ここのところMSIに押されっぱなしのECSだが、まだネタを隠し持っているのだ。流石に動作未チェックはこれで終わりだと思うけど。実は今回はP965 Neoを取り上げるはずだったが、MSIばかりでウザいので急遽変更してこのマザーとなった。


★全体像
p4m800m_f
 FSB800対応なのであらゆる478CPUを載せられる。ウィラメットに対応していると言うのは本当だろうか。もしそうなら特にパフォーマンスを必要としない動作チェックに良さそう。AGP×8、USB2.0、SATAと実用可能なスペックである。残念ながらWindows8RPは動かなくなったが…(^^;

 775のメインマシンであるP4M900T-Mの前身とも言うべき板だが、相変らずの安い部品も変わっていないようだ。まあこのクラスなら交換部品はいくらでもあるので困りはしないが、コイツが壊れても部品取りにならない。特にコンデンサはMLCC以外全部ゴミ!(^^;


p4m800m_r
 裏面はこんな感じ。何とノース・サウスともDCはコンプリートである(^^ だがCPU裏がツルツルの所がECSらしさを保っている。おや?この478ソケットってスルーホールタイプだな。こんなのは初めて見た気がする。他のメーカーのマザーでこんなのあったかな。お陰でソケットの交換はやり易いが、バックパネル付きヒートシンクが付かないとかのデメリットも考えられる。



★CPUソケット周り
socket478
 出初めの時はこれでもかなりマイッタのだが、こうして見ると改造は楽な方だよな。時の流れは早い。改造君の立場から言わせてもらえばMLCCよりポリマー電解のランドが欲しかった(実装はコストアップなので無用^^)。特に裏面はツルツルでがら空きなのでもったいない。


socket_dc
 ソケット内DCであるが、流石に478は小さ過ぎる。C120が省略されているが、これを無傷で付けるのはかなり苦労しそうだ。何しろハンダが溶けないのだが、かといってずっと当てていたら放射熱でソケットが溶けてしまう。


★VRM部
 MLCCはやはりいくつか省略されている。3.4GHz対応しているマザーなのでこれは埋めておきたい(10〜22μF程度)。


vrm
 廉価版マザーでも3フェーズVRMである。コンデンサを除けば特に要望は無い。それにしてもP6からたった一世代で何でいきなりこんなになってしまったんだろう。スイッチング周波数は実測205kHz×3である。Pentium4なら3相は譲れないところ。


pec8_13
 PEC8と13が省略コンデンサ。どちらもRLX1500μF6.3Vだろう。定格で使う限りは無くても大丈夫だが、あった方が信頼性が高まるのは事実。余裕があれば中華コンでも飛びづらくはなる。


pl1
 これが入力インダクタ。この時期はこんな感じのフェライトバータイプが多かった。しかし次世代ではクソマッハで否定されて消えた。こんな電磁波ブチまきコイルなのだから当たり前だわな。大電流になるとEMI検に合格できない。

 ちなみに「巻き数が少ないから大丈夫」と言うのは間違い。磁束の大きさは巻き数には比例しない。無知蒙昧の輩が何処かで与太を飛ばしてたんで再び否定しておく。解らなければラジオ少年からやり直せm9(^^) マジで小学生レベルの知識だろ。


pl2
 Vcoreの出力インダクタ。この時期なのでインダクタンスは極めて低い。動作中は0.5μH程度しかない。交換する必要性は感じない。


★コンデンサ
rls_sm
 メインコンデンサはOST。比較的マシな方だが良質とも言えない。特に超低ESR品は無理し過ぎているので寿命が短い。それは日本メーカー製でも言えるが。本当はもう固体が使われても良い領域である。メインコンデンサはWGにでも換えるとして、入力はまた遊んでみたくなってきたな。パワーMOSFETはショボそうだから死んでも交換要員は何とかなりそうだし…。

VRM_in:RLX1500μF16V[20mΩ/2780mA]×3
VRM_out:RLX1500μF6.3V[21mΩ/1650mA]×8(10)

 現在は普通にこんなスペックのアルミ非固体電解が売られているが、前世紀では全くあり得ないようなスペックである。水系はアルミ電解コンデンサの能力を飛躍的に高めたが、数多くの悲劇も生んだので功罪相半ばと言ったところ。これは四級塩系にも言える事だが。他に8φには同じOSTのRLS、6φがG-LuxonのSM、5〜4φが同じくG-LuxonのSXである。

RLS1000μF6.3V[80mΩ/600mA]×13
SM100μF16V[NA/135mA]×8
SX22μF25V[NA/51mA]×4
SX10μF25V[NA/33mA]×1

RLX=超低ESR品(交換要員はWX、ZLH、KZH等)
RLS=低ESR長寿命品(交換要員はAX、YXG、LXZ等)
SM=一般用105℃品(105℃品なら何でも良い)
SX=7亶皸貳麺105℃品(同サイズ105℃品なら良い)

 アルミ電解はこれで全てで、VRMを入れても種類は6種類である。かなり合理化されているのでコストダウンになるだろう。筆者なら更に絞ってSX10μF25V→SX22μF25Vで済ませるだろう(^^ それで全5種類まで絞れる。チビコンを全部SMにすると割引効果より価格が上回るかな?


★周辺回路
rtm360_520
 クロックジェネレータICも蟹印である。取り立てて特徴の無い石。


vt8237r
 何とサウスはVT8237Rである。これはRAIDも組める奴ですね。廉価版M-ATXにはオーバークオリティだな。以前HSDLブログでも書いたが、このサウスには欠陥疑惑がある。具体的には電源が入らなくなるというもの。Intel・AMD問わず、8237系サウスで電源が入らなくなったらHSDLに持っておいで(^^


vt6103l
 NICチップはVIAである。このチップは消費電力が少なく負荷も軽いという事で意外に評判が良い。100BASEになったばかりの頃のVIAはかなり酷かったが、長年続けていればソコソコ良い物が出来るという良い見本。


alc655
 サウンドはメジャーな蟹印ALC655である。特に問題が出るチップではない。どこかの不良メーカーと違ってドライバサポートも手厚い。実はこのチップはHSDLでは計測した事が無いので楽しみにしている。


f2_fb
 おやあ?F2(FUSE)の位置にFBが付いてるぞ。これでも役には立つが付け間違いか?しかし別部分もこうなっているのでワザとかもしれない。0Ωで繋がれるよりはマシか。FBにも電流定格があるのでヒューズ替わりにはなるが、飛んだ時に基板に致命傷を負う可能性も大きいので真似してはいけないよ。メリットは微妙に電源品質が上がる(^^


biosrom
 廉価版としては珍しくソケットに入ったBIOSのFLASHROMである。これでぶっ飛んでも対応がしやすい。チップはシールで見えないがPMCのPm49FL004Tで、恐らくFWHモードで使っているのだろう。


atx
 ATX電源コネクタは20Pだが、位置が変な所に有るのがちょっと困る。ケース環境によってはこの位置が絶好の場合もあるだろうが。


★以下次号
 長くなったので起動編は次回。実は動作確認で大変な目に合ってしまった。未使用品なのに…(^^;