続・古のマザー CD70-SC(その1)

 4年も放置していた記事が漸く発表できた(残るはSDVIAとFW6400GXだけだな)。


★使用部品
 このマザーはボードがデカイ事もあるが、恐ろしいほどアルミ電解コンが多い。基本的に全交換主義の筆者でさえ恐れをなすほど多い(総数66本はもちろん過去最高)。とても一気換えは無理。用途もメイン以外は省略。

VRMコントローラ:US3004CW
Vmemコントローラ:SC1101CS
上下FET:PHB55N03LT
入力インダクタ:T50-52D[#17,5t]
出力インダクタ:T50-52D[#17,8t]
Vcore入力コンデンサ:TEAPO[SC]1500μF10V×3
Vcore出力コンデンサ:TEAPO[SC]1500μF6.3V×5
L21外コンデンサ:TEAPO[SC]1000μF6.3V
その他DC:TEAPO[SC]1000μF6.3V×24
その他DC:TEAPO[SEK]100μF16V×9
その他DC:TEAPO[SX]10μF25V×24
DRAMクロックバッファ:IMI B9847AY
クロックジェネレータ:IMI C9846AY

 全体的に地味で堅実である。さすがOEMの雄DFIと言った所か。チップが初物なので不安が残るが…。恐らくDDRメモリの相性は避けられないだろう。うちのDDRメモリモジュール自体も品質がヤバそうだし。


★波形観測
 このマザーはテキトー計測の当時(2006年)では、全計測マザー中で最も美しいスイッチング波形であった。これはデバイスや回路設計だけでなく、基板パターン・デザイン等も含むクリティカルなバランスの上にかろうじて成り立つもの。ノウハウの少ない者がチョロッと計算して出来るようなものではない。波形はコンデンサが劣化しているので今回は掲載しない。

 US3004CWの標準スイッチング周波数は220(±30)kHzだが、このマザーでは規定内ではあるが下限に近い193.6kHz前後(環境に依る)であった。Ctを調べたわけではないが、意図的に低めの周波数に設定していると思われる。


★動かしてみる
memtest86
 DDR時代だからと言うわけではないが、いつもよりクロックの高いSL44Jを載せて起動してみる。メモリはKINGMAXの純正128MBを使用した。MEMTEST86+の速度はご覧の通りでかなり速い!これなら当時のアスロンと互角以上に戦える。インテルがつまらない意地や信念からP6でDDR-SDRAMのチップセットを出さなかったのは惜しまれる。逆にAMDが今も生き残っているのはそのお陰と言えなくも無い。インテルの出方次第で、産まれたてのAthlonは赤子の段階で潰されていただろうから。

<この速度近辺のライバルたち>
582MB/s:DHD0900AMT1B(1193MHz)AMD761(133)
440MB/s:SL44J(929.3MHz)当該マザーAP266(133)
378MB/s:A0800AMT3B(960.0MHz)MAGiK1(120)
360MB/s:SL44J(930.2MHz)i815E(133)
(注:当該マザーはデフォルト設定だが他は最速設定)

 速度的には褒めたAP266だが、メモリの相性の悪さは天下一品だ。DRD-RAMと同等以上なので覚悟した方が良い。まあかなりレアなチップセットなので、これをお読みの方が手に入れられる機会はごく少ないだろうけど。


★終わりに
 VRMだけでなく全体的に高級パーツは全く使われておらず、波形の美しさ等はDFIの設計・製造技術が生み出したものと言える。この時代のマザーは、どこのどんなチップセットを使ってもメーカーの個性が結果に出てしまう。見る方にとってはとても面白い時期だった。最近のはどれも無個性で面白くない。

 問題はこのあとだ。これを弄ってみるか放置するか…しかし部品の多さから泥沼化は避けられない。近年不安な健康状態に自信がある時しか出来そうも無いな。前オーナーがかなり使い込んだマシンだし、部品の寿命を考えるとそろそろやらなくちゃいけないんだけど。特に5~6φのチビコンはもう寿命が来ているハズだ。でもこう寒くなると何もヤル気が起きないな…。