★久々、電源改造
 友人から古いEG351P-Vを受け取った。12VAUX(コア電圧用)コネクタを付けて欲しいという依頼である。ついでに中身を観察してみたが、出力コンデンサが12.5φなのがポイントが高い。これは香港CEC製3300μFだが、SAHARA3810で廃用になったニチコンPF2700μF16Vに交換しておいた。最大350Wと言っても殆どが5Vなので、12VからVcoreを作っているネットバースト系は得意では無さそう。
cec
 AUX12Vのコネクタは、あの有名なSWの電源から外した物を移植する。線が細くてイマイチ不安だが、電源自体も充分に不安なので気にしてもしょうがない。ヘビーな使い方をする訳ではない(と思う)し、実害が出ることはないだろうという予想。これでPentium4にインチキ対応したが、12Vの容量が増えた訳ではないので注意しなくてはならない。


★PentiumII Xeon×2
 二度と手に入らないと思っていた1MBキャッシュのSL2XKをまた手に入れてしまった。今回は買ったのではなく友人からプレゼントされた物。今度こそ燃やさないように?慎重に使いたい。折角2つ手に入れたのだから、●S2DGUとか500円位で売っていないかな(甘い)。


★Acer M23D
 当初この記事でSGIの中身と決め付けていたが、起動したら富士通セルシアス421の中身だった。アキバのジャンクなら普通はそうだよなあ(反省)。つまり記事は願望から来る妄想なので(笑)書き直した。作っている所は同じなんだけどね。動作は問題無さそうだからまずは良かったと言っておこう。

 コア電圧出力には富士通の固体コンデンサも使われており、電源自体の信頼性はそこそこ高いと思われる。しかし3.3V系やVtt系がYECなので、総合的な信頼性を著しく落としている。ここでいつものように波形観測をやってみる。スイッチング周波数は約211kHzとごく一般的である。Web版は既にUP済み。
m23d_sw


★HSDLの改造方針について。
 当HSDLの改造は闇雲に金を使って性能を追求するようなことはしない。しかし限られた予算の中では最高の性能を極限まで追求する(微々たる差でも妥協はしない)。追加する部品が少なければ少ないほど、部品単価が安ければ安いほど良い改造と言える。

  1. 改造費の総額はマザー価格が500円以下なら500円まで。それ以上はマザーの価格を超えないこと。高額の部品に頼るのは思考と発見の放棄につながる。制約がないと工夫がないし、知識も技術も磨かれない。
  2. ジャンク品復活のために部品取り用のジャンクを買うようなバカなことはしない。バカは別の場所でやります。
  3. 努めて手持ち部品、特に長年の不良債権を利用する。これはとても重要で、むしろこれが目的になることすらある。
  4. パターンカットやレジスト剥がしは汚くなるから極力減らす。逆に言えば、汚くならなければどんどんやってよい。
  5. 空中配線やピン上げは原則として不可(実験時には可)。不安定だから。
  6. 子亀は不可(実験は可)。誰が見てもカッコ悪いから。

 要するに素人目にも不安を感じるような改造は不可で、機械の性能を上げるというよりは自分の能力を上げるのを目的とするということ。趣味というのは金を掛けずに手間暇をかけて、結果よりは過程を楽しむものと思っている。