radeon_r300
 購入者はRADEONはよく判らないので何となく買ってしまったようだ。「これが9800のわけは無い。電源コネクタが違うし、たぶん9500か9700であろう」という結論になった。やべえ。9700ならまだしも9500なんて買ってしまった日には…いやそう言えば9500は持っていないな。ならコレクション的にはその方が良いか(^^

 動作チェックだが、電源を入れるとポスト画面は上がったが、この会社はBIOSサインオンメッセージが出ないので何なのか判らない。また動作はしたがファンが殆ど回らないので危険である。早々に止めてオーバーホールするしかないな。


★ちょっと見てみる
fan
 ジャンクRADEON厨房は良くご存じの通り、このクーラーでまともに生きている奴は殆ど無い。全く回らないか、回ったとしても息も絶え絶えの奴が殆ど。見た目そんなに粗悪なモノには見えないんだけどグリスが固着してしまう。これは後に書く。


r300
 クーラーを外すと出てきたのは普通にR300だった…360とは思ってなかったけど350は欲しかった。9700は既に富士通OEM静音版を所有しているHSDLなのだった。CF(SLI)出来ないカードが2枚あっても嬉しくない。右上のR(1005)の配置で9500にもなるらしい。意味が無いのでやらないけど。


k4d26323ra_cg2a
 メモリはおなじみ寒損K4D26323RA-GC2Aである。350MHzなので、定格270だとかなり余裕がある。動けばOCに期待がかかる。


vrm_ht
 これはプロテクタではなくヒートシンクである。VPUのメインVRMを冷却する役割を担っている。9600にはこんなモノは無いので、いかにこの電源が「発熱を予定されている」かが分かる。


sc1175csw
 コントローラは一般的なSC1175CSWである。電圧変更も比較的容易である。


dvi_unit
 どんどんバラしていく。DVIユニットを外すと、下にはアナログRGBコネクタ用の配線があった。頑張ってこれ付けちまうかな。RADEON9xxxなんてアナログ画質以外に何も取り柄が無いのに、何が悲しゅうてDVI×2で使わねばならんのや…(^^;

 そのDVIユニットは基板がおなじみSYE(美維科技グループ)製で、2003年18週製造。メイン基板は佳鼎科技製、2003年15週製造。自動的にこの製品は2003年5〜6月の製品である事が判る。ちなみにこのユニットは、カードが動いたとしてももうお払い箱です(^^


rev_dc
 裏面のDCはよくやっている。もっともこのメーカーは動作マージンが少ないので、やらないと動かない心配がある。AVXとSprageのタンタル電解コンの姿も見える。たぶんTAJと263だが見た目では分からない。壊れたらF93クラスで置き換えられる。


vrm
 電解コンデンサ群。メイン出力はHCである。小さいのはマネ下FK-V、ニチコンUD等。メインはニチコンのようだね。入力コンが固体電解であるところにこの電源の素性の良さがある。但しこのニチコンNAは何か不具合出して死んだような記憶があるが…(^^; インダクタはFALCOの既製品と何かよく判らんメーカーのSMD3.3μHである。大容量MLCCも投入されている。この物量を見てもかなり無理してるのが分かる。ファンも壊れやすいし、日常使用したくなる製品では無い。


hav
 これはパナのSシリーズで、SMD一般用85℃品アルミ電解。コイツは寿命が比較的長いので特に問題は無い。


★洗う(^^;
parts_wash
 小汚いので洗う。ファンが回らないのも直す。直し方は以前書いた通りの手法。次の章で問題点については触れる。このようにきれいに洗うとジャンク品でも愛着が出る。

 久々にスチームクリーナーを使ってみた。存在を忘れるくらい使っていないな。ちなみに見た目ほどはキレイにならないので態々買う必要は無い。日本はヨーロッパと違って乾燥しにくいので、TVショッピング番組で見たように上手くきれいになる訳じゃない。水分がなかなか蒸発しないので、これで床掃除なんてした日にはジメジメして黴菌まみれの床になっちゃいます。広告に騙されないように。


★不具合調査
 以前から純正RADEON9xxx系のクーラー、と言うか冷却ファンがすぐに壊れるのを不思議に思っていた。何でこの辺りのRADEONはファンが短期間に死ぬのだろうか?クーラーもバラしてチェックしてみよう。


seal
 御覧のようにファン裏面のシールが熱で縮れている。スゴイ発熱だ。これは明らかにクーラーの設計不良だろう。ファン自体はADDA製で特に問題は無さそう。


ht_front
ht_revers
 真ん中の変色している部分がファンの軸蓋部分だ。そのズバリ真裏にわずかな厚みのアルミ板を介してVPUが密着しているのだ。つまりクソ熱いRADEON9700VPUでファンの軸部分を熱し続ける構造になっている。ファンで冷やしているとは言えグリスは短期間で乾いてしまうだろう。ファンは汎用なのでこんな高熱に対応できる訳は無い。イヤむしろここまで良く守ったと評価して良い。何を考えてるんだこのバカ設計者は…(注)。

注:賢い設計者はファンの軸を熱しないために、裏向きに浮かして付けたりオフセットを付けて軸をずらせたり色々と工夫している。それが当たり前だ。

★もう一度動作テスト…だがしかし。
 石やメモリからは9700なのは確定的だ。期待せずに電源を入れると、そこには見慣れた色とりどりのお花畑が広がっていた…。


r300_sibou
 クーラー修理は間に合わなかったか…と言うか既に死にかけていたのだろう。現段階ではコイツは整理(解体→リサイクル金属ゴミ)対象かなあ。まあリフロー練習代わりに丁度いいか。ブチ壊れて画像信号が出なくなるまではやる。

 もっとも熱で死んだ奴は、再リフローで直しても再び壊れるだけだ。つまり根本的に設計が腐っている物件は直しても無駄。コイツも元通り組んだらまた死ぬと思う。


★終わり
 この時期FX5800が超爆音で話題になったが、コイツのように静かでも熱でブチ壊れていれば世話は無い。どう見ても熱設計ミスだし。やっぱりあの時アンチ・ゲフォの流れに乗って新品で買わないで良かった、そう思ってしまったしばたよしとみだった。