K7S5A+の記事は予想通りあまり人気が無いみたいだが、特に気にせずもう一丁(^^ またもECSワークスに逆戻りか?

哀愁のマザー ECS K7S5A+(解析編)
哀愁のマザー ECS K7S5A+(動作編)
哀愁のマザー ECS K7S5A+(改造編)


★再度OCしてみる
 前回はFSB124すら到達せず沈没。マージンの無いAMDでも、パロミノは1600〜1700MHzは堅い。だからこそもっとマシになるようにマザーを改造したのだ。まだ完全に慣らし運転が終わっていない(注1)が、このXP1500+はK7N2G-Lで1600MHz動作している。少なくともそこまでは行かないと情けない。

 それはそうと見落としていたことがある。前回のテストが終わった後にBIOSメニューを見てたら、メモリ設定に"Ultra"モードというのがあった。これにセットしたら468MB/sと前回より格段に高速になった。これはGA-7ZXRのOC記録462MB/sを定格クロックでビミョーに上回る。しかもよく考えてみたら使用しているメモリはDDR400なのでCL2.0でも動くのではなかろうか。そう思ってテストしたらMEMTEST86+は難なく完走。気づくのが遅れてちょっと損した気分だ。速度は478MB/sでまずまず。SDRは余裕で越えているようで安心した。これでOCも上手く行けばいいんだけど。

 いきなり石限界のFSB124で行ってみよう。しかしBIOSPOST画面が出たところであえなく固まる。この下は前回のFSB110だから詰まらんな。124と110の間にもう一つ設定が欲しいところだ。しかし以前はこの画面も出なかったのだから進歩と言えるだろう。メモリが安定しているのでこれでCL2.0+Ultraが通るかな?


memtest_k7s5ap
 設定最高はクロック1430MHz、速度は533MB/sをマークしてメモリテストもパスした。ちなみにこのXP1500+SFFは何故か倍率変更できない。L1ブリッジは完全にクローズされているのだが、なぜ変更できないのかは分からない。起動できないマザーも多く、いろいろと謎の多い石ではある。クロックを上げればSDRの845に追いつけそうだが、それは向こうも同じなので決定的な差なんだろうな。

 ついでに100/133でやってみたが、BIOS設定は出来ても速度は全く変化が無い。DDR表示から見てもメモリクロックが変動していないようだ。メモリだけクロックが上がればもっと速くなりそうなのにもったいない感じ。

注1:コンデンサ交換後は1、2週間すると好調になる場合が多い。CPU(VRM)周りだけだとあまり関係ないが、メモリ系コンデンサを変えるとこの傾向が強い。ちなみに一度好調になったらそれ以上は良くならない。エージングを何時間続けても無駄なので念の為。使えば使うほど緩やかに、そして気付かぬうちに劣化が進むだけだ。

★折角だからXP3を入れてみる
 このマザーが現役の2000年代前半はOS(というかWindows)はまだ鉄板とは言えないものだった。このマザーのユーザーも半数は9xだったんじゃないかな。まあ9xが2kになってもACPIやPnPは相変わらずだったが。そこでACPIもPnPも完成したXPを入れて真の実力を発揮させてやる。

 どうやっても不安定にならないというお墨付きのパーツを組み合わせているので、インストール中に詰まる所は全く無かった。起動しても?はサウンドだけ。まあビデオカードのドライバはメーカー製を入れたが、とりあえずならサウンドドライバだけで完全に使用可能である。BIOSでは選択肢自体がグレーアウトしておりS1しか選択できないが、XPをインストールした後はS0〜5まで問題なく動作する(注2)。ちなみに98SEではS3が使用できなかった。9xはXP3と違ってBIOS設定に依存するので仕方がない。

注2:S2は分からない。っていうかS2って何?って感じ〜(^^; 通常のOSはサポートしてないんじゃないか?

★ベンチマーク
 HSDL得意のいじめベンチだが、このマザーの場合は時期がピッタリ合ってしまっているのでほぼ正当な評価となる(^^; ビデオカードを変えようと思ったが、他と比較したいので敢えてMX440(メモリだけMX460相当)のままで行く。

HSDL47
MB:K7S5A+[Rev1.0/1.0e]
CPU:AXL1500DLT3B(110x13.0@1.45V)
MEM:ProMOS PC3200-256MB
VGA:MS-8881[GF4MX440+DDR64MB]
OS:Windows XP SP3
PS:AcBel ATX-300P-DNSS


bench_k7s5ap
 ビデオカードがGF2世代なので多くは望めない。当然ながらDX9のベンチマークは全くスコアが出ないのでパスした。3DMark03等は時間の無駄なので…。π100万桁は1分23秒だった。SiS745のデータシートがあればもっといいタイムが出そうなんだけどな。


★消費電力
 昨今気になる消費電力はWindowsXPのアイドル時65Wで、3Dベンチ(3DMark2001SE)を回している時に76Wだった。HDDが2台付いている割には消費電力が少ない。もっともCPUはパロミノと言っても低電力タイプであるが。Pentium4の標準的PCだと、このPCのフル負荷がアイドルの数値なので驚く。

 ちなみにOCCT他プロセッサを酷使するソフトでは電源的にフル負荷にはならない。またHDDやVGAだけでなく冷却ファンまで消費電力に大きく関係する。厳密に1Wまで比較するにはこれらも公開しなくてはいけないのだが面倒なので省略〜(^^; HSDLはいつも同じ条件で測っており、条件を変える場合は特記している。消費電力的に見ればどんなパーツも大目に見る事はできない。コンセントの抵抗ですら消費電力に違いを与えるので、もしコンセントやテーブルタップ等が発熱していたら要注意だ。


★最後に計測
 改造後の波形を観測してみた。コンデンサ全交換など色々弄ったが果たしてどう変わるか。


wave_k7s5ap2
 前回より製品らしい?波形になっている。特に´△魯汽襪ら人間に変化したかのような大変化だ。5Vラインもほぼ問題の無いレベルになった。DCを強化したこともあり、これでUSBバスパワーも安泰だろう。出力リプルがあまり変わっていないが、OSTもそれほど劣化していなかったのかもしれない。


★終了
 地味で自作マザーとしての機能は低いが、何とか安いマシンを作りたい人には人気があったようだ。当時はまだコストを考えてPCを自作する人が多かった。まあ大概安物買いでヒドイ目にあうんだけど(^^; 当時も今も、遊ぶ気のない人は自作に手を出さない方が良い。例え不具合があってもそれを楽しめるくらいじゃないとね。PCを使いたいだけなら市販品を買えば良い。