PV-T64J-UDF3電解コン交換


 先日入手した(多分死んでいる)PV-T64J-UDF3を調査してみた。半分バカ記事だ(^^


★唐突に過去話
 ある程度長くこのHSDLブログを読んでいる人なら、「このビデオカードは以前見た事があるぞ」とピンと来るはず。実は2011年暮れにXFX PV-T64J-UDF3 修理?というテキトー修理記事を載せている。今回参考にしようと以前のカードを引っぱり出したのだが、驚くべきと言うよりは「やっぱりな…」と言う事実が発覚した。


v65_sacon
 何と保存していただけで2本のFZが吹いているじゃないか。NVVDDの入力は電解液が漏れており、出力の方はアタマがカチ割れている。1〜2年前まではベンチマークを回して遊んでいたのだが、ここしばらくは箱の中で放置されていたものだ。


xfx8600gt
 これが以前の写真だが、当該FZは勿論全く吹いていない。やはり放置中に自然に吹いたと考えられる。マザーボードではP6ISA-II等で何回かあったけど、ビデオカードが自然に吹いたのは初だね。

 自然にブチ壊れるとは思ってもいなかったが、FZならそれもあるだろうと妙に納得してしまった。前回全てのFZを触ってみたところでは殆ど発熱はしていなかったのだが、水素ガスが自然発生して膨張破裂したのだろう。そんな訳でコイツも交換しなくてはならない事になった。

 なお以前手に入れた方はV6.5で、今回の方はV6.4である。前の奴の方がバージョンが新しいのね。V6.5は前回メモリ系を全てFC1000μF16Vに交換しているが、背が高くて邪魔なのでこれも今回交換する。結局のところFZ470μF16V×2、FZ1500μF6.3V×3の代わりが必要になるのだが、肝心の生きたサコンFZは手に入るのだろうか?そこでビデオカード修理[14/07/19]の記事が書かれたのだった。


★入力コン
 CX10(41)、CX11(40)が入力コンだが、CX10(41)がOS-CONにもかかわらずCX11(40)のサコンFZはぶっ飛んでいる。殆どのリプルはOS-CONが食っているにもかかわらずだ。なまじESRが低いのでソコソコリプルが流れてしまったのかもしれない。

 CX15(42)はインダクタ外のフィルタコンデンサだがこれもぶっ飛び!この位置のコンデンサがぶっ飛んだのは今まで見た事が無いよ。まともな電解コンなら恐らく一般用でも飛ばない、いや飛ぶはずが無い場所なんだよね。

 CX 9(44)もCX12(43)のOS-CONとパラになっているにも関わらず破損している。なんて根性の無い奴なんだ。OS-CONとパラにしている所にメーカーの悪質さが垣間見える。残念ながら狙いは外れたけどなm9(^Д^)

 CX1(6)のFZ1000μF6.3Vはメモリ系の入力コン。1本なのでかなり厳しい所だがFZを付けちゃってます。これはもう製造がアホとしか言いようがない。この手の製品ばかり出しているメーカー自体が腐っていると言える。


★出力コン
 CX22(25)のFZ1500μF6.3Vはその横にあるCS18(20)のOS-CONとパラである。当然同じモノを付ける所だが、果敢にもFZを付けて爆死。CX19(21)とCX45(46)はパラになっている。どちらかをOS-CONにすればまだ動いていたかもしれない。


★その他
 上下パワーMOSFETはSTD90N02Lである。この石はRdsON:5.2〜11mΩでQg:17〜22nCしかない。Trrも36nsとかなりの高性能だ。GPUもメモリも電源にはこれが使われている。これをぶっ飛ばしたら交換要員に難儀しそう。入力コンは手抜きできない。と言いつつ今回はバカ実験に走るわけだが…。


★さて今回の遊びだが…
 サコンFZはWG相当と言う触れ込み(=カタログ上)である。勿論新品の時の一瞬だけだろうが。という事で全部WGに交換してしまえばお終いという事になる。もっと良いのは設計通り固体電解にする事だ。パラに付いている固体電解と同じモノを付ければよい。がしかし、それだと当たり前すぎて詰まらないのでHSDLでは却下する。当たり前のモノが当たり前に動いたところで何の面白さがあるというのだ?アンタらが勝手にやってくれ。

 今回は二つあるので、V6.4/6.5でそれぞれ違うバージョンを製作する。電解コンはいつもなら日本メーカー製を使うところだが、片方は上に書いたようにサコンFZを使う。何とか動作中に爆死するところを見たい(^^

=V6.5の方=
 こちらは破損が少なかったので、迷わず固体以外は全部サコン仕様で行く。

CX 1( 6):FC1000μF16V→FZ470μF16V
CX 9(44):破損していない→交換しない
CX10(41):破損していない→交換しない
CX11(40):FZ470μF16V→FZ1000μF16V
CX12(43):破損していない→交換しない
CX15(42):破損していない→交換しない
CX18(20):破損していない→交換しない
CX19(21):FC1000μF16V→FZ1000μF16V
CX22(25):FZ1500μF6.3V→FZ1000μF16V
CX45(46):FC1000μF16V→FZ1000μF16V

=オリジナル電解コン&交換要員=

NCC PSA330μF16V[14mΩ/5050mA]
NCC PSA1200μF4.0V[10mΩ/5500mA]
SACON FZ 470μF16V[36mΩ/1150mA]
SACON FZ1000μF6.3V[36mΩ/1150mA]
SACON FZ1500μF6.3V[22mΩ/1800mA]

SACON FZ1000μF 16V[22mΩ/1800mA]

 今回は選択の余地のないV6.5(サコンバージョン)を製作する。ビデオカード修理[14/07/19]で分捕ったSACONがここで活きるわけだ。


★作業
 作業はただ抜いて付けるだけだ。クソ面白くも無い退屈な作業である。この基板は抜きづらく付けづらい。ますます嫌気がさしてくる。


v65_after
 V6.5完成。こちらは非固体は全部FZで交換。また保存中に逝かれる気もするのだが、まあその時は諦めるしかないな。


v65_hwinfo
 このカードは既に長期間の動作実績があるので問題無く動作した。


★続く
 今回はサコン仕様を製作した。次回は日本メーカーバージョンを作成する。