HSDL所有の保守用部品は、その使用期限までにコンスタントに使っていかなくてはいけない決まりだ。そこで消費のためRADEON9600XTのコンデンサを交換した。現状では正常動作しているので交換に特に意味は無い。部品消費とハンダ付けの腕が落ちるのを防ぐためだ(^^


r9600xt_before
 ローカル定期巡回[2013/01/20]で手に入れたSAPPhIRE製RADEON9600XTだ。HSDLでは数少ないAGPのSM3.0カードとして、主にギガWindowsのインストール時に活躍してきた。

 基板製造はCMK Global Brands Manufacture Ltd.(2003年52週製造)だが、基板品質以前に部品レイアウトが良くない。パワーMOSFETの裏にFK470μF6.3Vを貼り付ける等、部品メーカーのガイドラインをブッチギリで無視している。多分リファレンス基板からしてこうなのだろうが、基板設計者(製造者に非ず)はあまり有能とは言えない。部品番号もMLCCとECの区別が無いし、解析していて部品番号がハッキリしないのでイラついてきた。


★電解コン詳細
vrm_r9600xt
 このカードの電解コンはTEAPO主体で、一部に日本メーカー(Panasonic)製やLicon470μF16Vが使われている。これらは外見的には一切ダメージは見られないし、現時点では不可解な挙動もない。カタリストというドライバと言うか、アプリのインストーラが相変わらず怪しい挙動を示す事はあるが…。閑話休題、


analog5v
 これはアナログ5VのDCコンだが、他の10〜22μFの電解コンにAVXのタンタルが使われている。どうせならこれを含めて100μF以下は全部タンタルにしてみるか?

=使用電解コン=
 概ね長寿命のタンタルは除外した。

C 5:GV100μF6.3V
C 8:GV100μF6.3V
C 10:GV100μF6.3V
C 21:SC1000μF6.3V
C 97:Empty(SC1000μF6.3V?)
C101:FKV470μF6.3V
C106:SC1000μF6.3V(C107と並列)
C107:SC1000μF6.3V(C106と並列)
C120:LRK470μF16V
C130:?47μF6.3V
C133:FKV470μF6.3V(C736と並列)
C134:SC1000μF6.3V
C155:Empty(C130と排他実装?)
C157:?100μF6.3V
C736:SC1000μF6.3V
C968:SC1000μF6.3V
C973:SC1000μF6.3V
C981:Empty

 106,107がVCCP出力コンだろう。

Licon LRK470μF16V[NA/330mA]
Panasonic FKV470μF6.3V[160mΩ/600mA]
TEAPO GV100μF6.3V[NA/70mA]
TEAPO SC1000μF6.3V[80mΩ/690mA]


chemicon_out
 部品には特に思い入れもないしサックリ抜いちまうか。TEAPO SCは普通に使えば劣化していないはずだが、今回は部品消費目的なのであっさりと切られた。未練を残して化けて出るかもしれん。電解コン供養でもするか(^^

 現在HSDLの「早急に使ってくれ!リスト」に入っているのはZL470μF16VとYXG220μF25Vである。このうちYXGは8φラジアルリードなので今回は出番は無い。ZLは16V耐圧なので12Vラインにも使えるが、小型の為リプル的にマザーのVRMなどの入力には使いづらい。このような古めの低電力ビデオカードが活躍の場だ。10φは全部これで置き換えるか。SCからだと容量が半分になるが、元々1000μFは必要無いと思われる部分である。FKVはマネ下の長寿命なので放置。

C 5:GV100μF6.3V→293D 100μF10V
C 8:GV100μF6.3V→293D 100μF10V
C 10:GV100μF6.3V→293D 100μF10V
C 21:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C 97:Empty→ZL470μF16V
C101:FKV470μF6.3V→交換しない
C106:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C109:Empty→TAJ10μF16V
C107:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C120:LRK470μF16V→ZL470μF16V
C130:?47μF6.3V→Empty
C133:FKV470μF6.3V→交換しない
C134:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C155:Empty→PS/L100μF10V
C157:?100μF6.3V→T520 100μF10V
C736:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C968:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C973:SC1000μF6.3V→ZL470μF16V
C981:Empty→Empty

AVX TAJ 10μF16V[2.8Ω/174mA]
KEMET T520 100μF10V[50mΩ/1900mA]
NEC PS/L 100μF10V[45mΩ/1667mA]
Rubycon ZL 470μF16V[53mΩ/1030mA]
SEI AX 680μF6.3V[170mΩ/450mA]
Sprague 293D 100μF10V[600mΩ/500mA]
合計42円(税込み・副資材+電気代別^^)

 タンタルはそこら辺に余っていた中古品をテキトーに付ける。AX680μF6.3Vに至っては明らかに不要だが、この辺りに電解コンが少ないので立ててみた。厳密にいうと入力なので多少の効果はある。C130はC155を付けると効果が無くなるので付けない。C109はC108と並列なので害は無いが効果も殆ど無い。ハンダ付け練習用だ(^^ ZL470μF16Vの消費は稍進んだかな。


smd
 SMDパーツを全て付けたところで一休み。ここでフラックス掃除をして、+極性やハンダ付け品質を検査する。SMDパーツは外見でハンダ付けの品質が完全に判るので楽だ。


sayounara
 外した中華コンたち。HSDLでは外し部品は暫くの間(期限未定)保存される。これは特に性能に見るべきものは無いので再利用はされない。


r9600xt_after
 中華コン満載の安っぽいRADEONだったが、これで少しは高級感が出てきたかな。寿命が短いチビ通常アルミ電解コンも全部固体化した。この辺りの電解コンはもう交換の必要は無いだろう。メーカーが統一されたので、外見はノーマルよりこちらの方が正規品に見える。勝ったなv(^^


★一旦終了
hwinfo_r9600xt
 タンタルは電圧処理が効きにくい。最初に電源を入れた時には画像が出なかった。チョイ焦って二度目に試したら今度は動いた。中古だから本調子になるまで時間が掛かるかもしれん。その変化の緩慢さが安定性に繋がるとも言えるが。それと気のせいかアナログ画質が良くなったようにも感じる。まあ気のせいだろうけど(^^; アナログ電源部を弄ったので可能性が皆無の訳ではない。ノーマルのダメGPUクーラーをHY-1で貼り直したが、寒くなったので効果を実感するには遅すぎた。今後ロードテストで評価してみる。


★現在のRubycon余剰物件
 さて次回はYXG220μF25VとZL3300μF10Vの消費を考えねば。YXGは耐圧が25Vと高く、サイズも8φなので使い道はいくらでもある筈だ。ZL3300μFの方は高性能だが12φがネック。

・YXG220μF25V(8φ)[130mΩ/640mA]
 耐圧的にはどこでも使えるがESRが少々高い。今まではサイズ的に合っているUSBに使ってきた。昔のP6マザーに使われていたYXG1000μF6.3Vと性能は同等なので、入力等同じ容量が必要ない部分なら代替可能だ。これを全部消費しても、もっと高性能なKZH390μF25Vで代用できるので心配は無い。遠慮なく浪費してしまう。

・ZL470μF16V(10φ)[53mΩ/1030mA]
 今回消費物件。低背なのでビデオカードで消費できそうだ。思ったより早く捌けそうな感じ。今後は無理に使う事もなさそうだ。

・ZL3300μF10V(12φ)[18mΩ/2770mA]
 これを使い切るのは無理だろうな。スペースに余裕のある電源等に使って行きたいが、その場合は無駄にESRが低いのと、フォーミング済みでリードが短いのが使い辛い。10V耐圧なのも弱い。せめて16Vならな。高性能な奴が欲しい人は上げるので取りに来てね(^^