(実は買う前に半分記事を書いていた♪)

 SGIのワークステーションにも採用されている、ApolloPro133A採用の由緒正しきマザーである。数ヶ月(もっと?)前からアキバのジャンク屋に放置されていて、誰も買う気配がないので仕方なしに買った。別に頼まれたわけじゃないんだけどね…。
m23d

 ApolloPro133Aの素晴らしい所はRegECCメモリに完全対応している所。440BXでも対応しているじゃないか?と思う人もいるだろうが、256Mbitチップは認識しないし、128Mbitでも4M×8Bit×4Banksは半分しか認識しないのが致命的。アポロであってもマザーのBIOSによってはRegECCを認識しないのもあるようだが、このM23Dは完全に対応している(SGIのマニュアルではRegECCしか動作保証されていない)。

 RegECCのSD-RAMは256MBなどは既に捨て値(2007年9月現在で200円)なので1GB増設も容易い。512MBでも1000円台で買える。SD-RAMは店頭価格ではDDRやDDR2-SDRAMより高いくらいなのでこれは大きい。実はHSDLではRegECCのDIMMが余ってきたので、これを有効に使ってやろうと言うわけだ。

 AGP×4対応のお陰で、割と新しいチップのカードも差せる可能性が高い。なお富士通セルシアスでの正式採用カードはG400であった(SGI230/330ではQuadroを採用)。



 この銘版を見れば、一流ジャンカー?ならばAcer系OEMであることが判ると思う。YEC搭載だから100%の確率でAcer製でしょう。回路の信頼性だけは高いと思われる。
m23d


 ちょっ!いきなり不具合を発見してしまったぞ。FAN用と思われる12V電源の配線が燃えているじゃありませんか。プリント配線の修復はメモリスロットを外さなくては出来ないし、諦めてソケット裏のピンにジャンパを飛ばすしかないか。なぜここにこのラインを通すのか理解に苦しむ。
moe


 美しいソケット内部。これだけでも見る価値はあるな。この辺の美しさを愛でるのが我がHSDLである。流石に大メーカーのAcer(宏碁電脳)といったところ。
soket


 DC-DCコントローラはVRM8.4対応のSC1164CSWである。部品フェチの?インテル製にも採用されているように信頼性は高い。
sc1164


 パワーMOSFETはこの時代の超定番、上がFDB6030Lで下が7030Lである。これは正しく実装されていますね(参考)。
fdb6030l


 メインコンデンサ群。富士通の固体からYECやOST(IQ)のウンコンデンサまで、何となく玉石混交と言う表現がぴったりですね。ちなみにウンコンデンサでもOST>>>YECと低いなりの序列はある。
cap


 クロックジェネレータはおなじみのICS9248-98である。最大166MHzまでだが、PCI1/5があるわけではないので133MHzしか常用できない。
9248-98


 サウスはVT82C686Aである。せめて686Bならばもっとマシなんだが。速度的にはDMA33の440BXと大差ない。あとWeb上では色々バグの噂があるが、騒ぐ連中のスキルがイマイチ不安でウソか本当かは判らない。専門雑誌のライターすら信用できない世界である。三流ライターはインターネットのウソ情報を見ながら書いているからだ…。
vt686a


 LANチップはIntel製i82559だ。この辺りにこのマザーの生まれの良さが垣間見える。普通アポロと言えばカニさん(RTL8139)でしょう。購入予算180円オーバー分はこれでチャラにします。
i82559


 配線燃えが怖いので何も付けずに電源だけ投入してみる。電源入りました。各部の電圧をチェックしたが正常である。ビデオカードとメモリを取り付けるとFujitsu CELSIUSのBIOSも立ち上がった。これを改造ベースに親会社の鯖を製作する予定。



 ApolloPro133系は当初はドライバが不安定だった(勿論9xも不安定だったのだが)。そのため「遅くて不安定」等と散々バカにされて、一般的にはi440やi81x系ユーザーからは軽蔑されてきたのだが、時代が進み大容量メモリ時代になると、逆にi81xより有利になってきたりする。遅いメモリであっても、大量に積んでいないと動かないアプリ(やOS)も出てきたからだ。そうなるとApolloPro133Aの最大1.5GB(DPは2GB)は大きな武器となる。

 それは兎も角、M23Dはワークステーションに入っているような由緒正しいマザーなので見つけたら是非買おう。ただしアポロ系は基本的な教養が必要なので、自身のスキルアップが必要だ。もし不安定だったり遅かったりしたら、それはあなたのせいですm9(^^)