今日の買い物[20080125]
今日のHSDL[20080220]
哀愁のマザー? MSI K7N415Pro
MSI K7N415Pro(修理編)


★電圧処理
 電解コンデンサを実装したら電圧処理を行なう。特にハンダ付けが長引いた場合、電極周りの電解質は熱で損傷しているので能力を発揮できない。今回は入出力のコンデンサを交換したので、

1.まず入力を電圧処理する。マザーにCPUもVGAもメモリも何も付けずに電源を入れる。この状態ではVRMは動作しない。しかし入力部には5Vがかかるので有効。最低1時間は電圧を掛け続ける。終わったら最低でも2、3時間放置する(重要)。翌日の方がなお良い。インテルなど一部マザーではCPUを付けないと電源が入らない仕様のものがある。その場合CPUだけを付ける。

2.次に出力の電圧処理。方法は任意だがCPUもしくはRを繋いで電源を入れる。勿論他には何も付けない。コンデンサの定格電圧に対してコア電圧はかなり低いので2、3時間はやった方が良い。普通に動作するならMEMTESTを回しながら慣らしても良い。

 ここまで厳重にやる必要は無いかもしれないが、マレに1、2を同時にやって再度破壊する場合がある。上のように安全策をとればMOSFET不良の事故も防げる(注)。入力しか換えていないなら1.で終了。出力だけならやらなくても良い場合も多い。もし出力コンデンサが不良でもCPUが停止するだけでどうって事は無い(燃えたりはしない)。

注:異常発熱ですぐ判る。この場合、いきなり本番で行くとまた炎上することになる。


★テスト
bios_post
 波形をオシロで見ようと思ったが、あまりに酷い波形で動かすのがイヤになると困るので止めた(^^; MOSFETの違いによりスイッチングのタイミングが変わるが、デッドタイムは自動調整されるみたいなので心配していない。以前US3004で切り詰めて遊ぼうと色々手を尽したがダメだった。破綻寸前のスレスレ極限性能で遊ぶのが面白いんだけどな。スイッチング周波数は実測181.5kHz付近×3相だ。


memtest
 あのー、クロック周波数が1200MHzなんですが(^^; DHD0900AMT1Bですよ?もしかしてBIOSが古すぎてモーガンを知らないのだろうか。デフォルトがFSB133か、コアだけ見てパロミノ判定なのかもしれない。nFORCEはメモリの相性が酷くて、安メモリだとまともに動かなかったイメージがあった。しかしV-DATAとMr.STONEというウチの最悪コンビでデュアルが動いているっぽい。

 メモリスロットが溶けているので心配だったが、メモリを回しても特に問題は無いようだ。全体の温度はノーマルを知らないので分らないが、極度に熱くて壊れそうということはない。バートンは仕様上載らないし、サラ以前のなら多分大丈夫だろう。nFORCEは発熱が元々多いので、少々電源の温度が上がっても気付かないかもしれない。同じクロック条件で動かしているが、デュアルチャネルの威力?で前回のAD11より段違いに速い。


 残りのコンデンサも換えねばなるまいが面倒くさいな。石まで換えると久々に修理をした実感が湧いてくる。…と言うことで初代nFORCEを手に入れてしまった。たとえ実用価値は無くとも、マザーボード研究家としては是非とも押さえておかねばならないエポックメーキング。できれば内蔵ビデオ付きが欲しかったけどね。