今日の買い物[2009/03/15]で手に入れたもの(注)。CPU付きで100円は当時としては良い買い物だった。またもやECSを取り上げるが、既に世間ではHSDLはECSワークスと見られているので(ウソ)仕方が無い。例によってレビュー記事ではないので興味のある部分しか見ていない。P6ISA-IIの機能について知りたい人は他記事を読んでね。

注:記事もその頃に書き始めたもの(^^ 時期的におかしな所があるかもしれない。

p6isa2
 特に変わったところが無いシンプルな815マザー。ATX電源コネクタの位置がバラックだと使いにくい位置にあるのが気に食わないが、ケースに入れる場合はこの方が良い場合もあるのだろう。ポストピンが横一列なのでスイッチ交換がやり易いな。メーカー名を隠してもすぐ解るECSカラーである。


us3004cw
 コントローラはHSDLではおなじみUNISEMのUS3004CWである。P6STP-FLで散々弄ったので、良くも悪くも素性は知れている。ワンチップでCPU周りの3つの電源を構成できる便利なチップで、レギュレータICを減らしてコストダウンできる。ちなみに極を内蔵しているので位相補償は全く必要ないが、一度発振すると補正がしにくいので注意。流石に非固体ではまず発振しないが、変な部分にテキトーな値のMLCCを付けたりするとこうなったりする


mosfet
 スイッチ素子は上下ともIRL3103Sでこの時代としては普通。US3004のリファレンス回路からスナバは省略されているが、スイッチがそれ程速くないので必要性は感じない。


vrm_in
 VRM入力コンデンサは2本しかない。品質がどうであれ3本は立てたいところ。CPUは鱈対応ではないが、河童でも1GHzともなると電流量はハンパではない。G-Luxonの2本立てでは太刀打ちできまい。ハードに使うといずれ膨らむので交換したい。TC4はLL1外コンデンサと思われるので追加しなくてはいけない。それで5Vの汚染が著しく軽減される。もし資金的に余裕があれば良いコンデンサを付けたい部分だ。


g_luxon
 このマザーというかECSは仕入れが堅実だ。アルミ電解コンは全てG-Luxonが採用されている。…まあそう言うな。中国人だって国産の部品を使いたいに決まってる。中には昭和時代の日本人のような舶来好きもいるだろうが。出力は6本立てだから余程ESR的に酷いのを付けなければ大丈夫。アキバで売っている中では最も安価で手に入りやすい超低インピーダンスのルビコンMCZクラスで充分。どちらかと言えば噴く場合には入力が危ない。

 なお初代P6ISAでは入力コンデンサが8φだが3本ある。また出力は10φと8φがそれぞれ3本ずつある。Vmemの8φの奴も省略されていないし、PCIのDCが別会社のマザーかと疑うほど。これでは退歩したと言われても反論できない。


socket370
 何ともスッキリさわやか。恐らく10μFと思われるMLCC5個が省略されている。Vcoreなので付ける必要は無いが見栄え上は付けたくなる。イヤ多分付けると思います(^^;


pll_ref
 TC6はPLLリファレンスのコンデンサ。何回も書くがIntelリファレンス回路では33μFの低ESRタンタル(概ね200mΩ)が指定されている。これは33μFの通常アルミ電解で仕様を満たしていない。以前は容量を100μFに増量して格好くらいはつけていたのだが。波形を見た感じでは直流に近いので200mΩは要らないだろうが、通常タンタル標準品で良いのではないか。このアルミ電解はESRが5Ωを超えるのでダメ。低温になると更に差が付く。個人的にはアルミ非固体電解の標準品で10μF以下は既に存在価値は無いと思っている。


vtt_reg
 これはAGTL+用1.5Vのレギュレータである。勿論レギュレータ本体はUS3004の中にあり、この3055は電流ブースト用のパワーMOSFETである(物理層と考えると良い)。これはCPU関連の電圧の中で最も安定度に影響を与える。その割に軽視されがちな部分であるが…。御覧のように出力のTC23が膨張している。最大2.7A(使用時は2Aを超える事は無い)程度の負荷でも膨らむんだね。

・Vcore、Vmem3.3、Vcore_gmch1.8
 これらは動力系であり、ある程度まではテキトーな品質でも構わない。テキトーでも動くからこそCPUコア電圧age、sageが可能なわけだ。重要なのは電流が充分に供給できるか?に尽きる。静的リプルよりも過渡特性が重要ということだ。コンデンサ強化というとVcore_cpuばかりに目が行きがちだが、実際の重要度はVmem>Vcore_gmch>Vcore_cpuの順となる。

・Vtt1.5、Vclk2.5
 これらは信号系なので電圧の正確さもある程度重要となる。2.5Vは電流は1Aもあれば充分だが、1.5Vの方は使用法にも依るがピーク3A程度は確保したい。アベレージはそんなに行かないが。無論Vcoreよりも低ノイズが望ましい。

vmem
 チップセットコア用のVcc1.8を生成するレギュレータ。LDOの中では古い部類に入るAMS1084なので、出力コンデンサの選択には注意が必要だ。TC26は一応低ESRのLZ1000μF6.3Vで特に問題は無い。あとはLZの寿命次第。交換する場合はESR=50〜500mΩの330〜1000μFで、要するに程々に低ESRのものがベスト。TC27もVcc1.8だが離れているから気にしなくてもいいかな。


ics9250_30
 クロックジェネレータはICS9250AF-30である。この石は変な石だ。何とFSB200で常用できるのだが(200/200/66/33)、その割に166はPCIが40MHz前後になり常用できない。普通に考えれば逆が良かったなあ。メモリにウエイト入れまくらないとFSB200は厳しいし、そうするとパフォーマンスは反って落ちるので意味が無い。FSB166ならメモリもコアも最速設定で行ける物件はあるのだが。

 DCは相変わらずプアな小型アルミ非固体電解だ。本来ならばTAJ22μFクラスのタンタルを4つ付けることになっている。実際にはそこまでする必要は無いだろうが、Vcc3.3VラインとVcc2.5Vラインにそれぞれ1つはタンタルが必要だろう。

 このアルミ電解コンはG-Luxon[SM]10μF25Vは105℃品一般用だが既に寿命が来てる。この部分は発熱が意外に大きいことからも分るように、小型アルミ非固体電解コンデンサにとっては結構ハードな労働になる。こんな物を粘って使い続けても仕方が無いのでサッサと交換してしまおう。できれば固体が良いが、そうでないなら47μ〜100μFのアルミ電解コンデンサに交換する。勿論低インピーダンス物が望ましい。耐圧には意味は無いので6.3V以上なら構わない。


gmch_dc
 GMCH裏のDCの様子…何も無いじゃないか。1608のランドぐらい付けておいてくれよ。自分で付けるから。FSB200が狙えないじゃないか(やらないけど)。

 当然ICH2にもDCはない。こちらは無くても良いが、AC97とLAN(562)をフルに使う場合はあった方が良いかもしれない。初期にIDEコントローラでバグを出したが、それ以外は概ね良いチップだと思う。


vagp
 AGPの1.5Vを生成するレギュレータ。本体はUS3004CWの中にあり、IRL3103Sは電流ブースト用のパワーMOSFETである。ビデオカードによってはこの出力コンデンサTC31が膨張する。できれば交換したい。


ac97
 AC97コーデックチップは今は亡きAvance Logic(現Realtek)のALC201Aである。まあ廉価版だから仕方が無いが、78L05(12V→5V)の入出力には不満がある。しかしあるだけマシと言う恐ろしい事実に第7世代になってから気付いた(^^;


jpw
 このマザー最大の謎がこれ。3つも外部電源が付くようになっている。そんなに大電力のオンボードは無いと思うのだが何用なんだろう。


 全景を見れば解るが、PCIBusスロットにはDCがほぼ存在しない。ここまで来ると、ただ一つ付いているTC36の効能について知りたくなるな。一般用の10μF25Vだけど、ここまで来たらこれも要らないんじゃないか?(^^;



 ECS(ELITE)はハードウエアはお世辞にも良い出来ではない。設計は兎も角、部品の粗末さと節約ぶりはハンパではないからだ。しかしOEM、ODM主力のメーカーらしくBIOSの出来は悪くない(勿論バージョンアップ完成後)。第6世代の中では(特にM-ATX)、ACPIの対応は悪くないどころか上位に位置すると思う。システムの組み方を間違えなければ安定動作が見込まれる。尤も肝心の部品が短期で音を上げそうなんだが…。

 出来ればノーマルで使いたかったけど、VttのG-Luxonが死んでるから交換しなくてはならない。ということはいつもの通り全交換になるのだろうか。追加を入れないと30本ちょっとだから全部行っちまうだろうな。とりあえず早く気温が上がらないかなあ。


★おまけ
 中国にはECSの偽物が出回っているらしいが、ECSのような典型的安物を偽造して、果たして儲けが出るのだろうか…(^^