F86GTS-WDC256X修理(その1)
F86GTS-WDC256X修理(その2)
F86GTS-WDC256X修理(その3)
F86GTS-WDC256X修理(その4)
AOpen F86GTS-WDC256X

 Geforce8600GTSのヌビリファレンス回路図をチラ見させてもらった。まあ大体思った通りで納得だったのだが、かなり驚き呆れた部分もある。以下気づいた事を少々。


★その1
 C810は"TMDS_PLLVDD"という1.8Vの電源の出力コンなのだが、POSCAP 220μF2.5Vはヌビリファレンスでそうなっているようだ。そりゃそうだよな、そうでなければケチなビデオカード・メーカーどもがPOSCAPを使うはずがない。


★その2
 "MIOA_2V5"のU504(AZ2940D-2.5又はAT39100)の出力の件だが、ヌビリファレンスでもMLCC47μF6.3V×2、MLCC10μF6.3V×1になっていた。筆者の1117想定はハズレだね。その驚きもさることながら、ご丁寧に47μFを点線で囲って"MIN ESR=50mOHMS FOR STABILITY"って書いてある!何を言っているんだコイツは…(^^;


★その3
 "NVVDD"は1.10Vがデフォルトで、負荷が掛かると中負荷で1.20V、更に高負荷で1.30Vと上がって行く。あと下に省電力モード?なのか1.00Vがある。最大電流は45Aとワラ時代のP4と同程度。VRMコントローラはおなじみのISL6568である。出力の容量はESRさえ充分なら470μF×2で足りる。HSDLだとTPD470μF4.0Vだな。


★その4
 NVVDD生成部の入力コンに掛かるリプルは7.5Aと見積もられている。ダダ漏れ8600GTSと考えると意外に少ない。リファンレンスではOS-CONだけど、別品種に換えるとしても固体じゃないとダメっぽいな。

 松下FC1000μF16Vの2階級特進(高周波・常温)で何とかならないだろうか?それぞれ×2で5.8Aになるんだが…。あ、それよりもKZH680μF25Vの方が良いか。これだとそれぞれ×1.5でも足りるしサイズも同程度と言える。これは次のネタで使おう!容量は2相で300kHzという事で150μFでも足りる。 但しMLCCだと倍にしないといけない。


★その5
 メモリのGDDR3は2.1V@10.6Aで駆動されていた。PC用と比べてけっこう高電圧なので驚く。メモリにクーラーが必要なのは当然だな。寒損と廃肉巣で微妙な回路の違いがあるっぽい。


★その6
 実は各部のサーマルプロテクション回路がちゃんと存在した。だからあれほどの熱でもGPUは壊れないのだろう。ハンダが割れるのでどっちにしてもカードはダメだが(^^; 意味ねえな…。


 何かNVIDIAリファレンスからしてテキトーに思えるのは気のせいだろうか(^^; 我々が超テキトーにアレンジしまくっても大丈夫のように思えてならない。次のバカ記事でこのネタは有効利用されるだろう。