IDEのHDDをSATAコネクタに繋ぐためのアダプタ基板だ。いずれ使えなくなる運命にあるが、少なくとも現時点のHSDLでは非常に重要なアイテムである。


spif223a
 今日の買い物[2012/06/17]で新品入手した変換名人のIDE⇔SATA相互変換アダプタ。ブリッジチップにはSunplusITのSPIF223Aが使われている。


jm20330
 先日のジャンク入手SATA変換アダプタ。ブリッジチップはJMicronのJM20330である。相互変換ではないのでIDEドライブが死滅したら無用の長物。


★PIOになってしまった!
 動作チェックの為、HSDL46で現在使っている変換名人の奴をJMチップ採用品に交換してみた。起動したらHDDが異様に遅くなった。


sata_pio
 ジャンク入手の奴は性能が低いのだろうか?イヤイヤいくら評判の良くないJMでもそんなに遅いわけが無い。デバマネで確認したらDMAじゃなくてPIOになっていたのだ。コントローラだけを取り換えるのは拙いのだろうか。しかもコントローラを元に戻しても回復しなくなってしまった。この場合の回復手段は、コントローラを元に戻した後でデバイスマネージャでプライマリIDEチャネルと当該HDDドライブを削除する。それで再起動すればドライバが再インストールされて回復する。一度PIOになると設定が元に戻らないらしい。

 それにしてもSATA接続でもPIOになるんだね。ネイティブAHCIじゃなくてIDE互換モードだから当然有り得るわけだけど焦った。でも窓から投げ捨てなくて良かった(^^;


★速度
 ICH5にてIDEモードとSATA変換時の速度差を測ってみた。ディスクの中身はフォーマット直後の空っぽ状態だ。HDDは手近にあったST315320Aなのであまり速くない。


bench_satahenkan
 上がIDE直繋ぎ、中がJMチップ、下がSPIF223AチップでSATA接続。御覧のようにIDEと変わらないフルスピードが出ている。それどころかSATA変換の方が微妙に速くなっている部分もある。ひょっとすると速度向上も期待できるのではなかろうか?まあそれは望み過ぎとしても変換チップ経由だからと言って卑屈になる必要は無さそうだ。

 なおICH5ではICH8のようにコントローラを交換してもPIOにはならなかった。IDE互換モードしかないからか?


★採用決定
 光学ドライブはUSB接続したが、HDDはOSをインストールする関係でそれはできない。しかしこのアダプタでジャンクドライブが最新に近いマザーにまで取り付けられる。Coreマザーに3GBのHDDをSATA接続とか、そんなおバカな使い方をするのがHSDLの真骨頂だ。

 チップによっては変換による速度向上の可能性も残したので楽しみは大きい。いずれもっと速いドライブで試してみたい。仮にドライブの限界性能が出るなら速度計測用に使える。