短期集中連載第4回目(^^;

興隆(Acorp?) 6M694T[Ver2.0]
興隆 6M694T 再び!
興隆 6M694T 再び!!
興隆 6M694T 再び!!!


★発振しているか?
 仕方が無いので面倒だけどオシロで波形を見る事にした。これで少しでも発振の兆候が覗えたら、コントローラの位相補償に全力を挙げるしかない。うぜえ。しかしここで問題がある。借用カメラではオシロ画面撮影ができないのだ。まあ無理やりやってみよう。


w_switch
 まあスイッチング波形は普通おかしくはならないが、GA-6BAの時は派手に発振したよな。相変らずキタネー波形だがこれは昔からなので問題ない…イヤHSDL的にはあるけど直すのも面倒。ネタが無くなったらやってみても良い。スイッチング周波数はSL46T(1.50V)の時199kHzだった。


w_vcore
 これが注目のVcoreだが全く問題ない。実はこれSL46Tなんだけど(^^; 鱈鯖を付けても線が太くなっただけ(注)で発振している感じではないなあ。スイッチ波形に至ってはアンダーシュートがやや増えただけだった。MEMTEST86+を回してもデューティー比が振れるだけである。これはWGではなくFCの波形である。VRMは無実と言う可能性が高くなった。

 バカチョンなカメラなので、「暗いから明るくするよ」とばかりに思い切り露出を掛けやがる。おまけに「足りないから増感するね」とISO感度を極限までUP。おかげでCCDノイズが出まくりじゃないか。露出は-2補正したけどピント合わないし、やはりこのカメラでは無理があり過ぎる。

注:SL5PUの方が見た目4倍くらい太くなる。FSBが丁度2倍だから当然かもしれないが。

★クロックジェネレータ
clock
 クロックジェネレータ部分にも疑問点を発見。94241AFの19番ピンに繋がるC41は最初から付いていないが、これはVDDSDRのDCと言う重要なモノだ。明らかに除去した跡があるのは何故か。その上方の謎の修正と関わりがあるのだろうか?ちなみにC35やC36もVDDSDRである。メモリに関連するものである以上見過ごすわけにはいかない。エラーが止まるまでは何でも疑う。ちなみに修正の影響でC40も未実装だが、これはVDDPCIなので放置する。


c41
 0.1μFのMLCCを付けた。電源のDCを除去しなければならない不具合などは、基板の製造不良以外では皆無だと思うのだが…。勿論この基板はこの部分は正常に作成されている。


★テスト
 高クロックで不具合が出ている以上、何らかの高周波ノイズが影響を与えている可能性は高い。クロックジェネレータのDCで解決するような単純な事ではないだろうが…。


memtest_sl5ze
 結果を言うとやはり鱈鯖では滝流れのエラーが発生した。しかし鱈セレではご覧のようにエラーが出なくなって完走した。

 コイツが原因なのか?じゃあ何で取ったんだよ。上の方の謎の修正と言い、目的が不明なだけに気になるな。修正を元に戻したら動いたりして…。全くの偶然のような気もするが、今まで一度もテストをPassした事が無いからなあ。


★終わり?
 ネタ切れ。これで疑える部分は全部見たが、鱈鯖のエラーを消すまでには至らず。ということで現状鱈セレ若しくは河童で動かすしかないのでは…イヤ河童で動かしたら694Tの意味が無〜い(^^; という事で鱈セレで動かそう。


★おまけ
 VT82C694XのVIAリファレンスマザー回路を見せてもらったが、入力コンデンサが非固体アルミ電解1000μF6.3V×2だったのには泣けた。VRMコントローラはHIP6021だが、ひょっとするとこの6M694Tもそれに倣った回路なのかもしれんな。情けない性能のキングコングで足りるわきゃーねーだろが。イソテルとは違った意味で常識外れだ。

 出力コンは同じく1500μF6.3V×5だ。これはESR次第だからまあいいが、GSCじゃない事を祈るばかり…(^^; 上下スイッチはFDBではないCEB6030で、この辺りは台湾メーカーの意地なのだろう。イヤイヤ、つまらない意地は張らない方がいいよ…(^^; 少なくとも受動部品は日本メーカー製が断然良い。

 機会があったらこのリファレンス構成を再現してみたいですね。VT82C694XでHIP6021搭載マザーって…何があったかな?有りそうで思いつかない。