ASB12が常用している奴じゃなくて、夫ワークステーション店の閉店セールで手に入れたもの。今まで放置していたが、突如掘り出されて浮上してきた。

radeon9200se
 この時代の典型的なエントリービデオカードだ。9600以降と違ってAGP×2でも使用できるのはポイントが高い。P6世代でも充分に活用できる。


★電源部
isl6522cb
 ISL6522CBを使用した、P5世代VRM並みの立派なスイッチングDC-DCである。尤もそれはこのGPUがそれなりの電力を必要とする事を表しているが、この時代のGPUの中では最も消費電力が少ない部類に入る。それでもヒートシンクはかなり熱くはなるので、鯖用ならヒートシンクレスのRAGE_XLやIICの方が上だね(^^

 C108、109は謎の22μF16V。Vcore出力に並列接続されているわけだが、これを通常のアルミ電解で済ませると言うのは手抜きだ。恐らく設計ではタンタルではなかったか。寿命が短い通常SMDアルミ電解でもあり要交換だ。メイン出力はLiconと言う縁起の悪い名前の低ESRアルミ電解。470μF×2だが1000μFもしくはもっと低ESRの物がベスト。

 C101はSMDアルミ電解だが、これはマーキングから見て低ESR品だと思われる(後述)。入力インダクタも無いし、できれば低ESRの固体コンデンサが望ましい。


★GPUデカップリング
gpu_dc
 この時期になるとチップ裏DCは流石に手抜き無しで行なわれている。多端子MLCCが使われているが、この使い方は性能的には百害あって一利無し。しかし多くの中華製では解っているのかいないのか、普通にMLCCアレイとして省スペース・省工程の為に使われているようだ。正規な使い方(グラウンドを交互に取る)でもパターンが少々複雑になるだけなんだけどなあ。


★メモリ
ddr128mbit
 DDRメモリはSAMSUNGの3.3ns(300MHz)品である。このクラスは通常5ns(200MHz)であることを考えると、かなりの高級メモリ搭載と言える(9600SE並み)。メモリクロックにはそれなりに期待できそうだ。

 整然と5つ並んでいるSMDアルミ電解だが向きがメチャクチャ。こういうところで基板設計レベルの低さを露出してはイカンな。C215、253、255が2.5V、C235、275が3.3Vである。電圧で向きが統一されてるわけでもなさそうだ。どれも一般用アルミ電解47μF6.3Vなのでタンタルに交換したい。ランドがやや長いので、BじゃなくてCケースが望ましい。耐圧は6.3V以上、容量は一般用なら33μF以上、ポリマー系なら10μFで良い。


★DVIコネクタ付近
dvi
 出力はDVIコネクタしかない。HSDLではテスト用液晶モニタがアナログ入力しかないので困る。しかしアナログ出力自体はちゃんとされているので、アダプタを使用してアナログモニタに接続することは可能。勘違いしている人もあるが、元々アナログ出力が無い物はアダプタをつけてもアナログ変換はできない。アナログ出力は十字の部分だ。


★部品
 この時期コンデンサはまだ全て固体化しておらず、主要コンデンサはアルミ電解コンデンサが使用されている。

Licon LTM470μF10V×2
Licon(Fujicon)KZ470μF6V×1
Licon(Fujicon)CS47μF6V×6
Licon(Fujicon)CS22μF10V×2

 Licon LTMは金文字なので恐らく低ESR品だろう。中華コンデンサ情報でおなじみのコンデンサメーカー一覧サイトによればLiconというメーカーは香港の会社でFujiconグループらしい。でFujiconの品種を調べたら、低ESR品のTMと言うのを発見した。これと同じのもではないだろうか。LiconのTMだからLTMと言うわけ。しかし残念ながらTMに10φ×12mmサイズは無いんだな。TY470μF10Vは8φだし、TNはピッタリだけどネーミングの根拠が崩れる(^^; と言うことで性能は不明だが、何にせよ精々ESR=100mΩ程度のものだろう。

 その他SMDアルミ電解を見たらこのカードに載っている奴と瓜二つ。どうやら電解コンデンサはオールLicon(Fujicon)と断定して良さそうだ。HISというメーカーのRADEONカードにLiconが使われているようだ。インダクタも類似しているので、恐らく製造は同じ所だと思われる。