fx736ultra
 一見大物感のある、何かよく判らないカードを買ったらまたもGF5700だった(^^; さすがに「もう要らねーよ!」と言いたいところだが、HSDLではUltraは所有していない。早速動かしてみるか。


★超々キタネー!&事故発生
cooler1
 何じゃこりゃー!と叫んでしまうほど汚い。何処のドイツが使っていたのかは知らないが、これが付いたPCのあった部屋は同じように汚れているはず。勿論人間の中身も同じように…。


cooler2
 ブロワで吹いても全く微動だにしないくらいベットリ埃が固まっている。これはもう洗剤ドブ漬けしかない。


cooler3
 あまりに汚いのでヒートシンクを一晩レンジクリーナに浸けたら表面が酸化してしまった(^^; 以前笊マンを2、3時間浸けたらキレイな銅色になったのだが、このようにあまり長時間浸けとくのは拙いらしい。でも本当に銅製なんだね。これのおかげでカードがズッシリと重い。


cooler4
 お陰様で非常にキレイになって臭いも全く無くなった。これで漸く動かす気になってきた。ところが…。


svp1500
 動いたので基板を洗ったらOS-CONが取れてしまった(^^; ブラシでガシガシ洗ったのが悪かった。しかもご丁寧に片方の脚が根元から折れて再生不能。このOS-CONはリードが折れ易い。通常アルミ電解のような鉄線じゃなくて銅リード線だからだろう。この辺りの超低ESR品だとリードの抵抗もバカにならないのだ。しかし参ったな。だからSMDアルミ電解(CE32)はイヤなんだよ。まさか全三洋製なのにハンダ付けさせられるとは思わなんだ。

 しかしこの電源、無印とは全く違う強力電源だな。ソースは外部供給してるし。無印からたったあれだけ(425→475MHz)GPUクロックが上がっただけでこれほどの電源が必要なのだろうか。それとも無印が手抜きし過ぎなのだろうか。無印OCだと475MHzで一応安定動作するんだよね。


lr2980
 LR2980と言う型番が見える。調べるまでも無くLeadtekのOEM品である。基板はアルバトロンでもおなじみのHTこと永捷電路版有限公司、2004年12週製造だ。電解コンデンサは全て三洋(当時)製。ELSA向けだけあって品質には全く問題は無い。


k4j55323qf
 メモリはDDR3で128MBである。付いているメモリは500MHz品なのでDDR1000という事になる。もっともGF5700Ultraの仕様はDDR900MHzだったような気もする。100MHzはマージンという事で。


fx5700ultra
http://www.overclockers.com/forums/showthread.php?t=266005
 あれーここに出てる奴と違うぞ?片側のランドが無い。という事は所謂「Quadro化」はこのGPUの場合は不可能という事になる。

 もっとも上の掲示板の奴は正式なFX1100だが、同じチップを使っていると思っていたので意外だった。ひょっとすると上のSMD抵抗2つを取り去るだけで良いのかな?HSDLは現在のところこれ1枚なので改造はしないけど。


★修理
 曲がりなりにも修理屋が、正常品を自分でぶち壊していれば世話は無い。面倒くさいけど電解コン取り付けだ。最初はテキトーにOS-CONの820μF6.3Vを付けようと思ったが、どうも1200μF4Vと1500μF2.5Vを使い分けているようだ。オリジナルっぽくするには容量はもっと欲しいな。


oscon_others
 仕方が無いのでジャンクのFX1400から1200μF4.0Vを外してきた。これでESRは同じだがまだ容量が足りない。しかしまあ820μF(これも同サイズ・同性能)よりはマシだろう。ビデオカードの電解コンは小型・超高性能が必要なので本当に厳しい。ハッキリ言ってマザーボードより厳しい。


c540_after
 取り付けた。片側にインダクタがあり、ハンダ付けは意外に難易度が高い。ベタパターンなので熱を掛けたいが、ヒータが丁度電解コンの胴体に当たるので温められない。たった一つなのに苦労させられた。


★テスト1回目
 今回一番問題になったのはPCの方で、CPUのモバセン3000+が現在殆どOC出来ない。理由は気温が上がったから。寝ている時間は結構涼しいのだが…(^^; いつもより不利を承知でベース210MHzで動作させてみた。


def_clock
 これがデフォルトのクロック。2Dは御覧のようにクロックダウンしている。まずはこの定格で動かしてみるかな。

 ところがどうも調子が悪い。ベンチを起動すると暫くして固まったりぶっ飛んだり。とてもテストをする気にもならない状態だった。カードは問題が無いのでPCに起因する症状らしい。起動して動くのは分かったから日を改めよう。


★テスト2回目
 今日は時折小雨がパラつくような曇りである。前回テストよりも大幅にOC出来るかもしれない。昨日は起動しなかったOC設定で普通に立ち上げられた。


2d_fx736u
3d_fx736u
 全て定格クロックである。遅いと思っていたFX5700でもウルトラが付くと流石に遅くは無い。MS-8881でどんなにOCしてもこんな数値は出ない。3D能力はラデ9600PROとXTの間あたりかな。FRだけ何故か遅いがこれはドライバの相性か。

 ふと見るとCPUクロックが2250MHzになっている!いや何で驚くかと言うと、FX5700無印やラデ9600ではどうやってもこのクロックでは起動すらしなかったのだ。OC耐性は無印より上がっている事になる。ジャンクフェーズに於いては価格的なビハインドは無くなったのだから、OC耐性だけでもこのカードの存在意義がある。結果的には良い買い物だったという事で。


jidou
 例によってドライバに最適クロックを検出させてみた。ちなみにこれはある程度冷えている時のもので、メモリはあまり変わらないがGPUは熱くなっている時は500程度まで大幅に下がる。また2Dは3Dとは限界が異なり、何故か2Dの方が3Dの90%くらいになる。

 最適クロックを検出する前に、ベンチマークなどで目一杯温度を上げておいてからやると安定なクロックを見つけられる。当然カードによっては全く上がらない。そのカードは動作マージンが全く無いダメカードという事になる。クーラー交換しないと寿命が縮むかもしれない(注)。


注:例えばゆめりあベンチのスコアが1週目をピークにだんだん落ちていくのは排熱不足から来る。通常は4周目がピークになる。クーラーは一流メーカー製でも正常に付いていない製品もあるから気が抜けない。おかしいと思ったらすぐチェックした方が良い。またクーラーが正常でも、自作PCの場合は組み方に問題がある場合も多い。自作PCは「テキトーにパーツを集めて組み立てれば終わり」ではない。

★終わり
 上テストではソコソコ好評だが、FX5700Ultraは発売当時は微妙な製品だった。これを買うならFX5900XTを買った方が賢明だったんじゃないか。何でミッドレンジにUltraランクがあるんだろう?今となってもよく判らんラインナップだ。