HSDLにメールを出したのに一か月も返事が無い!(怒)と言う人はその旨コメント欄に書いてくださいm(_ _)m スパムと間違えて消してしまっているかもしれませんので(^^;


★USB5V追記
 規定以下の電圧降下の件だが、単独で0.5A以上流しても起こるが、機器をバスパワー補強の無いハブ(なるべく使わない方が良い)で繋ぎ過ぎても勿論起こる。殆どのマザーは電源ラインにヒューズは入っているが、0.5Aを超えた途端にすぐさま反応するヒューズは存在しない。電流を取り過ぎて1A位流れても不思議はないのだ。このようにユーザーの使用法にも依るので、単純にマザーの欠陥とは断言できない。どんな条件でどのように測定したのか明示してから騒ぎましょう(^^ 何でこんな事を書くかというと、USBバカと言う人種は確かに存在するから(注)。

 ここで書いた改造はどんなマザーにも適用可能だ。しかしヒューズが無くなるのでアホにはお勧めしない。コネクタは0.5Aしか考慮していないハズだから、その限界はどこにあるのか個別に調べないと分らない。バスパワーが何時まで経っても大電流にならないのはホットプラグ対応の為もあるかもしれない。アンペア単位の大電流をバシバシ抜き差ししたら色々な面でヤバいわな。市販マザーの電源ラインに、リファレンスには存在しない比較的デカいアルミ電解が入っているのもそのためだと思われる。イメージ的にはダンパみたいな感じ。

 ちなみにバイパスさせるのは+5VラインとGNDラインである。5Vラインだけでは不充分なので念の為。あとコネクタの手前ではなくコネクタに直に繋ぐ。その手前の配線に問題があるのかもしれないから。DCRの高い細い線では逆効果で、ATX電源のケーブル以上のモノを使う。コネクタが酸化していても降下するかもしれない。思っていた以上にシビヤーだろ?

注:USBバカとはなんでもUSBコネクタに繋ぐ人たち。扇風機やら暖房やら。コンセントじゃないつーの(^^; 同時に10くらい繋いでいるのも見たぞ。

★i820Eリファレンス回路のVRM
 i820Eリファレンス回路のVRM(8.4)はスゴイ。まず入力コンデンサが9本もある。もっともこれはニチコンPシリーズのようなユルイ低ESRコンデンサを想定しているが。だとしても入力コンデンサを9本立てたバカマザーはこの時点では見た事が無い。いや7世代だってそれ以降だって単相なら世界中探しても存在しない。悪い意味で空前絶後の本数だ。例えこのVRMが20A仕様だったとしても。

 次にスイッチがスゴイ。上2下3パラという見た事もないというか見たくない代物。石自体はIRF7811AなのでRDSon的には大した事は無いが、単相で5つもパワーMOSFETが付いているのは見た事が無い。IRF7811AはSO-8パッケージなので立てる訳にも行かず、かなりの基板スペースを食うのは間違いない。上下パラパラならAL440LXで見たけど。あれは440LXのVRM8.1リファレンス回路に基づいている。BXで採用のVRM8.2リファレンス回路もそうなっていた。この時点では820リファレンスが抜けてクレージーなのだ。その後ASUSがK7Vでそのクレージー構成を採用したけどね…。もちろん効率は最悪だ。

 止めは出力コンデンサ、OS-CONの4SP2200M×5だ。これを見て漸くWS440BXの出力コンデンサの謎が解けた。あれはOS-CONを通常アルミ電解(PW)に置き換えただけなんだね。閑話休題、OS-CONでこれだけの巨大容量とESRが必要なのだろうか?必要ないね(^^ 勿論この820Eリファレンス回路をそのまま採用したメーカーは一社も無かった。当のインテルでさえ(狐が作っているからだが)採用していない。海千山千のプロであるマザーボードメーカーが、コスト的にもスペース的にもこれを採用する理由が無い。

 HSDL設計のVRMだと入力PW1500μF10Vクラス3本、出力PW2200μF6.3Vクラス7本程度だろうか。上下スイッチは適当に上FDB6030、下FDB7030で。コントローラは周辺回路が簡単なRC505x系で、更にコストダウンすればUS3004とか。これでP!!!1000でも10年は余裕で使える。適切な所に適切なパーツを配置すれば10年程度で壊れたりはしない。壊れる場合は部品選択のミス、若しくは部品自体の欠陥である。Lelonは電解液不良、YECは部品選択の誤りというのがHSDLの見解である(注)。見た目は同じように吹いて故障していても理由は全く異なる。[以上、昔のWeb記事を再録]

注:AOpenのLelonは、適切な部品が選択されているにもかかわらず短期間で破裂した。またAcerのYECは、出力に一般用105℃品アルミ電解を配置したのだから壊れても驚くには値しない(負荷次第では動いても不思議ではないが)。勿論これは技術的見解であり、政治・経済的な問題は考慮していない(^^ OEM製品の部品選択にはそちらの要素の方が大きいのだ。

★ベンチマーク目安[2012/03/25]
 世間や読者のレベルとは関係ないHSDLの目標レベルだ。現在では拾ったPCでもこの程度の成績は出るかもしれない。こんな数値でも2、3年前のHSDLよりは倍くらいのレベルになっているのだ(^^;

=2DMark11(Ver0.13)=
 一応の満足はGDIで4000越え。なかなか難しい。

=FinalReality1.01(DX5)(数値は3Dのみ)=
 極度に上がりにくいベンチであるが10超えが水準。ただ現在だと超えたくらいでは威張れない。威張れるのは12を超えたあたりから。

=3DMark99MAX(DX6)=
 PCの動力性能が強烈に出てしまうベンチ。25000超えればいい。最近のPCなら30000なんて軽く超えるだろう。

=3DMark2000(DX7)=
 これもPCの能力が出やすいが25000超えればいいだろう。HSDLでは意外と苦手とするベンチである。

=夏海ベンチ(DX8)=
 上がりにくいが15000超えればいいだろう。そこから20000超えがツラいのだが。

=3DMark2001SE(DX8)=
 20000超えれば水準。3DMark系はどれもそうだがPCの能力がハッキリ出やすい。最近のゲームPCなら70000を超えるらしい…。

=ゆめりあベンチ[それなり](DX9)=
 目標ラインはXGAで60000超え。100000超えたら最高画質に移行する。HSDLでは一度も超えた事が無い。だからいまだに「それなり」なのだ。

=3DMark03(DX9)=
 PC全体のパワーもあるが15000超えればまあ満足。うちのPCではかなりツライ。あまり力を入れていない。


 これはPCI-Eカードレベルの話で、AGPだとマシンパワーが弱い事もあり何割か落ちるだろう。