長くなったので分けた。


★テキトー計測
waveform
 DFIのマザーは殆どが美しい波形になるのだが、よほど基板のパターン設計が良いのだろうか。或いはインダクタの選定が神レベルとか。いずれにせよ綿密な試作テストを繰り返していると思われ、この辺りは「失敗できないOEMメーカー」(注1)の真髄と言える。

L12(入力インダクタ)外側
 HSDLでは気にする部分。この部分の波形が汚いと全ての5Vが汚染され、サウンドカード等にも重大な影響が出る(注2)。他のマザー(VC820とかP6STP改)の波形と比べてみて欲しい。

入力コンデンサ
 前回のシミュレーションで見た波形とソックリだ。サージは理論値より少々多いが、これはインダクタンス分がシミュレーションでは不足気味のため。経験上はESLが大きいとこのリンギングが増大する。コンデンサのリードを伸ばして配線するのは止めましょう。

スイッチング波形
 この波形は超美形というわけではないが、使用している部品の面子を考えれば上々である。スイッチング周波数は180kHzと、一般流通の廉価版マザーの中では異例なほどの低さだ。ちなみにUS3004推奨は220kHzで、他のDFIマザーでもこれほど低いのは見たことが無い。これはリプルや応答性から見ると好ましくないが、低ノイズで効率が(理論上は)高くなる。

Vcore
 Vcoreは無闇矢鱈に低リプルにしても意味はない。概ね(静的)Vrippleを許容(静的)リプルの半分以下にすれば動作は直流のと変わらない。ある程度電流を流してもこの波形が妙な形ならば、コンデンサが故障している可能性が大きい(外見が何とも無くても)。なお無負荷だと発振しているように見える場合がある。


 勘違いしている人が多いので書いておくが、この波形は,稜鳩舛↓い畔儼舛気譴胴圓わけではない。全ての大元はの波形で、そこからい惷僂気譴峠侘呂気譴討い襦0貶入力側へは反対に、↓,閥僂気譴討い。

 「入力インダクタで外から来た汚い電気を綺麗にしてからレギュレータに入力する」と信じている人が多いようだが、この程度のインダクタで綺麗になるほど外の電気は汚れていない。むしろ入力インダクタは「汚いレギュレータ内の電気が外に漏れないようにしている蓋」である。



★電解コンデンサリスト

 どうでも良いところは手を抜いている。チビコンが多いので全部換えると時間がかかるかもしれない。余った奴をバンバン消費したいが、TEAPO[SS]10μF25Vは4φなのでそれを超えるとスペースが厳しいかもしれない。

  • VcoreL12外:TAYEH[LE]1200μF6.3V
  • VcoreL12内:TAYEH[LE]1200μF6.3V
  • VcoreL12内:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vcore出力:TAYEH[LE]1200μF6.3V×5
  • Vcore出力:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vmem:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • AGP:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vtt入力:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vtt出力:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vclk(T9,T10):タンタル10μF16V×2
  • USB(C18,C20):TEAPO[SEK]100μF16V×2
  • 不明(T8,T20):タンタル10μF16V×2
  • 残り全部(笑):TEAPO[SS]10μF25V×17


★Vcore概略図

 例によってFBなど関係ない部分は省いた。電流検出用RはL11と兼用なのだが、これって温度で変わってしまうのではなかろうか。地道に0.1μを並べているところにDFIらしさが現れている。まあこれはL字型配列の代償でもあろうが。これ全部外して1〜2.2μFに入れ替えるとか…イヤ流石にそれはやりたくねえな。
pa61_c1



注1:リテール屋さんは気楽で良い。「ダメだった?じゃーそれリコールします。送り返してねー」なんてテキトー言っとけばいいんだから。全部が帰ってくるわけでもなく、帰ってこないラッキーなのも多いし。でもOEMでそれやったら100%確実に会社無くなります。

注2:サウンドカードに影響すると書いたが、実は最も影響を与えるのは12Vである。これはコーデックチップの5Vを78L05等で生成しているため。重要度は6:4くらいか?