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 ブロードバンド・ルーターを交換したので、以前使っていたエロデータのNP-BBRPを開けてみた。

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 お約束の見えないねじ止め。4つのゴム足の下にネジが4本ある。それを外せば上蓋が開く。但し基板を外すのは少々手古摺るかも知れない。

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 外見から想像していた通りだが、ダメ牛の奴と比べるとその簡素さに驚く。チップはRDCというメーカーのR2020というFast Ethernet RISC Processorだ。汎用プロセッサを使ったソフトウェアルータに柔軟性には劣っても、限定された機能の範囲内でなら高速安定に動作するのだろう。

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 裏面はおなじみの蟹RTL8305ハブチップ。あとはDRAMが一枚付いているだけ。徹底したシンプル設計だ。

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 電源はスイッチング電源である。ACアダプタから来る5Vから3.3Vを生成しているが、そこから更にシリーズ電源で1.8Vも生成している。電解コンはWendell(注)の一般用105℃品と思われる。

C2:Wendell 470μF16V
C5:Wendell 470μF16V
C84:Wendell 470μF16V
C43:Wendell 100μF25V
C85:Wendell 100μF25V
C90:Wendell 100μF25V

 コントローラはCS51031でスイッチは上がAPM9435、下は非同期で1N5817かな。スイッチング周波数は変動が激しいが実測で540kHzだった。基板はEISO ENTERPRISEにて2003年42週製造。基板以外の部品も2003年製ばかりなので、この製品自体も2003年製造と考えてよかろう。

 今後は使うかどうかは分からないが、もし使うとしたら中華電解コンは交換したいところだ。曲がりなりにもスイッチング電源なので、せめて低インピーダンス品に交換しなくては気が済まない。

注:Wendellは現在は電解コンの製造販売は行なっていない模様。コンデンサ事業を売却したのか単純に部門廃業したのかは不明。ちなみにこの台湾企業は埼玉に営業拠点を設立したらしい。グッと身近に感じますね(^^