USB充電用「電池BOX」
USB充電用「電池BOX」(その2)
USB充電用「電池BOX」(その3)
USB充電用「電池BOX」(その4)

 もうやらないつもりだったが、新たなアイデアが出てしまったのでもう一度。前回は驚きの波形を見せたが今回はどうか。


★あれから解った事
 その前にあれから解った事をいくつか。

‐紺IC
 これは上海BELLING(あのCECの子会社?)のBL8530と言う石らしい。標準電圧は5Vと3Vがあり(特注品は0.1V刻み)、データシートを見たらリファレンス回路も載っていた。

bl8530ref
 何だよ、入力コンデンサもあるんじゃないか。この電池ボックスに付けるスペースは無いだろうなあ。また出力コンデンサがタンタル指定になっている。やっぱり低インピーダンス品を付けたのは誤りではなかったようだ。オリジナル回路はタンタルじゃないから容量を2倍にしたのだろう。中華メーカーにはありがち。

⊃号線の抵抗器
 実はUSB規格で充電と言うのも定義されていたのだ。これによるとUSB機器と認識させるために必要らしい。我々の用途には電池寿命を僅かに低下させる役割しか果たさない。除去は間違っていなかったようだ。


★アホか!アルミ固体化(^^;
 リファレンスがタンタルであるという事実に勇気付けられ?機能性高分子電解質アルミ固体電解コンデンサ(長い!)の日本ケミコンPX15μF25Vを使ってみる。インピーダンスは下がる(75mΩ)が容量が約1/15に激減するのがどうか。なおインダクタは小型の2.2μHに落とした。寿命が半永久的になる代わりにリプルはノーマル状態に戻ってしまうか?


px15_wf
 しかし思ったよりも低リプルになった。これなら先日のバスパワー計測に並べても違和感を感じない。インダクタはこの程度でも充分に威力を発揮している模様。試した感じでは4.7μH程度が良いのかな?しかし何でこんなに複雑な波形なんだろう?もっとスッキリした形にならないのかな。波形だけで見れば前回の奴の方がはるかに素直だった。固体コンデンサと小型インダクタでは回路のQが高すぎて複雑な波形になるのだろう。Lを入れるなら100μF程度の低インピーダンス品アルミ非固体電解、つまり前回の構成で良いと思われる。

 もし充電用だけであればここまで低リプルにする意味は全く無い。充電に於いて重要なのは充電環境であって電源の純度ではないからだ。我々は一般用5V電源の代わりに使うのでこの位は欲しい。ノーマルの電池BOXは生で使うにはリプルが大き過ぎる。


★入力コンデンサ
 リファレンス回路にはある入力コンだが、アルミ電解を電池端子にかませてみた。しかし出力波形には特に影響は無い模様なので取り外した。これを付けると蓋が閉まらないという重大な欠点もある(^^; ソースは純直流の乾電池なので無くても良いんだろうな。


★最終回路(かも)
sg033_20110306
 L1の値はリファレンスからの引用で、実際は違っている可能性がある。コンデンサ交換により低背化して蓋を削らなくても閉まるようになった。オリジナルよりヒューズが省略されたのが残念だが、0.3A程度のヒューズは所有していないので諦める。パターンカットしてポリスイッチを入れるだけだから大した手間ではないが、態々これだけのために買うのもどうかと思うのだ。


★終了(か?)
 蓋が閉まり易くなったのでこの組み合わせで満足した。ちなみに最近の人はネタを真に受けるので書いておくが、ホンの冗談の改造なので悪しからず。フツーこんな物にポリマーアルミ電解付けねーだろ。しかしお陰様で、普段は縁の無いステップアップコンバータの貴重な経験を積む事が出来た。