哀愁じゃないマザー P5W DH

 知人から「そう言えばP5W DHは動かさないんですか?」と聞かれたのだが、実は動かしたくても動かせないんだな。


★現状
 前回「哀愁じゃないマザー P5W DH」に於いて動作チェックしたら一応動作したのだが、3〜4番目のDIMMスロットしか使えない事が判明した。

 当初は破損した電解コンが原因と考えていたが、破損電解コンを新品に交換しても症状は全く変わらなかった。つまり全部で4つのDIMMスロットの内で、使えるのは外側の2つだけ。これだとデュアルチャネル・アクセスが使えず、特に低メモリクロック時のパフォーマンスは大幅に低下する。また使える3〜4スロットもPC2-6400では使えず5300にしかならない。恐らくこれも同じ原因なのだろう。

 しかし何故外側スロットしか使えないのだろうか?感じとしてはメモリ電源から離れると不調になる気がする。やはり膨らんでいない他の電解コンも、外見は正常でも死んでいるのだろうか。この辺り全部換えるのは面倒くさいな。リテール版P5W DHと違ってエプ版はOCも出来ないし、HSDLでは大して役に立ちそうにないし…で放置されていた。


★他の電解コンも換えてみる
 放置されたのは今年の1月の終わりで、早いものでもう9か月の時が流れた。このままだとただの邪魔くさいゴミなので他の電解コンも換えてみるか。動かなかったら今年中にスッパリと捨てる。固体コンやMOSFETがテンコ盛りなのでバラしがいがあるぞ!…いやこれは最後の手段だったな。


ky470uf6v
 一番疑わしいのはこの真ん中に並んでいる3本のKY470μF6.3Vだ。これは6.3φ×11なので、HSDLが以前は頻繁に使っていたKY220μF10Vと同等だ。イソテルみたいに一般用105℃品を使わなかったのは良いが、できれば固体を使って欲しかった。DDR2、DDR3時代のメモリ周りはDDR以前と比べ過酷になっていると考えた方が良い。

 このマザーは8相VRMで力が入っているけど、メモリ周りはハッキリ言って手抜きとしか言いようがない。最近の英煤はいつもメモリ周りが手抜きだな。定格で安定動作させたいのならメモリ周りの方が重要なので、筆者が設計するならVRMを4相に落としてでもメモリ周りにもっと力を入れるね。搭載プロセッサの仕様は既に確定しているのだから、それ以上のオーバークオリティーで他が劣化したらアホくさい。カネの掛け所を知らんのだろうか?いや営業的にはこの方が都合が良いんだろうな。何しろ相手はシロートだし、地味なメモリ周りなんかよりCPU周りのように目立つウリが欲しいんだろう。


ky_remove
 怪しいKYを全て抜いた。しかし抜いただけで時間切れになってしまった。抜くのに手間取った事もあるが、実は電解コンのエージング治具がどっか行っちゃったので交換要員が確保できなかったのだった。あんなものが何処に消えるのか?不思議だ。


次号に続く。