メモリテストをやっていて気になってイライラしてきたので、突如発作的に解析記事が始まる(^^ 思いつきなので簡単モードで。
bf6


★VRM
vrm
 CPU側のコンデンサは入力3本出力8本。VRMは1GHzに耐えられる仕様になっている。但し中華コンデンサTAYEH[LE]1500μF6.3Vの能力が三洋GX並みならば、という条件が付くが。カタログではたぶんGXクラスと称しているのだろう。手に入らないので判らないけど。

 珍しくVRMコントローラにはRC5058Mが使われている。蝦がレイセオン系を使うのはこれが初めて?5057と同じくスイッチング周波数が310kHz固定になっている。設計時の想定電流が15A→18Aに増加しており、Slot1・Socket370のどれを載せても一応大丈夫。一応というのはコンデンサ依存のため断定できない。リファレンス回路では4mΩなので、これを実現するには8本だと@32mΩのコンデンサが必要である。TAYEH[LE]1500μF6.3Vにそんな性能があるのだろうか…どう見ても50mΩ前後だろう。ただこのマザーのTAYEHが潰れたのは見たことが無いし聞かないので何とか許容範囲なのかも。HSDLの計算では6.5mΩあれば足りるので、1本あたり50mΩで足りる計算になる。スイッチング周波数は実測で290kHz程度とやや低め。これはICのバラつきもあるが周辺回路の影響も大きいようだ。勿論規格の範囲内(255〜345kHz)である。


★クロックジェネレータ
clkgen
 これがこのマザー最大の売り物であるRTM520-39Dである。FSB200が出せるが、PCI1/5が無いのであまり役に立たない。後に出たICS950508等の方がPCI分周比が変えられるので使いものになる。FSB166でも周辺クロックが定格になるのは大きい。


★Vmem
vmem
 このマザーの第2の売り物がこれ。Vmem電源がCPU並みに強力である。KP6-BSと大差無いし、ソケ7ならこれ以下のマザーは沢山ある。コントローラはCS51313で、規定では1.25〜3.525Vまでだが、帰還部分を弄って電圧を上げているのだろう(未確認)。スイッチング周波数は実測100kHz前後とかなり遅いが、高速なON/OFFは無いので問題は無い。

 3本の入力コンデンサがおかしな位置にあるのが気になる。出力インダクタL10の位置に上側MOSFETを移動、その空いた部分に入力コンデンサを置く。現在入力コンデンサがある部分には下側のMOSFETを置く。出力インダクタは上側と下側の間に置けばよい。他にもこれよりはマシなデザインがいくつも思いつくのだが、選りによって何でこんな最悪の基板デザインになるのだろう。CPU側は解りやすいデザインなのに。蝦のVRMは他社と比較しても美しい配置のものが多いのだがこれはおかしい。想像するにこのVmemレギュレータは元設計者ではない誰かが後付けしたんだろうな。


ノースブリッジDC
north_dc
 ノースのDCは全然ダメ。i440BXならノースの周りにタンタルコンデンサや大型のMLCCの一つや二つ姿が見えないのはおかしい。基板裏もツルツルだし、これでは本格的なOCなんて無理だろう。VRMはソコソコ力を入れてるのに片手落ち。

 ついでにメモリ周りのDCも全然ダメ。これは基板設計の段階でPoorなので改良の余地が殆どない。ヘビーな用途向きではないだろうな。省略コンデンサが多いマザーは設計だけはまともだが、何も省かれていないのにコンデンサが少ないマザーは設計段階で問題がある。コスト以前に最初から付ける気が無いと言う事。


★ヒートシンク
ht
 ヒートシンクを外してみたら何とサーマルコンパウンドが塗られていない。確かAbitの製品はBH6もBE6-IIもSE6も全部そうだったような記憶がある。冷却フィンの高い大型品を付けたいが、Slot1は上にCPUクーラーが来るので高さに余裕が無い。大型ヒートシンクは付かない可能性が高い。とりあえず今よりは冷却フィンの高いものにしよう。


 このマザーの設計者は有能さは垣間見えるが詰めが甘い。メモリ周りは予算がなくなったのか?手抜きしまくりなのが残念だ。PCIとAGPは出来る限りDCの良いカードを付けるということで(注)納得するしかない(^^; あと部品がよろしくないのは生産側の責任+コストとの兼ね合いなので仕方が無いか。

注:今まで筆者は市販品では見たことが無い。市販品カードは「出来る限りDCの良いマザーボードに付けるということで」と考えているからだ(^^