ネタが無いので昔の記事でも。


 QuantumのPIO時代の有名ドライブ(96年製)。設計がQuantumで製造が松下寿電子工業である。日本製とシンガポール製があるが全て松下製だ(Quantumはfablessだと思った)。HSDLではさすがに現在は第一線を退き、DOSやW3.1などのインストールに使用されている。
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 容量は1.2GB、PIOモード4対応。速度は同時代のドライブとしては速い方だ。但し耐久性には問題が多かった(ハズ)。特筆すべきはクロックアップに強かったことで、40MHzをこえても平然と動くのは驚異的。現在に至っても(Quantum以外に)これほどの耐性を持つドライブは無い。表立って宣伝できる長所ではないが、一芸に秀でたドライブといえよう。
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 マスタ・スレーブ切り替えジャンパはここにある。その左が金石舎の40MHz水晶でかなり周波数が高い。オーバークロックに強いのはそのせいか?またRAMはスタティックではなくダイナミックRAMである。
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 モータードライバは日立、左の方にLEDが見える。これは今のHDDしか知らない人は驚くかもしれないがアクセスランプである。バラックの時には役に立つ。
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 がびょーん。なんと信号線(データバス)にダンパというかターミネーターが入っていないではありませんか。これって絶対に相性が出るよね。切って抵抗を入れる事は出来るけど、汚くなるし面倒なのでやめておく。
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 ちなみにDMA33になったFireballSEはダンパ抵抗は入っていた。やっぱりPIO仕様の手抜きという事で…とWeb版には書いたが、ターミネーター内蔵かもしれないので断定はしない。


 ここが電源部だがこれはイカン。コンデンサが何と一般電解が使われている。またインダクタも入っていない。せめてタンタルを使って欲しかったが、この部分の改造は以前発表したとおり(2006年8月)。HDDのステッピング・モータはかなり強力なパルス性ノイズ源であるので、ここは是非とも対策したいところ。
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 これが改良版。電解コンが強力接着剤で止めてあったので、接着剤を削って除去したらレジスト塗装が剥がれてしまった。汚らしいがもうじき捨てるドライブだし構わない。
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 改良点は12Vラインを切ってFBを入れ、MLCC0.1μF+タンタル22μFを入れた。また5Vにはタンタルの68μFを入れておいた。ちなみに12V側のタンタルの耐圧は16Vでは危ない。いつか死ぬと思うが気にしないことにする(ワクワク)。


 これが計測結果(再掲載)。何となくトリガが安定していないが仕様という事で。
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 QuantumはMaxtorに買収され、しかもそのMaxtorもSeagateに買収されて消えた。製造した松下寿も本家松下電器に買収されて消滅、四国のHDD工場は全て閉鎖された。そんな背景を持つ故郷の無いドライブです。