ここのところHSDLは改造の話が少ない。原因はこの暑さだ。ハンダゴテなど付けたら暑くて狂いそうだ。ましてやヒートガンなどもってのほか…。

 暑さと関連性は無いが工具の話でも書いてみる。口うるさい筆者のこと、さぞかし良い道具を使っているのだろうと思われるかもしれないが、実際に使っている工具と言えばハンダゴテ位のもので、それ以外は部品固定のための小物ばかり。もちろん素人垂涎の最新兵器などは全く無い。測定器も安物テスターだけで、オシロで確認しながら改造するなどは稀である。


tq95
 メインハンダゴテはTQ95であります。HAKKO-PRESTOよりもこちらをお勧め。なおカタログデータではワット数が違っているが、計測の仕方が違うだけでどちらも同じ物。コテ先が少々細いのが気になるが、HAKKO-PRESTO付属の極細コテ先よりはマシかな。アレはアレで使い道はあるんですけども。

 前に書いたHAKKO-PRESTOの不具合だが、加熱ボタンが押しているうちに戻らなくなってしまった(らしい)。気がつかずにコテ台に置いておいたら、何と火箸のように真っ赤になっている。あわててボタンを弄ったら元に戻った。それだけならまだ良いが、コテ先と保護チューブが溶着して取れなくなってしまった。これではコテ先を変えることが出来ないので、保護チューブを買いに行ったわけだ。だが、980/981用の保護チューブは売っているが、キャップ付きの984用のチューブは何処にも売っていない。何で共用じゃないんだろう。この時点でもう使う気は無くなった。ちなみにTQ95は共用だから何処でも売っている。HAKKOは兎に角パーツの入手性が悪いんだよね。


kotesaki
 ご覧の通り、一体成型?になってしまったコテ先。ペンチで摘んで回そうとした跡がある。勿論そんなことではビクともしない。大きな声では言えないが、チューブは別機種のを付けることにする。いちいち取り寄せなんて俺はイヤですぜ。アキバの2〜3倍の値段で買わされる通販なんてもってのほか(送料は電車賃より高いし、何より遅すぎ)。


handa
 何より重要なハンダ。筆者はメインはφ0.6の物を使用。ヘタクソな人の多くの共通点として太い奴(φ1.0以上)を使っているが、あれは真空管セットやアンテナ工事にでも使うものだ。あ、でも電源とかだったらφ1.0でも使えるよ。マザーボードでなら精々φ0.8位迄で、1608以下のSMDだとφ0.3も欲しくなる。どうせ千住のOEMだろうから、特に銘柄に対するこだわりはない。


tool
 通称「すっぽん」と呼ばれる半田吸い取り器。スルーホールのハンダ抜きなど、ある一定用途にしか使わないけど便利。大きさはこのくらいでよい。この大きさだとPCIバスの間にも先端が入る。吸引力は特に気にする必要は無い。ピンセットは正作用、逆作用など4本。ピンバイスは自分の作業には使わない。2度と交換しないであろう他人のマシンのときに使う事がある。


asi
 基板固定用具。基板を立てるのに使うものです。右の腕の付いた台は、マザーボード改造では殆ど使う事はないが、その他の工作で便利に使える。春に300円程度で売っていたときに買ったが、今はそんなに安くないみたいです。


 テスターはMETEX-P16である。もっとクロックが上がって欲しいけど、少なくともP10より性能は一段向上した。一体成型のリード線がすぐに死ぬ持病がある。リード線を当てても反応したりしなかったり、或いは全く反応しないといった故障は90%がこれ。残り10%はロータリースイッチの接触不良。けど実に役に立ちます。
shuuri
 リード線は2、3回修理しているうちに短くなってしまう。今度切れたら交換するつもりで新しいリード線を用意しているのだが、前の修理が良かったのか、それっきり故障は発生しなくなった。固めの熱収縮チューブが役に立つ。


futa
 ボディをぶつけたり、落としたりすると表示が出なくなることがある。携帯しているだけでも起動しなくなる場合が多い。これは故障ではなく、情けないことに電池がヅレただけなんだな。それを防ぐために、筆者は写真のように蓋にスポンジを張っている。これは日本メーカー製なら当然初めから付いているはずの物だ。

 韓国は世界最高水準の技術を手に入れつつあるわけだが、それでいてこのような製品を作ってしまう。度の過ぎたバカは面倒を見る必要は無いが、この程度の気配りは製品としては当たり前でなくてはいけない。これは主に国民性(人間性)に基づく物なので、韓国製品が日本製を超えることは永久に無いのかもしれない。



注:冒頭で暑い暑いと書いているが、実は予約投稿なので(これを読んでいる時に)本当に暑いかどうかわからない。