700回目の記事。実は削除した記事があるし、去年2月まで関係ない競馬記事が居候していたので本当の記事数は違っているが気にしない。それにしても700回である。2年間毎日休み無しに更新しても漸く730回だから疲れるわ。とりあえずここまで4年間、誰も書かない・できない記事が書けたと思う。これからも「ユニークにして役に立たない」事をやっていきたい。


★Creative GB0010 Modiφ
 おいおい、その前にA350XTの修理じゃないのか?と思う人もあろうが、あれは思いのほか面倒なので放置中。実は前回のCT6970の修理をした時に、作業がヘタと言うか手際が悪くなっていたのでリハビリを兼ねている。このままで本番に行くと失敗しそうだから。


 以前「今更Quadro改造」で扱ったカードである。一時はHSDLのエースとしてWindowsVistaのβテストまで使われた。最近は引退気味だがまだ現役登録は続いている。このカードは故障したわけではないが、一つだけ非固体アルミ電解があるのが気に入らないのだ。まあ膨らんだり破裂したりする事は絶対に無いけど、10年以上経過したので交換してやろうか。もっともあまり使っていないから寿命は大丈夫だとは思うが。


 同サイズの1500μF6.3Vを使わずに1000μF10Vを使っている。インピーダンスやリプル耐性は必要だが、1500ではなく1000μFに意味があるのだろう。1000μF6.3Vだと8φになってしまうからね。
c808
 SVP820μF6.3Vが寄贈されたため、これを使うべく交換してみた。最初から付いていたように収まりが良い。これでめでたく全固体電解化が成立した。毎日使っても20年は大丈夫なので誰か使ってくださいm9(^^


 C803が抜けている。勿論省略されているのだが、世界中回って色々写真を見たけど実装されているものは無かった。シルク印刷の幅から推定すると、隣の330μFより大きな容量と思われる。ここにTPD470μF4.0Vでも付けてやるかな。意味は無いけど、他の製品との外見の差別化を図るのだ(^^
c803
 ああもったいない?TPD470μF4Vである。これでVcore出力はパーフェクトだ。何より見栄えが非常によろしい。電極のフラックスが汚いのであとで掃除しておこう。


 これは気に食わないハンダブリッジ。ハンダブリッジってシロートがハンダ付け失敗したみたいでイヤなんだわ。それは気分の問題としても、入力なんだからちゃんとインダクタを付けないといけない。これは3.3V入力だから、WS440BXやBH6のような廉価回路だとメモリに影響が出る。
l802
 もちろんジャンクからこの1.0μHのインダクタを回収出来たから今回改造する気になったのね(^^; 最初に部品ありきがHSDLの改造。


 ここもハンダブリッジで繋いである。気に入らねえな。これは実は以前のロットでは抵抗が付いている。最初が幅広の10mΩ精密抵抗で、次が0Ω×4になった。0Ωは単なるジャンパでは無くてそれなりに効果がある。最後のロットがこのハンダブリッジ。露骨なコストダウンである。
r825
 抵抗入れを探したらちゃんとあるんだなこれが。筆者は微小抵抗は解体する時に必ず外しておく。これらは入手できないか、出来たとしても高い物が多いのだ。貴重品である。これで本来の姿に戻ったと言える。


vrm
 これが改造後のVRM全景。VRMはリファレンス回路通りなのでこれとでも比べてみよう。シロート目にはどこを弄ったか分らないのがいい所。C816が踊っているのは最初から。直したいけどハンダゴテを当てるだけで性能が落ちるからやらない。

 これで設計者が想定した通りの回路になった。ちなみに元からオーバークオリティなので追加の意味は無い。設計者は実際必要な要件に余裕を持たせようとし、製造者は必要分をギリギリまで削ろうと画策する。両者の利害は永久に一致しない。閑話休題、3.3Vラインのお釣りは大幅に減ったと思うよ。という事で全く役に立たない「至高のGF2GTS」が完成した(^^


★おまけのベンチマークだっ!
 折角パワーアップしたし、丁度K8T NeoにXP3も入っているのだから動かしてみよう。行けー!前世紀の遺物!


・DX5
finalreality
 ご覧のようにHD4670を大きく凌駕。流石に一時代を築いた名板だ。これでは相手になりませんな(ワラ


・DX6
3dm99max
 同じく下はHD4670である。これもダブルスコアで圧勝。TNT系とは違ってGPUと呼ぶに相応しい、当時としては群を抜いた性能。ちなみに全てのベンチは定格クロックで動いている。


・DX7
3dm2000
 同じく下はHD4670である。う、だんだん負けてきたな(^^;


・DX8
3dm2001se
 まあこいつは畑違いだから仕方が無い(^^;;


・DX9
yumerea
 …(^^;;;


 ということでなんちゃってQuadro2 ProはRADEON HD4670より(一部)速いです…だんだんバカ記事風になってきたからもう止めよう。


★おまけのおまけ
gf2ti
 OCしてみた。しかしクロックは全く上がらない。コア240MHz、メモリ400MHz程度が限界のようだ(しかも安定度が低い)。ノーマルのOC記録がHSDLには無いが、OC率は殆ど変わっていないのではなかろうか?Ultra並みを期待していた当方はガッカリだ(Proまで)。周辺を改造してもコアの限界は超えられない。周囲がどんなに励ましても無能人間は決して有能人間にならないように…(^^; ちなみにVRMの発熱は極小で、やはりこのパーツはオーバークオリティだった。

oc_3dm99max
 せこくOCでGF2GTSの最高記録(^^;