解析と動作テストは終わったが、まだWindows7〜8(8.1)でのテストがまだ終わっていない。まず今回は8.1(32ビット版)から行なう。

GA-K8N Ultra9「解析編」
GA-K8N Ultra9「動作編」


★今回のPC構成
 このマザーに搭載したAthlon64は正統64ビットCPUだが、8.1の仕様で64ビット版はインストールできない。非公式のインストール可能パッチはあるが、カーネルのパッチなのでアップデートの度に起動できなくなる可能性があり使う気になれない。割り切れなさは残るが、939/754のAthlon64では32ビット版を使うしかない。64ビット版は次回7でテストする予定。8.1より7の方が後と言うのも変だが仕方ない。

 G030(ゲスト)がHSDL52(正式PC)に昇格した(^^ 今日からHSDLの正式な機材となる。

//G030改めHSDL52
MB:GA-K8N Ultra9[Rev1.0/F9c]
CPU:ADA3000DAA4BP(200×9.0)
MEM:1024MB(PC3200×2)
VGA:GA-8400GS
IDE1:WD300BB
IDE3:FB lct20
NETWORK:Marvell 88E8053(内蔵)
SOUND:ALC850-AC97(内蔵)
PS:MIRAGE DR-B350ATX
OS:Windows 8.1 EE試用版

 HDD以外は前回とほぼ変わっていない。電源はそろそろヤバいかも。3000+でこのビデオカードなら大丈夫だが、仮にX2でフル負荷を掛けると電源が落ちるかもしれない。止まるだけで炎上する事は無いが。


memtest_ada3000
 組み立てたらもう習慣のようにMEMTESTを回す。ありゃ?3000+ってこんなに速かったかあ〜?2156MB/sは新記録かも知れない。以前は2000MB/s台に入っていなかったからな。キッチリ4バンクなのが良いのだろうか。確か6バンクが400の限度で、8バンクだとDDR333に落ちるハズだ(Venice仕様)。

 ここで気づいたのだが、チップセットも熱いがメモリ周りの電源も同じように熱い。やはり基板が焼けていたのはダテでは無かったか。このまま常用すると、近い将来電解コンが破損するであろう。現状では面倒だから対策はしない。


★Windows8.1EEインストール
 例によって試用版だ。Windows8.1試用版も多数存在するが、ルートのタイムスタンプが14-03-18-18:47のもの。気のせいか前回使った奴より古い気もするが、ネットに繋がったらアップデートするから気にしない。この試用版は意外に頻繁にアップデートされているらしく、去年の奴とは明らかに違っている。期限は90日だが、ネットに繋がずにインストールすれば10月31日まで未使用保存できる(^^ 期限はアクチベート(インターネットに繋がっていれば自然に行なわれる)してからだ。


win81_setup
 これが一番時間がかかるシーケンス。これは恐らく巨大アーカイブを解凍しているのだろう。CPUパワーとメモリの量、HDDの速度はここに反映する(はず)。旧マシンでは辛い所だが、このPCでも10分くらいなので大した事は無い。7以前のWindowsの時の方がつらかったように記憶している。一応それなりに改良されているんじゃないか?電源を入れてからインストール全体を通じて30分はかからない。PCの前でじっと待っている暇人(アホと読む)を除けば問題にならない時間だ。


task
 ADA3000DAA4BP(3000+)で特に問題は無いな。現時点ではメモリも余りまくっている。何しろ昔のソフトしか動かさないのだからこれ以上増やす理由が無い。今後カーネル以外スワップアウトする事も無いだろう。


wup2
 最近凝っているWindowsアップデート(^^ 前回も参ったが今回は何と30ファイル300メガ以上もある。前回のと違ってUpdateが入っていない奴なのかな?まあセキュリティアップデートはやらなくても良いんだけど、蟹サウンドのドライバが入らないのでついでにやってみただけだ。更新も30分かかったが、その後の再起動もまたクソ遅い。固まったのか?と疑うくらい遅い。30分もかからないインストール時間など完全にぶっちぎっている。


bench_w81
 ベンチ回してみるかな。特に問題無し、って言うか全体的に超安定しているぞ。起動も初代と同等の超高速に回復した。やはり前回の不安定はMSI(とAMI)BIOSの仕業なのだろうか?ムカついてきた。気になるのは前回も書いたけど「応答なし」表示かな。いや表示だけじゃなくて、例えばπ焼きの計算過程などが全く表示されない。固まったかと思って焦った。これはシングルコアだけの症状なのかな?

 エクスペリエンス・インデックスを確認したら下のように意外に高評価で安心した。いや到底安心できるレベルじゃないのだが、前回の経験からはもっとヒドイと思っていたので。総合スコアは3.6となるので前回を大幅に上回っている。

CPUScore:4.1
D3DScore:5.2
DiskScore:4.6
GraphicsScore:3.6
MemoryScore:4.5

 754の時よりビデオカードはいくらでもアップグレード可能なので心配していない。CPUの4.1と言う数値が現在のボトルネックという事になる。これもあと一つ位は上げられるのは分っているから、やはり最終的にはHDDがネックになるだろう。

 前回バグっていた?CnQは正常に動いているようだ。お陰でHDBENCH等は止めないと最高速度が出ない。その他いろいろ使いにくい所が多い。「使いにくい8.1かモッサリの7か」と言う究極の選択になるな(^^; ハッキリ言ってどっちもイヤなんですけど…。常用なら迷わず起動の速い8.1にするだろうが、ソフトウェア遊びなら7の64ビットかな。


★終わり
 Windows8系の失敗(注)は使いにくさ以上に、シェアを背景にして調子に乗り過ぎた事ではないのか。自分が現在使っているマシンに対し、いきなり「そのPCもう使えないから捨てろ」などと頭ごなしに言われたらユーザーは反発するに決まっている。そんな姑息な足切りをしなくても古いPCなど自然淘汰される。例えばWindows7はi815マザーにも入るが、使ってみれば判る通り誰も実用したいと思わないだろう。ユーザーは「もう古いし、そろそろ買い替えるか…」と自発的に買い換えるのだ。これが一番自然なアップデートの形であり、仮にWindows8.1が370や478でインストールできても何の問題も無いと思う。

 次回が有ったらWindows7(64ビット版)をインストールする。Athlon64は64ビットの夢を見られるのか?

注:まだ終わってないけど、XPからの乗り換えで前世代の7が人気なのだから失敗だろう。HSDLに来る客も明らかに7の方が多い。8系を全部足した数の倍なのだから失敗を認めざるを得まい。7インストールPCが寿命で死亡する頃は9以降が主流になっているだろうし、恐らく8が主流になる事は今後も無いのではなかろうか。

★おまけ
 VRMをシミュレーションしてみた。今回は入力を以前よりまともにやっている。


sim_input
 これが入力コンデンサ部分。多相なので電流(62A)の割にリプルは強烈ではない。


sim_output
 これが出力。例によって静的リプル(定常リプル)と動的リプル(過渡特性)は分けている。