タイトルと全く関係無さそうだが、暑くてハンダゴテを握るのもイヤなのでマザーボードを洗ってみた。以前、P2B-Fを洗ったら動かなくなった(メモリが動作しない?)事があったが、何故なのか解らないのでもう一度やってみる。性懲りのない奴と言われそうだが、多分満足行くまで何回でもやる。

 マザーはIntelのD815EEA(逃げ牛バージョン)である。元々ジャンク品でこ汚く、触るのがイヤだった位なので丁度良い。ジャンク品を実用することはまず無いから、もし動かなくなっても問題はない。洗うところの写真は省略。今回は前回より過激に、台所洗剤をかけてブラシでゴシゴシ洗う。あまり激しくやると部品が取れそうだが…。後はシャワーで洗い流す。マンションなので水を出してもお湯が出てくるぞ。洗う場合には都合が良い。



zenkei
 写真はいきなり乾かすところから。チップセット上などに散見される黒い部分が水滴である。前にウンコ電源丸洗い記事で書いたように、夏の日中で晴れの日以外はやるべきではない(ウンコ電源を洗ったのも去年の今頃でしたね)。10分くらいで基板表面は完璧に乾くが、そこで掃除機をかけてみたらコネクタなどから相当量の水が出てきた。もしも掃除機を併用しないと、完全乾燥には恐らく丸一日以上かかるのではないか。


mizu
 乾燥を始めてから1時間を経過。見えますか?中央の3つの穴に水が溜まっている。これは掃除機を併用した後だから、やっぱりかけないと乾燥しないかもしれない。ちなみに基板を持って、水を切るために振るのは止めといた方が良いです。基板に力がかかり、多層基板の層内の毛細血管が切れたら始末に負えない。確認したくても出来ないし。チップセットのBGA配線もヤバイ。P2B-Fの時は思い切り振ったので、どこか配線が切れたのかもしれない。



 掃除機は水が吸い取れるタイプの吸引力の高い物を使う。水対応じゃない奴は故障するかもしれないので止めた方が良い(筆者はやってしまった)。もし金に糸目をつけないならば、無水エタノールの中に基板を漬けて(ドブ漬けで可)撹拌、2、3分後に吊るして乾かすという手もある。これだと風通しの良いところなら急速に乾く。マザーボードではやったことは無いが、ビデオカードならある。

 ちなみに直射日光下に置いておくと温度が心配な向きもあるだろうが、温度計で測ってみた限り60℃を大幅に超えることは無さそうだった。表面実装部品はリフロー炉で耐えているから全く問題ないし、唯一アルミ電解コンデンサ(液体電解コン)が不安だが、60℃なら全く問題無かろう。このマザーはニチコンVRという85℃品の一般用が使われているウンコマザーだが、それでもこの程度で音を上げることは無い。

 念のため半日乾かした後、いつものようにCeleron566で特攻する。どこかがショートしていたら一瞬でお亡くなりだが、特に問題なくBIOSが立ち上がった。OSをインストールするのは面倒なので止めたが、ここまで来て動かないと言うのはないだろう。動いてしまったと言うことはやはり、P2B-Fだけの問題なんでしょうか。それともD815EEAはインテル様なので水に強いのでしょうか(んな訳ねーだろ!)。でもこれで1勝1敗だから、もう一度洗って成功すれば勝ち越し?だ。次は何を洗おうか…うちは美品が多いから洗いたい奴は思い出せないんだなあ。