休みだった…去年もそうだったわな。


 半袖じゃないと熱くて仕方が無いくらいの一日だった。連休終わり付近なのでもう商材が無かった?のか掘り出し物は全く無し。冒頭で大きな物は買わないようにしようとか言いつつ買ってしまったな。

今日のHSDL[2010/05/03]

★MSI 865GM3-FIS
865GM3FIS
 HSDLに寄付されたMSIの865GM3-FISである。2枚のうちの1枚で、もう1枚は動作しなかった模様。こちらは御覧のように起動したが、実は時間が無くてこれ以上テストしていないので完動かどうかは分らない。

 今期中に動作チェックしなければならないマザーはあと4台になった。残りは423やスロットAとかが多いので苦労しそうだ。


★今日のおやつ
purin
 今日のおやつはプリン。子供と言うには年をとりすぎた筆者が何故プリンを食うかと言えば、一連のカロリー急速補給の研究の一環だ。仕事が忙しいときは面倒なのでメシを食わないから体重が減るんだな。


seibun
 ピザデブという言葉はあるが、筆者はプリンデブ・コーヒー牛乳デブもかなりの割合を占めているのではないかと予想する。それくらいプリンのカロリーは高い。ご存知の通り食べ易さは天下一品。幼児は勿論、歯の弱ったジジイやババアでも楽に食える。欠点はカロリー当たりの価格があまり安くないことかな。


pin
 これってもう特許切れたのかな?まあCOOPは生産はやっていないから、この技術を持った企業に生産委託していても不思議は無いが。ちなみにこの製品はプリンとしては明らかに柔らかすぎる。そもそもピン折る前に下に落ちてるやん(^^ マヌケ。やっぱりプリンは皿に出した時にプリン型?を保たないといけない。

MSI K7N415Pro(テスト編)

今日の買い物[20080125]
今日のHSDL[20080220]
哀愁のマザー? MSI K7N415Pro
MSI K7N415Pro(修理編)


★電圧処理
 電解コンデンサを実装したら電圧処理を行なう。特にハンダ付けが長引いた場合、電極周りの電解質は熱で損傷しているので能力を発揮できない。今回は入出力のコンデンサを交換したので、

1.まず入力を電圧処理する。マザーにCPUもVGAもメモリも何も付けずに電源を入れる。この状態ではVRMは動作しない。しかし入力部には5Vがかかるので有効。最低1時間は電圧を掛け続ける。終わったら最低でも2、3時間放置する(重要)。翌日の方がなお良い。インテルなど一部マザーではCPUを付けないと電源が入らない仕様のものがある。その場合CPUだけを付ける。

2.次に出力の電圧処理。方法は任意だがCPUもしくはRを繋いで電源を入れる。勿論他には何も付けない。コンデンサの定格電圧に対してコア電圧はかなり低いので2、3時間はやった方が良い。普通に動作するならMEMTESTを回しながら慣らしても良い。

 ここまで厳重にやる必要は無いかもしれないが、マレに1、2を同時にやって再度破壊する場合がある。上のように安全策をとればMOSFET不良の事故も防げる(注)。入力しか換えていないなら1.で終了。出力だけならやらなくても良い場合も多い。もし出力コンデンサが不良でもCPUが停止するだけでどうって事は無い(燃えたりはしない)。

注:異常発熱ですぐ判る。この場合、いきなり本番で行くとまた炎上することになる。


★テスト
bios_post
 波形をオシロで見ようと思ったが、あまりに酷い波形で動かすのがイヤになると困るので止めた(^^; MOSFETの違いによりスイッチングのタイミングが変わるが、デッドタイムは自動調整されるみたいなので心配していない。以前US3004で切り詰めて遊ぼうと色々手を尽したがダメだった。破綻寸前のスレスレ極限性能で遊ぶのが面白いんだけどな。スイッチング周波数は実測181.5kHz付近×3相だ。


memtest
 あのー、クロック周波数が1200MHzなんですが(^^; DHD0900AMT1Bですよ?もしかしてBIOSが古すぎてモーガンを知らないのだろうか。デフォルトがFSB133か、コアだけ見てパロミノ判定なのかもしれない。nFORCEはメモリの相性が酷くて、安メモリだとまともに動かなかったイメージがあった。しかしV-DATAとMr.STONEというウチの最悪コンビでデュアルが動いているっぽい。

 メモリスロットが溶けているので心配だったが、メモリを回しても特に問題は無いようだ。全体の温度はノーマルを知らないので分らないが、極度に熱くて壊れそうということはない。バートンは仕様上載らないし、サラ以前のなら多分大丈夫だろう。nFORCEは発熱が元々多いので、少々電源の温度が上がっても気付かないかもしれない。同じクロック条件で動かしているが、デュアルチャネルの威力?で前回のAD11より段違いに速い。


 残りのコンデンサも換えねばなるまいが面倒くさいな。石まで換えると久々に修理をした実感が湧いてくる。…と言うことで初代nFORCEを手に入れてしまった。たとえ実用価値は無くとも、マザーボード研究家としては是非とも押さえておかねばならないエポックメーキング。できれば内蔵ビデオ付きが欲しかったけどね。
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