HSDL.blog.jp

主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

2020年06月

OHM RAD-F126N-K

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

RAD-F127Nの前身の製品?


 「北巡回[19/10/13]」にて入手した鸚鵡のラジオ。F127Nの前身という事でモノ的にはずいぶん高い買い物(330円)をしてしまった。これを買うならもっと他に良いものを買えただろうという話(^^; しかし製品の変化の調査はPC時代からHSDLのライフワークの一つなので仕方がない。


f126n_001
 気まぐれの高解像度写真。実はこの写真の日付けが2019/10/24となっている(^^; これの記事を書き始めたのはその頃だったのか。細部を見れば分る通り価格に見合わない小汚いラジオだ。クリーニング作業のサンプルにイイかな。これが何処までキレイになるのか?とか。いずれラジオ洗いの練習台にしよう。

 F127と比較しながら見て行こうかと思ったがスペースの無駄なので、比較はRAD-F127Nの過去記事を読んでいただく事にする。実際色が黒くなっただけで外見は全く同じだ。


f126n_002
 たしかこの電池蓋は取り外せない仕様だったはず。恐らく爪が割れているのだろうが当該品の唯一の不具合と言える。まあ洗う時はこの方が都合がイイんですが(^^;


★受信テスト
 外見はF127と変わらないので評価は省略して早速テストに入る。

=周波数範囲チェック=
MW下限:505kHz
MW上限:1615kHz
FM下限:75.1MHz
FM上限:108.5MHz

 気温・時間・電源電圧によって範囲は上下する。またこのラジオの場合は選択度が低いので周波数自体も正確ではないかもしれない。このように仕様は満たしているが、MWの下限も上限も明らかに低すぎる。極端に低いとトラッキングが合わない可能性がある。FMは稍狭いけど充分に許容範囲だ。どうせ今のところは95MHzまでしか放送局が無いから上は気にする必要はない。

=MW昼間受信テスト=
× 639kHz:静岡2(PB)
× 729kHz:名古屋1(CK)
〇 765kHz:YBS各局 AFNがかぶる
× 882kHz:静岡1(PK)
×1062kHz:CRT足利
〇1197kHz:IBS水戸
×1404kHz:SBS静岡
〇1458kHz:IBS土浦 RFがかぶる
〇1530kHz:CRT宇都宮
〇1557kHz:SBS熱海

 感度はソコソコだが選択度が低いというF127と同じ傾向だ。但しHSDLのF127はもう少し感度が高かった気がする。あくまでも気のせいレベルだが…。

=FMバンド(76-95MHz)=
△76.5MHz:Inter FM(横浜300W)
×78.2MHz:むさしのFM(武蔵野市20W)
△88.3MHz:J-WAVE(みなと100W)
△94.6MHz:IBS補完中継(水戸1kW,83km)

 むさしのFMは選択度不足で受信できなかった。これは予想通りだね。


★続く
 F127も選択度が低かったが感度だけは高かった。これは感度もあまり高くないように思える。次回は解剖して違いを確かめる。と言っても多分中見も違いは無いと思うのだが。何しろF127の基板はF126名義なので。

アナログラジオを探せ!

2020年6月現在、店頭に存在するアナログラジオを探してみた(^^


 ヒマなのでドヨ橋で現在も売られているアナログラジオを探してみた。日本・中国ともに「アナログラジオ(部品が無くて)製造終了」と言われてからだいぶ経ったが果たして何台残っているのか?これ以外にも知らないアナログラジオがあるかもしれない(多分無いと思うが^^;)。


ICF-51
https://www.yodobashi.com/product/100000001001186728/
 50Vも含め小型だがなかなかの高感度だった。フェライトロッド・アンテナのコイルの巻き方が分割してあって面白い。


ICF-B09(中身未確認)
https://www.yodobashi.com/product/100000001002890499/
 前身からの流れでこれもアナログではないかと予想しているのだが。まあ特殊品だから関係無いか。


SRF-19
https://www.yodobashi.com/product/100000001003798779/
 これに使用されているICはアナログと言ってもデジタルと変わらない。海外では”Low IF tuner”と呼ばれるカテゴリで、Q5'erみたいにIFを455kHzよりはるか下の音声の上辺りに持ってくる仕様だ。もちろんAF出力まで全部IC内部で行なうので全然弄れない。アナログなのに筆者が手を出さないのはそのため。もちろん価格がクソ高いのも大きいが(^^;


ICF-306
https://www.yodobashi.com/product/100000001002890494/
 ”黒い三兄弟”の長男(^^; 悪くはないが同調ダイヤルに見せかけたVRが気に食わない。ラジオにこだわりの無い(ラジオを使った事が無い)設計者はこういう設計をしてしまいます。ラジオなんてジジババしか使わないのだから、製品を企画する時にジジババ若しくはそれに類する者の意見を聞くのが常識(^^


ICF-P36
https://www.yodobashi.com/product/100000001002890495/
 ”黒い三兄弟”の次男坊(^^; 不人気なのでジャンクでも安く手に入る。HSDLのお勧めだがお前らガリオームくらい直せるだろうな?ちなみに「HSDL的お勧め[2020/06]」にも書いたように”黒い三兄弟”に限らず粗ニー系AF統合ICは本質的にガリオームが多い。


ICF-P26
https://www.yodobashi.com/product/100000001002890496/
 ”黒い三兄弟”の末弟(^^; 兄弟の中では意外と人気があってジャンクではなかなか見かけない。まだ売っているのだからこの際、新品を買いましょう。もちろん2台目はジャンクで良い(^^


RAD-P5130S
https://www.yodobashi.com/product/100000001003478671/
 HSDLの経験から言って不良品がケタ多いと思われる。買うなら一度は交換を覚悟せねば(^^;


RAD-P2226S
https://www.yodobashi.com/product/100000001003581387/
 これも不良品が多そう。


RAD-P5151S
https://www.yodobashi.com/product/100000001003446127/
 上に同じ(^^; 何故そういう風に思うかというと、これらは全部製造工場が同じと思われるためだ。


RAD-H245N
https://www.yodobashi.com/product/100000001004022974/
 ご存じスタミナハンディラジオ。HSDLのお勧めだが初心者には薦められない(^^; こういう個性というか「意外性」のあるラジオがもっと欲しいなあ〜でもアナログもう終わりだからダメか。


 こうして並べてみると粗ニー(オワタ音響)を中心に全部で10台と意外と多く残っているので驚いた。当世あまり売れていないみたいだから来年まではこのままイケるんじゃないか(^^;

気になるリンク[2020/06]

 先日、緊急事態宣言が終了したらアクセス数が急降下したのでちょっと複雑な心境だ(^^; 6月現在は5月頭の70%くらいに下がっている。一応みんな自粛していたのかな?でもまだ収束した訳じゃないんだから家族連れでスーパーに来んなよ!(^^;


>昼間における中波帯放送波の伝搬特性
http://www.nict.go.jp/publication/kiho/21/113/Kiho_Vol21_SI_No113_pp089-093.pdf
 1960〜70年代の昼間長距離受信記録と解析の論文だ。きっと当時はノイズ環境は良かったんでしょうねえ〜。「冬季は信号強度が10dBアップ」「太陽黒点の減少により電界強度アップ」という常識は正しいのか。待てよ?冬と10dBしか違わないならゲイン10dBのプリアンプで冬と同じにならないか?甘い?(^^;


>南房総 AMラジオDX情報♪
https://manjiro21111.blog.ss-blog.jp/2011-08-02-1
 内房ええなー。これ見ただけでロケの良さが判る。外房だと更に海外DX向きになるんだよな〜。こればっかりは高性能ラジオやアンテナでは逆立ちしても取り返しのつく差ではない。ラジオに関して言えばイナカが一番なのだ。


>fenu-radio
https://www.fenu-radio.ch/en-index4.htm
 筆者は「通信型受信機欲しい病」が数十年かかって漸く収まった。殆ど使ってみてどれも大差無いのは分ったし、その程度の差なら受信時の「気合」で何とかなる程度(^^ それにRxより重要なのはロケとアンテナだから。今後Rxで欲しいのはまともなSDRくらい(但し蟹は不要^^)。


>真空管(Electron tube)規格表データベース
https://tubedata.jp/
 そろそろ暑いので真空管は見たくない気分だが、実際問題として現在3台の管球式Rxと1台のハイブリットTRxを所有している厳然たる事実がある(^^; OHの為にもう忘れかけている真空管のノウハウを思い出さねばならない…実はもうどーやって配線するのかさえ忘れている。変な配線をすると安定に動いてもダメなんだよなあ(安定な低性能^^)。アースの取り方一つでも色々なノウハウがある。前を歩いていたジジイたちはもう居ないし自分で思い出すか発見するしかない。


>RF-B30の「89.305kHz」表示問題
http://blog.livedoor.jp/mura11ban/archives/2310918.html
 RF-B30の特有のカウンター表示の不具合。実はマネ2の粗悪電解コン(笑)のせいだった。カウンターが壊れているわけではないので早まって捨てないように。修理というより電解コンを取り換えるだけ。それにしても筆者の所有機は古いのも新しいのも発生しないなあ。なる前に換えちまうかな〜。


>ホームラジオとかについて 24台目
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/kaden/1562668439/511
 5chの書き込みは999%はクズだが偶に注目すべきものもある。足立区で世田谷と木更津か。受信側のアンテナの方向なのか木更津が調整したら強くなったのか(^^ 東伏見でも77.5MHzでNACK5が一時期聞こえた事がある。現在は朝霞以外は全く聞こえないが電波伝播の奥深さを思い知る。FM放送がどう考えても回折としか言いようのない伝播をするし、前世紀のVHF常識は一旦白紙にして考えた方が良い結果が出そう。


>日本コミュニティ放送便覧
http://beacontelevision.work/JapanCFM2011-1.pdf
 調査が2011年と東日本大地震の頃なので、体力が無く消長の激しいコミュニティ局データとしては古過ぎだが、データには送信所所在地が出ているので受信の役にも立つ。これの2020年改訂版が欲しいね。誰かやってくれないかな〜(チラッ


>おい(゚∀゚)高感度ポータブルラジオを紹介しろ3
http://mimizun.com/log/2ch/wm/1231504010/
 高感度ラジオ紹介といってもお勧めの大半がICF-EX5、ICR-S71が少々、あとはICF-SW7600系が出てくるだけの陳腐なスレだが、それにしても10年前は今よりはだいぶ良いラジオが新品で手に入ったんだなあ〜と言うのだけはハッキリと解る。アナログ党の人にとって新品ラジオはもうダメだね。


>COUGAR 2200の正しい呼び方は?
https://b9audio.blog.ss-blog.jp/2020-05-09
 2200やスカイセンサーの呼び名に関しては言うべき事は無いが、コメント欄にICF-2001について「周波数ズレ対策で、FINEチューニングダイヤルがついていましたね」なんて書いてあって触った事が無いのがまる解り。一度でも触った人には言うまでも無いがICF-2001にファインチューニングなどは存在しない。BFOピッチコントロールとトラッキングのADJだけだ。「PLLでありながら…」なんて書かれるとオレの3台wwwのICF-2001が低安定度でバカにされているようで腹が立つ。周波数なんて全くズレねえよ!VOJとLC発振のクーガを一緒にすんなよ(#^^ 40年も経つとボケたジジイがテキトー書いているのでネット上の情報はデタラメが多い。


>024 AM(中波)放送を「昼に」聴こう!ミズホのループアンテナ UZ-8DXs
https://kays1998.web.fc2.com/Review/review024.htm
 HSDLからチャリ距離の調布の人だ。予想では多摩川に近い方だと思うが大体聞こえる局は似ている。しかし927kHzで相互変調波が出ていないと思われる事には驚き。やはり環境は調布の方が多少は良いようだ。まあHO巡回していた時は月一で調布に行っていたので知ってましたが確定という事で(^^

SONY ICR-P10

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

不動だった粗ニーの最下級AM専用ラジオを解剖する(^^


 二台有るという事でまた1号2号と名付けると失敗しそうだが、性懲りもなく今回も新しい腐食した方を2号機とする(^^ いや実はこれ製造番号が無いんだよ。ブリスターパックにでも付いているのだろうか?登録の時に難儀だよなあ。
icrp10_05


★2号機の解剖
icrp10_06
 腐食版は何しろ動かないので迷わず開ける。ICチェックのため腐食していない方も開けますが。ネジが3つだ。筆者の予想ではこれはオワタ製ではないな。


icrp10_07
 やはりあの狂気の篏合は無かった。という事はこれはオワタ製ではない?


icrp10_08
 ICは8本足なのでCXA1600Pに間違いない。コイル類はOSCコイルだけ。2003年3週の製造。


icrp10_09
 アリャ?レジストが剥がれている。これは重傷なのか?


icrp10_10
 コンタクトがサビサビ!これが原因のような気がしてきた。


icrp10_11
 基板と電池ボックスは爪だけで接続されている。つまり基板が錆びてしまうと導通しなくなるのだ。


icrp10_12
 磨いてみた。


icrp10_13
 裏蓋は洗った。


icrp10_14
 コンタクトも錆取り完了。


icrp10_15
 電池は確実に当たるようになったしこれで動くだろう。

 …と思ったら大間違い(^^; 修理の結果だが、20いや30回に1回くらい電源が入るだけだった。今回筆者が手を入れたところは完璧なのだが、やはりスイッチ内部の接点がが腐食しているようだ。これを直すにはSWを分解する必要があるが、そのためにはハンダ付けを外さなくてはいけない。という事で現段階では修理は諦めた。ちなみに電源が入った時はガンガン音が出ていたのでこちらの方が感度が良さそう。残念だなあ。


★1号機の解剖
 では動いている方の1号機も開けてみよう。2号機の分解により陰険な篏合が無いのは分っているので気楽に開けられる。


icrp10_16
 キター!俺って引きが強いなあ(^^ 2号機が粗ニーで1号機が倒芝だった。つまり念願の二種類のICをゲトしたわけだ。二種類のICがある話は本当だった。ちなみにやっぱりこのラジオはCR-S3と兄弟の哀話製だと思う。それとRF-NA030もやはり哀話製なんだろう。哀話製なら東芝ラジオICを使うのはデフォだしRF-AMP付きも納得だ。


icrp10_17
 何かFRAも違っているな。こちらの方がQが高そうだ。しかし現実は粗ニー版の方が感度が断然良いという…(^^;

 これで知りたい事は知ったかな。1号機も裏蓋は洗ったが再調整はせず放置。FRAは良さげだがそんなに良くなる気がしないから。TA7641はIFTだからな…。


★終了
 2号機の電源SWはヒマが有れば修理するけど放置される可能性が高いな(^^; 技術も知識も必要としない作業はヤル気がしない。逆に根気と執念(←両方とも筆者に無いもの^^)だけで生きているオッサンに任せよう。

 デキ自体は最下級らしいラジオだったが、実際粗ニーの中級・下級ラジオは全部選択度甘々なのでこんなものなんじゃないかという気もする。つまりこれより2000円余計に払っても受信性能に大差無いという事で、これよりも良いモノが欲しければマン振りしないといけないわけだ(^^

SONY ICR-P10

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

名前からして察せられる当時のソニー最下級ラジオ(^^;


 クソ暑いお盆休み(去年8月の話^^;)にHOで拡販セールは有れどもジャンクは殆ど無い。そんな訳でいつもは買わないでスルーしているアレなラジオを買ってしまう事になる。その代表格とも言うべきラジオがこのICR-P10である。ICFではないという事でFM無しのAM専用ラジオである。


icrp10_01
 2ヶ月の間に2台別々に入手したが片側は例のメタリック塗装の腐食がある。発売は2000年という事でもうすぐ20年になろうとしている。世間で大騒ぎしたミレニアムからそんなに経ってしまった事に驚きを感じる。もうすぐジジイやんけ(^^; まあ筆者は特例で100歳になってもジジイにはならない事になっているが(妖怪だから^^)。閑話休題、

 ドヨでの最終価格は780円だった。ブリスターパック980円が良く似合うポケットラジオとは言え粗ニーのラジオとは思えない低価格だ(^^; 瞬間風速では特売500円なんてこともあったらしい。当時はまだ円高だったんだね〜。さすがにもうネット通販にも新品は見かけなくなった。つまり完全に中古・ジャンクフェーズに入っている。粗ニーサイトの製品リストからも既に時間切れで消えている。特に名の通った製品でもないので、所有している人以外はそろそろ「無かったこと」になりそうな予感。

 知る人ぞ知る事実だが、このラジオは搭載ICの違いにより二種類ある。某掲示板に写真が貼ってあったけど、一つは粗ニー製CXA1600Pでもう一つは倒芝TA7641BPだ。CXA1600Pは特殊な石(注)なのでどれか一つなら倒芝希望だが比較の為に出来れば二種類ともゲトしたい。何で二種類になったのかよく解らないけど粗ニー&オワタ音響は屡こういう事例が結構あるので何か生産が特殊なのだろう。働きたくはないけど内部に入って偵察してきたい心境だ(^^ このラジオからどんなICが出てくるか?は次回のお楽しみ。

注:SRF-18/19と同じタイプでIFフィルターが内蔵固定となっている。IFは455kHzではなく非常に低いVLF帯である。恐らくOPAMPのアクティブフィルターのようなものなのだろう。アナログラジオではあるがHSDLではDSPラジオのような扱いだ。


icrp10_02
 よーし、まずはキレイな方に電源入れてみるぞ。そう思って電池ボックスを開けてみたら電池が吹いていた(^^; いきなり掃除をさせられる。

 電源SWをオンにする…動かねえええ!最近これが定番となってきたな(^^; 「オレって修理キライなんだよね〜」とか書くとだいたい逆目に出やがる。SW入れてもノイズさえ聞こえない。音が全然出ないのだ。ははあ、これはオワタ支那にありがちなイヤホンジャックの腐りに違いない。そう思ってイヤホンをブチ込んでみたが何〜も聞こえない。音が聞こえないのではなく電源自体が入っていないようである。


icrp10_03
 フト電池を見たら入れ方が間違っていた(^^; この電池ボックスと言うかコンタクトはおかしい。コンタクトがプラスもマイナスもごっちゃになっているのだ。これってAIWA CR-S3でも見たけど同じ筐体設計者なのだろう。なぜこんな事になっているか?それは開口部が僅かに短いのでこうしないと電池が入らないからだ。どんな理由があってもこれは入れ間違いの元だよ。僅かに蓋の開口部を広げればこんな事にはならない。その程度広げたところでコストアップにはならないと思うよ。まあ壊れていないので良しとするけど設計者にマヌケ疑惑をもってしまう。


icrp10_04
 次に腐食版だが、こちらは全くウンともスンとも言わず。そもそもこの腐食は悪い液体によるもので、恐らく中も同じように腐食しているのではあるまいか。こちらの方が次回解体に回すとして動く方でテストしようか。


★受信テスト
 キレイな方が動くようになったところでテストしてみよう。移転により難易度が上がった為に2020年春以前の他ラジオの成績と直接比べることはできない。

× 639kHz:NHK静岡2
× 729kHz:NHK名古屋1
△ 765kHz:YBS各局
× 882kHz:NHK静岡1
×1062kHz:CRT足利
×1197kHz:IBS水戸
×1404kHz:SBS静岡
×1458kHz:IBS土浦・県西
×1530kHz:CRT栃木
×1557kHz:SBS熱海

 全然ダメ。感度が異様に低くて765kHzしか受信できなかった。予想では選択度不足だったのだがこれほど感度が低いとは思わなかった。実はバンドエッジがメーカー規定に達しておらず、誰かに中身が弄られている可能性も高い(見た目開けた跡は無い)。動かない腐食版と共に次回はバラして調査するしかない。ICは何なのかな?当たりの倒芝かハズレの粗ニーか次回の分解が待ち遠しい。でも理想は両方共あるとイイな。


★続く
 次回は不動品をまず開けてみる。それでハンダ付け無しに動くようにできれば動かしたい。ICの判別もあるので楽しみは大きい。

ラジオの性能評価

記事が無いのでボツ原稿を載せる(^^; その6

実受信に拠るラジオの受信性能評価


 客観的で公正なラジオの受信性能評価は、それ専門の測定器を使用して公的な計測法を使用して評価するべきだろう。がしかしラジオの公的な評価記事を書くわけでもない一般人にそれを強要するのは厳しかろう。と言いう事で実際に受信してみて性能を評価できないかやってみる。


★MWラジオ性能評価
 MWに於いては夜間は電離層に依る博打的要素が強いので、HSDLで通常行っている昼間受信による評価方法が良いだろう。以下のように複数受信しなければならない理由はアナログラジオの宿命とも言うべきトラッキングによる感度ムラを確かめるためである。概ね高感度のラジオなのにバンドエッジだけ何故か他より悪いラジオは往々にしてあるのだ。FE非同調のDSPラジオでも周波数特性はあるがアナログラジオほどではない。

=昼間受信テスト(季節にも依るが10〜15時くらい)=
 東京では(注1)昼間はこんな局が内蔵FRAでも常時受信できる。これは高性能でなくとも受信できる局とある程度の性能を要求される局が両方とも入っている。この信号差がラジオ感度の指標になるわけだ。このように弱くて安定しているGWがテストや調整に向いている。

  639kHz:静岡2(PB)
  729kHz:名古屋1(CK)
  765kHz:YBS大月
  882kHz:静岡1(PK)
 1062kHz:CRT足利
 1197kHz:IBS水戸
 1404kHz:SBS静岡
 1458kHz:IBS土浦
 1530kHz:CRT宇都宮
 1557kHz:SBS熱海

 各局の難易度は東京でも場所に依るだろう。山梨まで山一つ越えるだけの八王子ではYBSはローカル並みだし、荒川の向こうではIBSが非常に良好だろう。それでも全部良好と言う地域は無いハズだ。これらを全部受信してみれば少なくとも感度とある程度の選択度は判る。東伏見では1557kHzのSBS熱海が一番弱いが、ラジオに依っては1197kHzのIBS本局が一番悪かったりした。アナログラジオはトラッキングによる感度ムラがあるのでその影響だろう。という事でロケーションや条件を固定すれば充分にラジオ受信性能の評価が可能であると考える。

 なお昼間受信の定義はHSDLのライフワークである昼間MW受信とは一致しない。弱くて安定な局を使うのがラジオのテストの目的なので、それがGWか電離層反射なのかはあまり関係無いのだ。ハードウェア記事では15時台のテストでも昼間受信と書く場合もあるが、受信記録などソフト記事に於いては11:00〜14:00時迄で1分の過不足も認めない。


★MW選択度のチェック
 選択度は上の局受信でもある程度判るが、HSDLではそれ専門の周波数を用意していた。

レベル1:729kHzで昼間NHK名古屋1が聞こえるか?廉価ポケットラジオの壁
レベル2:1431kHzで夜間GBS等がキレイに聞こえるか?廉価ラジオの壁
レベル3:603kHzで夜間KBS韓国がキレイに聞こえるか?ソコソコの難易度
レベル4:1125kHzで夜間NHK2が聞こえるか?NHK2は付近に無いのでマギレが無い
レベル5:945kHzで夜間に中国局が聞こえるか?最高難易度

 ちなみに市販一般用ラジオでレベル5をクリヤーしたものは無い。レベル4は高級機なら何とかイケるかもしれない(注2)。


★FMラジオ感度評価
 FMはMWよりも更に地域差が大きく現在も試行錯誤が続いている。昭和以来の従来バンドのFMラジオと補完拡張バンドのFMラジオで評価局が少々変わってくる。FM局は昼夜を通じて変動が無くテストの時間制限が無いのは楽だ。

=旧来FMバンド(76-90MHz)=
 76.4MHz:RADIO BERRY(羽黒山1kW)
 76.5MHz:Inter FM(横浜中継300W)
 77.7MHz:エフエム茶笛(入間市20W)
 78.2MHz:むさしのFM(武蔵野市20W)
 78.6MHz:FM-FUJI(三ツ峠中継300W)
 83.4MHz:エフエム世田谷(世田谷区20W)
 83.8MHz:調布FM(調布市20W)
 84.2MHz:FM西東京(西東京市20W)
 85.4MHz:FMひがしくるめ(東久留米市2W)
 88.3MHz:J-WAVE(みなと中継100W)

=ワイドFMバンド(76-95MHz)=
 76.4MHz:RADIO BERRY(羽黒山1kW)
 76.5MHz:Inter FM(横浜中継300W)
 78.2MHz:むさしのFM(武蔵野市20W)
 83.4MHz:エフエム世田谷(世田谷区20W)
 83.8MHz:調布FM(調布市20W)
 84.2MHz:FM西東京(西東京市20W)
 85.4MHz:FMひがしくるめ(東久留米市2W)
 88.3MHz:J-WAVE(みなと中継100W)
 90.9MHz:YBS補完中継(甲府1kW)
 94.6MHz:IBS補完中継(水戸1kW)

 アナログラジオではどれが受信できたか?よりも全バンドがムラ無く受信できた方が価値が高い。ムラさえ無ければ外部アンテナ&Othersによって感度は上げられるから。なお練馬ではもっと簡略版を使用している。


★FM選択度チェック
 上の局を受信している段階で選択度もほぼ解ってくるが、HSDLでは一応選択度チェック周波数を用意している。

=FM選択度テスト=
レベル1:FMひがしくるめ(85.4MHz)がカブリなく受信できるか?
レベル2:JCOM再送信で潰れそうなむさしのFM(78.2MHz)が受信できるか?
レベル3:ラジオベリー(76.4MHz)が正規の周波数で受信できるか?

 最低でもレベル1を突破できないとCFM局は楽しめない。感度はアンテナでどうとでもなる。MWでは絶対に不可能なDPやGPだってハナ歌気分で手軽に製作できるし、イザとなったら受信ブースターだってある(→HOに腐るほど売ってます^^)。つまり少なくとも東京に於いては「FMラジオを選択する場合は選択度重視」という事になる(注3)。


 他地方の人でもこのように基準を設けることでテストが可能となるだろう。その際にやらなければならない事は、まず自分のロケーションで高性能受信機を使用して数日間バンドサーベイを行なう事だ。そうすれば自然に弱くて安定したテスト用周波数が解ってくるだろう(注4)。


注1:一口に東京と言っても町田は神奈川だし(笑)大田区や世田谷南東部ではRFの影響でSBS静岡は厳しいかも知れない。MWの地域差は想像以上にデカい。

注2:実は高性能通信型受信機用のレベル6、7があってな…。レベル6は819kHzで長野1が受信できるかどうか。レベル7は801kHzで何か放送が聞こえるかどうかだ。レベル7をクリヤーした市販Rxは未だ存在しない。もちろん皆様が想像するような世間の高級通信型受信機・プロ用受信機・SDRでもノーマル・単体では不可能だ。

注3:アナログ同調のDSPラジオはこの点で失格。弱い局は強い局にAFCで引っ張られるので選択度もクソも無い。そもそも弱い局を選択できないのだから(^^;

注4:この記事は東伏見時代のモノなのでここ石神井ではあまり役に立たない。特にFMは見直しが必要だろう。実も蓋も無いが元々ボツ記事なのでね(^^; 存在価値があるとしたら方法論だ。これは他地方の他人であっても役に立つ。なおバンドサーベイを行なう際には広帯域受信機(SDR等)を使用して感度ムラが出ないようにしましょう。



TRIO R-1000

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

ジャンクTRIO R-1000で海外日本語放送を幾つか受信してみる(^^;


 新たに入手したTRIO R-1000(2号機)。前回は動くかどうか試したら何とか動くようだった。今回は分り易い日本語放送でも受信してみようと思う。使い込んでくると何らかの欠陥が出るだろうか?或いはなじんで不具合が無くなる事もある。


★日本語放送受信
 別の作業をしていたので切れ切れに受信している。まずは17時のチョソンの声からだ。


>チョソンの声
https://www.axfc.net/u/4022957?key=ogoori
 17時、まずは定番?のチョソンの声だ。何だこりゃ?R-1000とは関係無いけど日本語放送と中国語放送が混じっている?少し遅れているのでまるでISと国歌の輪唱だ!ひでえ放送局だな。そんな事では委員長に粛清されるぞ(^^;


>チョソンの声
https://www.axfc.net/u/4022956?key=ogoori
 ちなみに一度だけの誤送出かと思って18時からの放送を聞いてみたら同じだった。オイオイ気づいていないのか?サイドや同波の混信ではないので混変調なのか?ネット情報ではかなり前からこのような状況だそうです(^^; 以下同文なので半分で切っている。ここで漸くR-1000の話に戻すとハム音が気になる。これ放送じゃなくてRx側で発生しているように思える。或いはうちの電源環境か。


>モンゴルの声
https://www.axfc.net/u/4022954?key=ogoori
 次はモンゴルの声の終了部分だ。最後の最後に12,090kHzの強力なキャリアがs/onして潰れかけてよく判らなくなってしまった。実はここまでワイドフィルターで受信していたのです。国際放送華やかなりし頃はワイドだとまず実用レベルで受信するのは不可能だった。現在は局が少なくユルユルなので短波帯でもワイドフィルターを使えるのだ。でもちゃんと受信できるので一安心。モンゴルは以前は変調が異様に浅かったがまともになってきたな。


>ベトナムの声
https://www.axfc.net/u/4022953?key=ogoori
 次はベトナムの声だ。SAは入っていないけど間違いない。業務局が消えたのと付近に放送が無いので選択度はワイド(帯域幅=12kHz)で充分だった。ベトナムの声のアナウンサーはグローバル化で?日本語がうまくなったなあ。昔のたどたどしい日本語が懐かしいよ(^^


>台湾の声
https://www.axfc.net/u/4022955?key=ogoori
 次に台湾国際放送だ。SAは入っていないけど間違えようがない。流石に31mbのど真ん中だと強力に入感してもSSがちょっと気になるね。R-1000の話をすればやはりハム音がうるさい。もし電源が原因なら修正する必要がある。


 最後に今世紀に入ってからまだ受信した事が無いインドネシアの声を受信しようと思ったのだが…やっぱり今回もダメだった。海外送信なのに聞こえないアルゼンチンもヒドイがインドネシアの声も相当ヒドイ。割と距離の短い同じアジアのインドネシアからの日本向け国際放送がDX局みたいな入感状況なのは明らかにおかしい。そもそも何で国際放送をトロピカルバンドの90mbで放送しているのだろうか?(^^; 周波数選択を明らかにミスっているし、日本に住む人に放送を聞かせようという意欲が全く感じられない。昔は25mbでかなり良好な局の一つだったのだが…変調は少々浅かったけどね。

 このように受信してみた感じでは受信性能にはほぼ問題は無さそう。但しこのR-1000はかなり酷いハム音が出ているので電源辺りがイカレテいる可能性がある。以前から持っている奴もなっているんだろうか?まあウチのAC電源自体が汚い可能性も皆無ではないが。


★問題点の整理
 これまでに判明している欠陥を上げてみる。

.▲奪謄諭璽燭動かない
 例のカプラー割れの持病である。これが割れてしまったR-1000は今まで無数に見てきたので典型的な弱点なのだろう。まあこの大雑把なアッテネータは実際問題として動いても実用にならないんですけどね。-20、-40、-60dBって…(^^; このRxの設計者はDXをやった事が無いのだろう。まあR-2000で10dB刻みになったが。

▲丱鵐疋好ぅ奪舛空転する件
 よく見たらネジが無かった(^^; こりゃ当たり前や。気になるのはネジ山があるかどうか?有ればテキトーなその辺のネジで止めるだけなんだが、HSDLのネジ箱がどっか行っちゃったので試せない。

メーターの照明が切れている
 これはムギ球だからしょうがないか。レストアではなく現役だから、使いたくないけどLEDランプにするか?でも白い光はイヤ。高輝度の白色ほど無粋なモノは無い(あと青色^^;)。

ぅ織ぅ沺璽好ぅ奪舛無い
 爪で押せるけどチョーカッコ悪いね(^^; オリジナルボタンはもう手に入りそうにない。このR-1000はこれによりHSDLの改造可能条件に当て嵌まる。パワーと両方揃いで別のボタンに交換するしかないな。揃いならプラでもおかしく見えないかも知れない。

ゥ侫.鵐ションスイッチが接触悪い
 現状時計もタイマーも使っていないのであまり気にならない。使っているうちに直りそうだし。この時計はバックアップが無いので当時からつかえねーなーと思っていた。タイマーセットして置いたら停電で消えていたりして(^^; あと筆者の記憶ではACコンセントを繋いだらすぐに時計が表示されたような覚えがあるのだが。初期型から仕様が変わったのか記憶違いなのか。

AF GAINがガリオーム
 かなり酷いので修正は急務だ。ダメならトーンは死んでいないので入れ換えるか?筆者はR-1000でトーンコントロールなんてしたことが無いから(これからもしないだろうし)。

Я択度がワイドすぎ(^^;
 これは内部コネクタ差し替えで改善できるはずだ…と思ったが、先走って書くとこれはコネクタが無い初期型バージョンだった。改造必至だね(^^; ちょっともったいないけどCFJ455Kを二つ積んじまうかな?(AMナローとSSB用)。

┘▲鵐謄蔽嫉劼壊れている件
r1000_01
 SWのワイヤー端子とアース端子が壊れている。R-1000を初めて見た時から壊れそうでイヤだったが予想は当り。代わりは無いだろうし使いたくないから改造だな。予定ではSWとLW〜MWの端子を統一する。もしこれに合う端子が手に入ったらワイヤーアンテナ端子も付けるが、端子を統一するのはR-1000の定石なので絶対にやる。

受信音のハム音がデカい
 これが今日の受信で判明した欠陥。もしこれが電源由来のハム音だとすると、その大きさからかなり電解コンが痛んでいると思われるので至急修正しなくてはならない。もしリプルが規定以上の状態で使い続けると何処か逝かれる(昔のICは弱いんだよ)。周波数カウンターが「電解コン不良→リプル発生で逝かれる」はRF-B30でもおなじみだが。昔の日本製電解コンはかなり酷かった。というより昔の電解コンは今の中華以上に酷かったのだ。だから「電解コンは定格電圧の二倍を付ける」なんていう昭和常識が生まれたわけ。今でもストーンヘッドでやっている人いますけど。

ネジが4本無い(^^;
 一度ならず分解されているようでネジが無くなっている。特に内部調整部分を弄った跡はないのだが一体何をしようとしたのだろうか?あと本体を振るとカラカラ音がする。一体何が脱落しているのだろうか?怖い(^^;


★続く
 次回は開腹して調査します。コイツを開けるのはもう何十年ぶりだろうか?「R-1000の帝王(笑)」と呼ばれていた筆者なのだが流石に内部を忘れつつあるな(初期型は知らないし)。改造箇所は数は多いけど覚えている…と思う。


★追記
 掲示板に書いたけどPCノイズの影響を減らすためにアンテナを南から西に移した。何故か感度がかなり落ちたがノイズは更に少なくなった。どうせ超DXは受信できないのだからこれで良いのかもしれない。でも早く外部アンテナを立てたい(^^;

>中国国際放送局
https://www.axfc.net/u/4023443?key=ogoori

海外日本語放送リスト

 ネット上に日本語放送リストはいくつかあるが、(更新が遅いのは論外として)放送局別になっていたので筆者のように特定の局にこだわりのない人間には使いにくかった。そこで一番更新されていると思われる林義晃OMの海外日本語放送リストを元に自分で使い易い時系列形式に直してみた(データが間違っていたら4649)。いやこれ先日のR-1000のテストで使おうと思って急遽作った(^^;

既に新しいリストが出来ています。

TRIO R-1000

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

速報:R-1000(2号機)ゲット!比較的安かったけど流石にボロイ(^^;


 以前から書いているように、筆者が最初に手に入れた新品の通信型受信機はR-1000だった。それまでは近所のジジイから借りたり、ブチ壊れたRxを貰ったりしていたのだ。そんなわけでR-1000には思い入れがあるというか思い出深い。ただ現在はその思い出のR-1000は箱に入ったまま天袋に押し込まれていて使えない。一部改造はしてあるけど完全動作品・欠品無しなのだが箱から出すのは案外面倒なのだ。今回の移転でも引越し屋が運ぶR-1000の箱を眺めていただけだった。


r-1000_2gou
 そんなある日、HSDL社長(ユーチューバーではない^^)がジャンクR-1000を手に入れてきた。一万円という事でロクでもない状態が想像される。で見てみたらやっぱり価格に見合ったボロさだった。生成りの色のボタンの頭が黄色くなっているのは許せるとして、よく見るとタイマーボタンが消滅しているのがカッコ悪い(機能はする)。あと実際触らなければ判らないがバンドスイッチがネジで止まっていなくて空転するし、ATTはR-1000の典型的持病(注1)により回らない。

 これは部品取りだな…(^^; と思ったのだが、試しに電源を入れると案外ちゃんと受信しているので「もしかすると使えるかも?」と言う気になってきた。VRガリが酷くメチャクチャな状態だが受信テストしてみよう。ここで問題になるのはアンテナだ。普通にワイヤーアンテナを繋いだらノイズで何も受信できなかった。これが使えないとMWは受信不能だ(注2)。という事でテスト史上初の試みで0時台にSWバンドを流す。


ant_200531
 アンテナは以前HO巡回で手に入れたSPコードをパラで使っている。張った場所は室内で長さは2mも無い。がしかし地上高があるからか?これでも何かしら入感するようだ。トランジスタラジオのホイップアンテナで受信しているイメージだ。写真は給電部だが同軸でコンセントのアース端子に繋いでいる。芯線側はSPコードだ。これを同軸でR-1000のMコネクタに入力する。妙な使い方だがこうしないとノイズで何も受信できなかった。

 範囲は2〜6MHzの間で、局名はおろか言語すらロクに確認していない。何しろ入感局の6割が中国語(注3)なのでヤル気が無くなった次第(^^; まあ時間の関係でダイヤルを10秒くらいしか止められないので頑張っても言語くらいしか判らないのだが。それでも何局入感したかで大体の環境と実力が判る。


=0時20分台=
 多分無理だろうけど2.000〜4.000MHzを聞いてみた。ここには120mb、90mb、75mbが含まれる。これらのバンドが受信できると非常に楽しいのだが、当地ではMWと同じくらいノイズがあるはずなので無理だろう。

3.320
3.480
3.910
3.925
3.985

 何にも受信できないと思ったら上記の周波数で入感していた。殆どが中国語局だが一つ不明言語もあった。ノイズが無かったらDX出来るのかもしれないなあ。いつもは便利なデジタル機器が恨めしくなりますね(^^ でもこのR-1000使えそうだ。筆者は新品の時から使っているので調子の善し悪しは直ぐに分るのだ。


=0時30分台=
 この時間は5.900〜6.500を聞いてみた。この周波数帯が当地のSWバンドで一番賑やかだったから。昔は賑やかだった31mbや25mbはサッパリだ。曲がりなりにも放送波が入感したのは以下の周波数。中国語局はほぼ10kHz置きに並んでいる。中国局でも自治区の地方局だったら面白いけど殆どが中央と同一プログラムだから。

5.905
5.910
5.915
5.920
5.925
5.935
5.945
5.955
5.960
5.965
5.970
5.985
5.990
5.995
6.000
6.010
6.040
6.065
6.075
6.090
6.100
6.120
6.125
6.145
6.155
6.165
6.170
6.175
6.180
6.185
6.190
6.200
6.400

 深夜でもこの5〜6MHzバンド(大部分は49mb)では並べてみると局数が多いのが判る。SDRならば絵で見せられるのだがバンドスコープも無いRxなので手で書いた(^^;

 これを一つ一つ確認していったら中には中国局ではないのも聞こえているかもしれないが、時間が無いのとノイズが多くて疲れるのでそれは無理だった。アンテナを外部に出さないとこのノイズからは逃げられそうにない。逆に言うと絶望視していたSWでも外部アンテナならかなりの局数が拾えそうだ。あと闇雲に拾いに行くのではなく、ネット情報などで周波数を特定して狙って行った方が効率がイイ。ノイズの中でやっと確認したら中国局だったりするとダメージがデカい(^^;


 今回テストしたR-1000は例によってVRがガリガリなのだが、何とか普通に受信できる事が判った。次回はスケジュールが判っている日本語放送でも狙ってみる。RECORD端子のお陰で録音が簡単なので出来れば音も録りたいところ。そして当該機の悪い部分を全部確認したらその後で不具合を直していきたい。


注1:アッテネータのシャフトがプラ製のカップラでロータリーSWに繋がっている。このカップラが経年劣化で割れてしまうのだ。割れなくてもこのSWは接触不良が多発するのでイラついて使わなくなった。余談だがこの製品の-20〜-60dBまで20dB刻みという仕様は異常で設計者はDXをやった事が無いのだろう。せめて10dBステップにして欲しかった。

注2:知らない人の為に書いておくと、このR-1000はMWとSWのアンテナ端子が完全独立している。SWはハイ・インピーダンスのワイヤー端子ととロー・インピーダンスのMコネの2系統、MWはハイ・インピーダンスのワイヤー端子だけだ。当時これが非常に使いにくくてイヤだった。これについてはいずれ当時の改造を紹介する。

注3:残りの言語も殆どが中国局の国外向け各言語放送だと思われる。つまりほぼ全て中国局という事になる(^^; 中国語が完璧に解ればこの時代でも楽しいんだろうな。勉強したいけどもう間に合わないっぽい(^^;



HSDL的お勧め[2020/06]

記事が無いので掲示板用ボツ原稿を載せる(^^;

 念のため書いておくがHSDL常連読者レベルを対象にしている。ラジオの回路が解らない全くの初心者等の低レベルユーザーや、逆に海外MWDXer等ハイレベルユーザーにも向いてません(^^; 国内外の「超DXではないけどある程度難しい局」を聞くのが好きで、「ハイレベルではなくともある程度ラジオを改造して遊べる」「簡単でも使えるアンテナを作れる」「それなりに長年やってきてソコソコ受信技術がある(ノイズ対策・感度改善・耳^^)」人向け。現状の評価はほぼMWの能力だけで決めているが、ワンチップICラジオなのでMW性能が高いラジオは概ねFMも悪くない。

RAD-F770Z
 言うまでも無いが途中で発売中止になってしまったアナログ版の方だ。RAD-F777と同じく見分け方は某巨大掲示板に貼られていた(周波数スケールの書体が明らかに違う)。基本性能が価格の割に高くダイヤルが大きいので国内MWDXに向いていると思う。ノーマルでもある程度使えるが、HSDL的には筐体が大きくて改造し易いところが良い。ついでに筐体の関係で音も良いので実用性もある。2003系。

RAD-H245N
 Ωのラジオは感度重視のモノが多く選択度が低いのがデフォだった。しかしこのラジオは世評通りMW感度が少々低い代わりに?選択度だけは廉価アナログハンディの中ではトップクラスだ。しかもMWもFMも両方とも高選択度なのが嬉しい。なので多少感度が低くても何とかしてやろうと言う気分になる(^^ いくつかの欠点はあっても、それよりもっと光る部分が有れば楽しく遊べるのだ。CXA系。

ER-C57WR
 LW・MW・SW・FM・AIRバンドが聞けるのでツブシが利く。たとえ当初の期待と違っても何かの用途で使えるだろう(^^ テンキーが使える分だけRAD-S600Nより操作性は良いし、感度も上々なのでお勧め。但し2020年春現在は流通在庫も減ってきた。DSPなので改造しても伸びないけどノーマルでもある程度使える性能だ。DSPラジオ。

ICF-P36
 使用されている粗ニーICの本質的な欠陥(注)からVRがガリオームになるが、国内最後のアナログ機としては新品で買っても安いのがイイ。粗ニー中華なので調整は良く取れており感度はソコソコ高い。しかも弄ると弄った分だけ良くなるのでやりがいがある。そのためノーマルではなく弄り用のベースとして良い(バラすの大変だけどね^^;)。CXA系。

 気づいたらこの中でドヨで現役で売っているのは↓い世韻如△靴もそれらも製造は終了して流通在庫分しかないらしい。´はドヨでは既に品切れで、今や場末のディスカウント屋か売れない通販屋くらいしか置いていない。HSDLと似た趣味の人は後悔の無いように手に入れておきたい。但し,呂茲選ばないとDSP(AFC)地獄を見る(^^; 本体が見られない通販屋で買うのは敗色濃厚なギャンブルに近い。

注:CXA1019、1691などのAF統合チップは元々電子VR用に設計されており、音量調整の方法が他のICと異なる。これらの石は音量ではなく電圧を可変してゲインを変更しているのだ。通常のVRでこれを行なうとVRに直流を通すことになり寿命が短くなる。つまり粗ニー系ICを使用したラジオはVRに余程の根性が無いと短期間でガリオームになるのは必然なのだ。これはアナログラジオ界の常識。

★FMラジオに附いて
 2020年春現在はMWが頭打ちなのでFMにも進出している。上の文章は実は去年のボツ文だが、今年はFM元年になる予定なのだ(ホントかよ^^;)。そこでFMラジオに附いて書く。

 FMラジオの一番良いところは「同じラジオIC搭載であれば高級ラジオとも対等に勝負できる」ということ。これはFMラジオは内蔵アンテナのビハインドが殆ど無い事に因る。差があるとすればFEのコイルと動作電圧の違いくらいか。これがMWラジオだと内蔵フェライトロッド・アンテナの大きさによって決定的なヒエラルキーが生まれる。例え同じラジオICで同じ回路であってもアンテナを交換しない限り決して逆転することはできないのだ。

 加えてFMは波長の関係で外部アンテナが小型で製作が容易というメリットもある。MWではショボイものでさえ難易度が高い単一指向性アンテナも容易に実現できる。HSDLがPCからラジオに舵を切る際にFMメインに移行しようと思ったのは当然の成り行きだ(がしかし以前書いた理由によりMW主体となった)。

 関東エリアではコミュニティFM局も含めれば100kHz間隔でFM局が並んでおり、従来の400kHz程度を想定した選択度では分離できない。これらコミュニティFM局を聞くには高感度も勿論の事だが、それ以上に従来の常識とは異なる高選択度の受信機が必須となるわけだ。この点から見て廉価アナログラジオはノーマルだと厳しい事が解る。それと往年のBCLラジオの当時は過剰に思えた6エレCFも今日では充分に意味が出てくる。現役当時は何の役にも立たなかったけどね(^^;

 現在FMラジオを買うならDSP方式が一番だ。但しアナログ同調DSPではなく0.1MHzステップのデジタル同調の方だ。FMではAMの時のような致命的な不具合は出ないし、周波数が解るしICの性能向上により感度・選択度も良いので実用でアナログラジオを選択する理由は皆無である。もしアナログを使うとすれば純粋に技術的興味によるものだけだろう。まあそれがHSDLなのだが(^^

記事検索
名無し・通りすがりは即削除
QRコード
QRコード
月別アーカイブ