ハッキリ言ってs754(と言うかモバセンだが)の記事は人気が無い。たぶん誰も使っている人が居ないからだろう。しかし筆者自身がこのプラットホームに憑りつかれてしまっているので更に続く。興味が無い人はここでさようなら(^_^)/~


★CPUのシム
 以前からジャンク出身のアルミ板を使っていたが、一連の実験で熱伝導が足りていないような気がしてきた。代わりに適当なアルミ板を探していたらこれが見つかった。


disc
 そう、HDDのメディアである。これはかなり薄いのだが、2枚重ねれば何とかイケるかもしれない。まあいつも通りテキトーな発想である。


cutter
 カッターナイフで切る。去年の買い物でこのカッターナイフと金尺を見た事があるだろう。実はその時既に完成していたのだった(^^ この記事古いんだよね。単体でネタにならないので放置していたのだ。


kansei
 容易に想像できるだろうが非常にテキトーな仕上がりである。何しろ傷を付けて折り曲げるので微妙に波打っているのだ。万力で潰して平面性をある程度出しているが満足には遠い。しかもこれを2枚重ねて使う。だが結果を言えばこれでも以前のCPUシムよりは冷えるようだ。言うまでも無いがグリスは塗っている。小型になったのでグリス使用量も少なくなって良い傾向だ。以下の成果はこれのお陰である。


★さらに向上
 地道に刻んで遂に2.2GHz突破!「2.0GHzすら超えられない…」などと悩んでいたのがウソのようだ。もっともメモリクロックを一段下げるというインチキをしているので当たり前かもしれない。しかし400相当で2-3-3-7なので結構イケてると思う。スーパーマンも頑張っているな。頑張り過ぎてまた早死にしそうな気もするが…。ちなみにMicronはこのクロックでは動作しなかった。MSDD32M8MT-5最強説が出てきた?ここまで来ると2.3GHzまで行きたくなるなあ。


memtest_fsb255
 一気に上まで行くぜ!FSB255でエラー無く完走だ!遂にここまで来たか。これでXPを立ち上げよう。


memtest_fsb260
 ちなみに起動だけならFSB260でもスンナリ起動する。だが御覧のようにメモリが悲鳴を上げてしまう。コアは余裕があるのでDDR266まで落とせば起動するかもしれないが、またメモリが一段遅くなってしまうのでやりたくない。クロックを相当上げられるなら別だが。


cpuz_fsb255
 やりました。CPU-Zで証拠を残して、いつものHSDLフルコースメニューを食わせるか。

 …ところがそう上手くは行かなかった。ベンチマークを走らせたら、あっけなくぶっ飛んでブルーバックになってしまった。HDBENCHでぶっ飛ぶとは情けない。仕方が無い、250に下げよう。


hdb_fsb250
 FSB250ともなると、ノーマルより体感で速くなっているのが判る。メモリが特に速くなっているな。π焼は43秒で、さすがにもうこの辺りになると殆ど違いが出ない。しかしノーマルの時は51秒だったし、L2キャッシュ128kとしては驚異的に速い。同じくL2が小さくて得意とは言えない午後ベンチも100倍を超えた。静音リテール並みCPUクーラーでここまでやれば大満足。本格的に冷却したらどこまで上がるのだろうか?

 現在の設定はベースクロック=250MHz、メモリDDR333(400)、HTリンク=800(1000)MHzで、電圧はCPU=1.400V、メモリ2.70Vである。()内は動作時の数値。


bench_fsb250
 FWは53.03である。CPUパワーの占める割合が大きい昔のビデオ系ベンチは、殆どのベンチでカードを交換したかのように伸びている。MX440の現役当時に持っていったら信じてもらえないレベル(^^ なお43.45でFRを走らせたら(3D)10を余裕で超えた。昔はなかなか10の大台を越えなくて苦労したんだけどな…。


★消費電力とCPUクロック
 ご存じの通りHSDLのPCは実用される事は無い。なので消費電力が多かろうが少なかろうが全く関係ないのだが、消費電力を下げる研究には昔から熱心である。この実験データが実用マシンにフィードバックされるのだ。まずはノーマルの電力から。


hdb_x9
 アイドル電力は70Wだった。これは予想外に大きい。測定時にいつものMX440ではなく電力バカ食いのFireGL(注1)を付けていたからだろうか。それにしてもモバイルCPUと考えると大きすぎる。過去記録を調べたら、GA-8TX+藁ペンに負けているではないか。MX440(A5)が相手だと厳しいか。

注1:電力バカ食いと言ってもMX440(A5)と比較した場合の話。ちなみにMX440(A5)だとアイドル電力は57Wしか食わない。ハードだけでなく常駐ソフトの差かもしれないな。

hdb_x4
 CrystalCPUIDで倍率を×4.0に下げてみた。Vcoreも下げたかったが変化は無かった。御覧の通りかなりパフォーマンスは落ちたが、消費電力は66Wと大差ない。Vcoreを下げないとあまり意味が無いようだ。これはガックリだわ。0.9V位なら違いはハッキリ出るだろうが、ソフトでは無くハードウェアを改造しなければ落とせないっぽい。


hdb_220
 じゃあ逆にクロックを上げたらどうなるのだろう。と思いベース220で動かしたら72Wだった。これは冷却ファン分くらいで大したことは無い。この程度のOCなら消費電力は気にする必要はなさそう。この場合はむしろ上げがお勧めだな。


 3Dベンチを回したところで80Wを超える程度なのでアイドルと大差無い。これはCPU以外の消費電力が多い事を表しているのではないか。古代のATX電源(Acbel製)の効率も悪いのだと思うが確認していない…と言うか使いたくなくなるので確認したくない(^^ 予想では20Wを超える電力を損失しているのではないか?ATX電源の80+規格ができるまでは効率は70%台がいいところだった。最新の高効率電源を使えば50W台になる計算だ。こうなるとCPUで努力するのがバカバカしくなる。電源を交換した方がパフォーマンスが下がらなくていいよな。

 いずれにせよクロック(だけ)を下げるのは消費電力を下げるのにあまり効果がない事が判った。消費電力を下げるにはCPUクロックだけでなくVcoreを下げるとか、もっと根本的に電源を見直すとか、あるいは冷却ファンまで含めた周辺機器を見直す必要がある。PCトータルで考えなければ意味が無いという事だ。


★一旦終了
 現時点でのアイデアも尽きてきたのでこれで一旦終了。次はマザーを改造するか、新しいメモリを手に入れた時だろうか。もっと斬新な技を編み出すのも良いかもしれないが。


★おまけ
 検索すると754のCPUクーラー入手に苦労しているという人が居て驚く。939もAM2も、どれも同じモノなんだけど…。勿論現在も新品で売られている事になる。余程特殊な形状のクーラーで、VRMか何処かに当たらない限り現役のCPUクーラーが使える。色々使い回しが効くAMDプラットホームは貧乏人に優しい。HSDLのCPUクーラーも全て同じものを使い回している。

 但しリテンションは取り付けネジ数が違うので流用できない。取り付け時に無理して割らないようにしよう。出来不出来はあるだろうが意外と割れやすいので注意。サードパーティ製の補修用リテンションを売っているけど結構高いので、リテンション無しで売っているジャンクは買わない方が良い。もっとも自作できる人はその限りではない。