古のマザー ECS P6ISA-II
古のマザー ECS P6ISA-II(その2)
古のマザー ECS P6ISA-II(その3)
古のマザー ECS P6ISA-II(その4)
ECS P6ISA-II MOD編その1
ECS P6ISA-II MOD編その2
ECS P6ISA-II MOD編その3
ECS P6ISA-II MOD編その4
ECS P6ISA-II MOD編その5
ECS P6ISA-II MOD編その6


★OCが伸びた!
 前回までにG-Luxon完全追放→NCC(日ケミ)化を達成したP6ISA-IIだが、エージングも終わったところで色々テストしている。でSL46T(66×8.5)でOCをやってみたのだが大きな変化があった。今までFSB100で全く動かなかったのがBIOSまでは確実に起動するようになったのだ。但しMEMTESTはいつもTEST5で固まってしまう。冷却不足かと思い、いつもの静音改リテールからハリネズミに変えてみたが全く変わらない。3.3Vの改良も必要なのだろうか。

 しかしこれは大きな発見だ。今までの実験から「VRMの改良はOCには効果は無い」と判断していたが、今回の結果を見ると「意外に効果があるのか?」という気がしてきた(注)。ただコアの限界が変わるわけはないので、恐らく昇圧しなくても実力を発揮できるようになるのだろう。FSB100化実験で今回判った事は、

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 FSB100程度のクロックで定格電圧の場合は冷却はどうでもよい。但し高負荷や長期安定性までは分らない。重要ではないだけで冷却を無視してよいわけではないと思われる。

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 今回のOCはメモリにとって定格クロック(PC100)だが、限界クロックの当たりハズレとは違った評価が必要。FSB150で起動するメモリでも今回は起動しなかったが、145が限度だったメモリで平然と立ち上がる。これが相性なのか。

Vcoreを昇圧する必要はない
 (VRMが完全であれば)FSB100程度なら昇圧してもしなくても確実に動く。Vcore1.9Vで動いたコアなら定格でも動くと思われる。

SL46Tにコアの当たりハズレは殆ど無い?
 14週から39週まで10個試したが全部同じくらいの能力はある。実は当たりハズレなんて無くて、動かないのはVRMが不完全だからかもしれない。

 △諒簑だが、以前このマザーで発見したHyundaiの当たり品9949ではメモリエラーで起動しなかった。PC133やMTのPC100-322では起動するのに。どういう理由なのか説明がつかなくなってしまった。とりあえず限界クロックとは違った対応が必要なのは分った。


 ちなみにKZH5600μF6.3V(12.5φ×30mm)のエージングには時間がかかる。ケースが大きい=電解液が多いからだろう。10φ×20个良現爛汽ぅ困療曚鉾罎戮毒椶らい時間がかかる。体積に比例するわけだ。付けてすぐに実力発揮することは無いらしい。本調子には絶対時間で1、2週間はかかるということか。一度最高の状態になったらあとは緩やかに劣化していくので、それ以上使い込んでも良くなる事は無い。際限無しに上がり続けるわけではない(^^

注:そう言えば動的特性を改善した改造はHSDLでもあまりない。P6では初めてかもしれないな。コンデンサ交換=静的リプル低減よりはインダクタンス低減+容量増=動的リプル改善が重要なのだろう。以前は「7世代以降しか効果は無い」と書いてきたが、実は6世代にも効果があったという事か。やはり脳内じゃなくて実際にやってみるもんだな。


★稍改造その1
 やっぱりどうにもAC97(ALC201)のアナログ電源周りが気に入らない。具体的に言えばレギュレータICである78L05の入出力コンデンサが気に入らない。78L05のリファレンス回路には「入力コンはレギュレータが電源フィルタから離れている時0.1〜0.33μF程度必要」「出力コンは安定動作には不要だが有れば過渡特性を改善できる」と書いてある。実際には出力コンは絶対に必要だし、入力コンはもっと容量が大きい(1μF以上)方が良い。計算上は入力コンデンサは必要ないのだが、現実的には12Vは(7世代以降ほどではないが)驚くほど汚いので必要。本当はアルミ電解の100μF程度が欲しいところ。

 リファレンス回路は「自分の回路以外は存在しない」と言う前提で設計されている。あくまでもICの評価回路なのだから、それをそのまま現実に適用したところでまともに動くわけが無いのだ。学校で覚えた知識が世間で通用しないのと同様である。規格が他回路も考慮した完璧な物であっても、市販品では「裏切り者の存在 (^^」も考慮しなくてはいけない。閑話休題、


ac97_analog
 スペースがあるのでアルミ固体を使う。やり過ぎかもしれないがPX56μF10Vを付けてしまった。もっともGIGABYTEのAC97に100μFが付いていたので、容量自体は何を付けても無問題かもしれない。ただ出力は大きくしても意味は無いだろう。何故なら殆ど流れっぱなしで、激しくON-OFFするわけじゃないからだ。静的リプル・ノイズの改善だけでOK。慣らしが終わったら計測してみる。

ac97_analog
 見た目では判らないかもしれないが、78L05に一番近い入力のMLCCが2.2μFに交換されている。出力も意味も無く?ポリマー化した。15μFの方が良かったかも。


alc201_dg
 ALC201のリファレンスデザインだとこんなに厳重なんだぜ。ラインにはFBも入ってるし、コンデンサも入出力共にしっかり付けてある。


★稍改造その2
 クロックジェネレータのDCであるTC17,20だが、やはりKREではダメだ。固体を使いたいが適当な物がない。仕方が無いので非固体のKY22μF50Vに交換する。


ky22uf
 結局KREは7か月の命だった。まあこれは充分に予想されていたことだが。気になる性能だがESRが1/10以下なので効果はある。実はオリジナルは4φだったので、5φを付けたら斜めに曲がってしまった。OS-CONも選択肢にあったが、メーカー統一は今のところ崩したくない。少なくともVRMが完成する時までは…。

 交換したあと電圧を測ったら、A3.3Vは正常だがD2.5Vが2.465Vくらいしかない。ちょっと低いような気がするが、暫く使って様子を見る。


★現在のVRM仕様(^^;
 2011年8月末現在の仕様。最終的には出力コンがWG3300μF6.3V×6になる予定。VRM以外で手を抜いたので、WGを使っても既定の予算で収まる予定。

インダクタンス:1.7μH(DCR=1.5mΩ)
総容量:16800μF(合成ESR=4mΩ)

vrm_20110829
静的リプル:30mVp_p以内
動的リプルΔI(10→17A):−60mV〜+30mV以内

 VRM再設計の時に、実使用ではまずありえないCPU負荷を設定した。そのためP!!!の何を付けても、どういう使い方をしてもVRMが原因でコケル事は無くなった。OCでもCPUコアより先に音を上げる事は無い。見栄えは悪いが、同世代の市販マザーには負けることは無いだろう。2、3気に食わない所はあるけど。


★次回に続く
 次に改造する時はスイッチ系に手を入れる。ちなみにスイッチ系は信号だけでなく、スイッチデバイスの交換(早い話がパワーMOSFETの交換)も行う。デバイスを新たに買う事は無いので大したものにはならないだろうが。NCC化の目標は既に達成したのでVRMの最適化もいずれ行なう。具体的には出力コンデンサを10φのWGに交換する。マザー整理をやる前には実施する予定。