2006年秋、元々コンデンサが膨らんだ状態で売られていた。調査のためぜひ欲しかったので高かったけど買った(1000円弱)。膨らんだ状態でもBIOSは起動した。まず腐りコンデンサを交換して、その後全ての電解コンデンサ(全部で42本)を交換した。経過を書くのが面倒なので(厳密に言うと撮影が面倒)まとめてやっちゃいます。


jpcon1
 メインコンデンサは台湾製のJPCON(正邦)である。台湾製だからといって必ず膨らむわけではないが、この通り漏らしまくりなので品質は想像がつくだろう。傾いているのは下から漏れているから自然に曲がったのである。きっと組み立ててから放置していたんでしょう。ここまで気がつかないのは自作をやる人間としてはかなり迂闊な奴。このマザーを実用してたならかなりのアホ。筆者は実用マザーがこの手の故障を発生したことは一度も無い。元々こんな物件の載ったマザーは実用しないからである。弱い奴はあくまでもバラックの遊び用だ。


jpcon2
 大電力とは言えないメモリラインの奴まで膨らんでいる。これは経年劣化ではなく不良品レベルだろう。マザーボードメーカーには災難だったとしか言いようがないが、採用のときのテストを怠ったのが敗因だから同情の余地は無いかもしれない。


815dc1
 i815GMCH裏。まだ楽しみは残っている。133MHzで使うならデカップリングは必須であろう。これとCPUソケット裏の省略は、パワーユーザーの改造の楽しみを残したのだろうか(笑)。


fuse1
 SE6はクロックジェネレータに蟹も搭載していないし、恐らくOEMを意識していたのではないかと思うが、こんな部分を地道に手抜きしている。結構燃える事象の多い部分で危ない。対策しないといけないなあ。


zenkei
 SE6[Ver1.01]全景。電解コンデンサは全て日本メーカー製に交換した。あとはソケット内とチップセット裏のデカップリングをやれば完成だ。しかし何となく好きになれないボードだ。ABITとしては地味すぎる。どうせリテールのお馬鹿メーカーなんだから、もっと弾けるというか斬新さが欲しい。特にクロックジェネレータが蟹ではないのがマイナス。



 筆者はコンデンサが膨らんだ場合、すぐに交換しているわけではない。膨らんでも起動しなくなることはまず無いし、もうちょっと壊れていく様を見てみたいという悪趣味がある。最悪の場合FETが燃えたりするが(CPUやメモリは逝ったことは無い)、目の前でバラックで動いているのに気づかない奴はいないだろう(笑)。それに燃える前には嫌な臭いがするので、すぐに電源を切れば問題は無い。