今月2〜13日まで筆者が急用で広島に行っていたので更新できなかった(注1)。それはまあ良いのだが、多忙でそれ以前の構想をすっかり忘れてしまっている(^^; なので暫くは5月〜6月初めに書き始めた記事を上げるしかない。ジャンク屋巡りなど、予定は滅茶苦茶なので新たに計画を立てねばなるまい(歩き過ぎで腰痛気味なのが地味に痛い)。

 それにしてもまる11日もPCに触らなかったのは、少なくとも今世紀初めてではないだろうか。PCどころかインターネットすらアクセスしていない。完全に外部と隔絶された生活は最初は苦痛だったが慣れるとそうでもない。それは筆者が昔はそういう生活をしていたからだろう。生まれた時からPCやインターネットがあった人にとっては、殆ど監獄に入った気分になるのではなかろうか。まあPCに毒された体を癒すのには丁度良かったかもしれないな。

注1:14/06/03〜14/06/06の記事は14/06/01以前に上げたものだ。

★質問のお答え
 A8N所有者さんへ。まさかA8N-SLIについての質問が来るとは思っていなかったので掘り出すのに苦労してしまった。それはさておき、病み上がり?の筆者の頭脳のリハビリには良い質問かも知れない(^^;

>PCE32からPCE34に、WG1800μF6.3Vを追加されたのは、どのようにコンデンサを決めたのですか

 英煤マザーは独自設計が多く、リファレンス回路とは異なる場合が多い。その為もあって、他のマザーボード回路の数値をそのまま適用できる場合はそれほど多くない。それでもVRMにはAthlon64(この場合Winchester)と言う明確な目標があり、このPCE32〜34は並列に存在するPCE2〜7との兼ね合いで決定する。PCE2〜34まで目的は全部同じ出力コンだ。

PCE 2(VRM出力):FJ1500μF6.3V→WG1800μF6.3V
PCE 3(VRM出力):FJ1500μF6.3V→WG1800μF6.3V
PCE 5(VRM出力):FJ1500μF6.3V→WG1800μF6.3V
PCE 6(VRM出力):FJ1500μF6.3V→WG1800μF6.3V
PCE 7(VRM出力):FJ1500μF6.3V→WG1800μF6.3V
PCE32(VRM出力):(追加)→WG1800μF6.3V
PCE33(VRM出力):(追加)→WG1800μF6.3V
PCE34(VRM出力):(追加)→WG1800μF6.3V

Panasonic FJ1500μF6.3V[16mΩ/1870mA]
SEI WG1800μF6.3V[16mΩ/1950mA]

 PCE7→32に飛んでいる部品番号から考えるとこれらは予備パターンと思えるが、この時期のAthlon64の消費電力と過渡特性から考えて、出力コンの合成ESR(注2)はマージンも入れて概ね2mΩは欲しいところ。ところがオリジナルでは記事にも書いた通り3.2mΩとなって稍不充分。ここでPCE32〜34を追加するとめでたく2.0mΩ以下になるわけだ。

 恐らくオリジナルの3.2mΩでも5年程度は充分に動くのだろう。通常電解コンのESR規定は「それ以下」であり、ある程度マージンがあると考えられるからだ。PCE32〜34の3本はは「テストで問題が無かったので除去した」という事だろう。それで生産コストが少しは下がる。

 ちなみに記事ではWG1800μF6.3V×8だが、WG1500μF6.3V(16mΩの方)でも同じだ。手持ちにあったから使ったまでで、この出力コンの容量は300μF増えても性能は何も変わらない(上がりも下がりもしない)。また記事で(余力があれば追加)と書いたMLCCは付けなくても良さそう。付けてもあまり効果が感じられないから。

 これで大体理解できたかな?

注2:この場合は全て同じ性能(ESR)のコンデンサなので、単純に1本あたりのESR(16mΩ)を本数で割れば求められる。オリジナルは16/5なので3.2mΩ、追加バージョンは16/8で2.0mΩとなる。

★Webサイトより

>IBM PC Machine Configurations
http://www.pcjs.org/configs/pc/machines/
 PC/AT版Windows1.0には郷愁は感じないな。PC-98版は実物を見た事があるが、ハッキリ言って全く実用にならないと思った。


>GTX285「コイル鳴き」レビュー
http://club.coneco.net/user/11321/review/17875/
 おー、確かに歌ってる歌ってる!m9(^Д^) こんなコイル鳴きするパーツはうちには無いなあ。と思ったらCPU交換後メインマシンの何処かが泣き始めた(^^; ブチ壊れなければいいか。


>How to Modify a Computer ATX Power Supply to a 13.8V Power Supply
http://www.chirio.com/atx_14_volt.htm
 記事は全然読めないけど(^^; 結構野蛮な改造をしている人を見つけた。直接PCには関係無いけど、このアイデアは面白いのでHSDLの動物電源にも使わせてもらう。ところでこの場合の位相ってどうなっちゃうんだろう?

http://www.chirio.com/mtb_gomme_chiodate.htm
 上のサイトより。木ネジを使うとは、この男かなりの鬼才と見た(^^; 他にも面白い改造があった。