久々HSDLにHDDの修理品が持ち込まれた。HSDLでも使っているlct20(40GB)である。バラックで使っていたら、基板がどこかにショートして動かなくなったらしい。


★解析
 早速解析してみる。自然故障ではないのであっと言う間に原因判明。

moe1
 5VラインのFB(フェライトビーズ)がこのようになっている。どうやらすぐそばにあるネジとFBが金属のような導電性のあるものでショートしたらしい。FBは5Vが掛っており、ネジはグラウンドなのでショートにより大電流が流れて燃えたわけだ。ループの中の一番弱いところが燃える。


moe2
 触っているうちにFBが取れてしまった。焼けて脆くなっていたのだろう。これで元のランドは諦めねばならない。

 「故障原因が基板ショートと分かっている」「電源からショートした部分までの間に回路または半導体が無い」等の理由から、容易に直せると判断した。


★基板整形
 まずは基板を修復しなくてはいけないが、元の部分は燃えている&剥れかけているので触らないようにする。オリジナルと同じは諦めて、カッコ悪いけどこのようにするしかない。

kiban
 だいぶ前の方のレジストを剥がした。ありゃ?位置がちょっと下にずれた。毎度の事だがあまりきれいに行かない。ウレタン塗料焼き付け塗装を上手く剥がす方法は無いものだろうか…。


★部品実装
 FBは元(2012)より大型(3216)のものにする。前の部分をショートカットする形になるからだ。容量的にはこんなに大きなのは必要ない。

after
 あくまでも見栄え重視のHSDLとしてはカッコ悪いが仕方ない。そこら辺にあった600Zを使ったが、元々の設計値が分からないのでこれで元通りかどうかは分らない。無くても動くので300Zだろうが1kだろうが構わないのだが。インピーダンス数値が大きい方がノイズは減少する。

 電源で必要なのは0Hzなので(^^; Z数値は更に大きくてもよいが、DCRが問題となるから元のサイズ(2012)より小さい(1608以下)のは良くない。この状態でショートすると前にあるもう一つのFBが燃える筈。まだそれでも対処の方法はある。


★動作試験
mhdd
 電源は入って認識も問題ない。MHDDでスキャンしてみたが読み取りデータエラーも無さそうだ。元に戻ったと考えて良かろう。このFBシリーズは他社製と違って基板交換が可能だが、換える必要は全くなかった。この程度の怪我なら特にアセる必要はない。最近の製品はFBなどは省略されていることが殆どなので、FBが燃える代わりにICや配線が逝ってしまいます。


 他人の修理・改造だと意欲的にすぐ終わらせるのだが、自分の修理や改造はどうも億劫でやる気が出ない。根っからのプロですね(^^