ここのところ晴天が続き、しかも風もあるので洗濯物がよく乾く。そこでマザーボード洗いに勤しむことになる。先日のD815EEAと共にこのP4ITAも洗う事になった。何しろ汚くて全く触る気が起きなかったマザーである。

 今回はヤニ汚れは特に見当たらなかったため、洗剤を使うのは止めて水道水だけで洗うことにした。水道水で洗った後に、精製水で濯いでいるので錆び以外に害は無いはず。お陰で水切れもよく、半日もしないうちに粗方乾いてしまった。しかし念の為に翌日まで放置しておく。ビデオカード燃え事件はHSDLに深く傷を残したのだった…。

 余談。最近ジャンクで買ったマザーを片っ端から洗っている。また、バラックで使い込んでホコリだらけのマザーも掃除が面倒なので洗ってしまう(D815EEAは2回目の洗濯)。晴れた日は毎日テラスに洗ったマザーボードを干しているので、近所に人には「ちょっとおかしい変な人」と思われているかもしれない。最近は部品は何でもかんでも洗うけど、流石にハードディスクや光学ドライブは洗っていない。ハードディスクは水分が中に入って錆びる(死亡)し、光学ドライブはグリスアップが洗うよりはるかに面倒くさい。閑話休題、

zenkei_p4ita
 不人気だったSocket423のネットバースト系i850マザーである。423は高クロックに耐えられないということで、1年も経たないうちにアッサリお払い箱になった。筆者は478よりも気に入っているプラットフォームで、何よりヒートシンクが付けやすいのが良い。基板のレジストが当時珍しい紫色で、風水がどうたらこうたら書いてあったような…。ボードの愛称は”サムライの雄叫び”だが、このウケ狙いの呼び名は全く流行らなかった。つーか初めて聞いた(^^;

 部品はECSのマザーの例に漏れず粗末である。電解コンデンサがオールG-Luxonで、これは仕入先がまともと言うことである意味信頼は出来るのかもしれない。しかし中国製電解コンは能力的に限界があるので褒められはしないだろう。オプションのLAN、S-ATA等は省略されている。所詮100BASEのLANは兎も角、S-ATAは欲しかったな。


socket423
 手に入れたときからリテンションは付いていなかった。このリテンションは今ではなかなかお目にかかれない。しかし取り付け用の穴があるので、ネジ止めすれば別ヒートシンクが使えるような気がする。ソケット内のDCは可もなく不可もなく。右のほうに上級者向けオプションがあるのが良い(^^; これは付けるしかないな。サイズ的には充分な余裕があり、幅広の3225でも付きそうだ。


vrm
 意外なことに3相ではなく2相だった。SWは上が1下が2の変則型。低RDSonのFETは高価なので敬遠したか?勿論#コネクタ付きで12V入力になっている。FETは全てPHB95N03LTである。しかしこのVRMは見た目が第6世代の如く貧弱で、本当にP4の50Aを流せるのだろうか。

 VRMコントローラはアナログデバイセズのADP3160(VRM9.0)だ。FETドライバはADP3414である。ADP3011の件(注)もあって、筆者はアナログデバイセズのVRMコントローラには何も期待していない。大人しくサウンドチップでも作っててね。そう言えば電源はもうやってないんだっけ。

注:いまだに発表されていないFW-6400GX/150の解析記事に書いた。ADP3011(VRM8.2)はコンスタント・オフタイムという変わったアーキテクチャを採用している。


 VRM出力のG-Luxon[LZ]2200μF6.3Vである。意外に疎らで8本しかない。これは交換したいところだが、このLZは使用法にも依るが意外に膨らまないんだよな。スペックから見ると水系じゃないのかもしれない。ちなみにLZ2200μF6.3Vは10φ×25で42mΩ/1100mAでスペック的には足りていない。何しろリファレンスではMBZ2200μF6.3V×9である。LZで等価ESRを実現しようと思ったら29本も必要となる(容量自体は9000μFもあればよい)。

 HSDLの交換要員は、元が10φだからWG3300μF6.3Vかな。でもKZH5600μF6.3Vとかで楽しく遊んでみたい。それで大丈夫だとは思う。


gmch_dc
 初物は普通は部品の省略はやらないものだが、流石ECSだけあってスッキリさわやかだ。ICH2のDCも省略されている。ヤバイ橋、ダッシュで渡れば怖くない(ECS)。


cj160138a
 クロックジェネレータ周り。2.5Vを至近で作っている所が興味深い。3.3Vも近くにある奴で作っているのかな。DCはECS伝統の液電解コンデンサ。もう少し容量を増やせばまだマシなんだが…。一応近くにFCCの(ザル)認定シールが貼ってある(^^


drd-ram
 これがこのマザーの最大の特徴であり、同時に最大の欠点でもあるDRDRAMスロットである。右上のVmemレギュレータを見れば何となくヤバさが分る。インテルマザーでは見込みが甘くて燃えていた部分だ。DCは一部省略しているが、これでまともに動くと思わないほうが良い。


patch
 アクロバティックなパッチが為されている。ECSが重い腰を上げるくらいなので重要なのでしょう。こんなに手をかけると手作り品と変わらない。


ich2
 ICHは2なのでUSBは1.1である。未完成β版のDRDRAMを除けば新しいところが何も無いので、このマザーを使うくらいなら815鱈マザーの方がマシだな。というかネットバースト自体にもう存在意義は無いんだけど。省電力にもならないし、かといってパフォーマンスも無理だし…。


alc201a
 AC97チップはAvanceLogicのALC201Aであるが特に問題はない。AC97自体に問題は大有りだが(^^; AvanceLogicはRealtekに事業譲渡してしまったのでもう無い。



 改造するとしたらVcore、Vmem、PCI、GMCH、ICHの省略を埋める。あとはおなじみLED増設くらいか。でも電解コンデンサが膨張したり破裂したりしない限りは改造はしないと思う。このオリジナルの粗末さが何とも言えない味だから。

 全体的に見てECSらしいマザーという感じで、金をかけないOEM用のそれなりの製品と言える。お勧め度は限りなくゼロに近いが、値段が100円だったので許す。