型名で言うと83240D3という。DMA33時代の3.2GBドライブである。スピンドルモーター音はソコソコ静かだが、アクセス音はかなり大きい。これは筆者には寧ろ好ましく、逆なら目も当てられない。

83240d3
 この頃はもう後のDiamondMaxと共通の外見である。これより前のドライブの古めかしさも捨てがたかったが。


ctrlbord
 これが基板の全景である。今回は写真を少し大きくしてみた。一つ一つ見ていくと非常に分りやすい、この時代の標準的なコントローラ基板である。NORTHSTAR IIIと言うのがコードネームなのだろうか。昔のドライブは色々な名前が付いてて良かったな。エンパイヤとかエンタープライズとかウルトラスターとか。ロゴもアメリカっぽくて良い感じ。実際の生まれはシンガポールですが…(^^;

.掘璽襪療修辰討△襯船奪廚ディスクコントローラ兼IDEインターフェイスチップである。これの設計がHDDの能力を決めるのは間違いない。IDEインターフェイスも兼ねているので、相性が出るとしたらこれの出来に依る。

逆向きだがLUCENTと書いてあるのがリード・ライト用のASIC。重要なチップで長い間別体で実装されていたが、最近のドライブでは上のコントローラチップに内蔵されているようだ。NICで言うところの物理層に当たる。釜の中にあるプリアンプとライトドライバに繋がる。

左上のOM5198Kがμコントローラ。,チップセットとするとこれがCPUに当たる。これが何故別体なのかよく解らない。次世代製品には見られなくなった。ディスクコントローラと仕事がかぶりすぎなんだよね。

っ羣犬両さめのSOP40がOM5192VというVCM&スピンドルモータのコントローラ。これより後のドライブでは、このモータドライバが燃える事故が多発した。チップの欠陥品もあったが、流体モーターの重さも問題だ。勿論これは大丈夫。あまり熱くもならない。

ゲ失犬STマイクロのマークの奴がファームウエアの入ったフラッシュROMだ。特に弄るまでもない。ちなみにこれが飛ぶとマザーと同じく起動しなくなる。モーターもチップも異常が無さそうなら、これがぶっ飛んでいる可能性もあるということだ。そう言えば昔のQuantumにはセーフモードと言うのがあったが、あれだとROMが飛んでも起動できるとか?

ΡΣ爾諒のHY512264と書いてあるのがキャッシュメモリ用のD-RAMだ。この時代には既にS-RAMからD-RAMに完全に置き換わっている。ヒュンダイの命名規則は忘れたが、これで128kバイトのキャッシュを構成する。


crystal
 フラッシュROMとモータードライバの間にあるクリスタルは15.0MHzである。Quantumの40MHzと比べると異様に低いのだが。筆者の経験ではこのクリスタルの周波数が高いドライブほどOCに強い(無根拠テキトー)。昔Fireballで交換したことがあったが(Web版参照)、あの時は回転数が変わってモータが脱調寸前だった。でもまた懲りもせずやってみたい。


t491x2
 このタンタルとインダクタが釜内部のヘッドアンプに3Vを供給していると思われる。しかし電源チップが見当たらない。どうもLUCENTチップが生成しているらしい。喝入れするとヘッドアンプの出力が上がってノイズに強くなる…とそれほど単純でもないか。


inlet
 電源入力部分はFBも付いておらず、MAXTORのドライブとしては簡易な印象。にもかかわらずこのドライブはかなりの低ノイズで、恐らく同世代だけではなく全世代を通じてもノイズが低い部類に入る。ニデックのモータのお陰なのか、それともMAXTORに何らかのノウハウがあるのかは現在のところ不明。ノウハウが解ればシーゲートのウンコドライブのノイズ低減に活かしたい。モータのお陰だったら無理だけど。


★お待たせ、ノイズ比較
 同時代の他社ドライブとノイズの比較をしてみる。一口にノイズと言うがノーマルモードとコモンモードが混じっている。

inlet_12v
 まずは12vから。上がQuantum FireballSE、真ん中はIBM DTTA-350640、下が今回の主役のDiamondMax2160である。明らかに悪いのがIBMで、Quantumとは差は少ないもののMAXTORの勝利。ちなみにボールベアリングで今まで一番酷かったのはシーゲートのST32122Aメダリスト。既に2006年に解体してしまったのでいずれ別のメダリストを見てみたい。現在は埋まっていて出てこないので。

inlet_5v
 これは5Vの方。ここでは明らかにMAXTORが抜きん出ている。アイドル時に電力消費を抑えているのかもしれないが、それにしても大差なので驚く。筆者がMAXTORにイレ込むのもわかるだろう。


 前回記事でシールド板を付けて喜んでいたのにこう言うと何なのだが、HDDの放射ノイズは(電源に比べれば)大したことはない。ここで観測した電源に返すノイズも、大部分はケーブルにて減衰して消えてしまうが、隣に繋いだ光学ドライブはいい迷惑と言っているかもしれない。なるべくなら配線は単独の方が良い。電源ケーブルを短く詰めるなんて以ての外、クレージーです。


 基板を眺めてまず感じるのはレギュレータICが見当たらないこと。それどころかあまり電源を感じさせない基板である。これって消費電力が低いと言うことなのかな。ノイズの少なさと共に印象的だった。MAXTORが(時の流れとは言え)買収されて消えたのは惜しまれる。但し筆者はMAXTORの流体モータ採用品は今のところ使ったことがないので、最後まで?良かったかどうかは分からない。