パーティション開始セクタがSSDやAFTじゃなくても何らかの影響が出るのかどうか気になる。そこで古代ドライブを使ってHSDL版パーティション・アライメント実験をやる。半分はバカ記事に入れても良いかもしれない。


★HDDについて
90680d4
 DiamondMax3400(90680D4)というDMA33時代の6.8GBのHDDである。1998年10月製造なので何と製造後15年の物件だが、奇跡的な事にメディアも含めどこにもダメージが無い。こんな古いのを現役で持っている奴はそうそう居まい。もっともこの実験でくたばる可能性も無い訳ではないが…(^^; 昔のマザーだと古いのしか付かなかったりするので、このような古代のドライブもHSDLにとっては貴重なのだ。そう言えばソケ5や7を最近は扱っていない。それはさておき、このドライブは前世紀のIBM-PCのパーツらしい。


vega_2
 コードネームはVEGA IIだ。この時代の角ばったケースが良いね。いつもながら12V電源ノイズが恐ろしく少ないのは幕の特徴だ。5Vの方も自信があるからか1608と2012の少容量MLCCしか入っていない。他社なら5V・12V共に15〜22μFのタンタルが入っていて、それでも幕に相手にされなかった。昔はサウンドPCやメディア焼きには幕しか選択肢が無かったね。但しOCには極度に弱い(PCI35MHzでネを上げる)ので極限実験には使えない。基板はビデオカードでもおなじみのTOPSEARCH、98年35週製造。

 古代のHDDなので勿論512バイト/セクタである。理論上はSSDやAFTとは違ってパーティション・アライメントの影響は受けないハズだ。でも何らかの影響がある気もする。何故かと言うと、HDDは1セクタリードと言っても、FDDのように素直に1セクタ読んでいるわけでは無いらしいからだ。内部キャッシュも絡んで、もっと複雑な高速化アルゴリズムのようだ。まあこの実験は殆ど思いつきの暇潰しだけどね(^^


★ノーマル
par_normal
 御覧のようにXPでフォーマットされたこのHDDはオフセットが32256になっている。実にハンパで気に食わない。


★64セクタ
par_opt0064
 次に最適化という事でHidden Sectorsを64にしてみた。Statring Offsetが32768とキリの良い数値になっている。この方が気分だけは良い(^^


★128セクタ
par_opt0128
 SSDではHidden Sectorsは128が良いらしいので試してみた。Statring Offsetが65536とこれまたキリの良い数値になっている。容量は微妙に減るけど。


★2048セクタ
par_opt2048
 Hidden Sectorsは2048でStatring Offsetが1048576。Vista以降8まではこれが標準らしい。容量は更に減る。


★結果
 上の各設定でベンチマークを取ってみよう。CDM、HDB、HDTを使うが、HDTの転送速度はセクタリードだから関係無いだろう。

 書き忘れたがフォーマットはFAT32である。左から順にノーマル、64、128、2048セクタ・オフセット。


hdb
cdm
hdt
ノーマル版:DMA33だが思ったより速いので驚いた。流石Maxtorだな…まったく惜しい人を無くしました。シーケンシャルアクセスの数値から見て、13MB/sがこのドライブの速度限界なのだろう。

64セクタ:最適化したが誤差程度の違いしかない。ちょっと気になるのはHDTのランダムアクセスの収束具合。速度に直接結びつくほどではないし、もちろん体感などは不可能のレベルだが。CDMの容量表示が1MB減っているのは正常に設定されている証か。

128セクタ:最高数値も出たが誤差程度の違いしかない。がしかしランダムアクセス速度の収束幅は更に狭まった。誤差と言うか偶然かも知れないが、加えて20%辺りの落ち込みが更に減っている。

2048セクタ:128セクタから比べると僅かに数値が低下している。やっぱり想定誤差にしか過ぎないのか…。容量が減るのでノーマルの方がマシだ。


 見事にベンチの数値が揃って実験が上手く行ったことを表している。と同時に今回の実験の意義も完璧に失われた事になる(^^; HDDにはアライメント調整ではなくクラスタサイズ最適化の方が速度に効果があるんじゃないか。いずれ実験してみるつもりだが。


★テキトー考察
 そもそもXPの63セクタと言うハンパな数値は何処から出てきたのだろうか。それは恐らくトラック当たりのセクタからだろう。つまりXPは頭に1トラック分の余白を取っている事になる。そう考えると旧来の512バイトHDDでは63セクタの方が物理的には良さそうに思えるが、見栄えの面からは64セクタの方がキリが良い。トラックあたり64セクタにしてほしかったな(^^ もっともLBA時代となってはトラック当たりのセクタ数も不定だし、セクタ並びもインターリーヴで単純じゃないので無意味かもね(デフラグも無意味?)。


★おまけ
par_opt126
 63×2=126セクタもやってみようぜ。これで2トラック分潰した事になる。結果は全然変わらなかった。当たり前か。容量を損するだけだね。ちなみに上で20%の落ち込みが減るのとランダムアクセスが収束していく理由はこれで分かった。温まってくるとドライブが調子が出てくる→バラつきが無くなるだけみたいだ。判ってみると「なーんだ」って感じだが。


★終了
 結論を言えば「速度に対する影響はない」という事だろうか。希望としてはもっと意外な結果が欲しかったのだが。次回はUSBメモリで試したい。更にその次はHDDのクラスタ長最適化かな。