ABS06の動作テストでMEMTEST86+を動かそうとしたら内蔵FDDが無かった。仕方が無いのでUSBメモリで動かそうと思ったがブートしない。USBメモリブートには対応していないようだ。AWARDのKT133系BIOSってみんなそうなのかな?イラついてきたのでUSB−FDDを繋げてみたがこれも全く認識すらされない。これは何となく理由が判ったので、BIOSメニューの中の"Advanced Chipset Features"の中の"Delay Transaction"をディセーブルにしたらアクセスした。実はP5A-B時代に経験があるので直ぐに判る(^^ しかし更に試練は続いて、今度は読み取りエラーの滝流れで起動しない。仕方が無いのでコイツは諦めて、以前手に入れた新品FDDを出してきた。起動しないドライブは解体してやる!オレの命令に逆らう奴は全部潰す。


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 これがノートPC用らしいUSB−FDDである。今回は起動しなかったが、これまでのP965のテストなどでは起動している。っていうか動かなかったことは無い。ヘッドの汚れが怪しいな。昔はクリーニングディスクなんて言うのがあったんだが、この場合はノート用なので効果は無い。クリーニングディスクを入れても省電力機能ですぐに止まってしまうからだ。面倒だが開けて掃除するしかない。


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 このドライブはTEAC製だ。ケースのネジが2つ、ケーブル止めに1つ、蓋に1つの合計4つしかネジが無い。さすがに日本メーカーだな。その代償として日本メーカー製は嵌め込みを含むトリッキーな開け方が多いのだが、このドライブの場合はそれほど疑問を感じずに開けられた。漏れ電磁波のシールドに銅テープが使われている。流石にオーディオ機器を手掛けるTEAC様は凝っているな。USBケーブルはコネクタで直付けのようだ。


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 で、見たんだけどヘッドは特に汚れてはいない。まあ目に見えない汚れはあるかもしれないが、読み取り不良になるほどじゃない。アジマスが狂ったとか微妙な話なのかもしれないな。だとすると掃除ではどうしようもない。アジマス調整には調整用の標準ディスクが要るので無理。

 今回の解決には役に立たないが、アジマスが狂ったら「当該ドライブで起動ディスクを作る」という原始的な技もある。フォーマットが全部狂う事になるので他のドライブでは立ち上がらないかもしれないけど。


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 という事で開けても何も解決しなかった(^^; しかしこのドライブ、今もフレームがアルミダイキャスト(注)なんだよね。他の部分は簡略化されているが、ここだけは譲れないという部分なんだろう。まあこんなに薄いフレームをプレス鋼板で作ったら、アッと言う間に曲がって使えなくなるだろうけど。

 作りもソコソコ丁寧だし、流石に老舗TEACは良いモノを作っている。それが判っただけでも良いかな〜なんて。アタマが冷えて来たので正拳で試割りの練習に使うのは止めました(^^ ところでMEMTEST86+読ませて気づいたんだけど、USB-FDDって直付けFDDより明らかに遅いね。体感で判るくらいの差があったので驚いた。


注:ちなみにダイキャストの金型は普通のカメラ程度の大きさでも数億円のカネが掛かるので、もし設計に失敗して作り直しになるともう真っ青。設計者の首が飛ぶかもしれんな。

★2014/01/23追記
 その後不調の方のドライブも何故か正常起動するようになった。繋ぎっぱなしでカツ入れ効果が出たのか?だとするとこんなに小型なのにアルミ電解コンが使われているのだろうか。それともマザーのUSB5VのDCCが目覚めたのかな?現時点では分からないけど動いたから気にしない(^^