HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

2011年05月

裸族のお立ち台"CROSU2"

 久々に修理と言うか改造依頼が来た。ユニークなネーミングと言うよりは、どちらかと言えばこっぱずかしい名前の3.5/2.5インチHDD外付け器具だ。”裸族のお立ち台”って店員に名前を言うのが恥ずかしいので何とかならんのか。


★概要
◆ 2.5"&3.5"SATAハードディスク用USB2.0接続クレードル!
◆ HDDを垂直に差し込むだけでセット完了!
◆ クレードルスタイルで省スペース化を実現!
◆ 2.5"&3.5"SATA HDD両対応!
◆ 抜き差しに便利なHDD取り出し補助ボタンつき!
対応HDD
シリアルATA(SATA)仕様の2.5インチ/3.5インチHDD
※シリアルATA(SATA)HDD専用です。
パラレルATA(PATA)HDDは接続できません。

 使い慣れれば便利な物件と言える。HDDの熱的にも裸だから放熱されていいかもね。


★解析
 一応ザッと見てみる。ケースを開けると、そこには思わず目を覆いたくなるような回路が広がっていた…らイヤだったが、実はとても簡易な回路だった。専用ICの経済性は偉大だな。ディスクリートで組む奴はアホと言われても仕方が無い。ところで中にハードディスク並みの重量のある鉛の錘が入っていたのには驚いた。確かにこれが無いと不安定で倒したりするよな。このあたりはちゃんと考えられてますね。


crosu2
 なんでも調子があまり良くないらしい。筆者の見立てではコネクタやスイッチの接触不良の可能性が一番高いが、コンデンサも交換してくれとの事なので交換する。


rubycon_yxa
 この10φ×16mmのアルミ電解はルビコンYXA一般用105℃品だ。昭和時代には色々悪評もあったルビコン(ジジイは信英っていうのかな^^)だが、現在では品質に問題があることは無い。何だ、良いもの使ってるじゃないか。


fuhyin_hfr
 だがしかし。チビコンはフーインHFRだ(^^; 取り立てて悪評は無いけど、万歳するほど良い物でもないのは確か。これは交換したいところ。何度も書くが、小型の非固体電解は乾きやすいので良い物を使った方が良い。まあ重要性が低いと言う事でこういうものが使われるのだろう。事実これを取り外しても動く事は動く。ただ原因不明のエラーや不調が起きて悩む事になるかも知れない。苦悩のあまり禿げたくないなら軽視しない方が良い。


inic1606
 手付け部分はイモハンダではないが非常に汚い。無洗浄タイプを使っている「つもり」なのだろうが、明らかにハンダが酸化・変質してますぜ。これは近いうちにハンダ割れ→接触不良となるのは確実だ。ICの脚も腐って折れそうだし、悪化する前に掃除するかやり直した方が良いだろうな。コントローラICは以前解析したLHR-DS01SAU2と同じくイニシオ製。一応有名メーカーのチップで安心した。不具合の噂は今のところ聞いた事が無い。


ogs2576
 OCS2576-50?聞いた事が無いメーカーの謎石だ。しかし慌てず騒がず、これはセカンドソースかコピー品に決まっている。直ぐに思い付くのはLM2576シリーズだ。50なのでこれは5.0VのスイッチングレギュレータICであると判断できる。LM2576のデータシートを見ると脚の配列は全く同じでビンゴ。出力インダクタが100μHなんて流石に小電流の3Aだな。

 CD3が入力のDCだがICから離れすぎ。まあほぼ直流だから許すとして、(ICから見て)電源SWの向こう側に在るのは頂けない。これは現在の部品配置でも配線変更で修正できるはずだが。この電源SWの質が悪いので更に問題が出る。出力コンデンサCD4もかなり離れているが、この配線は出力インダクタの一部と見て(^^; 大目に見てもよい(苦しい)。大電流じゃないからいいかって事で。基板配線は曲がり角が直角にならないようになっているなど基本に忠実だが、思い出したように中間にDCのつもりのMLCCが配置してある。多分高さとスペースの関係でこうなってしまったのだろうが、お陰で見るも無残な基板デザインになってしまった。


esata
 あまり意味は無いけどE-SATA接続も使えるのかな。コネクタは付いていないけど、基板配線はしてある。但しケースには穴の準備或いは痕跡は全く無い。


★交換
 基板設計はどうしようもないので製造君の尻拭いをしてやろう。アルミ電解は全部合わせても4本なので簡単だ。それよりハンダ修正・洗浄の方が面倒だろうな。ルビコンYXAは換える必要は無いが、より一層の高信頼性を目指して交換した。あくまでも計算上だが寿命は3倍以上に延びた。もう永久にコンデンサを換える必要はないだろう(永久保証)。

CD3(2576入力):Rubycon YXA1000μF16V[640mA]
CD4(2576出力):Rubycon YXA1000μF16V[640mA]
CD5(12V_DC):FUHYIN HFR220μF16V[170mA]
CD7( 5V_DC):FUHYIN HFR220μF16V[170mA]
 ↓
CD3:NipponChemiconKZH680μF25V[32mΩ/1650mA]
CD4:NipponChemiconKZH680μF25V[32mΩ/1650mA]
CD5:NipponChemiconKZH150μF25V[110mΩ/500mA]
CD7:NipponChemiconKZH150μF25V[110mΩ/500mA]

 HSDLでは6φはタレント豊富なのだが、KZHで統一するところに意味があるのだ。勿論長寿命だからだが、見栄えが良いという理由も大きい。サイズは元と全く同じで交換は児戯に等しい。


crosu2_after
 基板もフラックス掃除してハンダ付けも一部修正。フラックス掃除の方がコンデンサ交換よりはるかに疲れるというか有機溶剤臭い。


kzh150
 やはりフーインとは信頼性が違って見える(気分)。勿論性能も向上しているが。


★気づいた事
 エージングも兼ねて基板のままで電源を入れてみた。それで気づいたのだが、メインチップは何も繋がないうちからかなり熱を持っている。加えてそれに3.3Vを供給するレギュレータICも発熱している。フル動作時はかなりの発熱なのでは無いだろうか。電源ICはともかく、メインチップには(スペースに余裕があれば)ヒートシンクでも付けると良いかも知れない。HSDLで使用中のNECのUSBチップは発熱としか思えない症状で固まった事が何回かあるし、USB2.0関連チップはこんな感じなのだろう。発作的に全部の機器にヒートシンクを付けたくなってきた。


★終わり
 以上で交換と修正は終わった。ただやはりコネクタの接触が思わしくない場合があるので、SATAコネクタに接点復活剤を一旦塗ってから拭き取っておいた。案外これが一番効果があったりする。スイッチやコネクタにはそれほど長くない寿命があるので、全体の寿命はこれらの使用頻度と運という事になる。

極限までOCテスト

 飽きてきたのでもう止めるつもりだったが、新たに判った事があるので追加報告。前回の実験で「PC133-CL2以上」と評価されたGMM2739233ETG-7Kだが、OCしてみたら結構バラつきがあることが判明した。

マザー:P6ISA-II改
ビデオカード:G7BBA改(815だからAGPも安心^^)
メモリ設定:2-2-2-5/7(最速設定)
CPUコア電圧:定格1.65V
メモリ電圧:定格3.3V


★最初から飛ばしてます(^^

[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9949](ECC)
 FSB137ではエラー無しに余裕で完走。市販のPC133-CL3より優秀だ。FSB140でも起動してエラーなし、速度は400MB/sを超えた!これはAXL1500DLT3BをFSB112にOCしたものに次ぐSDR第2位の記録で、P6系チップでは鱈を抜いて最高記録となった。それで驚いていたらFSB145でも起動に成功、速度は416MB/sまで伸ばす。PC100時代に400MB/sを超えないで苦労していたのがウソのようだ。どこまで伸びるんだよコイツ。遂にこのマザーの限界クロックFSB150まで行ってしまった。

 このあたりまで来るとメモリ以上にCPUの方が心配だ。何故ならCPUクーラーがSocket7用の静音クーラーなのだ(グリスは一応塗ったよ^^)。流石にTEST8でエラーが出てしまったが冷却で何とかなりそうな気もする。参考までに速度は431MB/sで、これ以上は鱈鯖じゃないと出せない数値。結論としてこのメモリは最低でもPC145-CL2以上となった。

memtest86+
 メモリも優秀だが、P6ISA-II改造の成果も僅かだが出ている気がする。メモリ周りの改造はVRMよりもはるかに効果が高い(このマザーのVRMはノーマル)。メモリ系の改造が効果を発揮してるのだろう。

416MB/s:SL3XW(725.1MHz)、i815E(145x5.0)
;エラー無く完走
431MB/s:SL3XW(750.0MHz)、i815E(150x5.0)
;TEST8でエラー

[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0009]
 1発目がFSB150で起動してしまったため残りもそこから始める。がしかし!どれも起動しないか、起動しても直ぐに固まってしまう。どうやら,最高の当たり品だったようだ。このメモリもFSB145では起動すらしない。FSB137が限度。

393MB/s:SL3XW(685.0MHz)、i815E(137x5.0)
;エラー無く完走
402MB/s:SL3XW(700.0MHz)、i815E(140x5.0)
;TEST7でエラー

[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0013]
 これもFSB137止まりで平均的。

[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0023]
 BF6の時に1発合格した奴。がしかしここでは振るわずFSB137で止まる。何故なんだろうか?チップセットの違いなのか、それともローレイテンシに弱いのか。

[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0026](ECC)
 全くダメ。前回テストのFSB133が限度のようだ。捨てだなこれは。

[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0027](ECC)
 0023と同程度。FSB137が限界で140だとエラー発生。

[MT 48LC8M8A2-8E](ECC)Micron322
 唯一残ったMicronだがFSB150は起動で固まる。しかし322のメモリとしてはよくやっているのではなかろうか。FSB140でエラー発生。

[SAMSUNG KM48S8030DT-GL 9946]
 新たに発見された新顔。PC100の128MBだと思っていたら64MBの322だったので破棄すべくテスト。ところが土壇場の粘りか137MHzで動いてしまった。捨てられない…。

[SAMSUNG KM48S8030DT-GL 9946]
 上と全く同じチップだが基板の表示だけ違うもの。これもFSB133-CL2が限界っぽいので捨て。いやFSB133-CL2なら優秀なのだが64MBなので整理する。

[HYUNDAI HY57V64820HG T-H 0050]その1
 新たに発見されたPC100-CL2メモリだが、これはT-HなのでPC133-CL3用のメモリである。少しは期待できるかな?なお0050が3つあって製造番号も無い。区別が付かないので困ったな。これまでの経験からはOC特性は揃っていると思うが。テスト結果はFSB140まで。次のFSB145だといきなりBIOS画面で固まってしまうのが参った。これまでにテストしたメモリより強烈に限界が来る。

[HYUNDAI HY57V64820HG T-H 0050]その2
 0050の2番目。これもFSB140を余裕でクリアしたのだが145で固まる。止まり方が極端なのが困る。とはソックリな特性。ニコイチで128MBにするか?…いや面倒だからいいか。

[HYUNDAI HY57V64820HG T-H 0050]その3
 0050の3番目。これはこれまでの2つとは違ってFSB145でもMEMTEST86+は起動する。但しTEST5でエラーを吐くが…。MLCC付け換え作戦を試すか、

[HYUNDAI HY57V64820HG T-H 0051]
 0051なのでこれだけ製造週が1週違っている。基板は全く同じ。これは全くハズレ。どの位ハズレかと言うと今までテストした中で最低。FSB133-CL2ですら起動しない。壊れていない証拠にCL3なら起動する。つまり極度のハズレ品だ。PC100チップにも劣るとは…即破棄決定。


★テスト終了
 どれも140MHz辺りに壁があるようだ。それにしてもGM72V66841ET7Kの1999年49週だけ何故突出しているのだろうか。特に新しいわけでもないし、その前後の物は全く振るわないのに。ちなみに3枚差しは組み合わせによってはエラーが出た。2枚差しは何れも問題なくパスした。せめて128MB以上ならみんな合格なんだがな。

 これらを次にテストするのは恐らくモバアスXP1400+をテストする時についでにやる。AMD系でも景気よくFSBが上がるのだろうか?そうは行かないだろうな。テスト機のGA-7ZXRはメモリが厳しいので、今回以上に差が出るかもしれない。あと何かSDRAM機はあったっけ?

今日のHSDL[2011/05/26]

 6月20日までの記事予定(10本)は出来ているが、原稿が1本も上がってこない(^^; ウメグサを書かねばならない編集人兼メインライターとしては非常に困った。今後の方針としては、何を書いてもアクセス数に際立った変化は無いので、「自分に合わない記事を書くのはもう止めよう」と言う事にしておきましょう。これだけ発破をかければ出来上がるかな?m9(^Д^)

 ところで最近ハンダ付け記事(改造記事)がないのがさびしい。誰か代わりに頑張ってみてください(^^


★ネタ

・どう考えても現時点ではこれが478最強マザーだよね。要らないけど欲しい(^^
http://www.biostar.com.tw/app/en/mb/content.php?S_ID=502#


・これもなかなかいいけど945じゃな〜イマイチ。しかしGMA950が使える。
http://www.biostar.com.tw/app/en/mb/content.php?S_ID=440#


・これはまともに動くかどうかも分らん。つか高価なゴミになる可能性も…。
http://www.mtg.co.jp/GETA/geta.htm


・いつのまにOOoの(正当な)子孫はこうなったのか。オラクルからの独立までには色々暗闘があったらしい…争いの絶えないイヤな世界ですねホント(^^
http://ja.libreoffice.org/


・AVXの一般用TAJシリーズ。欲を言えばTCJ、それは無理としてもせめてTPSくらいは欲しかったが、秋月のタンタルコンデンサは現在これだけ。一般用タンタルは現在は品薄なので貴重だ。22μF10V(B)なので2.4Ω/188mAとなる。ちなみに最大許容リップル電圧と言うのもあるが0.452Vとなる(何れも85℃まで)。意外に小さいので変な設計で壊さないようにしよう。耐圧10Vだとディレーティング(0.6)も合わせて5.5V程度が限度となる。誰かに聞かれたので書いてあげたけど誰だっけ?
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-01408/


★ジャンク探し
 ただ今4つの企画が同時進行中。その為に必要なものを早速手配する(n‘∀‘)η

・845マザー
 DDRの845Eや845Gシリーズはゴミ。要するにSDR実験で必要になったので。なるべく広々とした奴がいい。GIGABYTEとか、ギガバイトとか、技嘉とか…(^^ 精英電脳はもういいです。今まで使ったことの無い奴でもいい。

・3GHz以上のプレス子478
 マザーに負荷を掛けるためのダミーとして使う。なので規定電流が流れれば信号系は壊れていても良い(^^ こんな要求をするのはHSDLだけだな。でも他に使い道ないだろう?

・AGP×8のビデオカード
 マザーに負荷を掛ける用途で使うので、外部電源が無くてなるべく消費電力の大きなもの。速ければなお良いがこれはどうでも良い。地雷♥上等。

・i850Eマザー
 どうせここまで付き合ったのだからこれも欲しい。しかし未だに自所有のメモリが手に入らない(借りたのは有る)。藁2.0Gも要るかも。

・GIGABYTE GA-7NNXP、GA-8INXP等
 GA-○NXPシリーズならIntelだろうがAMDだろうが何でも良い。何でこんなマザーを作ったんだろう?と言う今となっては謎の物件。¥次第だが是非見てみたい。見てみたいだけなので借りるのでも良い。あまり所有欲の沸くような物件でもないので…(^^;

・abit NF7
 知人が「これはNF系では一番良かった」と言うので見てみたい。パッと見た感じ何が良いのかサッパリ分らないけど…蝦だし(^^; メモリ電圧が変えられるからか?何かバージョンが一杯あるので全部見たいな。欲しくは無いけど。

・昔の良いメモリ
 SDRAM時代に一世を風靡した奴。SPEED Masterとか。ここのところメモリ選別が流行しているので、あれが本当に良かったのかどうか自分で確かめたい。Web上の評判はテキトーなので信じていない。

・そういえばこんなのもありましたねえ。PC183/CL3ってアンタ…でもチップの定格で言えばPC200ってのもあるんだよな。たしかHynixのは見たことがある。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010519/etc_tonicom.html

・これらとか。どこかにジャンク売れ残りで放置されていないかな。3-3-3でもいいから200で動かしたい。うちに815EマザーでFSB200以上出せる奴があったような…何だっけ?
http://ascii.jp/elem/000/000/324/324615/
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010414/etc_csp.html
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010414/etc_kinpo.html

更に選別

★BF6追試
 前回テストで全く絞れなかったので、今回はより厳しく条件を変える事にした。まずはアクセスタイミングを最速の2-2-2に変えてみた。一番古そうな9916の[SEC KM48S8030CT-GL 916]で試したら直ぐにエラーを吐いた。他のメモリも2-2-2ではエラーが出る。やはり全くダメみたいだ。

 次に3-3-3のままVcoreを変えてみる。今までは3.9Vだったが、デフォルトの3.5Vよりも低い3.3Vで試す。これで動けば電圧変更できないマザーでも動かせるわけだが、何の問題も無く完走してしまった。電圧上昇は効果が無いじゃん。続いて2、3のメモリを検査したが同様の結果であるのでそれ以上は止めた。

 ひょっとしたらメモリ電圧が変わっていないのではないか?と思いテスターで電圧を測ったら、3.3Vが3.2Vに降下しているくらいで変化はしているようだ。結論としては電圧を上げても下げても動くものは動き、動かないものは動かないと言う事になった。わざわざ倉庫からBF6を持ち出した意味は無かった。Vmem3.3を変えないなら、もっと安定した別のマザーでやってみよう。


★P6ISA-II(改)で試す
 次は815マザー(P6ISA-II)とSL3XWで試してみる。何とかメモリ毎のハッキリとした優劣が付いて欲しいのだが、当たり外れは極端に少ないようだ(現時点では皆無に近い)。あれから検索してみたが、HYUNDAIのLGS系はOCでは評判が悪い。どこを見てもOCで使っている人は皆無に近い。同じHYUNDAIでもATCとかLTC-10Pと言うのが良いらしい。閑話休題、

 新たに64MBのMicron222が追加された。これはP6ISAに付いていた物(^^; また128MBは激減したので抜いた。まずは小手調べ3-3-3-7/9で走らせる…全部合格じゃないか。チビチビやるのは面倒なので一気に2-2-2-5/7で試したら起動時に固まる奴が出た。これらはここでさようならとなる。しかしここからが前回と違う。

 遂に2-2-2-5/7がエラー無しに通る物が出た。Micron322である。これは凄い。いや何故ならいつもFSB133で常用しているダメルコのVS133-128MBはCL2が通らないのだから。それにSPDで勝るMicron222は固まってしまって脱落しているのである。続いてGM72軍団に合格者が出た。815E+SL3XWの方が通りがいいようだ。念のために言っておくが速度は出ているので設定が自動で緩まっているわけではない。以前AX3SP Pro-Uで出した382MB/sより僅かに速い384MB/sが出ている。マザー改造の成果だったら嬉しいけど。

#合格(FSB133-CL2完走)
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9949](ECC)
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0009]
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0013]
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0026](ECC)
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0027](ECC)
[MT 48LC8M8A2-8E](ECC)Micron322

#不合格(FSB133-CL3完走、CL2固まる)
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9945]
[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9948](ECC)
[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S 0016]
[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S 0026]
[MT 48LC8M8A2-8E](ECC)Micron222
[SEC KM48S8030CT-GL 916]
#ちなみにVS133-128Mはここ(^^;

 48LC8M8A2-8Eは解らない。222と称する物が固まって古い322の物が合格した。これはもう下克上と言うより他ない(^^ 322のSPDは222の奴をコピーするか?


 定格電圧で2-2-2-5/7設定で動くのだから、もうこれはPC133-CL2メモリとして認めても良いのではなかろうか。合格メモリは今日からPC133-CL2として扱う。育成どころか1軍レギュラー契約だ。捨てるメモリがあまり無いが、それでも18枚は捨てたので現段階ではこれでいいか。

春なのに戦力外通告

 ここのところ小容量DDR2メモリを沢山仕入れてしまったので、メモリ入れがグチャグチャで何が何だがよく分らなくなってきた。そこで見える範囲のメモリを出来るだけ整理する事にした。

 流石に骨董趣味のHSDLであっても、時代の流れでSDR-SDRAMは縮小方向にある。SDRAMの場合は大が小を兼ねると言うかPC133でPC100の代用も出来るので、互換性を考えて態々低クロック品を残す必要がない。とにかく全部で200枚近くあるから、せめて2/3程度に減らさなくては。対象は128MB(64Mbit)以下の物である。


★戦力外メンバー出揃う
 全てPC100メモリ。

64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K](ECC)
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K](ECC)
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K](ECC)
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K](ECC)
64MB[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S]
64MB[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S]
64MB[MT 48LC8M8A2-8E](ECC)Micron322
64MB[SEC KM48S8030CT-GL]SAMSUNG
128MB[GREEN MEMORY G64SD8M8PC-7]
128MB[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S]HYUNDAI
128MB[IBM N364804CT3C]Apacer
128MB[K4S640832C-TC1H](ECC)ADTEC
128MB[K4S640832C-TC1H](ECC)ADTEC
128MB[K4S640832C-TC1H](ECC)ADTEC
128MB[K4S640832C-TC1H](ECC)ADTEC
128MB[K4S640832C-TC1H]ADTEC
128MB[K4S640832C-TC1H]ADTEC
128MB[LGS GM72V66841CT7J]ADTEC
128MB[MITSUBISHI M2V64S30BTP]ADTEC
128MB[MITSUBISHI M2V64S30DTP]I/O
128MB[Mosel V54C365804VBT8PC 9909]CENTURY

 何かずいぶん古いのが出てきたな。PC100-222じゃなくて322も一杯あるし、64MBなんて流石に使わないか。しかしOC実験をする場合は64MBの方が都合が良かったりする。そうそうπ焼きで最高記録を作る時も使ったな(^^; あれはメモリを限界まで減らした方が速いから、みんな9xで32MBとかでやってたな。閑話休題この25枚を本当に捨ててしまっていいのか?


★敗者復活トライアウト
 ただ捨てるのも詰まらないので、これから全てのメモリを耐性チェックしてみる。いつもは絶対にやらないメモリコア電圧の昇圧も思い切ってやる。ぶち壊すつもりで3.3Vの所に4.0Vくらい掛けてやるか?それにはOC専用のマザーが必要だ。倉庫を探したら格好のマザーが手に入った。前世紀の遺物1999年製、懐かしのBF6である。

http://www.abit.com.tw/page/en/motherboard/motherboard_detail.php?pMODEL_NAME=BF6&fMTYPE=Slot+1
 コイツはHSDL鯖のBE6-IIの兄弟分と言うか、HPT366が付いていない版である。BIOSでプロセッサ・コア電圧が上げられるだけでなく3.3V系も上げられる(3.9Vまで)。もちろんクロックジェネレータが蟹なのでFSB200までOK…そんなに行かないけど1MHz刻みで変えられるのは良いと思う。CPUはおなじみSL2QFを使用する。この構成で限界を探り、もし仮に耐性が高いのが見つかったら育成選手で再契約もアリだ(^^ 理論的にCPUはFSB166以上まで耐えられる。

 実はこのマザーはHSDLでは動作させた事が無い。前オーナーも殆ど使用した事が無い殆ど未使用状態である。散々持ち上げといて動かなかったら笑い物だな…と思ったが流石にi440BX世代、あっさり問題なく起動した。VRMのコンデンサは乾いているかもしれないが、Windowsを立ち上げるわけではないので頑張ってくれ。その他デバイスは何も付けないけどビデオカードは大丈夫かなあ。Riva128ってAGP耐性はどうだったかな?初代GFが耐性最強だったのは覚えてるけど、あれとかVoodoo(これもかなり強い)とか持ち出すのはイヤだぞ。倉庫から掘り出すのが面倒だから。


★予選?
 1枚毎にチェックするので最初から詳細チェックする時間は無い。その為133で起動しない物は予選落ちとする。CPUはSL2QFではなく使い慣れたSL3CCで、緩々の3-3-3デフォルトで起動しなければテストの必要は無い。多分完走する奴はいないだろうが、起動すればそれだけで予選通過ということで。

#完走
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0023]

#予選通過16枚

#予選落ち8枚

 ところが何と予選でエラーなく完走した奴が出た。GM72V66841ET7Kの0023である。これは詳細チェック無しに再契約する。PC133-CL3のメモリと言う事で(^^ いずれ定格電圧でも試してみたい。エラー無し完走者は居ないと思っていたので驚いた。


★ここまでで気づいた事

・メモリに3.9Vぶち込んだ割には発熱が少ないのに拍子抜けした。いやむしろ定格電圧のDDR2の方が熱いくらいだ。今日の買い物[2010/12/04]で手に入れておいたメモリヒートシンクも用意していたのだが、別に無くても全く問題ないようだ。

・しかしFSB133の時のi440BXの発熱は物凄い。最初から付いていた形ばかりのチャチなヒートシンクではとてもまともに動くとは思えない。メモリエラーもその為かもしれない。

・メモリ電圧上昇は「動くようにはなるが品質は上がらない」ようだ。起動しなかったのが起動するようにはなるが、エラーが出ていたのが出なくなったというのは無かった。

・バラつきが少ないので当たり前だが、メモリチップ数は少ないほど好成績である。全て片面の64MBの方が生存率が高いのはその為だろう。32MBのDIMMをもっと手に入れておけば良かったかな。もっとも当時も32MB-SDRAMのDIMMはレアだったが。

・1枚だけ再契約した物は64MB専用基板だった。HYUNDAI純正のECC基板でECCは付いていないもの(日立純正にソックリ)。片面専用基板は安定性が高いのかもしれない。


★問題発生!
 次は愈々本選である。さてあと何枚生き残るか?全滅は逃れたのであとはどうでも良いか。ここで問題が発生した。

 SL2QFで2.0倍というのが最初の目論見だったが、何とBF6は3.0倍以上しか設定できない事が判明した。スライドバー自体はまだ下の方に余裕があるのだが、キーを押しても下がらない(^^; BIOSは最終版70だが、これって上の方の倍率をサポートした時に切られたんじゃないかな?Web上では2.0倍にしてテストしている記事を見たから。バグなのか仕様なのかはハッキリしないが、これでFSB166の野望は潰えたか…。古いBIOSに戻すのも面倒なので、FSB133×3.0(SL2QF)で無エラー完走すれば合格というテキトー処置になった。試しにPC100-64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9945]をFSB133×3.0で動かしたらエラー無く完走した。こちらの環境の方がいくらか緩いようだ。


★本選
 FSB133×3.0倍(SL2QF)でMEMTEST86+を走らせて、エラー無く完走すれば合格だ。なおメモリとチップセットは12cmファンで緩く冷却している。

#合格
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9945]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9948](ECC)
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 9949](ECC)
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0009]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0013]
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0026](ECC)
64MB[HYUNDAI GM72V66841ET7K 0027](ECC)
64MB[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S 0016]
64MB[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S 0026]
64MB[MT 48LC8M8A2-8E](ECC)Micron322
64MB[SEC KM48S8030CT-GL 916]
128MB[MITSUBISHI M2V64S30DTP]I/O

#不合格
128MB[HYUNDAI HY57V658020B TC-10S 9950]
128MB[IBM N364804CT3C]Apacer
128MB[K4S640832C-TC1H 004](ECC)
128MB[LGS GM72V66841CT7J 9849]

 流石にチップ数の多い128MBは殆ど不合格。だが64MBは全部残ってしまった。CL3では緩すぎたかな。次は2-2-2アクセスか定格電圧に落とすかどちらかにしよう。OC用は1枚しか使わないので予備を考えてもちょっと多すぎ(25枚中13枚合格)。次回はもっとバッサリ逝きたい。…で厳しくしたら全部なくなっちゃったりして(^^;

 ちなみにMEMTESTでエラーボロボロでもWindowsは立ち上がる。何でエラーなのに動くんだろうね?偶然エラーアドレスを踏んでいないだけなのだろうか。自分も含めて昔のオーバークロッカーはいい加減だったと思う。π焼きが通れば動作OKとか超テキトー。πなんて100万桁だと8MBちょっとしか使わないので、偶々エラーアドレスを踏まない可能性も高い。また踏んだとしても、そこが使われないデータだったら計算は通るわけだ。つまりπ完走は動作チェックにはならないと言う事になる。


★終わりに
 PC関連品を捨てる場合は、毎日そこらを回っている巡回業者の無料回収に出すので不燃ゴミ(有料)にはしない。公的な金属資源ゴミ(無料)でも持って行ってくれるが、月一回なので出すのが面倒だし忘れる場合が多い。なお捨てるまでの間に実験に使われて分解される可能性もある。その場合は完全に金属ゴミで、解体したマザーボード基板・HDD・VGA等と共に捨てられる。

XFX PV-T86J-UAL3(その3)

GF8500GT修理(その1)
GF8500GT修理(その2)
XFX PV-T86J-UAL3
XFX PV-T86J-UAL3(その2)


★再度コンデンサ交換
 先日初めて再リフロー手術成功患者となったPV-T86J-UAL3だが、外部委託に依る動作チェックも無事パスした。この基板は質が悪く非常に曲がりが激しい(末尾参照)ので、熱による歪みで剥がれやすい条件が整っていたのかもしれない。それが理由であればいずれ再発するかもしれないが、現段階では(あまり使わないカードでもあり)安泰と思われる。動くと判れば有り合わせを付けた電解コンデンサを正式な奴に換えてやろう。このクラスのカードだから固体電解にしたいところ。電解コンの本数は極度に少ないので、全固体にしてもコストはかからない。


c13
 まず小さい所から。隣のAZ7805(5VレギュレータIC)の出力コンデンサである。入力コンデンサは省略されている。CE-AX100μF6.3Vの互換品(多分)なので440mΩ/230mAだ。こういう小型のコンデンサこそ固体コンを使用するべき。小さな非固体電解ほど乾き易いからだ。使用頻度にも依るが、大型の物なら10年位はどうという事は無い。


c13_oscon
 何を付けるか?6φ×6mmのCE32は固体だけでも候補が多いが、今回は三洋で統一する為にSVP(旧)56μF6.3V(45mΩ/1700mA)に決定。これ程の高性能は必要ないが(^^; サイズ的にこれしかなかった。サイズというか見栄えとメーカーを気にしないなら通常タンタルのSV68μF10Vが良さそうだ。


 次にC20(21)、C39(45)だ。これはソコソコ大電流だから良い物が必要で、容量も元の半分程度は必要だろう。容量の点でポリマータンタルにとっては厳しい条件だが、使用予定の無いTPE470μF2.5Vに交換する。25mΩ/2400mAなのでELCON1000μF6.3Vの代用は充分に勤まる。このAPW7067Nは外部補償なので、回路設計によっては超低インピーダンス大容量の物を付けると拙いかもしれない(未確認)。しかしこの程度なら問題ない。

c20_21_39_45
 ハンダが光り過ぎてインダクタが写りこんでいる(写真キタネー)。インダクタが面実装ではないので景観を損ねるが、現在はラジアルリード&ロープロファイルのインダクタの替えが無いので我慢する。


vcore_poscap
 最後はVcore出力コンデンサ。ELCON1000μF6.3VからTPD470μF4.0Vに交換。容量は半分だが10mΩ/4400mAなので何とかなる。実はあと1つ欲しいが、このカードは高負荷時のオン・オフ(Ic)が少ないみたいなので妥協する。オリジナルが1000μF6.3V×2だったのもそれを見越してのものかも知れない。ボード上のアルミ電解は極端に少ないのでこれで全固体化完了だ。

 ということで漸く全てのPV-T86J-UAL3が実用可能な状態になった。固体化したので寿命も飛躍的に延びた筈だ(再度ハンダ割れしなければ半永久)。だが3つは要らないので1つは友人に進呈する事にした。


pv_t86j_ual3
 あーやっと終わった。当分の間はPCI-Eビデオカードは弄らないぞ。AGPはやるかもしれないけど。知人がこれを見て一言「部品を付け忘れたみたい」…言われてみればそう見えるな。あくまで外見的に言えばCE32が一番見栄えが良いような気がする。でもまあ、もういいよこれで(^^;


★おまけ1
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0420/tawada_2.jpg
 インプレスのサイトにヌビリファレンスボードが掲載されていた。これに拠ればPV-T86J-UAL3も殆どリファレンス通りの基板と言える。大きく違うのは初回で指摘した通り入力コンが無いに等しい事(VcoreだけじゃなくVmemもMLCCしかない)。またSLI機能はリファレンスカードも実装されていない。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0420/tawada_1.jpg
 MSIの製品が実に素直なリファレンス設計と言える。直接関係ないが、PCWatchの元記事を読んでいたら「8500GTの3D性能はGF7600GSより劣る」と書いてあって萎えた。そんなに遅せーのか。新しいチップでありながら消費電力も全く変わっておらず、ストリームビデオ再生のハードウェア・アクセラレート以外は役立たずか。市販製品はご覧の通りの粗悪品も多く、今にして思えば8xxxシリーズは、FXで躓いたヌビを更に傾けた製品と言えるかもしれない。またNVIDIAはGeForce4以降「製造者がリファレンスデザインを守れば品質は維持される」と公言していたが、実際はそうではない事がよく分ったね。


★おまけ2
kiban
 何じゃこりゃー!と優作みたいに叫びたくなる基板。曲がった基板は多々あれど、こんなに小さいのに捻ったように曲がった基板は見た事が無いよ。デザインが変わった後期基板は曲がっていないので、初期版だけが明らかに欠陥品だと思われる。

XFX PV-T86J-UAL3(その2)

GF8500GT修理(その1)
GF8500GT修理(その2)
XFX PV-T86J-UAL3


 本当はコンデンサ交換記事を書く予定だったが、時間切れのため動作チェックを先にする。交換記事は次回に書く。なおこのベンチは交換後のものである。


★ベンチ
 動くようになったのでいつものベンチを取る。CPUはセレDや420ではなくE1200に変わっているが、ソフト側が全く?利用しないので速さも変わらないみたい(^^;


・2DMark2011(GDI)
2dm2011
 もう遅いとは言わせない。P4M900T-Mの内蔵より速い(^^

・3DMark99Max(DX6)
3dm99max
 今までのチャンピオンだったGF6600AGPに勝つ。何故だろう?


・3DMark2000(DX7)
3dm2000
 平凡なスコアでガッカリ。


・3Dmark2001(DX8)
3dm2001
 また例によって3DM99MAX(XP改)を動かしたら動かなくなった。


・夏海ベンチ(DX8)
natsumi
 おーこれは最高記録ですね。以前のチャンピオンはHD4670である。


・ゆめりあベンチ(DX9)
yumerea
 メモリクロックが遅いから?あまり速くない。


 何故か3DMark99MaxでHSDL最高記録。この結果には悩むなあ〜(^^ 今更DX6.1に最適化するわけは無いので何が好結果を生んだのやら…。なお夏海ベンチで10000を超えたのも初めて。FR1.01は9も行かなかった。ソフトが対応していないのは仕方が無いが、何かデュアルがうまく機能していない気がする。

今日のHSDL[2011/05/13]

 ここ数日、強風と降雨により作業が捗らない。何を隠そう現在のHSDL工作室はベランダにある(臭うから)。なので風が強かったり雨が降ると作業が出来ない。誰か工作室を提供してくれないかな(^^


★コテライザー試用
 眺めているばかりでは仕方が無いので使ってみた。勿論ホットブローだけである。ウチではハンダゴテとして使う可能性は無いに等しい。出先では便利かもしれないが、我々は出先で作業をする事はまず無い。それはさておき、

kotelyzer
 これが別売りのホットブローチップ(小)である。これだとMLCC外しに便利かもしれないと思った次第。しかし実際にやってみると、電源部のランドが広い部分では火力が不足というか予想以上に時間がかかる。試したのはCPUソケット内のVcoreに繋がる2012サイズのMLCCだが、部品が心配なくらい長時間当てないとハンダが溶け始めない。そこで一気に火力レバー全開にするとガスの減りが恐ろしく早い。これならタンクのデカイ奴を買えばよかった…実は店に在庫が無かったんだけど。教訓:これから買う皆様は一番デカイ奴を買いましょう。良い点を一つ言えば、コードが無いので使い勝手はヒートガンとは比べ物にならない。

 思うにこれは電子工作レベルなら便利に使えるのだろうが、HSDLのようなマザーボードやビデオカード弄りにはあまり向いてないのかもしれない。多層で放熱も良い基板だと圧倒的に火力不足になる。まあ我々のような改造仕事は、世間一般では非常に特殊な部類に入るので文句を言っても仕方が無い。という事で投資金額に見合った活躍はHSDLでは出来そうも無い。スポット性がヒートガンより強いから、混み合った部分のMLCCを一つ外したい!といった用途が向いているだろう。そういう機会は多くは無いので、投資の元を取るまでに時間がかかりそうだ…。


★部品の話
 以前CT6870(TNT2Pro)を取り上げた時に、Vcore出力コンデンサをPOSCAPに換えた。内心では「これほどスゴイTNT2は世界中探しても無いだろうフッハッハ!」と思っていたのだが、そんな事は無かったぜ(^^; 同社のCT5823(TNT2)には何とノーマルでSP-CAPが搭載されていたのだ!

ct5823
 これは筆者は勿論、前所有者の誰かが後から交換したのではない。その証拠にこのサイトの写真にも同じ物が写っている。いやー全く恐れ入りました。この電源にこんな高性能のコンデンサは、多分というか全く必要ないと思うんだが…筆者もPOSCAPはやり過ぎと思ったので後に取り去った(^^;

 このカードが発売された1999年には、世間では導電性高分子アルミ電解などは影も形も無い頃で、精々有機半導体タイプのOS-CONがチラホラ採用されていたくらいだ。そんな時期に一般用ビデオカードにフツーに載せてしまったクリエイティブは逝かれていると言うか豪気だ。多分ノートPCを除けば量産品では初に近い採用例ではあるまいか。CT6970もそうだったが、クリエイティブのビデオカードは良い部品を使っているね。

 何で今頃書いたかと言うと、昨日ビデオカードの整理をしていて偶然発見した。HSDL所有ビデオカードにもまだまだスゴイのがあるのかもしれない。何しろ多すぎて全部見るのは難しいと言うか時間が無い。

追記:ノーマルタンタル(見た目SCN)でファン付きのCT5823もあるらしい。どこかのOEM用かな?


★NightHawk
nighthawk
 動かしてみた。コアがあたる部分が銅の塊なのでかなり重い。廉価版カードに付けようと思ったがバランスが悪い。ケースに入れれば問題がなくなるが、それではこのライトアップの意味が無いのだよ(^^


★現在使ってみたい物
 何れもリコール物と言うほどではないがそれに近い欠陥物件。Parheliaは弄るわけではないので借りるだけでも良い。某O氏がいずれ買いそうな気がするんだが…(^^;

・P2B-LS
 P2B-Lでも良い。コイツはVtt手抜き仕様で有名。フォトショップで固まったり、リセットがかかると言われたマザー。いわゆる欠陥機だが今更ながら見てみたいね。一昨年はアキバでも見たんだが、もうハードオフとかにしかないだろうな。去年見たけど高いのでスルーした。金銭的には限りなくゼロに近い価値しかない。

・MSI 694D Pro(MS-6321)
 有名なマザーだが、手抜き仕様のVRMっぽいのでHSDL的に是非見てみたい。VRMがブチ壊れている物でも構わないが修理品は不可。手抜きとはVcore出力コンデンサが何と3本しか付いていない事。基板設計では4本付くようになっているが1本省略している。設計でも少ないのに更に減らすとはね。VRM8.4時代のマザーとしては最低本数なんじゃないか?足りていない証拠にこの部分が破損したマザーを検索でキリが無いくらい発見できる。こんなテキトーなマザーを使ってAP133Aはクソだとか語って欲しくないと思った。

・ぶち壊れたGTX480
 自身が壊れるほどヒドイ発熱らしい。曰く「ゲームをやった後にコーヒーを入れてくれる(お湯を沸かせる)ビデオカード」。使うわけじゃないので、既にブチ壊れたのがジャンクで放置されていないかな。動くのはまだ高いから解体用に買うのはご免だ(^^ 感じからして某店に出現する日は近いかも?

・超今更Parhelia
 AGPでもPCIでもいい。実は電波的に色々問題があるカードらしいので気になる。去年アキバで見た時は2000円を切っていたが今年は見かけなくなってしまった。あの時買うべきだったかなあ。的は縁が無い。よく書いた記憶が無いので好かれていないんだろう(^^

・Smithfield 840
 知人が「自分のPC人生で最悪だった石」と言っていたのを思い出した。夏はリテール付属クーラーだと30分くらいで能力が自動的に落ちるらしい(^^; そんなに凄い物なら是非使ってみたいな。熱と電流でマザーを完全破壊するのに役立つだろう。店頭では見かけないのだがどこにあるんだろう。

・Presler 940〜960
 Smithfieldには負けるらしいがかなりヒドイ石だ。先日アキバで見た時は物凄い高価だったので萎えた(4000円台)。昔の売り値段で現在の価格を設定してるんじゃないか?今の価値は1000円以下しかないよ。3000円で売っているE4300にだって勝てないだろう。

Melco LGY-PCI-TXC

 ,Web版HSDLの記事(2005年)。HSDLサイトは楽天グループの裏切りにより(^^ 現在はもう無い。


lgypcitxc01
 一般に手に入るNICの中で、唯一SiS900を採用している貴重な製品。PCIバスの位置によって強烈な相性としか言いようのない症状が出る。性能以前に動かなければ評価のしようが無い。


★これまでの改造
 たしか2000年ごろ新宿のソフマップで買ったはず。実は2つ買った内の1つが動かなかった。それから2005年まで放置していた。

lgypcitxc02
 5年ぶり(2005年当時)に見直したらSMD抵抗R6(4.7kΩ)が最初から割れて付いていた。初期不良品って奴だ。交換したところ完全に動作した。捨てなくて良かったですね〜。動きそうで動かないので、ネットワークに疎い自分のせいだと思っていた…ダメ牛(メルコ)死んでくれ。


lgypcitxc03
 D.Sとしか書いていない恐らく一般用の電解コンデンサ47μF16V合計4本を、全てお得意の東信UTWRZ47μF25Vに交換。その後PCIバスに近いC27、C28をUTWRZ100μF10Vに交換。


lgypcitxc04
 何かハンダ付けがキタネーなー。ノイズが消えなくて苦闘した跡があるね(^^; 今ならもっとスマートにやるだろうな。電極が剥がれたのもあるし、汚いので全部取っちゃおう。


★2011年の改造
 このNICは特攻用として常時使われているが、何で6年ぶりにまたやるかというと不具合があるから。不具合といっても物理的なもので、コンデンサが引っかかって折れやすいのだった。ヒートシンクや水晶は引っかからないのにおかしいな。折れたのを曲げて戻したりして使っていたが、やはりムカつくので全部交換する。痛んでるかもしれないし。

lgypcitxc05
 このように全部PX15μF25Vに交換した。今更100BASEのNICに固体はもったいないけど貰い物だからいいや。これをジャンクで流したらどういう評価を受けるんだろうか?(^^


 改造後の測定はしていない。と言うか以前までの測定はINマンション時代のもので全く参考にならない。ルーターもスイッチもケーブルも距離もPCも何もかも全部変わっているからだ。以前の改造では、

速度:94.55Mbit/s →94.57Mbit/s(測定限界)
CPU使用率:84.14% →78.23%
何れも10回平均。

 となった。PCは確かCeleron466だったかな。CPU使用率が下がったのは、ノイズ減少によりデータ再送が減ったからだと思われる。多くのNICは電気的にテキトーに作られており、ノイズが多いので改良の余地は多々ある。現在のGbEだとどうなんだろうか。もっともオンボード全盛で外付けNIC自体需要が減っているのだが。

BGA再リフロー(^^;;;

BGA再リフロー(^^;
BGA再リフロー(^^;;


 一応最終回。今まで画面が乱れて捨てたビデオカードは再リフローで直ったかもしれない。今考えてみれば捨てる前にチャレンジすべきだったかも。


3.XFX PV-T86J-UAL3
http://xfxforce.com/en-gb/products/graphiccards/8series/8500gt.aspx
 3枚あるPV-T86J-UAL3の内の1枚。BIOSは正常ポストするが全く画面表示されない。表示されれば施術成功なので動作確認はやり易いだろうな。失敗してもコンデンサ始め部品は再利用できそうも無い。精々パワーMOSFETが使えるくらいかな。BIOSも書き換えてみたが何も変わらなかった。無関係という事だね。

 このカードはコンデンサは入手当時に既にボロボロだったが、不動の原因は不良電解コンデンサではない。安易にコンデンサ交換で直ると考える人はGF6xxx以降は買わない方が損をせずに済む。しかしコンデンサはどうでも良いとは言っても、コイツはボロボロに腐っているので交換。直るかどうか分らないカードなので有り合せの10φ×20mmのデカイ奴を付けちゃった(無料)。全部ルビコンで統一してみたが意味は無い。

結果:チョイと炙ったらVGA画面が起動。WindowsXP上でもドライバを入れて正常動作した。


4.XFX PV-T86J-UAL3
http://xfxforce.com/en-gb/products/graphiccards/8series/8500gt.aspx
 コイツはVGAまでは正常で、Windowsドライバを入れないと正常動作が確認できないから困る。ドライバインストール後に問題が出るのだ。以前不調だったCT6870にソックリの症状。あれも悩んだが、裏面の1枚のメモリの足2本が剥がれかけていた。それを付け直したら完全に動作するようになったのだ。これもGPUとメモリ間に障害があるのだろう。

結果:以前からVGAはまともに動いていたが、今回はWindows上でドライバを入れて動作を確認した。以前はドライバを入れると?マークが付いてしまう症状だった。これで8500は全部正常動作した事になる。


5.Winfast PX8600GT TDH
http://www.leadtek.co.jp/3d_graphic/winfast_px8600gt_tdh_1.htm
 これは全2枚の内1枚起動しない。BIOSポスト画面にて既にカラフルなキャラクターが乱舞している(^^; 不具合が不具合なので動作確認は容易い。今回の中では格的に一番動いて欲しいカードだが。OS-CONが少々付いているので、再リフローでぶち壊れたら部品取りにするだけだ。

結果:やっぱり動かない。しかし症状が前と違っている。以前はBIOSは正常ポストしたのだが画像のキャラクタが化けていた。しかし今回は信号が出ているもののBIOSは一度もポストしない。結果から見たら悪化した事になる。二度目は時間を倍増させてみたが、更に酷く信号すら出なくなってしまった。差しても認識されずに内蔵ビデオが立ち上がってしまうので完全にブチ壊れたようだ。最初の時に直りかけていたので他マザーでテストしてみればよかったかもしれない。このマザーは動くのも動かなかったりして信頼性が低いんだよな。実は一回目で直っていたりして…(^^;


6.ASUS EN7600GSSILENT
http://www.unitycorp.co.jp/backup_unity/products/vga_pci-ex/en7600gs_silent/en7600gs_silent.html
 残念ながら前回は敗北に終わった。作業当日は風が強かったので温度が上がらなかったのかもしれない。今回は温度を上げ気味で再度挑戦する。HSDLでは7600はこれしか所有していないので動くといいな。

結果:やはりBIOSポストしないし画面信号も全く出ない。どこかが根本的に壊れているのだろうか。何度やっても信号が出てこないのでは直る見込みは無い。残念ながら8600GTと7600GSは解体・破棄する事になるだろう。一度は諦めてゴミ箱に入れたものだから捨ててもいいんだけど、8500GTが全部動いただけに未練が残るね。惜しいと言うより負けた気分なんだよな。


★フラックス掃除疲れる
 一連のFC-BGAチップの不動ビデオカードを炙ってみたが、6枚中4枚が動作するようになった。まさかこの程度の作業で復活するとは夢にも思わなかった。本当に壊れていたのか疑うほどだ。でも動いたのは全て廉価版カードというのがムカつく(^^ 7600や8600が動いてくれればいいのに…。

 今回の教訓として、「FC-BGAパッケージのチップを搭載したジャンクビデオカードはなるべく買うな」という事か。特にピン数の多い?GF8000以降はヤバイ。我々はリスクを避けるため、これからは取れる部品代より安くない限り買わないであろう。この再リフロー作業は精神的に疲れるし、もうビデオカードの修理はコリゴリだな。直ったとしても疲労感こそあれ楽さは感じないし、直らないとなお一層の徒労感が出る。これは修理全般に言える事だが。
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