wg_denatsu
 ギガ6OXTのコンデンサを全交換するために準備を始めた。高圧や大型のコンデンサは実装後のエージングに時間がかかるので、ハンダ付けの前に新品同様に戻っていただく必要がある。これは定格電圧より実装後の電圧が大幅に低い事に依る。今日処理したのは高耐圧のKZH680μF25V×8、MF22μF16V×8、ZL470μF16V×8である。6.3V以下の低圧の物は使用電圧との乖離がそれほど大きくないため、10年物など極端に古いもの以外は付けてからでも何とかなる。今回は時間があるので6.3Vも全部やってしまうけど。

 アルミ電解は電解コンデンサと言うくらいだから電解作用で動作している。なので電圧処理も高い電圧の方が早く終わる。しかし定格電圧というものがあるので印加電圧を極端に高くする訳には行かない。つまり定格電圧ギリギリで処理するのがベストという事になるわけだ。事実、コンデンサメーカーの指定では「電圧処理は定格電圧で行なう」と定めている。

 そう考えると実電圧より無闇に高い定格電圧の電解コンを付けるのはよくない事が容易に想像できる。実装後のエージングがなかなか終わらないからだ。マザーではないが、オーディオ機器の信号系カップリングコンデンサ等はほぼ直流が掛らないためさらに悲惨な状況で、下手すると永久に終わらない可能性もある。ある程度時間が経過すると今度は摩耗劣化が酷くなるからだ


★質問の答え
 何故最大22.6AのCPUなのに、入力コンが耐リプル1A以下のアルミ電解×3で耐えられるか?は次の事情に依る。よく考えれば世の中に不思議な事は何もない。

・アルミ電解は周波数が上がるとリプル耐性が上がる
 周波数が上がると1.1〜1.4倍くらいになる(サイズと電解液に依る)。

・アルミ電解は常温だとリプル耐性が上がる
 105℃品は50℃前後だと倍くらいになる。

・補助コンデンサMLCCの働き
 殆どのVRMは入力に0.1〜1μFのMLCCが付いている。これによりアルミ電解の負担はさらに下がる。しかしこの程度の容量では下の方(直流付近)には大して効果は無い。要因としては一番薄いかな。

・実際にはそれほど流れない
 CPUは最大電流が流れ続ける事は絶対に無い。リプルは理論上最大電流の1/2が上限なので意外に大したことが無いかもしれない。P!!!だと22.6Aでも17A程度しか流れない。その半分以下だと更に楽だ。これが最大要因だと思われる。

・そのコンデンサに根性があったから(^^;
 雀ではなくとも部品には当たりハズレやマージンがありますんで。

 ということですね。解りましたか?RKさん。中華コンデンサで充分と考えるメーカーの根拠はここにあるのだが、実際は裏切り者の存在も考慮しなくてはいけないんだな(^^