ローカル巡回[14/04/20]

 マック用と判明したので解体・破棄方針が固まった9600XTだが、友人から「その電源端子は繋げなくても多分動くよ」という意見が出た。そうなのか、もしハード的に動くならPC/AT用のVGABIOSをブッ込めば動くんじゃね?試しに取り付けて起動してみたが、普通にポストするし固まるような事は無さそうだ。ハード的には動いていると思われる。じゃあ行っちゃいましょう。


★準備
 VGABIOSを抜かねばならないのでSAPPHIREのRADEON9600XTを付けてみた。ATIWinflashでBIOSを抜こうと思ったのだがシカトされた。何で?コイツはATI(AMD)純正ではないが大手メーカーの製品だぞ。気を取り直してGPU-Zで試してみた。しかし"not supported"と言われてしまった。最後はatiflashで抜いてみよう。がしかし、これもデバイスを発見できずに終了してしまった。どうもカードが古過ぎてソフトが対応していないらしい。という事で古いFLASHROM(2.40)を使ったらようやく認識して抜くことができた。たったこれだけなのに苦労してしまったな。
flashrom -s 0 org.rom

★書き換え
 PC/AT用のROMは手に入った。あとは書き換えるだけだが、とりあえず不要と思われるMAC用のファームもセーブしておいた。処分する時に役立つかもしれん(^^ 大きさが32kバイトしかなく、明らかにPC/AT用(53kバイト)より小さい。BIOSが無くてファーム部分だけだからか。
flashrom -s 0 mac.rom

 書き換えの際はPCI版のビデオカードが必要だが、いつものATIだと紛らわしいので別メーカーのカードを使った。具体的には青ペンのSiS6326搭載カードだ。
flashrom -p 0 org.rom -f

bios_false
 クロックやメモリタイミングの合わないBIOSを入れるとこんな感じになる。見ないでやったら2枚も破壊してしまった。この場合はSAPPIREにHISのを入れた。まあVGABIOSなので壊れても復旧は簡単だが、見た目これだとハンダ割れ故障と区別がつかない。実は画像が乱れたカードの中にもBIOSモディファイに失敗しただけのもあるかもしれない。そう言えば確認してないな…(^^;

★結果
r9600xt_mac
 書き換え後に再起動したら無事起動した。但しBIOSがSAPPHIREのRADEON9600XTなのでGPU-Zのステータスもこの通り全く同じになってしまった。これではMACエディションが動いたという証明にはならんではないか(^^;

 ミョーなMPWR1端子以外はPC/AT互換機用と同じモノらしい。まあビデオカード屋もわざわざPC/ATとMACで完全な作り分けなんてしないわな。インターネット上で検索した限りではPC/AT→MACの書き換えは無数に実例が見られるが、MAC→PC/AT書き換えの実例はHSDLだけらしい。そりゃーそうだわな、わざわざ入手しにくいマック用を書き換える必然性は皆無だ(^^;

 無事動くようになったけどクーラーはこれじゃダメだ。いずれ何かこの石に相応しいクーラーを付けるつもり。ゲホ用は一杯余っているのでそれを無理やり付けるか。メモリは定格350MHzなのであと50MHz上げても大丈夫かも。350ならメモリバス256bitの9700にでも勝てそう。