ビデオカードのベンチはここ数か月のテストで大体出揃った。次に新し目のマルチコア・プロセッサにも対応したCPUベンチが使ってみたくなったので、定番になりつつあるMAXON CINEBENCH(R11.5)をテストしてみた。勿論HSDLの事なので最低動作環境の調査から始めねばならない。


★CINEBENCHで計測できる能力
 メーカーサイトに拠れば、このベンチはCPUとOGLの性能を計測できるらしい。最新のビデオカードを持たないHSDLではCPUベンチの方に関心が高い。

・メインプロセッサの性能(CPU)
 システムのプロセッサパワーを全て使い3Dアニメーションをレンダリングする。さまざまなアルゴリズムを使い、全てのコアに対してストレスを与える。最大64プロセッサスレッドのシステムを評価可能。結果はポイント(pts)で表される。

・グラフィックカードの性能(OpenGL)
 グラフィックカードのOpenGLモードでの性能を調べる。一秒ごとのフレーム数を測定して結果が表される。


★動作要件
 MAXONのサイトにもあるようにR11.5の最低動作プロセッサは、
Intel Pentium 4
Athlon 64
Sempron (K8 with SSE2)
VIA C7
 となっている。またサポートしていないプロセッサとして、
Intel Xeon Phi
Intel Itanium
Intel Itanium II
Intel Pentium
Intel Pentium II
Intel Pentium III
AMD K6
AMD K7
AMD Athlon XP/MP
AMD Duron
 が挙げられている。これらの条件を見るに、最低動作要件としてSSE2対応が必要という事らしい。HSDLで最低のSSE2環境とは、言うまでも無くノースウッドCeleron(ソケ478)なのでこれでテストしてみよう。但し条件はCPUだけではない。
CPUのベンチマークには、1024MBのメモリと対応プロセッサ(こちらを参照)であること、最低クロック数として1GHzが必要です。

OpenGLのベンチマークには、OpenGL 2.0をサポートしたグラフィックカードと、最低512MBのグラフィックメモリが必要です。CINEBENCHは、グラフィックカードがテストシーンを正しく表示するための必要な機能をサポートしているかテストします。もし、グラフィックカードが必要な機能をサポートしていなかったり、非常に遅い場合(1 fps未満)、警告が表示され、OpenGLベンチマークは評価されません。

 何とCPUベンチにはメモリが1GB必要らしい。普段大量のメモリを搭載する事は殆ど無いHSDLにとっては地味に厳しいな。またビデオカードはOpenGL2.0とメモリ512MBが必須なのでHSDLのAGPカードで対応しているものは無い。よってこれはCPUベンチとしてのみ使うだろう。


★インストールPC
 インストールPCは次のような構成となった。組み立てて起動してみたがP4B533の調子が良くない。コールドスタート時に0D、リセット時に06で止まる時がある。これが使用されていた2010年以前にはこのような症状は見られなかった。記録によると2011年から全く動かされていないらしい。製造後10年以上経過しているマザーだし、そろそろ主要電解コンデンサがボケてきているのだと思われる。暫く動かしているとほぼ元に戻るはずだが、限界である事には間違いは無いので近く交換する事になる。

 HSDLの読者には釈迦に説法かも知れないが、今回使用したP4B533はASUSの845Eチップセットを使ったマザーボードである。FSB533までのウィラメット・ノースウッドを搭載できる。メモリはPC2100/1600で、メモリスロットは2.0GBまで増設可能。遅いけどUSB2.0が使えるのが取り柄かな。

HSDL27
MB:P4B533[Rev1.03/1015]
CPU:SL6K8定格(100x16.0@1.400V)
MEM:PC3200-CL3/512MB×2(1024MB)
VGA:LR2982(FX5700+DDR128MB)
PS:AcBel ATX-300P-DNSS
OS:WindowsXP SP3

 参考までにワットチェッカーで消費電力を計測したところ、Windows XPのデスクトップ放置状態で49W、3DMark2001中のピークは82Wだった。これだとP6との差は殆ど無い。ネトバのくせに思ったほど電力を食わないのはノースウッドの最低クロックだからか。


p4b533_sl6k8
 久々にコイツを動かす度に遅く感じるのは他のCPUが速くなっているからだ。π焼1分40秒とか懐かしいタイムだな。ネトバは整数演算が遅いので体感が悪い。数値的にはP6の半分程度しかない。つまりこのマシンの体感はP!!!800並みという事になる。脳内ではギガ石なのに実際は800だったら遅く感じても不思議はない。これがモッサリマジックだね。

 この構成がHSDL最低のSSE2環境と思っていたが、よく考えてみればSDRのAX4BSの方がメモリ周りは更に下だ。しかし845のSDRだと大容量の確保が更に難しいため845Eの方を選択する。このパフォーマンス差は別のベンチで後に検証するかもしれない。


★テスト
 無事起動した。一応動作するマシンと認められたのだろう(^^ で、CPUテストを始めたのだが超激遅い!昔昔の大昔に某N電のPC-9801でレイトレをやった時のように遅い。これはちょっと気軽に始め過ぎたようだ。他の作業を終わらせてからにするんだったな…後悔先に立たずだ。


cinebench
 何とか終わったが、始めてから40分を余裕で超えている。リザルトはi7と比べると恐ろしいくらい差が出ている。パッと見た目30倍くらい速いのだろう。これ以下の数値はC7や藁の下の方を使わなければ出そうにない。かなりの発熱なのでマシンにストレスを掛けるのには使えそうだ。

 OGLのテストはFX5700なので無理。尤もビデオメモリ512MBなんてAGPどころかPCI-Eでもあまり所有していないHSDLだ。これを使う事はまず無いのではないかと思われる。


★終わり
 このベンチ計測結果がHSDLシステム評価の基本となるので重要だ。これからのジャンクは当然ながらSSE2対応・マルチコア又はマルチスレッドであろうから、これと比較してどこまで速くなるのか楽しみは大きい。今後は従来からの評価と合わせて、このベンチが動作しない旧プロセッサの評価とオーバーラップさせていく事になる。なるべく早くデータを集めてランキング作りを始めたい。