古のマザー ECS P6ISA-II(その1)
古のマザー ECS P6ISA-II(その2)

p6isa2
 このマザーの改造記事でも書こうかと思い、久々に引っ張り出してきた。そうしたら衝撃の事実(大げさ)が発覚した。また以前から解析記事の間違いが気になっていたので書き直した。一体誰が書いたんだ?(^^;


★衝撃の事実
 と言うほどでもないが、久々に見たらコンデンサが膨らんでいた。以前からVtt1.5は膨らんでいたが、それ以外にTC2とTC24が膨らんでいたのだ。見落としたのか?

 これが以前の写真。やっぱり見落としではない。全景写真でも膨らんでいないのが分かるが…。
tc2_b
tc24_b
 何故驚くかと言うとこのマザーはあれから全く使用していないからだ。つまり使用しなくても膨らんだと言うこと。以前から店頭で新品が膨らんでいたのを見た事があるが、手元で実際に起こるとは思わなかった。全く貴重な実例サンプルだ。


tc24_a
 問題はその後だ。膨らんだ状態で構わず電源を入れてみたのである。そうしたら直ぐにパンという結構大きな音がした。ボード上から音がしたのはあのK7N415以来で驚いた。ボード上を見たらTC24が破裂して液が噴出しているではないか!


tc24_a2
 別角度から見ると頭頂部に穴が見え、防爆弁が仕事をした事が判る。泡が出ているのは噴出が現在進行形だから。電解液は吹き出た直後は透明だ。つまり乾燥して茶色になっていた人は、電解液が噴き出ているのに暫く気づかず使っていた事になる。結構マヌケですね。他のパーツを巻き込んで死亡する理由がよく分る。


tc2_a
 ちなみにTC2の方は漏れているが破裂はしない。既に電解液が乾いて、ガスも抜けちゃっているのかもしれないね。でも気の小さい人はジャンク品に電源を入れる時には覚悟しておいた方がいいぞ。今回は小型コンだけど大型は結構大きな音がするから。今回は昼間だったが、夜中だと家族が起きてくるかもしれない(^^;


 是非一度体験してみたかった「使わないのに故障」「電源を入れたら破裂」の二つの現象を同時に体験できて有意義だった。故障したLZだけは全て抜いておこう。チョイと電源を入れて放置したらまた別の所が膨らむのかな?流石に10年の歳月はハンパないな。


★シミュレーション
sim_out1
 P!!!1.1GHzを想定している。グラフを見ると思ったほど酷くは無いが静的リプルが大きい(30mV弱)。これはあくまでも新品時の性能という事で、コンデンサが劣化してきたらこうはいかない。一旦落ち始めると更に発熱で悪化するのだから始末が悪い。ただこれより悪化しなければ動作に支障は無い。動的リプルは電圧降下が約100mVで、規格では110mVなのでギリギリ合格。電圧上昇分は規格の40mVギリギリ。草臥れたG-Luxon LZで動かしたらどうなることやら。但しこれも動作に影響が出るほどではない。

sim_in1
 見たくないけど入力側も見てみる。青が入力コンデンサに流れるリプル電流。これを見るとやはり本数不足は否めない。このままだと三洋WX以上のランクじゃないと厳しい。コンデンサの耐圧はサージを入れても6.3Vで余裕。コンデンサ破壊は耐圧オーバーで起きている訳ではない事が解る。もしもこのマザーでP!!!1GHz以上を使っていたら、かなり早い段階で入力コンデンサがリプルでぶっ飛ぶだろう。

 これを見れば解る通り、全てのコンデンサの中で入力コンデンサが一番キツイ仕事をしているのだ。その割に手抜きが多い部分なのだが何故だろうか。HSDLで見てきた中では入力に一番気を使っているのはASUSで、HSDLでお馴染みP2B-Fは4本載せだし、CUSL2-MなどはVRM出力でも使っていない富士通REを使っているのだ。ECSは本数・品種共に足りない場合が多い。

 あとは改造記事に書く。