HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

2010年11月

今日の買い物[2010/11/27]

 アトレ1(駅ビル)開店!やたら綺麗。出来たばっかりなんだから当然だが(^^; しかしテナント料もクソ高そうだし、この気取った店で何か食べる事は無いだろうな。小汚かった秋葉原デパートのほうがまだマシ。もっとも最近はアキバでメシを食うことは無くなった。一旦新宿まで戻るか、そのまま真っ直ぐ家まで戻って食べる事が多い。昔はあの近辺でも安くて美味い食い物屋があったのだが…。残念ながらここは改札口としてしか使わないだろう(^^ 悪いな。


★河童&ソケA祭り!
kappa
 何故かこの時期に河童とアスロンが売ってたので、テキトーに幾つか掴んで買ってしまった。ご存知のようにオレはアスロンに呪われているので、例えこれが全部死んでいても驚かない。家に帰ってチェックしたらSL46Tが6つも入っていやがった…これがオレの運命なのか(ついでに言うとピンもバシバシ曲がっている)。仕方が無い、またこれを常用テストCPUにしよう。一日のCPU購入レコード(^^;


★Quadro4 550XGL
quadro
 2000円と値札が書いてあるが、そんなクソ高いジャンクを買うオレじゃない事は皆様も知っての通り。何とこれはタイムセール?で@100円だったのだ。今日の勝利決定?ちなみにELSA Synergy4 550XGLらしいです。


★部品
buhin
 今日も本当はこれを買いに行ったのだよ。間違っても河童セレを買いに行った訳じゃないのだ(^^;


★DVI⇒アナログ変換アダプタ
dvi_vga
 ちょっと探したが、どうしても出てこないのでまた買ってしまった。FOXCONN製の未使用ジャンク品。


★HDD
160gb_hdd
 何となく薔薇7200.7の160GBを買ってしまった。@1000円×2。本当は燃えるMAXTORが欲しかったが、変な死に損ないのじーさんに取られてしまった。別に取られても構わないがHDDは落とすなよ。


★LEDライト
led_light
 今日の買い物[2010/03/14]で買った奴よりさらに賢いのが売っていた。ハンドルを回すと発電する。太陽電池と合わせて2WAY充電できるわけ。


★スルーした物
・SiS630マザー(ECS or PC Chips)
・SiS530マザー(ECS or PC Chips)
 両方ともBKi810の設計者の手によるものでかなりヒドイ。ちなみにBKi810のV7.1と言うのを見かけた(525円)。やはりV7は同期整流で、HIP6004BCB、スイッチは上下共2SK3296が使われていた。V1.6とは比べ物にならないくらい良い。但しコンデンサは膨らんでいたり死んでいたりしたので要交換だろう。100円なら買ったのになあ。

・AthlonX2+4400
 1580円だったがピンが曲がっているらしい。なかなか縁が無いようだ。

・Celeron430
 780円だったがスルー。買っても良い値段だったがいずれ。

・プレス子P4-2.66?
 780円では買えない。評価300円でしょう。

・775プレス子
 今まであまり見かけなかった775プレス子が大量に入荷していた。

・ギガのP35マザー
 1000円だったが楽勝でスルー。オレも偉くなったもんだ。

・HDDケース
 未使用?500円だったがACアダプターの口が特殊だったのでパス。

 まだ忘れている物がありそうだが…。欲しいものは一杯有ったが、何しろ持てる量に制限があるので無理だった。なお上記の買い物は一部よしとみOの買い物分も含んでいる。


 今日も暇そうな人々が大勢蠢いていた。電気関係オタやアニオタがここに集うのはよく分るが、一般観光客はこんな所に来て面白いのだろうか。オレ(が一般人)だったら絶対に来ないだろうな。そう言えば来年早々にはホコテンが復活するそうだ。駅ビルも復活したし、一昔前の風景がまた戻ってくるかもしれない。ホコテン実施期間だけでも路肩にバイク留めさせてくれないかなあ~。

PC Chips BKi810 もでφ(その0.4)

続・古のマザー② BKi810(その1)
続・古のマザー② BKi810(その2)
PC Chips BKi810 もでφ(その0.1)
PC Chips BKi810 もでφ(その0.2)
PC Chips BKi810 もでφ(その0.3)


 前回までの粗筋。BIOSが上がらないBKi810のコンデンサを全て交換した。しかし動かないので動作はアッサリ諦めた。KA7500BのDC-DC実験台という事で出力コンデンサを交換してみた。その過程で低インピーダンスコンデンサの威力を知る。次にインダクタを交換する実験の最中にダミーロードが壊れた。最初からやり直しじゃないか(^^;


★やり直し
kzh5600x4
 前計画ではPF×3だったが、もっと劇的に大げさな奴を付けたいという事でKZHで行くことにした。本数も3本ではなく限界の4本に増やす。総容量22400μFとなり、こんなに大容量を積んでいる市販P6マシンはないだろう(注)。基板パターンがよろしくないのは気になるが、電流を流してどんな挙動を示すのか楽しみだ。

注:よく使われている1500μFだと15本分で、鯖機でもありえない本数(^^;ESR的には大した事は無い(3.25mΩ)のだが。これはもうバカ実験に近い。


★動かしてみたら…
 前回までの50mV/divレンジだと全く変化が判らない程になってしまったので20mV/divとした。なお新CPUダミーは懐かしのSL4PBである。これは動作しないが、Vcore1.70VどころかVtt1.5もVclkも全部流れているのが笑える。発熱は正常な物と変わらないのでダミーロードとしては格好の物件だ。


kzh_wf3
 流石に定常リプルは少ない。前回までの計測レンジならほぼ真っ直ぐに見えると考えてもらいたい。ここまでは大成功、これで出力コンは確定か?


kzh_wf4
 電源を入れて波形を眺めていたらいきなり発振した!ESR=13/4mΩではKA7500Bが耐えられないのだろうか。これでダメならWG等でも当然ダメという事だな。デッドラインは概ね4~5mΩ程度か?本数を3本に減らすかは暫く慣らし運転をしながら考える。定常リプルも少ないし、何より面倒なので出来ればこのままで行きたいのだが。

注:オリジナルTL494には位相補償は内蔵されていなかったハズ。このKA7500Bも内蔵されていないのだろうな。μPC494には極が内蔵されているっぽい。


kzh_wf5
 上が発振波形、下が正常波形拡大図。位相補償といっても各部の特性が全く不明なので計算できない。カット&トライは面倒なのでやりたくない(^^ 電源を入れたばかりの時に発振しないのはESRがまだ高いから。動かしているうちに段々とESRが低くなり発振するわけだ。低負荷のセレロン300Aだと発振し、河童セレ600(SL4PB)だと殆ど発振しない。負荷の周波数に依るのだろう。


★さらに続く
 VRMの発熱は河童セレだとかなり大きい。やはりこのVRMはメンドシノセレ専用なのだろう。河童の場合は最低でも20A程度のSBDに交換しない限り、夏場の安定動作は期待できないかもしれない。よく見ると熱で基板が変色してきたような気がする。30AのSBDは秋月に売っているが、いつものようにモールドタイプなので使い物にならない。この程度の電流で12V入力はやはりイカンなあ。どうしても単一に拘るんなら5V単独がいいと思う。12VはステップアップDC-DCで誤魔化せば良い。12V+SB5Vより電源も単純になるし、コスト的にも有利だと思うが。

PC Chips BKi810 もでφ(その0.3)

続・古のマザー② BKi810(その1)
続・古のマザー② BKi810(その2)
PC Chips BKi810 もでφ(その0.1)
PC Chips BKi810 もでφ(その0.2)


 何故記事バージョンが「その0.x」なのか?もちろん動かないからだよ(^^;

★出力インダクタ交換
lout_t5052
 出力インダクタのコアを大きなものに換える。またHSDLでは通常は動的性能の方を追及するが、今回は定常リプルが大きいのでインダクタンスは意図的に減らす事はない。動的性能の方はメンドシノCeleron専用という事で大電流のON・OFFはないから問題は無い。出力コンデンサは前回実験で使用したPF2700μF16Vを採用。


lout_t6852d
 S58PHに使われていた、T68-52D相当品?に#19×2を10回巻いた物。勿論これを使うために交換するわけだ。リプルの出方を観測すればインダクタの特性も判明するだろう。


t6852d_wf1
 オワッ!何だコリャ?線が異様に細くなったぞ。このコアが付いていたS58Pは、スイッチング周波数がBKi810より100kHz以上高い。そのため高周波寄りのインダクタなのではないかと思う(テキトー)。定常リプルはほぼ変わっていない。前の奴よりこっちの方が好みではあるな。これで行くか?


★事故発生!
 だがしかーし。5~10分位経つとVRM全体が超発熱しているではないか。発熱によって計測プローブのクリップが溶けてしまった!手袋をして(^^; 触診したらSBDが最も発熱している。これはちょっとまずいだろう。で、試しにスイッチング波形も見てみたら…


t6852d_wf2
 ギニャー!何だこれは。上がりが極端に遅くなって、しかもかなりヒドイ大幅なリンギング状態。この状態でよくブチ壊れずに動いていたもんだ。発熱の原因とこれの原因は恐らく同じだろう。インダクタを交換してここまで劇的な変化を見たのは初めてだ。慌てて元のインダクタに戻したのだが発熱は変わらない。ヤベー遂にブチ壊したか?


 実は壊れたのはVRMじゃなくてCPUだった。壊れた奴が壊れるのか?という突っ込みもあろうが、言い換えればダミーロードとして壊れたというか(^^; 何か今まで10A以下だったのが突然16A以上流れるようになったのだ。一連の実験でリプルを食わせすぎてCPU内部配線がショートしたのかもしれない(注)。上の波形はインダクタが原因ではなく、単に仕様限界を超えた電流が流れただけだった。よく見ればデューティー比が矢鱈に広がっている。

注:アッサリ書いたがこれは重要な事を示唆している。つまりVcoreの質が悪いとCPUが壊れる可能性があるという事だ。なおデータシートのAbsolute Maximum Ratingsには電圧上限の規定はあるが最大リプルの規定はない。半導体の個体差が大きくて規定できないというところか。


★次回に続く
 CPUを2回壊したのはHSDLが初だろう。ふつー壊れた奴は使わんわな(^^; しかし困りましたな。今までの計測環境が使えなくなってしまった。とりあえず次回からは新たに計測環境を作るしか無さそうだ。今回、早まってインダクタは元に戻してしまったが、出力は特に面白くないからいいか。

今日のHSDL[2010/11/20]

★今日の貰い物
 大容量MLCC(22〜4.7μF)を大量に貰う。タダ働きさせられたのでタダではないな。ついでにパワーMOSFETのIPD04N03LA、09N03LA、12N03Lを入手。このTO252がもっと以前に手に入れば悩まず済んだものを。このように部品は要らなくなると手に入るものです(^^; 導電性高分子コンも要らなくなれば大量に手に入るかな?いやこれからますます必要になるな。それはともかくこれでVRM改造はだいぶ捗る予定。もっとも他人のVGA修理のお仕事に使ってしまう可能性も高いが。ビデオカードはマザーよりも良質の部品を要求されるので萎える。


★ソケットを剥がす
 検索していたら2chの某スレにたどり着いた。そこでCPUソケットを剥がす話題が出ていたので、面白そうだから自分でもやってみた。特殊な工具は使わず、何処にでも在るものを使うということでやってみた。

mpga478b
 基板の裏からガスの炎でテキトーに炙ったらアッサリ剥がれてしまいましたぜ。勿論どこも溶けていないし、プラ製のレバーなども可動する。

mpga478b_r
 しかしセッカチなので早く引っ張ったからピンがだいぶ抜けた。例えピンが抜けなくても、真上にスパッと持ち上げないとハンダボールが潰れて汚くなる。でも気の長い地道な人ならこの方法で完全に剥がせる事が分かった。今回はもっと炙って自然に落ちる位まで待てばよかったな。

 以上の作業から考えるに、478以降のSMDソケットは簡単に剥がせそうだ。剥がしても再利用できないから使い道はないけど(^^; それに対しソケット370やAは非常に面倒。利用価値はこちらの方があるんだけどね。これらは噴流式ハンダ槽で剥がすのが一番。ヒートガンでも出来ないことは無いが練習と経験が必要だ。ぶっつけ本番では多分無理。


★wi/fiのアンテナ自作した奴がいる
http://www.binarywolf.com/249/pringles_cantenna.htm
 暇人と言うか何というか…実は空き缶を使ったGP(と言うかスリーブに近い)とか、不要な同軸ケーブルを使ったコリニアアレーとかを計画していたのだが先を越されたな。もうヤル気なくなってきた…。ちなみに実用上は双方向くらいの指向性があった方が何かと都合が良い。但し単一指向性まで行くと逆に使いづらい。オレは回すのが面倒なので無指向性が好きだ。


★電線交換やりたい
http://img.wazamono.jp/pc/futaba.php?res=3388
 古い電源の電線交換したくないか?同じ考えのヤツはあまりいないみたいだが、全く居ないわけでもないらしい。ただ全交換すると電線代が結構な額になるから、よほど高価な電源以外はヤル気にならない。


★何じゃこりゃ〜!
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/406/965/html/ph25.jpg.html
 信頼性向上のためらしいが…カバーなんて、通常バラック動作するわけじゃないんだから意味無いだろう。どーでも良い付加価値を付けて、高い値段で売りつけられるだけのような気がする。オレはもっとシンプルなのが好きだな。第一これじゃあ部品をチェックしたり、デザインを確認して粗探しできないじゃないか(^^

PC Chips BKi810 もでφ(その0.2)

続・古のマザー② BKi810(その1)
続・古のマザー② BKi810(その2)
PC Chips BKi810 もでφ(その0.1)


 現状は明らかに役立たずの不動マザーBKi810だが、KA7500Bチョッパ型DC-DC評価ボードとしては役に立つ。動かないマザーを弄って遊べる所がHSDLの凄い所?だ。我々の知らない事はまだまだいっぱいある。


★もう少しマシなのを付ける
 写真を見れば分るように、このVRMは10φ5本と8φ2本の出力コンデンサを実装できる基板設計になっている。HSDLにより現状は下記のようになっている。

EC5:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC6:LZ1500μF6.3V→未実装
EC7:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC8:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC9:LZ1500μF6.3V→未実装
EC21:LZ1000μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC22:LZ1000μF6.3V→未実装


re2_wf1
 この状態でダミーロードを繋いでリプル観測してみた。動いてはいるけど定常リプルが大きい。この離れた位置なら普通はもっと波が少ない。これでは最大負荷では60mVを満足できない可能性が高い。やはりいくらなんでもRE2はやり過ぎか(^^; しかし一般用でも波形の周りがスッキリしているのはソケット内部で頑張ったから。エリートグループのマザーでこんなにスッキリしたヤツは見た事が無いよ。

 さて定常リプルを改善するにはもっとマシな、少なくとも低インピーダンス品と呼ばれるコンデンサが必要だ。ただそれには心配がある。このVRMに使用されているKA7500Bが発振しないかということ。TL494互換系のPWMコントローラは高級な位相補償機能は内蔵されていないから危ない。μPC494はソコソコ位相補償されていたが、KA7500Bはどうなんだろうか。ま、何もせずに気を揉んでいても問題は解決しないので実験してみよう。


★何を載せればいいか?
 載せ換え候補はUTWRZ1500μF6.3V以下のものだろう。がUTWRZは前世紀的で8φのサイズが無い。仕方が無いのでEC5~9にUTWRZ1800μF6.3Vを実装して、EC21と22は実装せず放置する。これが教科書的な載せ換え例。危ない橋を渡りたくなければ、元設計のコンデンサのインピーダンスに合わせるしかない。しかしHSDLはこんな天然ジャンクマザーに新しいコンデンサを買ってやる程お人好しではない。所有している余剰品だけで満足する結果を得なくてはいけないのだ。

 折角付けたRE2×4が早々にしてゴミとなってしまったが、本来なら移転時にゴミとして捨てられていた物だから恨みはすまい。まだ電解液が入っているか、あとで調査のため解体してみよう。RE2 2200μF10V(12.5φ×20mm)の交換要員なので、

RE2 2200μF10V(NA/1430mA)12.5φ×20mm
   ↓
KZH5600μF6.3V(13mΩ/3450mA)12.5φ×30mm
ZL3300μF10V(18mΩ/2770mA)12.5φ×25mm
PF2700μF16V(51mΩ/1310mA)12.5φ×35mm

 が浮上する。元が10φなのだから12φにこだわる必要は無いが、余っているのがこれしかないと言うお家の事情による。これらと(必要があれば)補助コンデンサを使い、発振しない低リプルの組み合わせを探ってみる。波形観測の都合でソケット向こうの8φ2本は付けないで12.5φ×3本で実験する。さて一般用×4本よりどこまで改善するか?


★まずはPF2700μF16Vから
pf_x3
 ニチコンPFは程々の低インピーダンス品だ。おまけに超長期在庫で更に能力が低下している可能性がある(注)。HSDLでは皆様ご存知の通り、SAHARA3810に載せて動かしていた時期がある。あの時は余裕でP!!!866が動作していたのだが。


pf_wf1
 PFは低インピーダンス品の中では格下の方だが、それでも一般用とは一線を画す波形になっている。定常リプル(波の高さ)は勿論、線が比較にならないくらい細くなっているのに注目して欲しい。これは高周波特性が改善されている事を表している。波形は綺麗な鋸型。このコンデンサは太い(12.5φ)だけでなく背が高い(35.5mm)のが気に入らないが、この波形なら使う気になってくる。

注:あとで聞いたら電圧処理により新品と変わらない性能に戻ったらしい。既に10年経っているが(PF自体は2002年ディスコン)大型は持ちが良いようだ。改良型とは言え四級塩物だし、5~6φの物ならゴミだっただろう。ちなみに四級塩物はマイナス端子リードの付け根をチェックすると病死が判る。具体的に言えば死ぬのは封止ゴムなので、付け根から中身が出てきていたら病死している。90年代中盤~後半以降の製品は殆ど封止ゴム対策済みで、簡単には死なないから見つけても大騒ぎしないように。但しずっと使っているなら病死しなくても老衰死という事になる。

★次にZL3300μF10V
zl_x3
 ZL3300μF10Vもおなじみ不良債権の一つ。SAHARA3810で現役だが、ここでも再び活躍してもらう。やはり太いが高さ25mmなので、30mmのKZHや35.5mmのPFよりはいくらかマシ。


zl_wf1
 写真ではよく分らないが波形が逆台形に変わっている。ESRは約1/3に激減するもリプルは微妙に下がっただけ。定常リプルという点ではこれ以上の改善は見込めないのかもしれない。但し過渡特性は改善されている可能性はある。


★真打?KZH5600μF6.3V
kzh_x3
 コイツがまともに使われたのはGA-7ZXRだけだ。太いわ背が高いわで、おまけにATX電源にはESRが低すぎて使えない。今回はVRMなのでESR13mΩの威力が出るか?


kzh_wf1
 リプル的には殆ど改善されない。波形はさらに逆台形に変形し、底面が平坦に近づいている。容量が大き過ぎるのでドン臭いというか、隙間に小容量を詰めた方がいいかもしれない。3本でテストしたが、ESRと容量から言えば2本でも充分に足りる。1本は流石に厳しいがやってみる価値はある。


★結論
 以上の結果から考えるに、低インピーダンス品の1500μF×7若しくは1800μF×5で充分という事だろう。また低インピーダンス物の下級品>>一般用85℃品くらいの性能差が判明した。低インピーダンス品と一般用アルミ電解の差は想像以上のようだ。HSDLでは古い方から消費という事でPFを付けてみる。次回はインダクタ実験の予定。

PC Chips BKi810 もでφ(その0.1)

続・古のマザー② BKi810(その1)
続・古のマザー② BKi810(その2)


 相変わらずヤル気の無さそうなタイトル(^^ 実際ヤル気はない。素直に動けばそのまま放置するつもりだったが、全く起動しないので部品交換・修理するしかなくなった。この世の中で修理ほど虚しい作業は無いと思う。苦労して上手くやって漸く元通り・ふりだし・ゼロ・俺達の戦いはこれからだ!…なんて悲しすぎる。


★電源を入れてみる…だがしかし。
dc_in
 電源は変換コネクタを作る必要がある。6ピンのうち2ピンはパラレルで、動作には特に必要ないから有り合せの12V#コネクタで自作できる。このマザーは12VとSB5Vしか供給されない。あとはPS-ONだけという実にシンプルなものだ。これなら工夫すれば12VのACアダプターでも動かせないか?SB5Vはレギュレータ1石で出来るだろう。
1 5VSB
2 GND
3 GND
4 PS-ON
5 12V
6 12V

 電源を投入したら、聞きなれたBIOSのメモリエラーのBEEPが聞こえてきた。BIOSやチップセット自体は生きているようで一安心。そこでメモリとモニターを繋いで電源を入れたが全く画面は出ずポストしない。それどころかメモリエラーBEEPも鳴らない。ぶち壊れたかと思いメモリを外すとメモリエラー音が出る。このメモリは動作しないのだろうか?別のメモリを付けたが同じ。メモリが原因ならBEEPエラーが出そうなものだが、全く動作しない場合はチェック時に固まる場合が多い。

 これだけではないが、動いたり動かなかったり全般的に実に不安定な動きだ。この現象から考えるにチップセット周りかメモリ周り、またはその両方がおかしい事になる。やれやれ、やはりコンデンサ交換しなければならないのか。誰もやってくれそうにないし面倒になってきた。(´~`)


★修理というか部品交換
 メモリかチップセット、特にGMCH周りのコンデンサが逝かれてきているのではないかという事で交換。それに関連した信号系のVtt1.5とVcc2.5のコンデンサも換える。どうせだから期限切れ間違い無しの5φの奴と、数少ない6φの奴も一緒に交換してしまおう。ついでに一般用105℃品使用のVRM入力も交換。何だ、ほぼ全とっかえじゃないか。じゃあついでに全部換えちまおう(^^;

c_others
 これらはCPUのVcoreよりも先に換えなければならない重要なコンデンサである。不調時に効くのは右上のEC13(Vtt1.5)と右下のEC32、EC33(Vmem)。


★コンデンサ
 一般用85℃品という、いつも忌み嫌っている奴を使った所にやる気の無さが伺える。動くかどうか分らないものに良い物は使いたくない。

C2:SX33μF16V→KRE22μF16V
C65:SM10μF50V→KRE22μF16V
C67:SM10μF50V→KRE22μF16V
C73:SM10μF50V→KRE22μF16V
C77:SM10μF50V→KRE22μF16V
C78:SM10μF50V→KRE22μF16V
C86:SM10μF50V→KRE22μF16V
C109:SM100μF16V→KRE22μF16V
C110:SM100μF16V→KRE22μF16V
C147:SM10μF50V→KRE22μF16V
C148:SM10μF50V→KRE22μF16V
C154:SM1000μF10V→RE2 1000μF16V
C160:SM10μF50V→KRE22μF16V
C166:LZ1000μF6.3V→RE2 1000μF16V
C168:LZ1500μF6.3V→KZE 1500μF10V
EC1:SM100μF16V→KRE22μF16V
EC3:SM1000μF16V→RE2 1000μF16V
EC4:SM1000μF16V→RE2 1000μF16V
EC5:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC6:LZ1500μF6.3V→除去
EC7:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC8:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC9:LZ1500μF6.3V→除去
EC12:SM470μF16V→PR330μF6.3V
EC13:SM470μF16V→RE2 1000μF16V
EC15:SM10μF50V→KRE22μF16V
EC16:SM1000μF10V→KME470μF10V
EC17:SM470μF16V→RE2 1000μF16V
EC18:SM1000μF10V→RE2 1000μF16V
EC19:SM1000μF10V→RE2 1000μF16V
EC20:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC21:LZ1000μF6.3V→RE2 2200μF10V
EC22:LZ1000μF6.3V→除去
EC30:SM10μF50V→KRE22μF16V
EC31:SM1000μF10V→RE2 1000μF16V
EC32:SM1000μF10V→RE2 1000μF16V
EC33:SM1000μF10V→RE2 1000μF16V
EC169:LZ1500μF6.3V→RE2 2200μF10V
TC8:SM100μF16V→PR330μF6.3V
TC11:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC12:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC13:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC14:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC15:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC16:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC17:SM10μF50V→KRE22μF16V
TC19:LZ1000μF6.3V→RE2 1000μF16V
TC20:LZ1000μF6.3V→RE2 1000μF16V
TC21:LZ1000μF6.3V→RE2 1000μF16V
KA7500B_patch:Tauth?1μF50V→FL1μF50V

エルナーRE2 1000μF16V(NA/791mA)×14
エルナーRE2 2200μF10V(NA/1430mA)×6
ニチコンPR330μF6.3V(480mΩ/200mA)×2
日本ケミコンFL1μF50V(19Ω/18mA)×1
日本ケミコンKME470μF10V(NA/290mA)×1
日本ケミコンKRE22μF16V(NA/30mA)×22
日本ケミコンKZE1500μF10V(22mΩ/2150mA)×1
*RE2のデータは不明なのでRE3のもの

 RE2は使わず捨てるよりは無駄遣いで消費する。本当は松下FCを使おうと思ったのだが、勿体なくなったのと捨てたい部品を優先した。「要らない部品の捨て場」というか「リストラ先」という事で(^^; 本当はC2やTC13はこれではダメなのだが、セロリンでは動くのは分っているのでこれで良し。サウンド出力もどうでもいいので手抜き。サウンドもネットも動いてから考えればいいのだ。EC1はよく解からないけど減らしすぎたか?

 C168はスペースが無くて12φは付かないので、余っていたKZE1500μF10Vを付けている。このKZEは外し品でタダだったのと、色が気に食わなくて使い道が無かったのでここに使う。

kze_re2
 不用品と期限切れ品の中で燦然と輝く?KZE1500μF。考えてみれば真の低インピーダンス品はこれだけだな。背が高いのと緑色なので持て余していた。言ってみればこれも廃材利用だね。


re2200x4
 何このVRMの手抜きっぷり(^^; これで要らないアルミ電解がだいぶ片付いた。この調子でバシバシ12.5φの不良債権を償却したい。気づいた人もいるだろうが、このマザーは殆ど一般用アルミ電解を使用している。実は今回の裏テーマで「一般用アルミ電解でどこまで動作するか?」というのがあったのだ。7本→4本で違和感があるが、「動く気配」を見せるまでまともなコンデンサは付けない。が動いたら動いたでそのまま使いそう(^^;


★気づいたこと
1.電圧や温度計測して気づいたのだが、EC7とEC9はあまり役に立っていない。他と比べると電圧降下が少ないし、内部温度が全く上昇しない。むしろソケット向こうのEC21、22の方がいくらか効果があるような気がする。基板のレイアウトによるものなのか?正式版を作る時にはEC7とEC9は付けないかも。

ichi
 効果があるのはやはり1と2で、3もソケット横なのでまずまず効果がある。4と5は愕くほど効果が無い。ソケット向こうのEC21、EC22より効果が低い。Vcc2.5のEC12を動かしてでもソケット横に配置すべきだった。これではヘボ基板設計と言われても仕方がない。

2.エージング中に触ってみたところ、EC20に僅かに発熱が感じられる。やはりLZの方が性能は上みたいだ。当たり前か。EC169はJ18に何か繋がない限り発熱することは無い。C168も常識的な範囲の発熱。問題が出るとすればEC20という事になるが、点けっ放しでも3~4年は持つだろう。付け加えると発熱と言ってもGA-8IG1000のFC1000μF25Vのような超高発熱ではない。だいたい人の体温よりちょっと上の40℃弱である。

3.抜いたLZ1500μF6.3Vの容量は大きい方から1807,1711,1647,1625,1583μFだった。直流的にはあまり痛んではいない気がする。但し漏れ電流があると確度に問題が出るかも。


★敗北…
 全部で50本抜いて47本実装。結局全てのアルミ電解を交換した。もしこれで動かなければそれ以外の所が悪いんじゃないか?という事になる。その原因究明する気力も暇も無い訳だが。

 電源を入れたら以前と何も変わっていない。一回だけポスト音がしたが、画面は出ない状態だった。もう換えるところは無いので、もしかしたら根本的に動かし方が悪いのではないかと疑い、もう1枚の方(こんな時2枚あると都合がいい)を動かしてみたらちゃんと動くじゃないの。

bios_post
 BIOSバージョンは1.11で最終版。つまりもうソフト的にバージョンアップする余地はない。ちなみに最終でも河童Bステップまでしか対応していない。C以降を使うにはマイクロコードのアップデート、若しくはOSの対応が必要だ(9x系は無理)。もっとも700MHz以上の高クロックは、例え改造して動いたとしても電源的には止めておいた方がいい。

 弄っているうちに段々と症状が悪化して、終いには遂にメモリエラーさえ出なくなってきた。何か重大な錯誤に陥っているのだろうか?各部電圧に異常は無いので、コンデンサとは全く関係がない理由なのかもしれない。例えばGMCH・ICHのBGAが不全断裂とか。それだと確認のしようが無いし、また修理する方が損なので放棄しかなくなる。コイツはお客から預かった物件ではないし治す必要性は全く無い。@100円だし、2枚あるし…(^^;


★諦めた?
 現在はもうPC/ATマザーというよりはKA7500B評価ボードとして活躍している(^^ このコントローラを使ったチョッパ型はHSDLには現在これしかないので貴重なのだ。色々コンデンサを差し替えたり、変な補正をかけたりして大いに遊べる。マザーとして動作しないからぶっ飛んでも何の損失も無い。CPUはダミーのSL5L5で、これも不動でこれ以上壊れないから気が楽。

 もし仮に要らなくなって解体して捨てるにしても、このマザーは部品取りにもならないんだよな。使えそうなのはCEB6030L×2とT50-52×1、FWHだけ。それで100円だと不当に高値で買わされたような気がする(^^; やはりスルーホールが抜けるまでイジリ倒して技術や経験を取得すべきだろう。


 ところでこのシリーズ読んでる奴いるのかな?ふと不安になったりならなかったり。

MIRAGE DR-B350ATX

drb350atx
 今日の作業は、「電源調査」で書いたHSDLのメイン電源が気に食わないので手を入れた。


★ケーブル交換
#12v
 今日はHSDLのメイン電源DR-B350ATXの#12Vケーブルを交換。これがやたら短くて使い難かったのだ。


★同じく12V出力コンデンサ交換
 ついでに12Vの出力コンデンサもLZ2200μF16VからPF2700μF16Vに交換してやった。外見的にダメージは見られなかったがこれは気分で。でも最近はネットバースト系で12Vを使いまくっているから、気分だけじゃないリフレッシュ効果があるかも。

LZ2200_pf2700
 10φ×30mmという中華コンらしいモヤシサイズ。何か質量がやたら軽い。カタログに拠れば32mΩ/1780mAなんだが本当にそんな能力があるとは思えないな。水系ではないようだが、感じとしては噴くより乾くタイプだと思われる。中華製はゴム製品の質が悪い。一番実感したのは自転車のタイヤで、昔の日本製と比べやたらに空気が抜けやすい。この封止ゴムも質は日本製には敵わないだろう。電解液は上からは蒸発しないので、このゴムの出来で乾き易さが違う。

 いつもの事だが10φに12.5φを詰め込むのは厳しかった。5Vや3.3V出力コンも換えようと思ったが10φの手持ちがない事と、どうせチビ電解まで全部換えたくなるので自重した。しかし次に開ける時は全部換える事になるだろうな。問題は出力用のモヤシのようなコンデンサが手に入らない事。日本製はチビデブばかりで困る(注)。

注:この種の電源に向いている日本ケミコンLXZとかニチコンP系は大容量・高耐圧は太いのが多い。大容量で細いのは確実に水系だから使いたくない。位相補償もいい加減だから発振の危険もあるし…。

★おまけ
3.3v_out
 この矢印のコンデンサが、触ると熱いと感じるくらい発熱していた。最初その下の抵抗の発熱(触れない位熱い)の熱が伝わっていたのかと思ったが、抵抗を離しても依然として熱いので内部発熱だろう。交換したいが12.5φだと抵抗に当たってしまう。そろそろ寿命的にヤバそうだがどうしたものか。

続・古のマザー BKi810(その2)

続・古のマザー BKi810(その1)


 i810オリジナルPCフォーム系は最初にSAHARA3810という名板を見てしまったので、余計にこのマザーがダメダメに見えてしまう。


★VRM入力シミュレーション
vrm_in_sim
 いつもの如くP!!!1.1GHzである。もっともこのV1.6のVRMは部品の仕様的に17A以上を出せないので本当に机上の空論(シミュレーション)だが、他のマザーとの比較もあるのでこのまま行く。早々にして結論を出すが、このままP!!!1.1GHzを使い続けると確実に入力コンデンサは破壊する。が、実測で意外にサージもリプルも少ないのは12V入力で非同期整流VRMだからだろうか。過去にP6E40-A4で非同期(但し5V入力)は弄った事があるけど、こんなんだったかな〜?


★VRM出力シミュレーション
vrm_out_sim
 出力側の定常リプルは実測値と相似している。但し何時も書いているがこれほど極端な負荷変動は通常はありえない。およそ考えられる限りの最悪条件と考えてよい。定常リプルが35mVもあるのにこんな事を言うのもなんだが、結論として新品の状態+冷却が充分に為されているなら、計算上は出力コンデンサは問題なし。もし短期間に膨らんだら部品や設計ではなく使い方が悪い事になる。ちなみに当該製品は、製造後10年以上経過しているので寿命限界を超えている。何が起きても不思議ではない。


★テキトー計測
 いつものように各部の波形を観測しようと思ったが、このマザーは5V、3.3V用スイッチング電源を搭載しており、これの影響により純粋な波形を観測できない。よって一番インピーダンスの低そうな部分、安定したスイッチング波形だけを載せておく。実は対策により他も測れるがメンドーなので手抜き。他の波形は見るまでもなくヒドイ状態と思ってもらえばいい(^^;


switch_wf1
 12Vなのでスケールは5V/div。言っとくけどこれゲート波形じゃないよ。ONもOFFもサージが極限まで少ないのはスイッチングが遅いからだろう。とは言ってもゲート回路のお陰でOFFはかなり速い。あれは汎用PWMコントローラには効果があるんだね。よく見ると立ち上がりに微妙に汚い部分があるが、これはゲート波形の段階で発生していた。


switch_wf2
 実は上の波形は入力コンデンサ交換後のもの。入力コンデンサ交換前はこんな波形になっていた。明らかに波形がラリっている(^^; この波形はP6E40-A4でも見たね。やはり一般用アルミ電解をここに使うのは寿命から考えても間違っている。と言いつつ付けたのは一般用85℃品なんだが、まだ新しければ上のようにまともな波形になる。違うのは高級な品種と比べて非常に寿命が短いという事だ。Acer(Wistron)はYEC一般用を出力に使っていたが入力はWXだった。この辺り重要性が分ってはいたのだろう。それに対しエリートグループは逆で(略


★KA7500Bパッチについて
 4Pinが直グラウンドに落ちていたのを脚上げして、それを100kΩで7Pin(グラウンド)に接続している。要するに脚上げして間に抵抗を入れたわけ。1μF50Vはプラス側が14Pinに繋がり、マイナス側が先程の4Pinに繋がっている。

 この回路は非同期整流なのにデッドタイムなんて関係ない気がするんだが…?と思ったら、これは突入電流防止のソフトスタートの設定だった。この1μFの容量でタイミングを設定するらしい。

ka7500b_dtc
 道理で起動したあとパッチを付け外ししても何の変化も無いわけだ。


★部品
 前回書いたように1つを除いて全てG-Luxonである。不明の奴はTauthと読めるが字が細かいので違うかもしれない。いずれ交換するのでどうでもいいか。

・コンデンサ
VRM出力(EC21,22):LZ1000μF6.3V(100mΩ/700mA)
VRM出力(EC5-9):LZ1500μF6.3V(64mΩ/810mA)
VRM入力(EC3,4):SM1000μF16V(?mΩ/700mA)
PLL_ref(C2):SX33μF16V(?mΩ/50mA)
Vcc2.5(EC13):SM470μF16V(?mΩ/315mA)
Vmem(EC32,33):SM1000μF10V(?mΩ/420mA)
Vtt1.5(EC12):SM470μF16V(?mΩ/315mA)
Clock_Gen(TC13):SM10μF50V(?mΩ/50mA)
KA7500B_patch:Tauth?1μF50V(?mΩ/?mA)
12V入力(EC17:SM470μF16V(?mΩ/315mA)
5V_DC(EC169):LZ1500μF6.3V(64mΩ/810mA)
SB5V_DC:SM10μF50V(?mΩ/50mA)
SOUND出力(C109,110):SM100μF16V(?mΩ/135mA)
UC3843B(C161):マイラ0.015μF100V
USB5V(TC18):SM100μF16V(?mΩ/135mA)
C154:SM1000μF16V(?mΩ/700mA)
EC1:SM100μF16V(?mΩ/135mA)
EC16,18,19,31:SM1000μF10V(?mΩ/420mA)
EC20,C168:LZ1500μF6.3V(64mΩ/810mA)
TC19,20,21,C166:LZ1000μF6.3V(100mΩ/700mA)
その他:SM10μF50V(?mΩ/50mA)×16

・インダクタ
VRM入力(L31):不明FB×2
VRM出力(L32):T50-52,#16×13(5.6μH/3.5mΩ)

・半導体系
VRM上側スイッチ:CEB6030L
VRM下側ダイオード:S16S40C(SBD,8Ax2)
PWM1:KA7500B
PWM2:UC3843B
GMCH:SL35X
ICH:SL38J
Clock_Gen:ICS9248-73
SuperI/O:IT8870F-A
LAN:DM9102F
Sound:CMI8738/PCI
TV_out:CH7007A-T


★解析終了
 前世紀に写真でこのマザーを初めて見た時、あまりに斬新かつお粗末なデザインに驚愕した。当時なら絶対にこれを買う事はなかったと思う。あれから長い年月が流れ、当時は考えもしなかった物がウチにある。実際入手してみると、写真から推察した以上の仕様と現実にイラついてきた(#^^

 あまりの酷さに気力が萎えてきたが、まずはコンデンサ交換して正常に動くようにしなければ。もっとも交換して動くかどうかも分らないけど。

続・古のマザー BKi810(その1)

 PC Chips製なのでHSDLではおなじみのエリートグループという事になる。この製品は単体マザーではなくベアボーンPC搭載のマザーである。しかし製品販売終了頃から単体ジャンクでも広く出回った。インターネット検索すれば解るが、日本だけでなくワールドワイドな人気物件と言える。確かに完成形のPCは、ケース嫌いの筆者であってもコンパクトで魅力を感じる。詳しい概要は専門のページに譲るとして、その中身のマザーボードはどうだろうか。
http://hem.passagen.se/cugi/familynet/
http://park7.wakwak.com/~madlab/kaizou/hm_case/bki810m.html
http://sites.google.com/site/herman543/bookpcgetsbigpowersupply2
http://www.dieen.net/pc/pc_update49.html
http://www.osu.ac.jp/~tanaka/bki810/index.html
http://www.tadachi-net.com/desktop_pc/bki810/


bki810_v16
 スリムPCに使われていたi810マザーで、仕様自体は特に変わったところの無い、ごく普通のマザーと言えなくも無い。しかしボード上をよく見れば解るがなかなか怪しい構成になっている。解析の結果は期待以上の「斬新な珍マザー」だった。

 ボード上を見れば分るが、この小さな板にアルミ非固体電解コンデンサ(以下アルミ電解)が大量に載っている。全部で何と50本!これはボード上アルミ電解密度?(^^; では過去最高・空前絶後と言える。一つだけフィルムコンが見えるが、マザーボード上でマイラの姿を見るのも新鮮な感じがする。筆者に言わせればこのマザーは無駄だらけ。無駄を省けば全部日本メーカー製コンデンサを使ってもこれと同等の価格で作れるのではないか?

 必要なものは全てボード上にある。BKi810の完成写真を見たところモデムライザーがあるようだが、それ以外に必要な物は無い。PCIバス・スロットも無いし拡張性ゼロ。USBにストレージデバイスを繋ぐ位か?もっともUSB1.1だけど…。


bki810_v16r
 基板裏。裏面には部品は全く実装されていない。但し非常にアマチュアっぽいパッチがある。これは何か?実はコネクタケーブルで繋いでいたのをジャンパに替えたようだ。強度的に見れば表に持ってきた方が良くないか?まあ製造から言わせれば「この方が作業が簡単だから」なのだろう。


rear_panel
 リアパネルはシリアルが存在しないが他は普通のATX仕様。唯一コンポジットやS-VHS端子等のビデオ出力が目を引く。


bki810_vrm
 VRMコントローラが存在しない。ATX電源ではおなじみのPWMコントローラKA7500Bを使ったディスクリート電源なのだ。これはECSのSocketAマザーでも見られたが、この時点でVRMの電圧安定性とか語るのは止めた。更にそれより驚いたのは12Vソースなのだ。P6一般用マザーでは通常5Vソースで、少なくともHSDLには12VソースのP6マザーは無い。VRM入力コンデンサが耐圧16Vなのはリプル耐性を増やすためではなかったんだね。何故12Vソースなのか。実はこのマザーはSB5Vを除けば12Vしか電源が供給されないから。

 スイッチ部分は上側がCEB6030L、下側はSBDのS16S40Cである。デバイスの仕様からこのVRMは16Aが限界という事になる。勿論これは仕様上の話で「これを超えると即壊れる」という最大値だから、この電流を普通に流し続けられるわけではない。電源別供給の下駄を使わないと河童1GHz以上や鱈は無理。なおもう1枚の方は上側が2SK3296だった。写真で見たところV3.3では下側が20AのSBDに変更、V7.3では同期整流に大幅変更している。全くの別物なので、V1.6で真似して河童高クロックを載せてはいけない。

 アルミ電解はエリート系らしく、パッチ用の不明品以外は全てG-Luxonである。VRM出力がおなじみLZ1500μF6.3V×5+LZ1000μF6.3V×2だ。1000μF6.3V×2の方は反対側で離れているので最初はVcore出力用とは分らなかった(EC21,22)。

 VRM入力は何と一般用105℃品のSM1000μF16V×2である。12VソースのP6マザーだからこれでいい…わけはない。ただでさえ2本しかないのだから。これはP!!!700を超えたらお亡くなりになる可能性が高い。C220,221,222(MLCC1〜4.7μF×3)で補強しているが…。入力コイルは存在せずに2エレメントのFBで済ませている。これだと12Vラインにおつりをぶち撒く事になるだろうが、元々AT・ATX共に12Vは回路用というよりはモーター等の動力用が殆どだ。他の回路が「生」で使う事は無いので問題無いと言えば無い。


ka7500b
 PWMコントローラはおなじみTL494互換のKA7500Bである。妙なパッチがなされている。もう1枚の方はKA7500Bのパッチは無い。スイッチング周波数は195kHzと意外に周波数が高いので驚く。TL494やμPC494まで含めても、これ系の石の適用例でこれほど高い製品は見た事が無い。でも長年動物電源でこれ系を弄ってきた経験からすると、この石は110kHz辺りが一番良くなり、それより高くしても全く良くならなかった。もっとも動物電源はチョッパ型ではないし、スイッチもバイポーラTRなのでその点で違いはあるかもしれないが。


vrm_circuit
 これがスイッチング回路。KA7500BとCET6030Lの間にPNP一石のドライバ兼ゲートチャージ抜き回路をかましている。12Vソースの非同期整流という事で変換効率は良くない。VRMコントローラを汎用に変えてもコストは殆ど変わりない筈だが何故だろう。VID取得回路や、別に1.5、2.5、3.3のレギュレータを用意しなくてはいけないなど、百害あって一利無しと思う。他の部品と比べて入手性も変わらないし…何でだろう?やはり設計のじーさんが使い慣れてるという低レベルの理由じゃないだろうか。

 VIDの設定法についてはここで解析している人が居るので筆者はやらない。かなりアナログ的な設定法っぽい。悪く言えばテキトー。

 ちなみにパッチの詳細は、4Pin(デッドタイム・コントロール)が直グラウンドに落ちていたのを脚上げして、代わりに100kΩ(10%)で7Pin(グラウンド)に接続している。1μFの方はプラス側が14Pin(Vref)に、マイナス側が先程の4Pinに繋がっている。


cpu_dc
 CPU_DCはよくやっている。今まで見たエリートグループのマザーで、多分初めての合格?マザーだと思う。ソケット内の3216と2012は全てCPUのVcore用DCである。P6マザー全体で見ても中の上といった所(前回のGA-6OXM7Eと比べてみれば解る)。CPU温度はサーミスタで測るタイプ。なおC213はクロックラインに繋がっているので付けてはいけない。

 その反面Vtt1.5の扱いは非常に悪い。ソケット周りの細い線がそれだが、見た目でもラインがかなり細いしDCも不充分だと思う。これは信号系なので性能や安定性に直接結びつく。もう少し何とかしたいが基板パターンは後から太くできないからなあ。良いマザーボード選択のヒントがここにある。


ics9248_73
 クロックジェネレータICはICSの9248-73である。CPUは66〜150MHzまで、メモリクロックは90〜150MHzまで可変できる。ソコソコ範囲は広いが肝心のi810が付いて来ないのだった。なお810Eの解説に「FSB133に対応した」と書いてあるけど、この無印でもFSB133は使える。勿論CPUだけでなくメモリクロックも133MHzになる。勿論CPUが動作すればの話だが。


bki810_bios
 何の変哲もないAWARD製BIOSである。変なオリジナルBIOSを使われると本当に苦労する。具体的に言えばAcerやCompacの事ですm9(^^) ちなみにシールを剥がしたらチップのシルク印刷が消えてしまった。有名一流メーカー製ではないことは間違いない。BIOSイメージの大きさから見て4MBのフラッシュROMだ。


ide_fdd_if
 これは困った。FDDがあるのは良いけど、IDEインターフェイスはプライマリしか用意されていない。他に要らない物が一杯あるのに何でこれを省略するのか。まあ動いたところでICH0だが…せめてICH1くらい付けてくれよ。PCIバス・スロットにIDEカードを差す事もできないわけだし。これならセカンダリが壊れて捨てる気になっているSAHARA3810の方がマシなような気がしてきた。


it8870f_a
 SuperI/O+プローブチップはこれ。但し温度は全てサーミスタで測っている模様。サーマルダイオードだと何か問題があるのだろうか。もっとも90年代はサーマルダイオード計測は一般的ではなかったな。


 LANはDAVICOM DM9102F。ひと頃はよく見かけたが、今世紀に入ってからは全く見かけなくなった。Ver3.3ではSiS900に、それ以降はRTL8139に変わっているらしい。

 サウンドはCMI8738PCI。可も無し不可も無い標準的なチップ。安いマザーにはこれが必ず載っていたところを見ると価格が安いのだろうか。モデムも入っているが、リソースを食うだけで邪魔なので切り捨てたい。

 Video出力用にCH7007A-Tという知らないチップが載っている。そういえばリアパネルにビデオ出力があったな。こんなものは付いていても不具合を増やすだけで嬉しくもなんとも無い。ビデオ出力には810の能力が不足だし、テキストはTVの解像度が低くてVGAでしか使えない。


★もう1枚との違い
 2枚手に入れたこのマザーだが、もう1枚のBKi810(同リヴィジョン)とは違った部分がある。

1.VRM上側スイッチが2SK3296である
2.KA7500Bのパッチが無い
3.代わりにパラレル付近に妙な一石のパッチがある
4.VRM出力インダクタ・コアがT50-52ではなくT50-52B
5.VRM出力インダクタ巻き線が#17ではなく#18

 気づいたのはだいたいこんな感じ。パッチの状況から見て、当該製品の方が微妙に新しいと思われる。製造番号は500番弱新しいが、製造番号シールを貼る人とPatchを当てる人は違うので順番とは限らない。BKi810には幾つマイナーバージョンがあるのか見当もつかない。こうなるとVer3.xや7.xの方も見たくなるね。Web上の写真はあまり精細なものは無いからなあ…。


★次回に続く
 と言うところで時間切れ。次回は無駄にシミュレーションでどのくらいまでいけるか確かめる。

今日のHSDL[2010/11/03]

★今日の買い物[2010/10/23]
px8600gt
 WinFastのPX8600GT TDH[256MB]である。HSDLはGF8xxx以降の現役ビデオカードを所有していないので2枚買ってきてもらった。2枚とも型番は同じだが、製造年月日が2007/05と2008/03でだいぶ離れており、新しい方はコストダウンと思われる変更が見受けられる。古い方は台湾製、新しい方は中国製である。アルミ電解コンは極度に切り詰められており、これって必要な物まで削っている気がするんだが…。2枚あるので1枚は改造に回す予定。


★6万アクセス突破
 2〜3万以降は順調に伸びているな。仲間内で楽しめればいいのでアクセス数はあまり気にしてないけど。それでも思わぬ所に反応があったりして、そういう点では一般公開した甲斐はあるというものだ。コピペで出来た人気PC系サイトと比べると、新鮮というか奇異というかアナーキーに見えるかもしれないね(^^


★知りたい事は一杯あるんだが…
 検索するとHSDLばかり引っかかるぞ。要するに昔のページは消えてしまって、今更記事を書いているウチのサイトしか残っていないのだ。寂しい事だが、無料鯖サイトの記事等は鯖サービス中止で消えてしまう運命にある(注)。もうちょっと4、5年早く調べていたら見つかった記事もあっただろうと思うと残念。やはりジャンクを買って自分で確かめるより他はない。インターネットは役立つようで役立たない。知りたい事を検索すると同じ事を知りたい奴がごまんと居る事が分るが、肝心のそれについての答えが無いのだ(^^;

 あと検索エンジンについてだが、例えばASUSの昔のマイナーマザーを検索すると「ねえ君、そんな古いマザーよりASUS最新のこれはどうだい?」とばかりに最新の1156マザーの情報を山ほど上げてきやがる。そんな情報知りたくないつーの(^^; 今は欲しくも何とも無いし、まあタダでくれるならもらっとくがな(買い取り価格が高いうちに中古屋に売却だ!?)。

注:10/31でisweb系が無料サービスを中止した。利用者の多いサービスだったので、かなりの数のPC系放置サイトが消滅した模様。昔の貴重な情報が全て消えてしまい実に惜しい。

★これはいい
http://www.youtube.com/watch?v=VHbwFnlmywM
 このSolder Potは自作なのだろうか?これ見てたら自作したくなってきたよ。多層スルーホール基板にハンダゴテはどうもね…。大型は無理だが、スポット的なヤツなら意外に簡単そうだ。


★珍しい
http://p2bb.naturum.ne.jp/e539307.html
 非常に珍しい故障の例でHDDのメモリが焼けている。SPMコントローラが焼ける故障はごく一般的だが、こういう不可解な壊れ方もあるんだね。やはりこの世界は知識より経験だな。


★IE9って
 IE9βってXPでは動かないのね…クソ認定でいいのかな。Firefoxもウンコだし、もう使えるブラウザは無い…。


★次回予告
 予想外の事態が起こらない限り次回はBKi810について書く。実は片方がまともに動かないので非常に悩んでいる(^^;


★今日のおやつ
tenkawakemen
 今日はカップラーメン。筆者は通常は家でカップ系食品を食べる事は無い。家で食べてると限りなくビンボー臭いから(似合ってるかもしれないけど^^)。しかしこのカップ麺の器がどうしても必要になる事があり、仕方無しに年に1、2回は食べる場合があるのだ。

 早速食べてみたが、コイツは豚骨系?なのか非常にコッテリしている。ネットリした油がなかなか取れず、いつもより器を洗うのに苦労してしまった。腹にはたまる感じがするが目的が目的だけに…。なお戦国BASARAに特に意味は無い。と言いつつ赤青両バージョン手に入れていたりする(^^ 既に型落ち?なので@98円だった。
記事検索
タグ絞り込み検索
Recent Comments
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
livedoor 天気